とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#073.未来の夢、空間の乱れ/ズァークと百合
p.1 【2018.7.30.Mon.】
えーっ「このクラスも来週でお別れと言う事で 今日のHRホームルームは最後の懇親会も兼ねて デュエルやりまーす」ベーシックでね.
おーーっ
前の席と後ろの席の人でデュエルしてー 終わったら隣の席の組の勝った方・負けた方でデュエルしてー
「…ふみゅっ なしてこんな日にそんな面白い事をするかなー」

「遊矢…? まだ具合 悪いの?」
いや「具合はもう イイんだけど …なんか 頭 使う気になれなくってー… ……眠い」

榊君が寝ましたね
じゃあ 先生が 入るかー

p.2 
DUEL ACADEMIA――出席を取る アンダーソン」
「はい」
「ウィルソン」
「はい」
《…何だこの派手なオッサンは》
えー《イケメン教師って言いなよ》
もしかしなくても…《ユーリ?》
p.3 
《ユーリの将来が学校の教師ーっ!?》ギャハハ《俺の記憶ユメより妄想染みてるんじゃねーのコレ》
《うるさいなぁ どうせ君の将来なんて 半分チンピラでしょ
馬っ鹿 俺は 最強のDホイーラーだ
《俺は勿論 エンターテイメントデュエリスト… ユートは何に成りたかった?》
《……

 特にまだ考えてはいなかったから… 此処までハッキリとした想像図ビジョン無いな》
《…そうか》

p.4 
 同じ日々が 毎日 当たり前に続くと思っていた ――と 言うのは 少々 将来を考えなさ過ぎだっただろうか
ハハ「そんな事ないって!」

「あれ… ユート 何時の間に 其処に?」
「…」
「ちょうど良かったな 黒咲のデュエル 始まるぜ!」

p.5 
 …燃える街 モンスターに襲われ カード化されていく人々 …それまで割と漫然と過ごしてきた 俺の人生は あの日で崩壊した

「そして… その日から俺は『未来』など考えられなくなった 『過去』の温かな思い出と 光の見えない『現在』…
 エクシーズ次元を出てなお 暫くは それが俺の全てだった」

《済まない… 俺にはこんな 悪夢の印象イメージしか無くて》くっ.
《いやお前 よく耐えてるよ 思いっ切り その悪夢の犯人と一緒に居るのに》
《……》

p.6 
《実際にユートを殺したの ユーゴでしょ 自分だけイイ子ちゃんみたいな言い方しないでくれる?》
《なっ… あれは成り行きで》つーかテメェがリンを攫ったのが悪い!
はいはい

《ユーリもユーゴもどうでもいい… …ただ俺の「未来」のイメージが 暗く冷たい闇に閉ざされていると言うだけだ》
《…》

そっ…「そんな事を言うなよ ユート ハートランドがもう復興してるのは知ってるだろ
 もうDアカデミアも誰も襲ったりなんかしない… 他の次元の人達と仲良く」

p.7 
「…済まない 遊矢… 『時』が俺の中で進まない」

「あの日の怒り… 憎しみ… 悲しみ あの時 初めて 目覚めたんだ 俺の中の本当の俺が…!」

p.8 
「済まない…遊矢 俺はずっと お前の中に この暗闇が在ると思っていた」
《だが… お前は俺 俺はお前 即ち この闇は 俺自身…》

p.9 
「俺は… 平和で美しかったハートランドを無惨に踏み躙ったアカデミアも
 無防備に他次元からの侵略を受けた 惰弱で怠惰なハートランドも許せない」

――「世界」が 「世界」に復讐を

「…俺のささやかだった幸せを奪い 光の見えない生き地獄へと追い込んだ…
 苦しみと後悔しか 与えてくれなくなった『世界』が… 全てが憎い!」

p.10 
――無力な自分が嫌で嫌で そして最後に 力を欲した

「…俺達ズァークを引き裂く最初の一端 それは… 他でもなく俺の中に…」

p.11 
「ユート!!」
《…… デュエルモンスターズのカードは人の魂を映写うつした姿モノ 俺の魂は…

 闇の反逆者の虚次元竜ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン…》
p.12 
「ユートォォォッ!!!」

「あ… 御免 俺 変な夢 見ちゃって

 えっとだから 実は何でもないって言うか…」

p.13 
「遊矢…」

「あ… 保冷剤 溶けてや 保健室で換えてもらって来まーす」

「待って 遊矢!!
p.14 
はい「ハンカチ! そんな顔で行ったら 何か在ったのかって思われるでしょうが
 あと走って行こうとするんじゃないの 歩いて行きなさい 今はレクの時間リエーションみたいなモンだから」

「柚子… うん 有難う 借りていく」
「…なるべく早く 戻ってくるのよ あと何処か 適当な処で 顔 洗ってらっしゃい」
嗚呼.

p.15 
《リンのハンカチ…
《…… 瑠璃の優しさを感じる…》
はいはい.

「落ち着いたか… ユート」
《…… そのようだ》
「…… あまり深く考えるなよ 言っただろ… もう次元戦争は終わったんだ」

p.16 
「……」

《…… あまり意識してなかったけど ユートって あの時 消滅したから…
 その意味じゃ 死んだって事になるのか》だから 未来が 無いなんて

ハッ
俺 もしかして 幽霊と一緒に居る!? いや そんな感じ しないんだよな… やっぱり 一つに成ったって言うか

p.17 
はい「タオル… 余り冷やし過ぎると良くないそうだから 寝る時は外して 痛みがぶり返してくるようだったら また冷やす
 冷え過ぎた時は お湯で温めたタオルをしぼって …いいね 遊矢」学校じゃあ 自分でやるんだよ?
…うん.


プハハハ「おもしれー 変な頭!

 …けどまぁ デュエルには 勝ったんだろ? どんな風にやったか 教えろよ」


えーっ「このクラスも来週でお別れと言う事で 今日のHRは最後の懇親会も兼ねて デュエルを…」

p.18 
 保健室

はい「タオル …だいぶ 引っ込んだとは思うけど それでも変に 首 振ったり…
 頭 叩いたりとか しない事!」後は 激しい運動 駄目ね.

「…… DMBは?」
うーん「先生はよくやった事ないから分からないけれど
 それでも 体の調子が良くない時はプレイしないで下さいって マニュアルに書いてなかったかなー」アレ
「……」

てへっ
《マニュアル 全読は してないよね…》《必要な部分だけ その時々に読んでるって言うか》
《マトモに読んでちゃ 眠くなるよなー》半分はDMのルールみたいなモンだし

p.19 
《機会が在る時に 少しずつ 読んでいけばいい… 一時に全て 詰め込んでいく 必要は無い》
「――うん とか最初に思ってから 実はもう2週間ぐらい経ったと思うけれど」
《……》


「そうですか 遊矢君 デュエルの最後は覚えてないと」
嗚呼.

「柊も権現坂も そのターン 途中からしか 見てなかったそうでよ オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでトドメ刺してから
 頭打ったせいか 変な笑い方して笑った後 気ぃ失ったけど 瘤触って痛みで気が付いた――って話」

p.20 
「…… 変な笑い方?」
「何でも…」

《…… そうねぇ 沢渡アンタが得意になって笑ってる時の馬鹿笑い アレに似てたわ 2度とやるんじゃないわよ 遊矢》
「――だってよ

 俺様 パーフェクト だからなぁ 遊矢の奴も 完璧な処は 真似したいって 思ってたんじゃねーの?」
 無い 無い.

「俗物的に お金持ちな事は 羨ましいと思いますけどねー 何にせよ 大事にならなかったようで 良かった」
「――ん? 嗚呼

 大事じゃねぇが 小事は在ったな」
「えっ?」
「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの攻撃で
 窓ガラスにヒビが入ったり 床に少し 焼き色が入ったりしたらしい」焦げたって程じゃねぇが変色.

p.21 
「RSVの様子も何だかおかしかったって言う訳で 今日 業者呼んで メンテナンスしてもらうってよ」つーかもう 終わってるかな?


「そうですか… 業者関連の話だったら レイジさんは 既に知ってるかもですね」
「――そうね」
じゃ 仕事 しましょうか
ええ
嗚呼
応よ


「…召喚形式はエクシーズとペンデュラム Xモンスターの方は相手のカードによって除外 P召喚の回数は… 3回です」
「…ふむ」

p.22 
「3回目のP召喚でモンスター2体 うち片方はレベル7を特殊召喚した際に…
 これまでと違う強力なエネルギー数値が記録されている模様です」
「……」

「あと… 遊勝塾に限った事ではありませんが 最近 市内各地で わずかながら 空間の乱れが在るそうです」
「…… 空間の乱れ?」

「Aフィールドの端で相殺・吸収される筈の熱エネルギーや衝撃が…
 今回のケースのように フィールド外に出て 現実空間に影響を残すと言うものです」
「……」
p.23 
「カードの効果とモンスターの攻撃という違いは在りますが…
 事例そのものは 先日のFEフライング・エグザミネーションの実技テストで起こったそれと似ています

 メンテナンスの結果を聞き出し 照らし合わせてみた処… 殆どの事例で 故障の箇所やパターンのようなものが一致しました」
「……

 分かった… つまり 同じ原因だと 考えていいと言う事だな?」
「…はっ」
「研究スタッフの方は どう言っている?」

p.24 
「…… 現実空間への影響は… Aフィールド内部にける質量粒子の濃密度が変化する為
 即ちクッションになる筈の質量粒子が… Aフィールドの端から減っている為だという事です」

「減る原因…」
「…… 質量粒子が時間と共に移動しているという事です 近くのモンスターやオブジェクトに吸着し…
 そのまま 離れようとしないのだとか」

「…… 単体の質量粒子はスグに消滅する筈だな?」
はい…「ですが その後 仮想空間に設定された位置ではなく
 粒子の移動後の位置に 次の粒子が作られるという ズレが生じているのです」

p.25 
「…… 仮想空間における 質量粒子の位置設定は 元々ある程度の仮設定に近い 地球には自転が在るからな」あと公転も


「はい… ですが これまでの許容範囲だった設定とは 何倍も離れた位置への移動です」
「……」
「プログラムに従っていない質量粒子が在る… 研究スタッフはそう話していました」
「……

 移動する質量粒子と言うのは… 疑似元素や分子として散布されている… つまり単体型の粒子だな?
 その位置に固定する物が無い… 気体」

p.26 
「――はい 目に見えないガス状の質量粒子です」その極小の塊.
「繰り返しますが 熱エネルギーや衝撃の相殺・吸収の為に散布されている物で…
 Aフィールドの端では特に密度が高い設定…の筈の物です」

「…… それがAフィールド内の他のオブジェクトにくっ付いている?」
「…はい」
「…… 似た話をつい最近聞いたばかりだったな 質量粒子は自分と同じ大きさ・状態の粒子と互いに引かれ合う…」

「…はっ 微弱ながら 引力現象の一種です」
「固体オブジェクトと気体オブジェクトを構成する粒子の大きさ・性質が一致すれば…」
「つまり気体が固体にくっ付き離れなくなる」
「――はっ」
p.27 
「理論は分かる… 恐らく実体映像技術リアルソリッドビジョン装置の故障と言うのも その件における各種受信機械のケースと同様…
 規定外のプログラム制御されてない質量粒子や仮想空間がランダムに作成されたからだろう」
「はい… その通りです」
「ガス状オブジェクトとモンスター・その他の通常オブジェクトは 基本 違う元素・分子構造で作られている
 それとは別にプログラム外のガス状オブジェクトが発生し 通常オブジェクトに付着し離れなくなっている――と」

「――はい 正確に言うとプログラムの内容自体が変更されて
 質量粒子がそれに従い 規定外の粒子に変更される――という具合です」
「…だろうな」粒子の総量は変えられない筈だ.

p.28 
「このケースはAフィールドの開発時期に相応の研究が為されただろうと言うのがスタッフの見解なのですが
 既に当時の社員は社を離れ 資料らしい資料もロクに残ってないと言う事です」

「…… 父と遊勝さんと海馬Co… RSVの黎明期と聞いて思い付くのは 私でも この三つぐらいだからな
 榊さんは技術者ではないし…」

「あと… つまり ガス状粒子が移動するケースは
 ターン10を越えたりレベル8以上のモンスターを召喚・攻撃させた場合が多いのですが」
「――何?」

p.29 
「はい… 遊勝塾の件がターン6・レベル7と最も早い このケースを除くと平均はターン15・レベル10と言う事ですから
 『遊勝塾』での件は明らかに異常と言う範囲になります」

「…… 『遊勝塾』内部での件はどうなっている?」
「それが… 此処最近はRSV装置に拠るAデュエルを行ってはなかったとかで 比較対象に出来るデータが無いとか」

「……………… 彼処のRSV装置と言うのは数ヶ月前に 当時の最新システムに切り換えたばかりだという話だったな」
「――はい」

p.30 
「あの後に出したモデルは… 殆ど部分的な改良品ばかりでしたので
 基本システムに関しては 遊勝塾のそれは充分『最新』と言って構いません」
「…… 規定外オブジェクトの修正フィルターも最新だった それが『壊れた』――と言う訳だな? 今回のデュエルでは」

「…… はい 『最新型』が壊れたのは… この『優勝塾』のケースが初めてです」
「……
 デュエル履歴と… 聞いた話とを照らし合わせて 見る限り 榊遊矢が頭に2400の直接攻撃ダイレクトアタックを受けた事ぐらいしか…
 デュエルとして珍しい事は無いかのように思うのだが」
p.31 
「そう…ですね 安全設計が優先されている筈ですから 体の1部分… 特に脳や心臓などの重要機関に局所的な大ダメージを与える…
 そういう事はまず 行わない筈なのですが」今回は何故か

「あと… 言い忘れていましたが 攻撃力が5000以下で
 Aフィールドの外にモンスターの攻撃が影響を及ぼしたと言うケースも 今回が初めてです」

「ふむ… Aフィールドへの衝撃は モンスターの攻撃力・守備力をマイナスしない場合も多いが
 オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンは モンスターを倒した時の戦闘ダメージが2倍… 少々 特殊なケースになる」

p.32 
はっ…「LDSでしたら正確な衝撃範囲・威力の分析データも取れるのですが 遊勝塾のような処では…
 そのような正確なデータ記録はどうしても」

「…… ____は無いのだろうな」
「は…」
「無い物を言ってもしょうが無い… この件について他の報告は?」
「――以上です」
良し.

 【7.31.Tue.】

『――零児か 何の用かな?』

「例の件… 榊遊矢と柊柚子のデュエルの日程が決まりました」
『ふむ』
p.33 
「DMブラウザでDMデュエリストアバターを介しての形ではありますが…
 明日の土曜日 午後4時30分 LDG内に新設する LDGコロッセオにて 現実の舞網市 デュエルスタジアムの位置です」
『ふむ』
「当日は他のデュエリスト達による対戦が午後1時半から在り…
 その進行如何で遊矢たちのデュエルも開始時刻が遅れる場合が在ります 御了承下さい」
『そうか』
「詳しい事は 当日 LDGに来てMMメッセンジャーモンスターにデュエルイベントについて尋ねれば教えてくれますが
 …父さん DAとMMは」
『――嗚呼』
p.34 
『個人ではないが 学園の備品のDMBターミナルを使用する 先日の特別デュエルとやらも見せてもらった
 …デュエルが途中になってしまったのは残念だったがな』

「…… 日曜日の方ですね あのデュエルなら通常のシステムにデータを移行して 続きをやりました」
『――む そうか』
「TV中継の方でそのまま放映された筈ですが お望みならビデオデータを送信しますよ」
『嗚呼』

「…そう言えば Dアカデミアの方では『覇王龍ズァーク』の影響は在りませんでしたか?」
『ズァークの?』
「ターン19 P効果の説明時に フロア内外を震撼させた出来事が在ったでしょう」
『…… 嗚呼』

p.35 
「オブジェクトが周囲の質量粒子を集めて跳ね返したと言うのが此方の見解なのですが…」
 重いわーっ ※イメージ図
「その際 通信回線を通して 受信機にも質量粒子が入り込み… 不具合を起こしたと言う事例が報告されているのです」

『そうか… それらしい事例は此方では報告されてはいないな』
「――そうですか」
『原因は「覇王龍ズァーク」のRSVオブジェクトが大き過ぎた事と…
 空気中の塵や埃が質量粒子と結び付いて 起こった事だろう』
「……」

『屋外のAデュエルでは… どうしてもそういう 非プログラムの邪魔なオブジェクトが 多数 形成されやすくなる
 あのデュエルではAフィールドも大きかったからな… その分 ゴミも増えた訳だ』

p.36 
「成程… 現実リアルの物質との反応… 或いは接着を起こしていた訳ですか」
『――うむ』
「そうなると… 現実リアルで起こる物質物理法則の殆どは SV及びRSVと現実リアルの間で発生する事になりますね」

『当然だ SVの基礎形成理論からやり直すツモリか?』
「……

 最近… デュエルによる衝撃や熱エネルギーの影響が Aフィールドの外部にまで達し 痕跡を残すという事例が増えていまして」
『…ふむ』
「原因は衝撃吸収になる筈の気体級オブジェクトが減少した事」

p.37 
「減少の理由は先程 言いました通り… 粒子が他のオブジェクトの方に移動し 付着するという事態が起こっている
 また… 塵や埃が粒子オブジェクトとも 反応・接着すると言うならば
 それを挟んだ上で大きくなった粒子オブジェクトが やはり 他のオブジェクトに接着する」

『うむ…』
「ただ これまでは それを踏まえた上で Aフィールドが展開されていた筈です
 最近になって許容量オーバーになると言うのは… どうにも」
『……

 Aフィールドにおける質量粒子の設定は つまり変えていないのだな?』
「――はい」
『では舞網市自体の磁場や重力 そういった環境データが変化している可能性が在る』

p.38 
「――! 舞網市の…?」

『元々こういうデータは不変的なものではない 何年かに1度 再計測し… Aフィールドの設定を調整し直す必要が在る
 …… その反応では怠っていたようだな』

「いえ… 逆です 約1年前の定期点検の時に… その作業も当然 抜かりなくやりました」
『……』

「早くても2・3年は再調整しなくていい設定にしてあった筈だ」実際はまた4月に点検やるけど.「それが約1年で… 有り得ない」

p.39 
『その事例 例の… 舞網市全体にAフィールドを展開したと言うデュエルからか?』
「…いえ 件数は増えていますが… その数日前から起こっている模様です」

『そうか… 事態を促進させる一因いちいんではありそうだが 直接的な原因ではないと言う事だな』
「――そうですね 最初の事例が起こったのは…

 !」

『――どうした 何が起こった日だ?』
「…… この日自体には 何も起こってはいません」
『……』

p.40 
「しかし… 既に報告しましたが 先日 舞網市では 地震のような事が起こりました この事例はその翌日に当たります」

『ふむ… 「地震」なら環境データを大幅に変化させる事も有り得るが』
「……

 『震源』に当たる筈のプレート運動が観測されていないのです」専門家の話によると.
「あの現象は『地震』とは… ――ただ 環境データの変化は有り得る」
p.41 
『…… ズァークが… 零羅から出て行った影響衝撃か?』
「それは順番が違います… 零羅はズァークの魂を押さえ込もうとしていた それがあの現象の拍子にズァークを解放してしまい…
 逃げられたに近い形です」

『…… では… ズァークが零羅の中から出て 逃げる為に その現象を引き起こした…と言う可能性は』
「……」

p.42 
「零羅の方に確認しないと分かりませんが… 仮にそうだとしたら 零羅が既に喋っている筈です」
『では結局 何が起こった?』地震のようなものと言うのは
「……

 舞網市の全体に… 何か見えないモノがぶつかった …そうして一瞬だけ 縦揺れの地震が起こったと…
 そう 専門家たちは結論付けています」

『…… 全体に? 完全に均一なのか それとも…』
「……」

p.43 
「一瞬で街全体に広がっているようですね 完全な特定は出来ませんが…
 郊外よりは市街地側 内陸部よりは海寄りです」しかし勿論 海でもない

「中央区… よりやや東側の位置に ――!」
《臨浜区…!?》

『どうした?』……『そのデータ 私にも 見せないか』
「……」

p.44 
「郊外の… わずかな時間差から 方向を逆算してみました」
『…うむ』
「一応 矢印線の交わる中央が… 例の現象の発生地点になります」
『……

 中央も何も 幾つも線が在って分からんじゃないか!』
「…… そうでしょうね」時間の表示 消したもん.

「――取り敢えず 環境データの再計測とAフィールドのシステム再調整を行えばいいと言う事ですね」
『――嗚呼』

p.45 
「――承知しました 今すぐ作業に当たりますので また今度」


むー


「――中島」
『ハッ』
「至急 次の作業を手配してくれ」舞網市のデータと 零羅と…
『はい』


「…… 守備表示の竜穴の魔術師が居る時に―― EMヒックリカエルを召喚して効果発動」

p.46 
 攻 →2700(守 →900)

くすくす「コンボの確認機能なんて在ったんだ DMBにログインしなくても楽しめるんだな」もちろん 入る為の準備な訳だけど

他に何 在ったかなー♪


《…レベル7で攻撃した時に その衝撃が物凄くって…》

《なんか揺れ在って… 大穴開いたじゃないっスか ありゃあ何処かに在るトコと繋がりましたね》

P.47 
《…臨浜区は遊矢の住む地区 「遊勝塾」でのデュエルも遊矢が…》

「…… いや 結論を出すのは早計過ぎるか」最初の時 __

p.48 
「――全く 凄いですなぁ ズァークは」

「並居る敵を打ち倒し! 出場するデュエルは全戦全勝!」
「まさに悪魔か鬼神の如く…」うむ「とにかく強い!」

「うふふ 此処でも噂の的 何たって無敗だもんねぇズァークは」
「……」

「――しかし あのように過激なデュエルを続けていたら そのうち彼自身も大怪我をして
 デュエルに出られなくなってしまうのでは?」

p.49 
「――なぁに 構いませんよ たかが一人」

「世界には まだまだ沢山のデュエリスト達が居るのです たかがアドバンス次元のデュエリスト一人…
 クローン一人 居なくなろうが 大怪我しようが問題ではない」

「何だと… アイツ」

「――駄目っ!

 駄目よズァーク 問題なんか起こしちゃ デュエルが出来なくなっちゃうじゃない」
「百合…」しかし

p.50 
「もっと強くなればイイのよ! 誰にも負けない 誰にも代わりが出来ない 凄いデュエリストに成って…
 そうすれば誰も あんな事は言わなくなる 貴方が唯一無二って思うようになるわ!」

「百合…」

「――そうだ! コレあげる… あたしの取って置き クリアウィング!」

p.51 
「これは… エクストラ位相のカードか?」

「そうよ… まぁチューナーが居ないと駄目だけれどね」
「……」
「今度 手に入れてあげるわ 行きましょう ズァーク」

「あ…」

――有難う その一言が 言えなかった

p.52 
「あーあ イイよなー デュエルスターってよー デュエルするだけで いい飯食って いい思い出来て
 俺もズァークみたいな デュエルスターに成りたいや」

「俺は御免だね… 高い金払ってデュエルスターのデュエルを見てばっかりの奴なんて」DM自体は面白いけど
「要するに暇を持て余してる暇人って事だろう」金も余ってやがるたーヤダヤダ
「そんな奴らの為にデュエルだけする生活なんてよ」

「……」

p.53 
いやーっ「勝った勝った! 気分イイから 今日はこのまま 食べに行きましょう!」
「……」

「美味しい食べ物が在るお店は…」 うん「コッチ!」

「……
 …本当に そんな物で 分かるのか?」
あら!「この振り子ペンデュラムはクリアウィングの羽根のカケラなのよ!」
p.54 
「! …… 本当か?」

アハハハ「うっそー

p.55 
「なぁ ズァーク 何で 俺達んトコ 来てくれないんだよー」「デュエルしてくれるって約束したじゃんかー」
そーそー

「こ… 今度な」
「そう言って何ヶ月になるんだよ」
「……」
「所詮 デュエリストだなんて デュエルさえ出来れば 信用とか約束とか」どうでもイイんだな

――違う そんな事は無いと 否定する事が出来なかった

p.56 
「ぐわぁぁああぁ!!」
勝利者ウィナーズァーク!! 今回も圧倒的強さと残虐さ!! まさに悪魔の決闘者デュエリスト!!」
ワーーッ
p.57 
「すっかり… 『悪魔』の二つ名が定着してしまったな」俺もお前達も
「イイじゃない 『悪魔』って何かカッコイイし 『天使のデュエリスト』だなんて言葉の響き的にから言って変でしょ」
「……」
p.58 
「デュエルモンスターズの『モンスター』って 『怪物』っていう意味でしょ
 『怪物』と一緒に居るのは 天使でも正義の味方でもないわ 魔王や悪魔みたいな悪役」

「そうか… …… カッコイイか?」
「うん!」

「……」
 オッドアイズ・ドラゴン
p.59 
「…… そうだな 大衆みんながそれを望んでいる」

《「モンスター」とは怪物で 「怪物」とは暴れ回り恐れられる存在もの…》
クククク「…暴れてやろう もっともっと…!」
※原稿メモ:百合 イスに座る?★

p.60 
――そして 「悪魔」とは 人を騙し 裏切るもの
《…何時か 俺達オレを見ているだけの人間ヤツらに復讐を…!!》

========================================

p.3
 チンピラだろ、かも知れないけどドウだろう←あにめユーリの口調

p.5
 …例によって、見直す前に書イた処。
 ナノデ実際とちょっと違ウ気がシナクもない。
 (修正しても、夢とイウ事でこのままにシても可???)

p.11
 叛逆の方が中二臭…もとい、この時期の『遊戯王』ラシイでしょウか。

p.22他
 Aフィールドも現実っちゃ現実なので、此処は外部空間でも可?

p.23
 起こったトラブル、の方が分かり易いんだろウけどドッチだろう。

p.25
 距離でも可★

p.26
 3コマ目、「固体〜」の台詞はドッチでも可

p.32
 取る映像、録画映像、粒子残像… その辺りの意味だと思ウが★

p.35
 …素良(パープル)がユーヤ達に話をしてる(#070 p.8)けど、
 該当シーン(#68 p.17)では素良の前およびDアカデミアでの機械故障、かドウかは分からない。
 (2コマ目、モブか既存キャラか覚えてない/汗)

 アカデミアは相応に高度な設備の処の筈だから、壊れてないとスれば素良はDMB内での噂話から、
 ソの事を知ったって事にナルのかな。

p.49〜
 順にホセ、プラシド、ルチアーノかなと思イつつ。
 ホセはシルエット描いたら絶対バレるんだよねぇ……、声だけ設定だとマンガじゃ分かンないし(汗)

p.53
 なんだから、でも


 …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★






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