とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#091.覇王龍の召喚方法/デニーとガイ

p.1 【2018.9.23.Sun.】
 LDS

「ようこそ 来てくれて嬉しいわ 受験会場の方はコッチよ」

「来たのはイイけど… やっぱり少し 遠いわね これで不合格だったら 大損」ふふ

ふふ「デュエルの実力を見るだけですから… 不合格者は出しませんわ それにLDG校を選択して頂ければ
 既に話しました通り DMBブラウザで 自宅から通う事が出来ます」

p.2 
「尤もFEフライング エグザミネーションに来ましたから… 水車さんの実力は 今更確認する間でもないかも知れませんけど」
ええ「今回来たのはもう一つ 三日後オープンの『アクア・サーキット ライディングコース』セレモニー・デュエルの出場者
 その2名を決定する為ですわ」

「一応 スポンサーの顔を立てて… 沢渡議員の息子が第一候補ではありますのよね でも実力や知名度的にはどうかしら」
 せめて「FEの特別デュエルに出ていたら… 話も違って来たのですけれど」

「遊矢は? 遊矢はRデュエルも強いって聞いた」
そうね…「彼なら文句なしで集客力No.1だわ ただ所属がLDSではないから…」その辺がネックなのよねぇ

p.3 
「『アクア・サーキット』はまだ立ち上げたばかりの企業ですから 所属Dホイーラーもまだ無名な者ばっかりですわ
 榊遊矢… いてはいましたが それなりのデュエルをするようです パフォーマーでイイから何とかお願いできないかしら?」

「そうね… あくまでエンターテイナーという事で でも彼も一応はプロデュエリストですから
 対戦させるならプロの… 一応 Dホイーラーがイイわねぇ」デュエル協会で照会してもらいましょうか

p.4 
『特別クラス 紫雲院素良 至急 オシリス・アームズ 待機室の方に来て下さい』
「?」

「こんな時間に… 何だろう」

p.5 
「来たねぇパープル」ホッホッ.
「オウル どういう事?」

「君に会いたがっている人が居る LDGのユーヤとヒメ」

p.6 
「ユーヤとヒメ!? わぁ早く連れて行ってオウル!!」
ホッホウ「いいとも」


「ユーヤ! ヒメ! 僕に会いに来てくれたんだって 嬉しいっ!!」

 ※位置的に掴み切れてない

p.7 
「久し振り…素良」
「うん!」
「この間のデュエル 見に来てくれていたんだってな 話も出来ないで御免な 俺」

「ううん! そんな事… ユーヤは『遊矢』 大丈夫?」
「……

 その顔は心配させちゃったんだな… 御免 素良 でも大丈夫 …今日は訊きたい事が在って来たんだ」

p.8 
「何 何? 何でも訊いて 何でも教える カンニング・デュエルの仕方でも
 デラックス・スゥィート・ハニー・シュガー・シロップ・チョコレート・パフェのトッピングの仕方でも!」

「数ヶ月前にズァークとの戦いが在っただろ どうやって『覇王龍ズァーク』を召喚したのか知りたいんだ」

「…何それ テンション だだ下がり 全然 大丈夫じゃないじゃない って言うか ホントに 今 君 『遊矢』?」

p.9 
えっと「ズァークなら… 覚えてる筈だし 訊きに来る必要ないと思うけど」
「そうだけど… …… 遊矢がそんな事 知りたがるなんて」ガッカリだよ

「確かにね… この間も貴方 『ズァーク』に乗っ取られたばかりなんでしょ? それでそんな事 言い出すなんて…
 怪しむなって方が無理だわ」

「そうか… …… 何となく どうしたら呼べるんだって気持ちで此処まで来たツモリだったけど
 そうだな もしかしたら ズァークが… 俺を此処までその為に連れてきたのかも知れない」
「……」

p.10 
「あの時… 皆は俺がズァークに乗っ取られたって言うけれど」
「……」
「俺の意識 全然無かった訳じゃないんだ」 いや…「俺が誰だとかそんな事は 全然 頭の中に無くって」

「凄いぞ お前ーっ」

「今度こそ復讐を果たしてやる」

「この体が見聞きした事… 叫んだ言葉 感じた痛みが まだ 俺の中に在るんだ 俺にしか その痛みは拭えない
 だったら俺が 何とかしなくちゃ」

p.11 
「遊矢…?」

「済まないが… 実際に『痛み』が遊矢の体を蝕んでいる」
「!」
「『意識』しちまったせいかなァ なんかじんじんしてて 嫌な気分になってきた」

「この状態が… 続くのは得策ではないと思う」」
「ムカムカして… イライラして来やがるんだ! 俺達が 我慢できなくなる前に 早く…」
 (p.6から約5分)

p.12 
「……」

「……」

p.13 
「……

 ! 痛みが消えた…」

「良かった…」
えっ「何々?」
「回復魔法?」ゲームみたい

「…… 『赤馬レイ』の力ね 『覇王龍ズァーク』を倒して人で 柚子はその生まれ変わりとか何とか聞いてるけど」

p.14 
「レイの… と言うより レイから私に受け継がれた ブレスレットの力かな?」
「ブレスレット?」
うん現実リアルで私が してるんだけれど

 ずっと前 覇王龍ズァークを倒す為に作られたカードの力が宿っているの
 カードはもう無いけど その効果はどうやら ブレスレットに残っているみたい」

「効果って?」
「確か… フィールドの全てのモンスターの効果を無効にして破壊する
 そして墓地に送ったモンスター1体につき 600ポイントのダメージを そのコントローラーに与える」

p.15 
《俺らはモンスターか!》
《そしてユーヤの心の「中」は墓地か…》

「いや… 俺のライフポイントは減ってない もし『モンスター』が居たって言うなら それはあの痛み そのものだったと思う」

《それで… 覇王龍の呼び出し方の方はどうするの》
あっ「そうだ 素良 覚えてないか?」

「ズァークが『覇王龍ズァーク』に成った時の話? 忘れたって言ったら 遊矢は一体 どうする気」
うーん「話が終わったら後はデュエルでもしようとか思ってたけど そういう事なら エドの方にも当たってみるかな」
 (p.6から約10分)

p.16 
「忘れてないよ… 忘れられる訳が無い けどズァークの言葉の一言一句まで覚えてる訳じゃあないからね
 その意味で少し不確かだけれど」
嗚呼

「先に… 話をする前に 遊矢が『ズァーク』に成った時に あるモンスターが現れたって事を言っておく」
「あるモンスター?」

「ソイツをズァークは 僕とエドとのデュエルの中で呼び出した ソイツは… リリースだか除外だかをする事で
 効果を発動するって言ってた」ような気がする

p.17 
「そのあと… 雷が落ちてきて危険だからって いったん ズァークの前を離れた 暫くして後ろから風が吹いてきたんで…
 振り返ったら巨大なドラゴン つまり『覇王龍ズァーク』が居たんだ」

「それって『覇王龍』を出した瞬間見てないって事じゃない」
「見てたよ! が『召喚!』とか何とか言って黒い雲の中に入っていくのを でもそのあと また その雲から雷が…」

「えっと… テキスト自体には どう書いてあるのかしら」
「素材はドラゴン族の融合・シンクロエクシーズペンデュラムモンスター1体ずつ 融合召喚でしか特殊召喚できないって」

p.18 
「何… 持ってきてるのさ」
だって「持ってないと テキスト確認できないし」
う゛ー

「遊矢は『ズァーク』に甘過ぎなのっ 前世だか何だか知らないけど… 其処まで肩入れする事ないじゃない」
えー

「そりゃあ… 激しいデュエルを続けて 悪魔とか覇王龍とか 変な方向に行っちゃったけど
 ホントはデュエル界のスターだったんだろ?

 きっと父さんみたいに皆を笑顔にしてたと思うんだ そういうのは俺の理想で目標で憧れだからな!」
「…… 遊矢だって 皆を笑顔にしてるじゃない」美化してないでよ もー
うん「ズァークみたいに もっと!」
「……」
p.19  「…… 貴方の言ってた あるモンスターって… ドラゴン族?」 「違うよ 魔術師とか言ってなかったかなぁ」 「『魔術師』ね… …… (ジェムナイト・)ラズリー 『覇王龍ズァーク』を『召喚』出来る『魔術師』モンスターって居る?」 「居ません」 「……」  (p.6から約15分) p.20  「検索範囲を広げてみましょうか マーリン」 「…此処に」 「『覇王龍ズァーク』を呼び出す事の出来るモンスターカードって在る?」 「――はい」 「挙げてみて」 「アストログラフ・マジシャンとクロノグラフ・マジシャンの2枚 詳細な知識をお求めかな?」 「――ええ」 「――はい コレ どっち?」 「…… 青っぽい方だったかな」 p.21  「…… アストログラフ・マジシャン…」  A:…ドラゴン」モンスター1体ずつと、フィールドのこのカードを除外して発動できる。「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。 《他に4体のドラゴンを除外かぁ まぁ全部 持ってると言えば持ってるけど》 《アストログラフ・マジシャン自体は どうだったっけ…》 《確か 机の引き出しに入っている筈だ 今のデッキには入れてないから…》 「そうか じゃあ取ってくるかな」 p.22  「有難う リリー ジュエル 素良 持ってるカードみたいだ 取ってくるよ」 ※原稿メモ:ログアウトなので消え 「やっぱ持ってるんだ… あーあ 僕って ホンっト お人し!」でも柚子が都合良く 遊矢の事 助けられたとは限らないし 「って言うか… アストログラフ・マジシャンって カタログの後ろの方に載ってるモンスターじゃなかったかしら」 「ええ」 「そうよ… バッチリ『覇王龍ズァーク』を特殊召喚できるって書いてある」 「……」 「御免ね みんな アイツってばホント勉強不足で」 p.23 柚子… それって君が遊矢にその事教えてたら 最初っから僕に会わなくて良かったんじゃない?」 「はっ!」 「まぁソレだと君達が僕の事呼んでくれなかった訳でバツだけれど」 「……」 「話が終わったらデュエルだって言ってたよねー この責任はユーヤにデュエルで取ってもらおう」ふふふ 「そうね でもその前に もう一人会いたいって言ってたわ」 えー p.24  『未来… 立体映像技術ソリッドビジョンシステムによるデュエルモンスター達の動きは 一旦はピークを極めていた  しかし限界が見えてしまうと… 人々は余計な時間や無駄を省きたがる傾向に走っていくものだ』  私が子供の頃… デュエルモンスター達は洗練された無駄の無い動きではあったが 同時に機械的で単調だった  要するに面白みに欠けていたのだな  カードゲームとしてのデュエルモンスターズは不動のものではあったが…  立体映像技術ソリッドビジョンシステムによる「見世物」という点では既に落ち目になっていた  まぁそんな誰も珍しがらない状況だったからこそ  実体映像技術リアルソリッドビジョンにすれば皆が驚くだろうなーとか 軽ーい気持ちで研究テーマに選んだのだが』 p.25  「選ぶなと言いたくなるような事を言わないで下さい… ズァークより貴方の方が予想外だったのではありませんか?  遊矢はズァークがどんなに戦っても 二言目には貴方の名前が出て来るような事を言っていましたよ」 『ふむ… 私がRSVをDMに応用したのは事実だからな 話題がその点に移れば 私の名前が出て来るのは当然だろう』 「……」  RSVには「質量」が在り 「質量」が在れば「慣性」が伴う 「映像」であれば無駄だと省かれていた動作や間が  RSVでは否応なく復活した p.26  『人々は… それを「無駄」だとは思わなかった 余分の無い 無駄の無い SVに慣れ過ぎて  返ってそういう事に新鮮味を感じる状態だった  まぁ その辺りまでは充分 私の計算の内 RSVは見掛け上SVと変わらない まして遠くからデュエルを見る観客に  モンスター達が映像でない事を分かり易く説明する方法は二つしか無い』  一つはモンスターの上に人が乗る事 もう一つはモンスターと人間がぶつかる事 p.27  『土煙程度では映像かそうでないのかは分からなかったし 観客席近くの壁にモンスターが自らぶつかるような事は  しっかり安全設計セーフティ・プログラムによって防止されていたのでな』  対戦者の体に 直接 モンスターの体の一部をぶつけてのダイレクトアタック そう それが奴の得意戦法になっていった  あの重症事件は遅かれ早かれ避けられなかった事なのだろう p.28  『其処までエスカレートしたズァークに 全く非が無かったとは言わない』  だが予想外だったのは 負傷したデュエリストに心配も同情も見せずに興奮した  ただただ熱狂するばかりの 誤った道を歩き始めた観客たち 『無論… 人々の中には負傷者を心配し同情した者も居たに違いない  だがその小さな善意良心は 他の者たちの興奮・熱狂によって掻き消された  ズァークにも在ったであろう後悔や自責の念と同様に』 ワァァァアァァア p.29  『ズァークは人々の望むままに身を任せ… ただただ過激なデュエルを繰り返していった 少なくとも私にはそう見えたな  奴にそれへの抵抗感が在ったとは考えにくい』 「ですが… ズァークは再三 自分(達)が戦わされたと発言しています この点は貴方の話と矛盾する  その為の復讐心をまだ捨て切れないでいるのに」 『ふむ… 考えられるケースは三つだな モンスター達の記憶と奴の記憶が混在している場合と  二つ目は 奴が自分の都合のイイように 自身の記憶を改竄している場合』 p.30  『モンスター達が人間たちに戦わされ… 恨みを持っていたと言うのは事実だろう  だがそれはあくまでモンスター達の怒りであり それを何時までもズァークが抱えていると言うのはおかしい』 「……」 『二つ目は… 信念も無く周りに流されるだけの人間の記憶力など そんな物だと  自分自身を正当化する為に事実をどんどん捻じ曲げる 被害者振って妄想の世界に入り込んでいるだけだ』 p.31  「…… 言い切りましたね… 被害者妄想で人々が襲われるような事態に成ると言うのは  此方としては溜まったものではないのですが」 『――そうだな  第3の可能性は… 私とズァークの居た未来がそもそも別だったと言う可能性だ  あのズァークは私の居た未来のズァークとは全く別の存在  そう考えればひとまず 双方の記憶に差異が出る矛盾は解決する  尤も何故そんなズァークが我々の目の前に出現したのか―― そのような疑問が出て来るがな』 「……」 『答えに関しては既に話した 奴は歴史を繰り返し… 巻き戻し作り変え続けている』 p.32  「…… 『次元分裂』の繰り返し―― 『未来』の世界の再構築 『過去』は改竄され続ける  結果として『未来』は『現在』形と成る」 『…そうだ 予定無き明日 軌道無き歴史 人類は一瞬 意にされ 不確かで曖昧な『未来』をめられる』 「…… それをズァークが引き起こす… 或いは引き起こしているのかも知れないと言う事は分かりました」 『……』 「しかしもう少し具体的な対処・解決策を講じて下さい」 p.33  「答えの出ない問題を何時までも講じ続けているのは―― 時間の無駄です」 『そうだな では具体案は出て来たか』 「……」 やぁ「パープル 随分と沢山のお客様だね」 「数だけじゃないよ 僕達の知ってる1番のエンタメデュエリストと言えば――」 うーん「榊遊勝先生」 「…… ナイスボケだね」 それほどでも. p.34  「俺 別に その答えでもイイよ 素良 まだまだ父さんには足りてないと思うし」 「なぁーに言ってんの 欲無いなーぁ」 「ハハハっ 成程 遊矢か」 「――嗚呼」 「なかなかカッコ良く成ったねーぇ」 へへッ「サンキュー」結構 気に入ってるんだー 「デニスは… デニーだっけ なんか中性的って言うか…」「………… 女の子?」可愛いけど 「嗚呼コレ アバター用パーツの少ない時期に 無理に自分似にしたら こうなっちゃった  折角の専用DAなのに ちょっとミスしたかなーって感じ」 そうかー p.35  「此処のクエスト やりに来たんだ ユーヤと僕とヒメとジュエルね」 「…… イイけど 残りの二人 どうするの」見物? 「それじゃあ 其方のレディ達は 僕がオススメのクエストに案内させてもらおうかな」 「えっ… 何 ナンパ?」 「エドだよ」「って言ってもユーヤにしか分からなっ」 「エド!?」 「此処ではガイって呼んでくれ」 p.36  「なんか… コレはコレで 凄いイメージ 変えたなーぁ」 「ゲームだし フリーダムでイイと思って」 「私 男の人 嫌い レイジ様みたいに真面目で誠実な人は別だけど」 「おやおや」  【9.24.Mon.】 「あの顔は手抜きって噂だけどね 決定ボタンだけ押してれば出来る訳だろ」ウチの教職員Aとおんなじで 「ウルサイわねぇ そういう陰口言う男も嫌いよ」 「何でもイイや 早くやろうよー」 「えーと その前にデニスに訊きたい事が エドも居るんだったら 丁度イイかな」 「何?」 p.37  「エクシーズ次元の事 時々 ユートがハートランドに居る夢を見るんだ それでふと 実際はどうなってるのかなーって」 「うーん 悪いけど ごく最近の事は知らないんだ」 「何で?」 「街の復興が終わって引き上げて… それきりだから」 「…… エンタメデュエル教えるのもやめたのか?」 「そうだね 名残り惜しまれはしたけれど でも一通りのポイントは教えたツモリだし」遊勝先生から習った 「後は彼らの工夫次第だって思うよ」どんな素敵なモノになるかは 「そっかー だけど数ヶ月でマスターされると 何年も同じ塾に通ってる俺って一体… って気がしないでもない」 「それはアンタが不真面目って言うか… …… まぁイイわ」 p.38  「デュエルにしろ… 社会や生活環境にしろ… 元々 彼らだけの世界なんだ  僕達が居なくなっても もう大丈夫だって思ったから帰ってきたんだよ… Dアカデミアに」 「何にせよ チハヤとリリーはどうするの? 他処のエリアであんまり別行動取るのは得策ではないと思うわ」 「そうね… じゃあ今は素直に観戦するかしら でも後で私達もデュエルしたいわ」 ええ 「観戦するなら いったん 廊下の方に出て 後ろの方のドアに入れば 其処が観戦フロアだよ」 「…そう」 知ってますぅ  (p.32から約5分) p.39  「僕もユーヤやパープルのプレイを見たいから 其処に行くまでぐらいのエスコートはさせてもらってもイイだろう?」 「……」 「大丈夫だって 俺や父さんの知り合いだし」 「それで信用できるとはいかないけど… 確かに同じ方向に行くなら 別に距離取る必要も無いわね  近付き過ぎても嫌だけど」行きましょ チハヤ はい フゥ…「やっと行ったか」 いや「追い出したかった訳じゃないけど」 「あの人ちょっと シツコかったわねーぇ」ホントに だいじょぶ? 「御免ね… ああいう女の子たちだけにしておくと  スグどっか 自分のエリアや人の居ない処に連れて行こうとする連中が来るからさ」 「――嗚呼」 p.40  「ああ見えてガイは 此処の警備チームの副隊長さん やってるんだよ 此処は人気のエリアで 他処からの人が多い分  それを狙う悪い奴らも多く来るから」 「ふぅん… そう」 ウチ「機械の数が少ないからさ 純粋に遊んでる人って 一度に10人ぐらいしか居ないんだよね  他はみんな イベント係員や案内役とかに回ってる」 「此処は… Dアカデミアの生徒たちが力を合わせて作っている処なんだ 部活動って言ってたかな?」 「うん だから『クラブ・イン・アカデミア』」 「…そう まぁ リリーの言ってた個人プロバイダじゃあないって事は分かったわ」 「そうね」 「だけど Dアカデミア… 其処って確か 私達の世界に 侵略戦争っ掛けてきた別の次元の…」 p.41  「嗚呼うん 融合次元のデュエリスト集団 俺達ランサーズが戦ってた相手だよ」 「……………………」  ※言葉に成らない 「柚子さらったり エクシーズ次元を攻めて人をカード化街を滅ぼしたりとかしたけれど 遊矢のお陰で もう全部大丈夫」 「何故か… 大丈夫だとは思えない」 えっ「柚子助ける為に 頑張った自覚ぐらい在るぞ 俺」 うん まぁ「それは知ってるけど…」  (5:p.32から約10分) p.42  『曖昧な記憶 曖昧不完全な世界 作り変えられていく… 何もかも  その中心に榊遊矢ズァークが居る』 「……」 p.43  『人々の飽くなき欲望から生み出されてしまった恐るべき悪魔 「覇王龍ズァーク」  だがその凄まじき力も 雄大で恒久なる自然界のエネルギーの前では無力だと考えて 私は4枚のカードを作った』 「…… 実は恐れても敬ってもなかっただろうと突っ込みたくなる処ですが …続きは?」 『うむ』 p.44  『ズァークもレイも 私の予想外の行動を取った レイの行動が間違っていたとは思いたくないが  結果としては全く予測外の事態に発展したのは確かだ』 《これは… レイは自然界のエネルギーを自らの体に…》 「赤馬レイはカードが集めたエネルギーを自らの体に取り込んだ それから覇王龍とモンスター達の力を分離させた…  その結果 覇王龍ズァークは『次元分裂』を引き起こした」 『そうだ』 p.45  『私はそのエネルギーを 直接 奴にぶつけて倒すツモリだった それを何故レイが 自らの体に取り込んだのかは分からない』 《4枚のカードの主な効果は モンスター達の効果の無効化 それと… エン・フラワーズによる破壊とダメージ》 「確かに… 使用者に何かを要求する効果ではありませんでしたね それとも零羅が説明を省いていただけで…  実際にはコストが必要だったとか…?」 p.46  『分からない テキストを確認しようにも 現物が既に無いからな』 「自分で作ったんでしょうが」 『10年以上も前の話だ』そんなに記憶力 保つか! 『それに… あの4枚のカードのテキストは 私が考えたものではない カードを作り出した時には出来ていたのだ  名前の方は私が考えたものだが…』効果の方は カードを「作り出した時には出来ていた…? ちょっと待って下さい 勝手に『効果』が決められたとでも…」 『そうなるな あれは実体であって実体ではない』 p.47  「――! 実体映像技術リアルソリッドビジョン!」 『そうだ DMのシステムとは無関係の』カードだったから 『私は自然界のエネルギーを大別して 4枚のカードに込めた その力は当然 自然界の法則に準じるものだ  秩序ある「時と空間」の法則にな』 「…… カードの使用者や効果の対象者が 『赤ん坊』に成ると言うのはおかしいと?」 『浄化能力は備えていたが 時間・事象を「逆行」させる能力は無かった筈だ』 p.48  『レイと4人の分身の少女たちのDNA配列は全く違う 肉体的に言えば レイやズァークはあの時 一旦 「死」を迎え  四つの次元それぞれで 新たな肉体を得て生まれ変わったのだ』 「……」 『零羅が赤ん坊に成った時―― そう言った身体的検査はしたか?』 「しましたよ 寧ろ そのDNAや血液検査の結果から―― 彼女が『零羅』だと分かったんです」 『そうか―― ともかく あの4枚のカードには 無条件で自然界の「秩序」に逆らう能力は無い』 「……」 p.49  『「自然界」が時と空間の秩序にどれだけ従順であるかは お前もよく知っている処だろう  毎年 同じ時期に芽吹き 実を付ける植物 欠かさずやってくると言う台風や洪水 毎朝昇る太陽など  私は… その中のほんの一部のエネルギーを カードとして具現化したのだ レイがその力を自分自身に集めたのは…  …… そうしないと覇王龍ズァークに勝てなかったから?』 「目的としては そうでしょうが… 手段としては曖昧ですね デュエルの中で… そうする必要を感じたのでしょうか」 p.50  『今思い付く線は… エネルギーのコントロール制御だな』 「――ええ」 『莫大なエネルギーを支配する為に… 或いはその力から逃れようとするズァークを捕らえる為に  使用者レイ自身がエネルギーと同化する必要性が在った』 「その結果… 覇王龍ズァークは『次元分裂』を引き起こした …… もし仮に引き裂いていなかったら…」 『勿論 私の最初の目論見通り 奴の体は跡形も無く消滅していた… 所詮はRSVだったからな』 p.51  『勿論 デュエリスト達の肉体も… かなりの確率で「消滅」に巻き込まれていただろう よしんば 形が残ったとしても  命が在るかどうかは かなり怪しい状況だったに違いない』 だがしかし『あの4枚のカードは 「時と空間」の秩序に従う自然界のエネルギーを集めたカード  「時」が来ればズァークの体は 在るべき場所に再生する… つまり「転生」を果たす筈だった』 勿論『「覇王龍」とは関係の無い… 真実 無垢なる存在としてな』 p.52  「では… やはり あの4枚のカードには 魂を浄化し 肉体を『無垢』な『赤ん坊』に変える… そんな力が在ったと」 『分からん 世界が滅びるかどうかと言える瀬戸際で そんな事をイチイチわざわざ考える調べる余裕が在ったと思うか』 無い ですね. 『あの4枚のカードでズァークを倒せる確信は在った だが使ってみて何が起こるかは 全くの未知数だったのだ』 p.53  「…… 効果ダメージで一度に与えられる上限が600×5=3000  当時のズァークは『ペンデュラム』の力を持ってなかった筈ですから… 残りのライフ1000ポイントを削るには…」 『――さぁな パターンは幾つか在るだろう だがモンスター達の力を封じた以上 ズァークの勝利反撃できる確率は低かった筈だ』 「…… 『大嵐』などでエン・シリーズのカードを除去した時 改めて強力な効果を使うモンスターを召喚するとか」 p.54  『可能性はゼロではないが… そのようなモンスターをズァークがまだ持っていたかどうかは不明だな』 「……」 寧ろ『「死者蘇生」で覇王龍を復活させた方が早いぞ  通常モンスターと化したとは言え 攻撃力・守備力 ともに4000だ  壁モンスターが居なかった場合は 一撃でやられ返されていただろうな』 「……」 「そんな… ともすれば此方が倒されてしまうかも知れない命懸けの戦いだった」 『さっき倒すとか言ってたような』 p.55 あの時はそう思い込んでいただけだ 一つの仮説コンボを思い付いて それ実際はどれだけ効果が在るのか  充分な試行錯誤を繰り返してみなければ分からないものだろう』 「……」 『そしてあの当時 そんな計算を逐一行っている余裕など無かった 粗末な機械で乱雑に自然界のエネルギーを掻き集め…  どうにか4枚のカードに仕立てた』 「乱雑に… ですか」 『丁寧にノンビリやれる状況だったと思ったか』 いえ… 思いませんけど p.56  「…… 話がどうも抽象的過ぎますね 『自然界のエネルギーを持つ宿す 集めた カードを作った』 具体的のはどのように…」 『だから… 自然界から直接 エネルギーを直接 抽出したのだ 街中の花壇木々を枯らしたり  渡航中の渡り鳥の群れを機械の中に封印したり』 「ッ!!」 『人々をカード化する機械の原点だったと言えば分かるだろう』実際に それになるまでには 色々在ったが 『確か… 月は消したかな』地上から見えなくなったと言うだけだが 「……」 p.57  「貴方の方が世界を滅ぼそうとしたのではないですか」 『何を失敬な』 「そのような事をすれば… 普通に『世界』が ただでは済むとは」 『大丈夫だ 覇王龍ズァークを倒せば カードは消え そのエネルギーは自然界に還元されていく筈だった  失われた姿や形も程なく再生し 元通りの不変で規則正しい営みを取り戻していた事だろう  そんな簡単に「自然界」からエネルギーが失われるような事が在ったら この宇宙はとうに存在すらしていない  時と空間の秩序と言うものは絶対なのだ』 ======================================== p.1(他)  来て下さって、此方です  他、丁寧語の方がイイならソレに修正★ p.3  そう Dホイーラーが… でも★ p.4  下線部:仮設定★ p.14  柚子(達)が持つ『赤馬レイ』の知識は、前世の記憶ではなく  (後で出てくるけど)赤馬零王(に会って)や零羅トカに聞いた伝聞(から自己判断したと言った処)。 p.17  アイツが、かも p.18  事実はともかく、遊B内の設定では 人々の笑顔を望んでいた事は確か→人間ズァーク  素良はその情報ホトンド知らないから、自分が会った側の『ズァーク』で考えてるンですよねぇ p.20  或いは、「モンスターって居る?」 p.24  欠けつつあった、でも  (もしくは、(零王の)私的感覚では、を追加でも) p.29  …(アニメ本編の)脚本家(同一人物)のミス、と言ったらソレ迄だけど。  そーいう事をネタにするノが二次創作者。カッコワライ。 p.38  1コマ目、ユーヤが納得するシーンとか入れた方がイイかな??  あと3コマ目でチハヤが知ってると言ってるノは、普通にドアにソウ書いてある(のを見た)から p.41  …書き直してるけどフラグ的にコッチの方がイイのかなぁ、とか思ッたり→人々のカード化  (或いは、人々を襲ったりとボカシても???) p.44  零王はズァークが次元分裂を起こしたと考えていて、その発言を元に零児やズァーク自身もソウ思っている。  (ズァークの性格から考えて、事実がドウだったかなんて絶対覚えてナイ)  レガシーの攻略本?によると、レイが自身と共にズァークごと世界を分断して(ズァークを)封印した、との事 p.46  数ヶ月前にも見ただろう、と突っ込まれそうだがドウしよう。 p.48  柚子たちの方はDNAが違ウのに何故か顔はおんなじ、という設定の方がラシイと思う。  デュエコンガイドによると、ズァークは遊矢たちの四人に体を分けられていた、と在るんだが…  細胞レベルでの分裂なのか、それ以下だったノかは色々謎。  (一応、ズァークが死んだかどうかはボカシた方が??) p.49  台風は進路がランダムだし、洪水は地形を変えれば無くなるっちゃなくなルけど p.50  ……、コイツらが思い付く説ってこんなモンなんだろうな。  (自分で書いておいて何だが、答えは微妙に違ウ気がする) p.54  3コマ目:おっさんマウス画。  角度とか色々微妙だけど、思い付かなかったから 当時描いてなかった訳だ p.55  ……、零王の感覚での「粗末」「乱雑」 p.56〜  これまた(当時の)零王の感覚で、全体から見たら減っても構わない分のエネルギーを、  イレギュラーな事態に対抗する為のイレギュラーとして使用した、とかソンナ感覚なんだろウ  彼が居た未来=『一つの世界』の設定は、ズァークが覇王龍に成らなくても何らかの形で世界が滅んでいた、  そんな裏設定が在る訳ですが。  (あくまで遊B内の話です)  …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★





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