とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#097.緊急会議

p.1 【2018.10.4.Thu.】
「良し… 早くDMBに戻らなきゃ」素良が待ってる


「零児が 俺を連れて来いだなんて… いったい 何が在ったんだ?」

「…さぁね 僕達もまだ詳しい事は聞いてないんだ 住宅街で庭も狭いって言う事で…
 ヘリじゃなくって車にした」そしてかなり飛ばしてきた

p.2 
「…悪かったな 狭い庭で」普通の家なんだいっ
「けど其処まで急いでるなんて… 本当に何が在ったんだろう ――嗚呼 俺の薩摩芋プリン」今頃 母さんが食べてるんだろうな…

「だぁーから 分かんねーっつーの 今 俺達が知ってる事は…
 緊急メンテナンスでRSVシステムが停止させられてるって事だな」
「緊急メンテナンス?」

「…嗚呼 LDGでも告知されているんだけれど リーダーを通して レイジ様からの連絡が来た
 モンスターが召喚できないトラブルが起こっているんだって」

p.3 
「…あっ そのメールなら俺も見た 今日は現実リアルでRSVシステムが使えないんだって」

「そうか… その様子じゃあ メンバー全員に伝えられている事かも知れないな」
「…嗚呼」
「でもまぁ 一般公開はされてない情報みたいだから ひとまずは 余り喋らない方がイイだろうって事 忠告しておくよ」
「…分かった」

《めは 至急 LDGに来い…と言っていたのを 午後1時に変更したり かと思ったら 今度は直接 自分の処に来いなどと…
 …らしくないが 随分 混乱した状況に在るようだな》
「――嗚呼」

p.4 
《いったんは急用だったけど 何とかなって そうじゃなくなって でもまた何か在って 再び緊急用事に戻ったって処だねぇ》
《…それでマジ 何なんだ?》
《さぁ…》

「…御免ね 待たせて …ノボルも来てたの?」 「――嗚呼 ユーヤも来ると思ったんだが… 何故か まだだな」 「……」 「現実リアルの方に通話コールするか?」 p.5  「別に其処までしなくてイイわよ お昼終わったら 戻ったり何たりする事ぐらい… アイツにだって予測つくでしょうし」 「…… そうだな」 「素良への用事は終わったし… パープルがその恰好って事は 素良はもう オシリス・アームズの仕事の時間って事よね」 うん「もっと一緒に居たいけど ヒメが戻ってきたなら 僕はもう 見回りに行かなくちゃ」 「――そう それじゃあ私 LDGの方に戻るわ ノボルは?」 「俺はデジタル・ランサーズの当番の時間までログアウトする ユーヤや他の3人にも会える予定だから…  お前がそれまでに会えなかった場合は話しておこう」 分かった.   p.6  「それじゃあね 素良 今日は迷惑かけて御免なさい 有難う …またね」 「うん」 「…」 「…… 家族と暮らしてると 同じ時間に食事…って言う事か それだけで随分 大変だねぇ」  僕は好きな時間に食べればイイし… ついでにしょっちゅう お菓子食べてるし p.7  「…来たか 榊遊矢」 えっと「アンタ…」 「…中島だ 零児様の処に案内する」 嗚呼 「君たち二人は特別クラスの方に戻りなさい」 「――はい」 「嗚呼」 「あの二人… 確か もう LDSを卒業したんじゃ」 「――嗚呼 だがフリーとしてやっていくコネもないのでな」若過ぎて.  「特別クラスに再編入される形でLDSに戻っている」 「特別クラス?」 p.8  「カリキュラムが終了した者の為の… 正式な所属・就職が決まるまでの仮保留の場と言った処か  事務員や警備員のような仕事を回されて… デュエル訓練の他に 社会人になる為の勉強を日々行っている  特に優秀なデュエリストが… 零児様 直属の部下として 制服を与えられる為 『制服組』と通称されている  …刀堂刃は見習いに近い状態だがな」 ふーん. p.9  「…社長 榊遊矢を連れて参りました」 「御苦労」 「…何 何で 赤馬ファミリー 勢揃い」 『俺と兄様も居るぜ!』 『…私も居ますよ こんにちは』 p.10  「モクバ…に海馬瀬人社長 それとデュエル協会の…」 『日本支部長のラクスです』I&I社 日本支社の社長でもあります. 「この際 関係者全員を集めた 話は一遍にやった方がイイと思ってな」 「はぁ…」げっ 現市長に沢渡の親父まで居る 『お久し振りですねぇ 遊矢ボーイ 随分と大きく成りました』 「えっ…?」 フフ『覚えていないのも無理は無い 10年前に1度… ミスター榊のデュエルの後に 少し会っただけですから』 「……」 p.11  「…… あっ! オッドアイズ・ドラゴンのカードをくれた おじさん! 確かDMを作ったって――…  …えーと それってかなり偉い人? 「この中では一応トップだな DMデュエルモンスターズ協会 総会長 および I&I社の現社長  DMの生みの親 ペガサス・J・クロフォード氏だ」 『つまりはDMに関する総責任者 今回のトラブルに関しても 知らないという訳にはいかないのデースいきませんので』 「はぁ… トラブル?」 p.12  「モンスターが召喚できなくなっている件だ フォースか或いは別件で既に知っていると思うが」 「嗚呼…」うん「メール見た」志島たちにも聞いた 「まずは… 君のデュエルディスクを貸してくれ」 「?」 「デッキは入ったままでいい 話をする間に解析させる」 「??」 「良し… 解析検索作業を開始しろ」 「――はい」 p.13  「いったい…」 『まぁ その話をこれから聞こうって言うんだ 始めてくれ 零児』 「…嗚呼  かつて… 此方 私の父 レオ・Coの前社長 赤馬零王によって  DMの立体映像設備ソリッドビジョンシステムが質量を持つ実体映像技術装置リアルソリッドビジョンシステムに改良された  ――その結果 『覇王龍ズァーク』が生み出された  その話を私達に初めて聞かせた時に… 父は言った 覇王龍はスタンダード・融合・シンクロ・エクシーズ  それぞれの召喚法を司る4体のドラゴンが合体して出現したモンスターだと」 p.14  「…… それぞれの召喚法を司る…?」 『――そうだ RSVをDMに応用した時に… 各召喚処理の為のプログラムを製作した  その結果 4体のモンスターが 各召喚処理を行う為に 必要不可欠な状態と成った』 「その4体のモンスターが… 即ち『覇王龍ズァーク』と成った4体のドラゴン  覇王龍は『ランサーズ』達の活躍によって 此方に居る零羅に倒されました そして再び 4体のドラゴン達に戻った  その4体のドラゴン達のカードを持っているのが… つまりは君だ 榊遊矢 君の持っている4体のドラゴン  それらが無ければ RSVシステムにおけるデュエルモンスターの『召喚』は出来ない」 p.15  『何故「榊遊矢」がそんな重要なカードを持つのか その点も説明するべきではないのかね? 「榊遊矢」の正体は――』 「その点は 今は重要ではありません 何も知らないような部外者を この緊急会議に出席させてはいませんから」 『……』 「…俺が『ズァーク』だって言う事を 此処に居る全員が知ってるって事か…」 《別に隠し立てしてないじゃない》 「うん でも な意味の方でのズァークだ」  今でも… 時々怯えられた目で見られる 学校の奴や街の人達  俺がそれだって気付くと 何とも言えない顔で なるべく急に距離を取ろうとする p.16  「そんな訳で クラスの皆とも 打ち解けてるんだか打ち解けてないんだか よく分かんない微妙さで  終業式きのう書いた寄せ書きも 結局サインだけに成りましたーフフフ フフフ 《大丈夫だ アレからお前のハブられっ振りを予測できる奴は居ない!》知らない奴が見た場合 「…オッドアイズ・ドラゴンとオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのモンスターデータ 発見しました  オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに… ペンデュラム召喚の召喚処理プログラムが結合している模様です  オッドアイズ・ドラゴンの方は量産型かと」 p.17  『量産型…?』 「コピータイプと言う事です」 『…… 私の渡したオッドアイズ・ドラゴンはどうなったかを話して下さい 遊矢ボーイ』 「…… 俺がペンデュラム召喚を生んだ時 オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのカードに変わった  そのオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのデータが多分 今聞いたそれで…  …… 暫く前から『オッドアイズ』は いっぱい大量生産されてるんだ」オッドアイズ以外もだけど 「それでまた オッドアイズ・ドラゴンのカードを手に入れた それと3枚のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのうち…  2枚はモクバから渡された」 p.18  『まぁな… 榊遊矢から渡されたって言うのを預ってたんだ 榊遊矢に返したツモリだったんだが  …… その辺りの件り 話した方がイイのか? 零児』 「…今は関係が在るかどうか 分からない 後にしましょう」 『…嗚呼』 「?」 「…… エクシーズ召喚の召喚処理プログラムと  ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのモンスターデータ・プログラムを発見しました」 「――此方もです スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンのモンスターデータと 融合召喚の専用処理プログラム」 p.19  「…… クリアウィング系のドラゴンと シンクロ召喚の処理プログラムの方は」 「在りません… モンスターデータとしては 『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』と  『覇王眷竜クリアウィング』『覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン』などの使用履歴が在りますが」 「カードは…? EXデッキ自体に入れてないと言う事は」 「そんな事ないよ クリアウィング・シンクロ・ドラゴンだろ? ユーゴが 今日 シンクロ召喚したばっかりだ!」 『ユーゴが…?』……『君の中のシンクロ次元の少年か どういう意味かね 彼がシンクロ召喚をしたと言うのは』 p.20  えっと…「だから俺 スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを融合召喚する時は ユーリで  エクシーズ召喚とか ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを出す時は ユートで  だから… クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの時は ユーゴで シンクロ召喚なんだけれど」 『……』 『何言ってるのか 訳分かんねぇな…』 『納得できるように説明し給え!』 《その点は口で説明するよりも… デュエルを見てもらえば分かると言っておけ》 「そ… その点は口で説明するよりも 俺のデュエルを実際に見てもらえば分かると思う」 《でも今はそういう状況じゃないから後回し》 「でも今はそういう状況じゃないから後回し」 p.21  「そうだな… RSVの召喚システムを復活させる方が先だ 見付かった範囲でいい  レオ・Coの中央コンピューターにインストールしろ」 「--はっ」 「インストール…?」 「そうだ 君のデュエルディスクから  レオ・Coの中央コンピューター内に在るデータベースへと モンスター達のデータプログラムを移す」 「えっと… オッドアイズ達が俺のDディスクの中に居たのを レオ・Coのコンピューターの方に移すって言うのか?  それじゃあ今度 俺がオッドアイズ達を呼ぶ時は…」 p.22  「――心配ない モンスター達はデータベースからプレイヤーの元にコピーデータが転送される  これまで通りに『召喚』できる」 「?」 「…… 『システム』を最初から説明する必要性が在りそうだな 知っている者は確認のツモリで聞いてくれ  まず最初に 海馬Coが立体映像技術を開発した  勿論 真の始まりは ペガサス氏によるDMの発明だが… その辺の下りはカットさせて頂く  海馬Coは各モンスター達の立体映像ソリッドビジョンを作る為のモンスターデータプログラムをデータベース化して管理していた」 p.23  「その一方で海馬Coには衛星通信などを利用した独自の無線オンライン・ネットワークが在り…  デュエルモンスター達の『召喚』と言うのは そのデータベースに在る モンスターのマスターデータから コピーデータを作り  ネットワークを介して各プレイヤーのDディスクへ『転送』されたものを立体映像ソリッドビジョン化させると言うものだった  実体映像リアルソリッドビジョンのシステムも同じ… レオ・Coの中央コンピューターに在る準マスターデータのデータベースから  レオ・Coが持つ無線オンライン・ネットワークを通して…  プレイヤーの処にコピーテータが送られ 実体映像リアルソリッドビジョンとして実体化されるシステムだ  モンスターのコピーデータ自体は同じ物であり…  Dディスクには どちらのネットからも モンスターデータを受信する事が出来るようになっている  ただ 周波数の違いが在り… 二つのネットを通るデータは 直接 交わる事が無いようになっている」 p.24 
「周波数?」
「此処では… 一つのデータを四つに分けて4回で運ぶか
 二つずつにして8回で運ぶかと言った方法の違いを決めるモノだと思ってくれ
 セキュリティその他の理由から 別々のままにしてあるのだ

 海馬Coからのコピーデータを舞網市まで転送するのは時間が掛かる
 なので 舞網市のレオ・Coの方には 準マスターデータを置いて
 其処からのコピーデータで普段はデュエルをしていると言う訳だ
 …此処までは理解できるな 遊矢」
「…… うん!」

『海馬Coのシステムは… レオ・Coのシステムにとっちゃあ バックアップって言う訳さ
 普段は余り使ってない レオ・Coのデータの方が早くディスクの方に着くから』
ふんふん
p.25 
「この他に… 公共の有線ネットワークと DMBの専用無線ネットワークの 2種のラインが存在する
 公共のネットワークはDMのシステムとは関係ないが…
 モンスターやカードのデータ・プログラム的には やろうと思えば『転送』する事は可能ではある…
 やったら 即 犯罪だがな」色んな意味で.

「DMBの方は知っての通りオンラインゲームだ 海馬Coやレオ・Coのデータベースから
 別の周波数ルートを使ってコピーデータがDMBターミナルに受信され そしてそれが 登録されたDディスクに転送される

 DMBをプレイしている間は… Dディスクの受信する周波数が通常と全く違う為
 DMB以外のネットワークからのデータ転送を受け付けないのだ」
 (1時頃?) p.26 
ラジオで『AMとかFMとか在るだろ… 「周波数」ってぇのはソレの事だよ 分かるか?』
「…… 分かるような分からないような」

《…まぁ FM側にした状態で AMの電波が受信できない事は知っている だいたい分かったと言っておけ》
うん「だいたい分かった!」
「……」
「今回の件… 何故か レオ・Coのコンピューターから4のモンスター達が消滅し  それと一体化している四つの召喚処理プログラムまで無くなっていた事が原因だ」 p.27  「『榊遊矢』は… 頻繁にこのモンスター達を召喚する為  彼のDディスクに在るのがコピーデータか 間違って転送された準マスターデータかどうかは 定かではない  何にせよ… 君の処にはモンスター共々 関連召喚プログラムが在った  だからそれを回収して 準マスターデータに据えると言う訳だ …分かったな 榊遊矢」 「…」 『さっきも言った通り… 俺ら海馬Coの側には モンスターのマスターデータが存在する  けど消えた原因がハッキリしないんで… コッチからのインストールはまぁ後回しって話になってさ』 p.28 大きく分けると ネットワークは2種類あり… 榊遊矢のDディスクがどちらのモードになっているかで  モンスター達の召喚できるラインが どちらになるのかも 決まっていたのだ  その事が分かったのがついさっき… 日本時間のジャスト12時 恐らく君がDMBの午前中のプレイをやめて…  昼食の為にログアウトした その時間帯と重なるのではないか?」 嗚呼「うん… そう言えば11時59秒だったっけ」 『機械が止まるには1秒くらい掛かりますからね… 尤も12時だった事自体には 特別不具合は無いのですが』 p.29  そうだな…「時間そのものが何時であったのかは問題ではない 君がDMBをログアウトした その事実自体が問題に成ったのだ」 「えっ…?」 《だぁーから 僕達キミがDMBをプレイしている間は 現実リアルでモンスターが召喚できなかったけれど  「システム」を停止させたから… そしてメンテナンスだって言って その事をスグに知らせたから  一般の人々は あんまり混乱してないって訳だよ》 「…嗚呼… じゃあ今は…」 「MMを通じて回線トラブルとモンスターが召喚できない件だけ伝えた 混乱はしたがピークはもう過ぎ去っている筈だ」 そっか p.30  「君のDディスクからモンスター達のデータを移し終えれば… 少なくとも三つの召喚法についてはプログラムが復活する  だが『通常召喚』と『シンクロ召喚』に関しては…  海馬Coの方からマスターデータのコピーをもらって入れ直すしかないだろう」 『嗚呼… 確かデータ転送にはしないで 記録媒体に入れて現実リアルで運送してくれって話だったな』 「――はい」 「何で?」 「…… モンスターデータが消えた原因の可能性として 父が作ったウィルス・プログラムの存在が在るのだ」 p.31  「ウィルス…?」 『――そうだ 覇王龍ズァークから四つの召喚方法の処理プログラムを分離させる為に作った  それを実体化させたモノがズァークを倒した4枚のカードだ』 「……」 『ズァークを倒し 4枚のカードが使用済になった事で… 或いは 次元分裂によって ウィルスがバラバラに成った事で  とうに死滅したものと思っていたが…』 「実際はウィルスなので自己増殖機能が在る そういう訳で生き残っていて…  舞網市のネットワークに入り込んだ可能性が在る訳だ」 p.32  成程…『それで用心の為に 海馬Coのコンピューターとソッチのネットワークを繋がずに  現実リアルで運送してくれって言ってきた訳か… 納得したぜ』 「――はい」 『それはつまり… やろうと思えばネットワークを繋げる事が可能と言う事ですかな?』 ええ「各種セキュリティを解除して 後は周波数を合わせれば…」 『レオ・Coのコンピューターを海馬Coのネットワークに繋げる事も… 同じ原理で勿論 出来ます  …ウィルスはズァークから召喚処理プログラムを分離させると言いましたね 分離したプログラムはどうなるのですか?』 p.33  『件のプログラムは… 複数の小さなプログラム・ファイルが組み合わさって大きなそれを作っている』モンスター込みで. 『ウィルス達の効果は つまりその巨大大型プログラムを小さなプログラムに分解する事だ  「分解」により不安定になった それら 小型プログラムは  ネットワーク内に同じプログラムが在ったら それに上書きさと言う形で一体化して安定する  無い場合は… 理論的には ネットワークを無限に彷徨う事になるのだろうが  次元時空を超越したネットワーク内で 安定先が見付からない事は有り得ない』 「次元時空を超越…?」 「…… 多少 表現がオーバーだが 世界中に張り巡らされたDMのネットワーク内に…  召喚処理プログラムのコピーが存在していない事は有り得ないと言う事だ」 p.34  「召喚処理プログラムのコピー?」 『そうだ… このプログラムもモンスターや魔法・罠カードのデータ同様  マスターデータからコピーデーを作り それを現地のプレイヤーのDディスクに転送するシステムになっていたのだ』 「転送された各種データは… 暫くはディスクのデュエル履歴に残されているが  次のカード使用やモンスター召喚その他の処理を重ねる事によって 古い物から消えていく  遊矢以外にも モンスターの召喚履歴を持っているデュエリストが 居たかも知れないが…  此方の知っている範囲では 君が一番 確実なのでな ――だから こうやって 来てもらったと言う訳だ」 p.35  「そっかー… でも古い順から消えていくって言うんなら  他のモンスターより後に召喚したクリアウィング・シンクロ・ドラゴンのデータが無い…って言うのは変な話だな」 『それこそウィルスの仕業なんじゃないのかね!? ズァークを倒す為に使われたカードだったと言うのなら…  榊遊矢が一番ウィルスに感染している可能性が高い筈だ!!』 『…人間が感染するコンピューターウィルスなんて在るかよ』 『ですが運搬者キャリアという可能性はゼロでは在りませんね 本人と言うか Dディスクが』 「そう言えば… そのウィルスは何種類ぐらい作ったんです? 四つの召喚方法に合わせて四つ…?」 『ふむ… 正確な数は覚えてないな 余り沢山作る時間は無かったと思うが』 p.36  「そうか… 1種類だけじゃないんだ シンクロ召喚だけ出来なくするウィルスに感染してたって事?」 《げー》  何でシンクロなんだよ 「インストールの作業は終わったか?」 「――はい」 「では もののついでだ ディスク内部に未知のプログラムが無いかどうか 調べろ」 「はっ」 「既存のコンピューターウィルスなら… 此方のコンピューターに接続した時点で検出されていた筈だが」 うーん p.37  『もう一つ訊いておきましょうか…』待ち時間の間に 『召喚処理プログラムを分離されたモンスターはどうなるのですか?』 『…未知のプログラムだった「覇王龍ズァーク」は別として… 普通のモンスターの場合は特にどうもならない  元通り マスターデータがコンピューターに存在する  ただ… 私が4枚のカードを作った当時の状況は 既にズァークが街を破壊していた後だったから  デュエルシステムの管理コンピューター自体が失われていた可能性が高いな その場合はデータベース自体 おじゃんだ』 「ズァークが…次元分裂させずに大人しくレイにやられてたら もしかしてDMのシステム 全部失われてたって事?」  ぞー 《街 破壊したのはズァークだけどね》 《人々が生き残ってさえいれば… 時間は掛かってもシステムの復興は出来た筈だ》街も. 《次元分裂とどちらがマシだったかは不明だな》 「……」 p.38  「デュエルシステムフォルダ… 異常なし」 「――そうか」 「デュエル履歴ログフォルダ… おかしなプログラムは特に在りません」 「――ふむ」 あっ「メールフォルダに書き掛けのラブレターを発見!」 「読み上げろ!」 「やめんか!!  って言うかラブレターじゃないし! 柚子にはそう 何時も世話になってるから…  御礼だよ御礼 感謝の手紙!」 「無駄に1000文字以上あります」 「文字化けだけチェックしろ」 はっ p.39  「アクセサリフォルダ 異常なし」  時計とか. 「…そうか」 「通話アドレスフォルダ… 登録件」 「…少ないのね」 「放っといてくれ!」 「私よりは多いぞ遊矢 200件ぐらい 全部 携帯電話の方に登録しているからな」 「それはディスク通話 使ってないだけだろ!!」 「デュエル中に通話機能など使えないからな そういう訳でメールも殆ど使ってない」 ←自社製品を使いこなさない現社長 「取り敢えず… ウィルス及び正体不明のプログラムは在りません」 「――そうか 御苦労」 はっ p.40  「最後に… 軽くデッキのカードチェックをさせてもらうぞ」 「――嗚呼」 「EMエンタメイト 魔術師 SRスピードロイド 幻影騎士団ファントムナイツ …… それと捕食植物プレデター・プランツか 少々多いが 異常と言う程では…  ! この2枚…」 「ん? 何だ?」 嗚呼「クロノグラフ・マジシャンとアストログラフ」 「……」 p.41  「この2枚… どうした?」 「えーと…」 《去年の終わりに構築済みストラクチャーデッキのCMコマーシャルの仕事が在った その時もらった その構築済みデッキに入っていた》 「去年の終わりに構築済みデッキのCMコマーシャルの仕事が在った その時もらった その構築済みデッキの中に入ってた」虹彩とか紫毒とか 「……  念の為… EXデッキの方も見るぞ」 「嗚呼」 『おい… イイのかよ そんな簡単に』 「零児はもう知ってるから 特に隠す事は無いよ」 そうかー? p.42  「…… 量産カードの方のようだが 何故『覇王龍ズァーク』が存在する?」  覇王龍ズァーク 「入れたから」 「…何故 入れた?」 「テキスト確認できる方がイイと思って どうやって召喚したのか気になって… 権現坂や素良に訊いたんだ」  【10.5.Fri.】 『覇王龍ズァークの召喚方法を知ろうとした!? 榊遊矢のクセにか!? 何考えとるんだ  また世界を滅ぼそうとするツモリだったのか!?』 「ッ… そんな事…」 「量産型のズァークにそんな心配は要りません だが誤解を招く行動だった事は確かだ 遊矢」 p.43  「……」 「此処はやはり… デュエルで証明するべきではないかしら?」 「!」 「三日後にアクア・サーキットのライディングコース完成セレモニーが在ります そのデュエルに彼へのオファーが来てますの」 「アクア・サーキット… メイが言ってた」 《確か 沢渡が誘致したって企業だろ》 《じゃあまさか 対戦相手は彼?》 《…勝っても負けても文句を言われそうだな》 「デュエル協会から近く 遊勝塾に連絡するツモリだったのだけれど 本人が此処に来ているなら丁度イイわ  プロデュエリスト同士でセレモニーを盛り上げて欲しいの」 (…ホッ) p.44  『榊遊矢にデュエルなど…』 「先方のお嬢さんが彼を気に入っておりますの  泳げないのに水に入って 脳天にダイレクトアタックされたと聞いた時は 笑いましたわ」ホホホ 「それでもデュエルには勝ったので その根性と抜け作っ振りを是非 セレモニーでも披露して欲しいと」 えっ「俺 お笑い担当!?」 《違うと言うのか》 《…ねぇ…?》 ふむ「皆を楽しませるのがエンタメデュエリストだからな だがしかし事故には注意しろ  当日までには怪我や病気も無いように」 あ…「何時の間にか やる方向性で進んでる」まだ返事してないのにー 『楽しみですねぇ 遊矢ボーイ ミスター榊もアメリカで大活躍してマース ユーも是非 頑張って下サーイ』 p.45  「父さんが… 分かった 俺 頑張ります!! 《わぁパブロフ》 《犬か…》 「…決まりだな では君のDディスクを返そう」デッキも. 「嗚呼」 ※原稿メモ:ポケットに直すに変更.★ 「『ペンデュラム』『融合』『エクシーズ』 この三つの召喚方法が可能になったかどうか テストする  RSV装置システムを再起動させろ」 「ハッ」 p.46  「中島 センターコートに講師か制服組を集めて作業をしろ 私はLDGの方を見る」 「はっ」 『LDG…?』 はい「DMBターミナルに電源が入っていれば 其処からデータを受信できるアプリケーションを開発しました」 『まーたサラッとそういう事を…  まぁイイや 俺らの方は「オッドアイズ・ドラゴン」と 「クリアウィング」が2種類だったな  モンスターデータを探してソッチに送りゃあイイんだろう』 「――はい」 p.47  『無いと思いますよ… モクバ様の時代には』 『えっ?』 『此方なりに調べはついております この舞網市では 過去の世界と通信する事が出来るのだとか』 『そうですねぇ… 私がオッドアイズ・ドラゴンのカードを作った時 モクバボーイ 貴方は大学生の筈だった  それにしては今の貴方は幼過ぎます』 『…』 『例のデータの件は… 此方の時代でデュエル協会から海馬Coの方にお取り次ぎさせて頂きます  其方の時代では… 「私」に話をしておいて下されば それで充分です』 p.48  『そうか…? ――嗚呼そうか つまり その話を聞いたから 今のお前は この場に入る…って言う事だな』 『御賢明で何よりです』 『ふんふん 分かった… …しかし 10年以上 未来だっつー割には 全然 変わんねーな お前』 『ハハハ』 『では… 俺達への用は もうイイか』 『――はい 後はレオ・Co社内で解決できると思います』 p.49  『分かった…』では『もう切るぞ モクバ』 『はい 兄様』 「あっ…」 「どうしたの 遊矢?」 「いや… そう言えば 海馬Coの人だったなって思って」 「?」 「ペガサス協会長にラクス日本支部長 それに舞網市長と次期市長 お忙しい中 お時間を頂き 有難うございました」 『…いえ』 『ハハハ』 『…うむ』 『当然の事です!』 p.50  「ネオ童野シティからこの舞網市へは2・3日掛かります テスト用にRSV装置システムを再起動させはしましたが…  一般の人々には まだシステムとデュエルを控えるよう お伝え下さいな」 『フフ… その必要は無いかも知れませんよ ミセス赤馬』 「えっ?」 『そうですね… そろそろ到着する筈ですから』 「父さんにはプログラムの確認作業 付き合ってもらいますよ」 『……』 「遊矢はテストが終わるまでは居てくれ 待つ間は零羅の話し相手にでも」 「…… 嗚呼」  (1時半頃) ======================================== p.4  …1コマ目は在っても無くてもいい感ジ p.6  アカデミア:…実際は、ARC-V本編の食事時間はキッチリ決まってそうだけど。  GX寄りな現在(そのものとはマダ言えない)は、その辺りも変わってるって言ウ事で☆ p.7〜  制服組の設定を確認する前に書イたので少し違ウかも★  (加えて、後で出てくるけど アニメ50話頃、零児が別次元に行く際に、   自分の命令以外でも動くようにした、と言う作中設定) p.9  2コマ目の擬音:原作風にドン☆とかバン☆の方がイイだろうか。  自分画と中途半端に混ぜてるのはイイのか悪いのか 悩んでる処。 p.10  ――で、アニメ27話に出て来てた人が(現)市長でイイのか悪いのか。 p.11  たまたま見直したGXで、I&I社の会長だって言われテた★ p.21  …カット&ペーストかも知んないんだけどドウなんだろ?? p.22〜  #028 p.29〜、#045 p.7 参照。  実際は両社とも世界各地に支部や設備が在る訳で、  それらに準マスターデータを置いて 早く出来る処から Dディスクに転送される仕組みカと。  (たぶん、I&I社にも存在。ゼロ・リバース前は海馬Co側、後はレオ・Co側のネット)  …カードのデータベースはDディスクに在るとしたら 新規カードの度にデータが追加される訳で、  それだと何時か容量オーバーになるんじゃないかッて事で。  使用しないカードデータの方が圧倒的に多イだろうし。  (DM頃のDディスクぐらいまでは、ディスク側に在ったって事でもイイかもだけど) p.24〜  …補足メモにも近いので、長イようなら削って可★  とっても元気よく返事してるけど、実際はまるでサッパリなんだろうな→遊矢  (でも、分からないと言ったらマタ長話される訳で ソレだけ理解している、ッて奴だ) p.25  公共ネット:…Wi-Fiも在るし有無線かなぁ…★ p.39  …製作会社のサポートセンター、家(=母)、遊勝塾(=修造)、柚子、権現坂。  素良と、フトシ・アユ・タツヤ達の分も入れてるかも知れないけど、後は良くて学校かなぁ……  (あ、ニコが在ったっけ。でもモウ消してるかも)  あんま、手当たり次第に入れてる印象も無いんだけど。ドウでしょうね?? p.46  …DMBターミナルは1時間ぐらいで勝手に電源がOFFになるんだけど、当然その設定は解除してある  (パソコンの方も、閉じている時でもデータを受信する特別仕様だったリするんだろウか。   あんま考えてなかったけど/…いや、LDG自体は会社のコンピューターに保存シてる設定だったか☆) …何処か忘れたけど、零児はサラッと嘘ついてた処が在ッた筈☆  …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★





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