とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#090.時の反復/アンジェラの処へ

p.1 【2018.9.20.Thu.】
 LEO


「そうか… ズァークに続いて百合が出現していたと言うのか しかもクリアウィング・ドラゴンの持ち主だったとはな」

『その口振りでは… ズァークの持っていた4体のドラゴン その力が封じられていた時の名称を 御存知だったようですね』
※原稿メモ跡:何か修正する部分が在ったら相応に★
「無論だ …特に話す機会は無かったがな」

「……」
『…以前 話した事と思うが あの未来 覇王龍ズァークが滅ぼそうとした一つの世界
 其処にはまだ 実際には 大勢の人間たちが居た』

p.2 
「次元分裂によって… その者たちは私同様『過去』の世界に移動した いや… 仮説だが移動したと言うよりも
 そう 榊遊矢の言った通りに 時間の流れが巻き戻って それに伴い 人々も『時』を遡っていった
 そう考えるのが正しいのかも知れない」

「……」

『日美香の例を見るに… 彼らは辿り着いた先の時代の人間として過ごしていた 或いはレイやズァークのように
 分裂こそしなかったが その時代に転生していたのかも知れない』

p.3 
 
『殆どの者は「未来」の記憶を忘れているようだったが… 中には断片的ながらも覚えている人間が居てな
 高宮百合もそのケースの一人だろう』

「…… 『百合』の他に… そのような記憶を持った人間が」

「そうだな 分かっているだけでも300人」凡そ.
「融合次元に集めた 私の研究のスタッフや アカデミア第一期のデュエル戦士たちだ」

p.4 
「成程… 道理であんな馬鹿な計画に 大勢の人間がにべもなく付き従っていた理由が分かりましたよ」
 しかも300人も居たのか…

『馬鹿な計画とは何だ お前の姉の復活が掛かっていたのだぞ』
「その点はまぁ置いといて 以前 聞いた話では… 確か特定の召喚方法以外の召喚法に関する事象が消えて
 一部の人間のみがその消えた事に関する記憶を持つ… そんな話だったような」

『そうだ 彼らが覚えているのが「一つの世界」の歴史 必ずしも「未来」の記憶とは限らないが
 事象としては「次元分裂」の「前」である事に変わりはない』

p.5 
「ズァークは世界を 四つの次元に引き裂いた それは布や紙を引き裂くように
 四つに成った世界のそれぞれを 同じ次元上に存在させ続けるものではなかった」

「――? ええまぁ だから『次元分裂』と呼んでいるのでは?」

p.6 
『そうだ そして四つの次元に引き裂かれた「世界」とは… 恐らく時間と空間そのもの』

「…… 『時間』と『空間』ですか」

『そうだ だから「過去」への逆行… 即ち「時間分裂」現象が起こった 「未来」と「過去」が切り離される行為だ』

p.7 
「……」

『DMの歴史を紐解くに 初期の「通常召喚」とのちの「融合召喚」
 そしてその後の「シンクロ・エクシーズ」については その発生時期に違いが在る』
「……」

『それが即ち ズァークによる「時間分裂」の終了時期 それ以前にはそれぞれの召喚法もモンスターも無かった訳だからな
 流石に遡りようが無い』
まぁ…

p.8 
『それと同時に 奴は「空間分裂」を引き起こした 正確に言えば相転移による分離現象 状態そのものを二つに分け…
 そして交わらないようにしたのだ』

「それが… シンクロ次元とエクシーズ次元の分離ですか」

『そうでもあり そうではない エクシーズ召喚の世界そのものが… 他の三つと違う次元の世界と成った』

「…… やはり…」
『そうだな あれは異次元の世界だ 「一つの世界」からは最も異なる歴史を辿っている 我々にすれば「もう一つの世界」』

p.9 
『残りの三つは 分かり易く言えば「過去」「現在」「未来」の関係性だ 歴史そのものは全体として一つの流れになる筈だが…
 しかしそれぞれの世界においての「現在」と「過去」を持っている
 その結果如何では「本来の歴史」から外れる事も在るだろう

 その言わば「脱線」こそが… 「時間分裂」即ち歴史を書き換える目的 ズァークは「ペンデュラム」を生み出す為に
 「一つの世界」の歴史そのものを塗り換えようとした訳だ』

「……」
『歴史は過去 現在 そして未来へと順行し ズァークの力で 未来から現在 そして過去へと逆行している』
 即ち「次元時空間分裂」によって

p.10 
「……」
『四つの次元に引き裂かれた時空間 それらは二つの過去と二つの未来を持っている
 それぞれの「過去」と「未来」は繋がっている』

「……」
『二つの歴史… 二つの空間は互いに交わる事は無い だがしかし同じ時間軸上に存在する 一種の並行世界パラレルワールドに近い関係

 二つとも「一つの世界」の歴史を基盤にしているが
 どちらの世界も片方だけでは「ズァーク」の居たあの未来には辿り着かない 即ち何処かで「統合」を果たす』

p.11 
『そして歴史は繰り返される… ズァークは再び 次元分裂を引き起こす
 時と空間はそれと共に 四つの時代とその並行世界とに分かれる

 厳密には三つの時代の「過去」と「未来」だが とある時代の「未来」はとある時代の「過去」に当たる
 だから 作られる「時代」は四つ』
はぁ

『事象は繰り返されている それは過去でもあり… 未来でもある』
「仰る意味が分かりかねます」

p.12 
『…… 時間が巻き戻されている 事象は常に「現在」に在る』 

「……」
『ズァークと百合は同じ時代に存在する 高宮百合はズァークにクリアウィング・ドラゴンのを渡さなかったと言う
 これは大きな歴史の変化だ』

「ええ… 単純に考えるとこの歴史では 未来において覇王龍ズァークは誕生しない… ――と言う結論になるのでは?」

p.13 
『そうだな 榊遊矢の中には「ズァーク」が居るようだが それは既に我々の知る「覇王龍ズァーク」ではない
 歴史は繰り返し 変化している』

しかしながら…『ズァークは未だ かつて自分が受けた経験と… それに伴う人類への憎悪を忘れていないままでいる

 やはり… 早めに手を打っておいた方がいい お前ちょっと 榊遊矢を拘束…』
「お断りします!」

p.14 
「その点について 私は意見を変えるツモリは在りませんから もしまた遊矢が『ズァーク』に乗っ取られる事が在っても…
 何度でも 我々が取り戻してみせる!」

『……』
「第一 遊矢を拘束し 仮にその中の『ズァーク』を完全に消滅させられた処で ズァークを生み出した人々の心が…
 自覚なき悪意が 第二第三の『覇王龍』を生み出す!」

『……』
「今の遊矢を捕らえてどうこうした処で無駄です 危機感が在り それに抵抗したいと言うなら 元から断つ方法を考えて下さい」
『…嗚呼』

p.15 
「遊矢を捕らえる気は在りませんが… それでも何か問題が在る場合は当然 此方で対処しますよ
 …それで構わないでしょう父さん」
『――嗚呼』

『それと… RSVでモンスターが攻撃を受けた後 倒れるまで消えなかったと言う話だが 私は知らない
 動作プログラム自体も それまでと ほぼ変わらなかった筈だ』

「そうですか…」
『勿論 十何年も前の話だ 私の記憶違いという可能性はゼロではない』

p.16 
『だが… 同じくらい有り得る可能性として 歴史が変わり「未来」が変化した場合が挙げられる』

「未来?」
『ズァークは… いや榊遊矢は その変化した未来を元に喋っている 「情報」が変化する時は…
 即ち「事象」が変化する時だ』


「この辺…だったと思うんだけど 3階への階段って」

p.17 【9.21.Fri.】
「……」
※原稿メモ:場合によっては左右 逆★

《はいはい他処見してないの デュエルだったら用事済ませた後 ゆっくりやればイイだろう》
「あ… うん」

《1戦ぐらいイイと思うけどなー》別に急いでる訳じゃねぇし
《…… ある種の誘惑地だな… 此処は》

p.18 
『ズァークは「未来」に居る筈だった だが既にそれは「過去」でもある

 時の反復によって… 事象は今の時空と反時空とを繰り返し続けている 過去か未来反時空が過去でも未来でもなくなれば
 並行世界は時の並立をやめ「未来」に戻る』

「……?」
『「次元分裂」は現在形で行われて起こっている 順行する歴史と逆行する時間の狭間で… 我々は常に その時間に立ち会っている』

p.19 
「未来が… 変化する その事実を結論付けたいのですか? そんな事は…」当たり前

『…… Dアカデミアに来た時に お前達はまさに 今言った通りの事象を見せたな
 攻撃を見せたモンスターが倒れダウンするまで存在する』

「! それは…」
『そんなプログラムは入れてはいない デュエルの「演出」面に関しては… 私はズブの素人だ』

p.20 
「あれは… 其方の仕様だった訳ではないと?」
『無論 やろうと思えば出来た』技術的には.『だが それを思い付いて システムを変更したと言うような事実は無い』

「……」
『榊遊矢は… ズァークは歴史を変え続けている その力は常に現在形で発揮され… 我々の前にあのような形で現れる』

「…」
『プログラムに無い筈の動き 組み込んでいない筈の動作パターン だがシステム上は不可能ではない
 技術者たちは其処で納得してしまう』

p.21 
『そうだ… ズァークはモンスター達に 私の想定外の動作をさせていた』
「……」
『これが本来の記憶なのか それとも既に変化した歴史により 入り込んだ識なのかは分からないが』

 そう… 奴は皆の予想を上回る行動を取り続けた 観客はそれに興奮し 熱狂して更に多くの刺激を求めた

『其処に生じた多大な期待… その裏でズァークが積み重ねていたと言う感情 その結果がどうなっていったのかは…
 既に話す間でもないな?』
まぁ

p.22 
『榊遊矢の周りでは もしかして そのような出来事が 頻繁に起こっているのではないか?
 殆どの者はただそれを自分が思い付かなかっただけとして 疑問も持たず何も抵抗せずに事象を受け入れてしまうような事が』

「…… 無いとは言い切れませんが…」
『気を付けろ 「榊遊矢」の存在は危うい

 高宮百合がプロデュエリストと成り… ズァークは「未来」で「覇王龍ズァーク」に成らなかった
 果たしてそんな単純に… 事態の「変更」が起こっているのか』

p.23 
 あの男が… いや「覇王龍ズァーク」が果たしてそんな簡単に 単純に 自身の「消滅」を受け入れられるものなのか


「ユーヤ! 居った居たぁ!」
「あっ… ヒメ」それに…

《あっはは 女子いっぱい 来てるねぇ》
《リーンー!!》俺に会いに来てくれたのかー
「権現坂に言われたのよ 素良に会いに行くんですって?」

p.24 
「――嗚呼 だけどDMBに来てるかどうか分からないから まずはアンジェラに会って確認してみようと思って」
 あの人なら たぶん居ると思う

「別にそんな事しなくても… MM出して このエリアに『パープル』ってDAが居るかどうか 照会してもらえば」
「はっ… そうだっけ でもデニスのDAネームは知らないし」

「悪いね… あの優等生さん もう一度会ってみたいんだよ」
「!」
「この間はちょっと席が離れてたし その前はまだ出れなかったし」

p.25 アンタ それ…」
それ?
「嗚呼うん 自力で出たり消えたり出来るようになったみたいだ
 レイジに話したら また何か色々やらされるかも知れないから もうちょっと内緒な」

わぁ「そうなんだー 良かったねーユーロ君」
「ユーリだよ …何で溜め口?」
「同い年そうだからー」
「年上!」

「話し込んでちゃキリが無いわ… そういう事なら早く行きましょ」
「そうね この先?」
あ…嗚呼「この辺だった筈なんだけれど」

p.26 
「?」

「3階への階段は見えないんだよ 入口自体は普通の通路で」
そーそー「確か一般公開はされてないんだ スタッフ専用ルームって奴」

「ちょっと… アンタいったい 誰に会いに行こうとしてるのよ」
ー?
「『アンジェラ』って言ってたけど…」何者?

「確か… 此処では『生徒会』をやってるって言ってたかしら」
「生徒会?」
「そうですぅ 確か4人ぐらい居て 事務室と応接室が混じり合ったような部屋でした」
 (p.23から約5分)

p.27 
「チハヤ… 其処 どうやって行ったか 覚えてるか? レイジ達と一緒に 君も行ったと思うんだけど」
えーと…

「あっちです! 2−8 確か 向こうの端っこ」
「真逆じゃない」
コッチ 2−3とか 書いてある!

「しょうがないだろ… 此処 似たような景色ばっかりだし」
「念の為 訊くわ 階数 間違えてないでしょうね?」
「それは大丈夫 今2階」目的地は3階

p.28 
「非常口…」「窓の向こう 空中みたいなんだけれど…」
「そうですねぇ」 えっと「この棒を外して…」

「ハイ不思議 なんと階段になってます」
ほー

p.29 
「面白いだろ TVゲームの隠しダンジョンみたいでさ」
「そう思ってるんだったら何でちゃんと覚えてない訳? お陰で追い付けたっちゃ追い付けたけど」

「あら… 貴方たち どのイベント担当の人?」

「えっと…」
「こんにちはっ! 生徒会室にアンジェラさん 居ますかぁ?」
「副会長? ええ勿論」
「有難うございます! 行きましょう皆さん」

p.30 
「…ねぇ此処 もしかしてウチのメイン・サブルーム並みに入っちゃいけない処なんじゃないの?」
うっ…
「たぶん そうだね」

「在りました!」
 生徒会室
「此処ですねぇ 生徒会室」
「……

 通路が向こうまで続いてるわ あの長さなら向こうにも階段在ったんじゃない?」
「えっ…」
「そうねぇ 構造的に考えて 学校を模してるみたいだし…」
 (p.23から約10分(以上)で移動)

p.31 
そぉんなぁ どして今更
「…変ですね 開きません」
「ん?」

「あら… 本当だわ」
 びくともしない

「すいませーん 誰か居ませんかー?」

「馬鹿ねぇ 其処って多分 独立フロアの空間よ 入室制限が掛かってる可能性が在るわ… 前はどうやって入ったの」

えっと…「プロバイダ代表だって人が立っていて その人に仲に入れてもらった」
「プロバイダ代表!?」
「うん確か ウィスパーだっけ?」
「イストリアだったような…」

p.32 【9.22.Sat.】
「呆れた… マジで敵のエリア最深部なんじゃない 此処」
「そんな 敵だなんて」

「敵で悪けりゃライバルエリアよ ヒメがコスプレのおっきな尻尾 外すくらいだから… 一体 どんな処かと思ったら」

 彼処 混むのよねー

「そんな事 言ったって… 此処には LDGのオープン前から 来てたんだぜ 最近のレイジは知らないけど…」
「……

 ユーヤ もしかして 知らない?」
「えつ?」何が

「夏にイベントが在るんですって エリア対抗のデュエル大会だって専らの噂よ」

p.33 
「…… エリア対抗のデュエル大会?」
「何処がやるのよそんな事 プロバイダがイベント出来るのは 担当エリアの中だけでしょ」

「海馬Coだと思いますぅ」
「!」
「夏にでっかい大会するって レイジさんに言いに来た人 居たじゃないですか」

「嗚呼… そう言えばそんな話 してたっけ 梅雨ぐらいに予選イベントだったわね エリア対抗って話は初耳だけれど」

「何でも… その大会の為に各エリアのプロバイダが
 それぞれのエリアで強いデュエリスト達を集めたり鍛えたりしてるって話なのよ」
「今から?」
「――ええ」

p.34 
「夏なのに気の早い話だなぁ そりゃ俺だって次の舞網チャンピオンシップに出る時は その1年前から考えるだけは考えるけど…
 具体的に何かするのは3日ぐらい前だぜ?」

「…… ちゃんと出場エントリー資格を取っといて お父さんが申し込み手続き 全部済ませてくれた場合ね
 去年 大変だったじゃない 忘れたの?」
あう…

「それはそれで呑気な話ね 榊遊矢」
ええ「まぁ 今年からは舞網チャンピオンシップに出ないから 去年みたいな事にはもうならないと思うけど」
「えっ

 何言ってんだよヒメ 俺ちゃんと今年も舞網チャンピオンシップに…」
「アンタもうプロでしょ」
「……」

p.35 
「そーだったぁ!! 俺もうプロだから出なくてイイんだ!!」

「今年とユースの高校3年分… 或いは大学生の4年分までパスしたって事になるわね貴方」

「確か… 去年は次元戦争のせいで中止になったって大会だよね?
 その程度に出られなくなったぐらいで落ち込む事ないんじゃない?」
 (p.23から15分以上)

p.36 
「そんな事ないですぅ 世界最大級のデュエルイベントなんですから!」
「そうねぇ Aデュエル産業中心の舞網市にとっても 1番の観光源と言えるビッグイベントだし」

「他に大会無い訳じゃあないけどね…」「ユースやプロのクラス認定試験 兼ねてるから
 やっぱ殆どの人は『舞網チャンピオンシップ』目指して頑張ってるのが普通かな?」

「クラス昇格のチャンスって… 本来なら小・中・高・大卒の3〜4年ごとしか無いもんね」
「まぁクラス自体 ホントは年齢重視だったんだけれど… 何にせよ今はLDGだわ」

p.37 
「えぇ… この前のイベントで 私とチハヤがデュエルしていた時… 観客の方でちょっと揉めた人たち 居たのよね
 ビブリオさんが来て スグに去ったようだけれど」

「それに… LDGが正式オープンしてからこっち 喧嘩の仲裁は片方 或いは両方が 他のエリアの人ってケースが多いのよ…
 気付かなかった?」

「えっと… …… 確かにこの1週間 俺が出動した犯行者オフェンダーって みんな他処の人だったけど
 それはLDGの人なら 悪い事をしたら デジタル・ランサーズが来るって事を知っていて… 他処の人は知らないだけだろ?」

p.38 
「それだけ… だったらLDGのサポートセンターに
 他のエリアで勝てなかったとかデュエル出来なかったとかの苦情が来る訳ないでしょう」

「そんな事まで苦情に来るのか」「って言うか 何でジュエルが知ってんの?」

「時々 情報収集に行ってるもの… 現実リアルでのLDSのイベントが告知されてる事も在るから」
「そう言えば今日は入学試験だったわね」「何にせよ其処で話を聞いたって訳」

p.39 
「まぁ… LDGのスタッフとして他処の連中エリアが好きじゃないって言うのは少し在るけど
 それでも『デュエルさせてもらえない』みたいな苦情が来るのは少し変でしょ」

「デュエルをさせてもらえない?」
「対戦申し込みを断られるらしいの 勝てないって言うのも やたら強い人との対戦ばっかり 組まされたりするとかで…
 どうにも作為的なのよ」

「……」

「分かり易く言えば嫌がらせね それもプロバイダ自身がやってる
 『プロバイダ』には自分のエリアを好きに出来る権利が在るから…」

p.40 
「だから… 他のエリアのプレイヤーに嫌がらせする権利も在るって言うのか? そんな事 レイジは…」
勿論「レイジ様はそんな事をする方じゃないわ それにLDGは大きいし

 デュエルステージにしろサポートセンターにしろ突出してる 現実の大手企業がバックに付いてるから当然だけれど
 だけど他のエリアの『プロバイダ』ってそうじゃないのよ」

p.41 
 オリジナルでDMやそのアレンジゲームのプログラムを作ったり
 モンスターやフィールド魔法その他の3Dモデルを作ったりして
 それをネットワーク上で公開して ちょっと有名になってた人達

「それが海馬Coの目にまって… エリアデザインやクエスト製作を任されるようになった それがDMデュエルモンスターズブラウザなの

 だからDMBのプロバイダはプログラマーが多くって… しかもその殆どが個人経営なの
 私が以前行き付けだった対戦サイトの管理者もその一人で… まぁ そういう訳で DMBが出来る時に色々知ったわ」

p.42 
「そう…なんだ リリー 俺達より先に DMBの事 知ってたのか?」
「噂じゃね… ウチの実家はゲーム機関連も扱ってるし」

「舞網市はDMBのテスト販売エリアじゃなかったから… そういうトコから見ればLDGは明らかに後発のエリアなの
 なのに初日から数万人 3週間経った今じゃ その10倍超すって言うモンスターエリア!

 舞網市はデュエルが盛んだし もう3家に2台はDMBターミナルが在るだろうって この前パパが話してた
 合同試験の特別デュエルで特に売り上げが伸びたって…」まぁアレ 凄かったしねー
 (p.23から20分以上)

p.43 
「そうなんだ… 確かにその次の日から 来た人が増えてたとは思ってたけど そういう具体的な話は知らなかったな
 さすが 電機屋の娘さん」

「だが… その増えた人数と言うのは LDGに登録した舞網市の人間なのだろう?
 にも拘わらず犯行者オフェンダーが他処のエリアの者ばかりと言うのは… 確かに妙だ」

「貴方たちの場合は ユーヤが犯行者オフェンダー探しに身を入れてないから」
「……」
「でもまぁ 確かに LDGのユーザーより 他処から来たプレイヤーの方が多くて ちょっと違和感」犯行者にね

p.44 
前々の日曜日には「街ごとDステージにしたり 巨大なモンスター出したりした訳でしょう
 それがこの前は何のイベントもしなかったから…」土曜日 やったけど
「もう落ち目かって在る事ない事 ネットで書かれてたりするのよね」

「そんな…」「けど クラブ・イン・アカデミアは個人とかそういう処じゃないし」
「そうなの?」

「ネットしてるかどうかは俺には分からない事だけれどさ Dアカデミアの生徒がみんなで力を合わせて作っている処だよ
 他処から来た人に嫌がらせする理由なんか無いし 俺達からも敵視なんてする必要は…」

p.45 
「だから… デュエル大会の話 忘れたの」「夏までに潰しておきたい訳よ 彼らは」
「素良たちは正々堂々としたデュエリストだ そんな事して勝ったって嬉しいとは思わない!!」

「………… それじゃあ その件は差し引いて アンジェラさん 此処の『生徒会』とやらの『副会長』さんなんでしょう?」
「――らしいな」さっきの人の話だと

「それって…結構 忙しいんじゃないかしら」偉い人っぽそうな肩書きよね
「確かにお仕事 大変そうね 組織としてはかなり上の地位っぽそうだし」副会長って

うーん「忙しい…のかなぁ?」
「前来た時はレイジさんとお話ししてました」
嗚呼

p.46 
「それじゃあ忙しいか忙しくないかも抜きにしてさぁ 僕達この部屋に入る権限も無ければ
 中の人に『居る』って事を伝える手段もない訳だろ?

 この際『アンジェラ』の方は諦めて… オシリス・アームズだっけ その人達の誰か探して ソッチに訊けば?
 僕はもう引っ込むよ」

「オシリス・アームズ… 素良の仲間か」 うーん「悪くないけど あの人混みから探し出すのは 結構 骨が折れそうだな
 ユーリ それで 引っ込んだんだろ」
《さぁねー》

「けどまぁ 背に腹は代えられない 待ってたって その扉が開いてくれる訳じゃない そういう訳で行こうか皆!」

p.47 
「あれ… 何か御用ですか?」
あ えっと「アンジェラさん居るかなぁ」
「…… ちょっと待って下さい」

「御免ね… 遊矢って間が悪いから こういう事って しょっちゅう起こるの」それで友達 減らすぐらい.

《確かに… 何で僕が引っ込んだ後にドアが開くのさ》ブツブツ《タイミング 悪過ぎだろう 全く》

p.48 【9.23.Sun】
「あら ユーヤ それとヒメに…

 ソッチの子はまだ名前 聞いてなかったわね」

「チハヤですぅ」
「久し振り…けどヒメの事を知ってるんだ」「素良から聞いた?」
「うふふ

 そうねぇ 彼と一緒に この前のデュエル 見たのよ」入って
「ユーヤは寝ちゃうし ヒメはLDGの終わる時間だとかでさっさと帰っちゃうしで 話し掛ける事が出来なかったんだけれど…」

p.49 
「あっ そうだったの!? 全然気付かなかったわ 御免なさい!」

「イイのよ 私もちょっと混乱してたって言うのか

 気が付くとデュエルが終わってて 素良パープルが突然 走り出して行っちゃって
 そのあと プロフェッサーが移動したから 私も付いて行ったんだけれど」

《悪いねぇ 遊矢 寝ちゃったんだ 伝言が在るなら言って 伝えておく》

はっ…「そうか あの時に素良が話し掛けてた人だったのね そう言えば『アンジェラ』って呼ばれていたわ…
 ホントに御免なさい」
「だからイイって」

p.50 
「あの時… 遊矢ユーヤがズァークに乗っ取られていたそうね 気付かずにモンスターに魅了されていたそうだわ
 不覚だけど事実だった以上 私には何も言える権利は無い」

「権利とか… 何に対してか知らないけど 嗚呼そうだ ユーリが話が在るって」
「ユーリが?」
嗚呼

《別に… 話が在るとは言ってない》
「何だよソレ」
《会うには会った もうイイよ》
「……

 御免 キャンセル 勝手な奴で悪いな アンジェラ」
「…… イイのよ 貴方の中に居るって話は 本当みたいね」
嗚呼

p.51 
「それと… 素良やデニスって人に取り次いで欲しいらしいのよ」アンタ 今一瞬 忘れてたわね
てへっ
「お願い出来るかしら アンジェラ」
「――ええ」ちょっと待ってて


「素良なら今 放送で呼び出しを掛けたから スグ来ると思う デニスは1−4のQデュエル・チームに居るわ
 DANデュエリストアバターネームは『デニー』よ」
「分かった」

p.52 
「御免ねアンジェラ… 色々話したいけど 今は遊矢ユーヤのお目付け役なの 素良が来る前に会う約束 決めたいわ
 今日の午後 5時までの間 どーお?」

「そうね… じゃあ2時」
「オーケー」
「……」

「スグってどのくらいなのかしら 半オフで一息つきたいんだけど」
そうねぇ

「2・3分から5分ぐらい 廊下の方で待っててくれる?」進んでてもイイわ 「…ちょっと名残り惜しいけどねぇ」
「ええ」
「嗚呼」
 (p.23から約30分以上)

じゃあ またー

========================================

p.3
 融合次元に居た、集まった かも知れないンだけど保留★

p.4
 ……、ビミョーに言い回しが変ダと思ったら変えるべきかも★

p.6、8
 …分割や分断でもとイマ思ったんだけどドウだろう?
 (大意は同じ★)

p.9
 下線部:フクダシ内にするかドウか考え中★

p.11
 仰る意図が、かも知れない
 (話は理解している筈だから)

p.14
 下線部:…そのままか、削るか別の台詞にするかチョッと悩む処★
 (真に受けてホントに考えそうな気もスるからな、このオッサン/汗)

p.18
 反時空:過去からは未来、未来からは過去に当たる時(代の)空(間)。
 ……まんまですネ☆

p.20他
 …ナンカ、設定の間違イや変更を正当化するような設定が出来上がってル気が(汗)

p.21
 下線部:迄もない、とドッチだろう(汗)

p.25
 「ユーヤ それ…」でも

p.28
 ……つっかえ棒は意味ないから外しても★
 (一般客を入れないだけで、スタップは頻繁に出入りするだろウから)

p.32
 …確か、月光紅狐。→今回のヒメのコスプレ

p.37
 ……、モウちょっと後からかなと思イつつ、何時頃だろうな??
 (決めてない/少シずつ数を増やしてたと思ウし)

p.40
 無許可とか非公認とか言ウのが正しいンだけれど☆

p.42
 また売り上げが伸びた、の方が?

p.46
 実際は、(入れないフロアに居る相手にも)MMで伝言を伝えル事が可能
 (元々その為の機能なので、『プロバイダ』なら個人名が分からなクてもエリア名を指定すれば)

p.51
 …見直スに、柚子とデニスは知り合い(汗/忘れてた☆)

p.52
 …こんな処で約束。
 スッカリ忘れて(昼過ぎの展開)書いた気がするが、ドウなっただろ?(汗)


 …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★






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