とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#069. 月曜日の朝/水曜日のミーティング

p.1 【2018.7.12.Thu.】
「…… 見えてきたぜ 懐かしの我が家 ネオ童実野シティ!」
「…嗚呼」

「ずいぶん復興が進んだよな ニュースを聞いて大学から戻った時には
 道 間違えたんじゃないかって思うくらい 地形 変わってたけど… 変わった地形 戻ってねぇけど」
「…… そうだね」

p.2 
「けど街の方は元に戻ったみたいで何よりだ

 …いや… 完全じゃあねぇんだよな まだ郊外に 特に陸地と話されちまったって言うサテライト」

「…… 物資の運搬が難しいんだろうって事も考えられるけど シティが既にあれだけ復興してるんじゃ…
 その線はあんまり考えられないんだよねぇ」
「――嗚呼
 なんか自分の周りばっかりキチンとして他はほったってるって言うのがアイツらしくてムカつくぜ!」

「……」

「アイツがこの街の町長って訳でもないんだから そりゃ勿論 殆どアイツのお膝元だけれどね… 此処は …行きましょ」
嗚呼

p.3 
 舞網第二中学校

「オハヨー」
「おはよう」
「…おはよう 柊さん」
「うん」

「昨日はプロ昇格 惜しかったねー」
「でもユースには成ったんでしょ 凄いわ」
「えへへ… まぁね」

「遊矢!! 柚子!!」
p.4 
「遊矢!! 一昨日おとといはプロ剥奪にならなくて良かったなぁ!!
 柚子も昨日の特別デュエル良く頑張った!! ユース昇格 我が事のように嬉しいぞっ!!」

 うぉぉぉぉ
何だ何だ
朝っぱらから苦しい…

 うおおぉぉ

p.5 
「…… 素直じゃないなぁ イイよ そういう事にしといてやる」
「…ええ」
…傷口を互いにさえ簡単には見せられない そういう意味で 俺達は似ている
p.6 
《そうかっ… あんなに頑張ってたのにユース不合格だったもんなぁ》悔しいよな 泣きたいよな 《分かるぜその気持ち!!》
 もらい泣き.
《…そしてドストレートにそれが伝染してる馬鹿が一人》
《…… お前が不感症なんじゃないのか? 遊矢は権現坂ともの気持ちを感じ取っている… 俺にも何となく分かる気がする》
《……》
 …… 遊矢と同じで 完全には 自分の本心を 表に出せない それはAデュエリストとしてのさがだろう
 この弱さをすぐ人にさらけ出すようでは
 其処を狙われて 本当に再起不能にさせられるのが
 容赦なく其処を狙われ潰されるのが
 オチだからな…それが遊矢や彼の世界だ p.7  ――見えない刃で傷付け合う 『娯楽』と『安全』の それが真実 《…プロとして 戦い続ける覚悟は在るか?》 p.8  「……  ……」 ※原稿メモ:ベッド もう少し低い? p.9  「♪」 おー わぁい「動けるっ! やった やったぁぁ!」 「『屈伸』って分かるかな千早ちゃん 真っ直ぐ立って 腰を下に降ろしながら両膝を曲げて」 「…こう?」  しゃがみっ 「…うん じゃ 逆に 足を伸ばして 真っ直ぐ立って」  立ち. はい「もう一度」 p.10  「千早ちゃん… 本当に足 治ったんですか?」 「そのようだな」 「信じられない… 一体 何が?」急に… 「……」 目が 見えるー 痛むの 治ったー 「…… 市内各地の病院で 骨折や障害 神経性異常の患者が 次々に したと言う報告が入っています」 「…ふむ」 p.11  「…いずれもDMBのプレイヤーとして 昨日の特別デュエルを見ていたとの事 5時50分頃… 例の『覇王龍ズァーク』の鳴吼から  59分 テレビを見ようと 体を動かしたと言う際に」気付いたとか. 「そうか… あの時 何か 起こったのだな」 「…はい」 「遊矢は『効果』だと言っていたが 覇王龍ズァークのP効果@は 覇王龍ズァークがPゾーンに置かれた時点で発動していた筈だ」 「……」 「つまり あの時のあれは『効果』ではない 『鳴き声』とは言ったが覇王龍ズァークは口を動かしていない  …… 体内から空気を出して 口から音を発したようだ」 p.12  「…… 同時刻 旧式のテレビやラジオと言った 電化製品の故障が相次いだそうです  最新式の物は 切れた電源を入れ直すだけで 直ったようですが」 「……」 「一時的に強い負荷が掛かったのが原因だそうで 研究スタッフの分析に拠れば  鳴吼の際 覇王龍ズァークは自身の 質量粒子を周囲に放出していたと言う事です」 「…… 自分自身の質量粒子を?」 「はい… 肺の部分から喉の辺りに掛けて 内部で強い振動を起こしたのちので 全身から粒子がが放出されたそうです」 p.13  「肺… と言っても 実体映像技術リアルソリッドビジョンには そんな物は無いだろう」 「――ええ 位置的に 生物で言えば 『肺』に当たる部分になると言うだけです」胃袋よりは高いそうです 「当時の録画データの解析に拠れば… 放出された粒子は全て 空気中の他の質量粒子に衝突したとの事」 「――? 全て…?」 「粒子は基本 自分と同じ大きさ・性質などの粒子と互いに引かれ合います そして反動でまた離れ合うか…  エネルギーと化して消滅する」 「……」 p.14  「『反動』で離れ合う場合はその際 より細かな粒子へと分解されます それが拡散してまた同じサイズ・性質の質量粒子へとぶつかる」 「……」 「この現象が繰り返されると… 元素サイズで核反応に似た現象が発生するのだそうだ  疑似核分裂では疑似原子核と電子級エネルギーとが別々と成り 疑似核融合では疑似原子核と電子級エネルギーとが疑似元素を作る  質量粒子が実際のRSVオブジェクトへと形成される経緯も後者だ  ただしプログラム核融合であり どんな形や材質に成るかは そのプログラムに拠って決められている  …疑似核融合はランダムの為 稀に大量の電子級エネルギー粒子… 要するに『電気』が余ってしまう事が在る」 p.15  「この『電気』が目に見える程の形… つまり『スパーク』として起こってしまうと  疑似元素は勿論 実際の元素まで破壊出来る程のパワーを持ち  導線を焼き切ったり接着剤を溶かすなどと言った機械製品の故障を引き起こす」 ふーん 「一方で『電気』だから… 適切な量でさえあれば 生物に電気マッサージを施すのと同じ状況になる  それにより体内の細胞が活性化し… 回復能力が一時的に飛躍的にアップする」ケースも在る. 「また 体内に入り込んだ疑似元素は… 入り込んだ時点で細胞に分解されるサイズである場合が殆どの為  そのようにされて そのまま カロリーとして細胞に取り込まれ そのエネルギーと成る」 p.16  「ニコには 質量粒子は スグに消滅すると説明させたが… 正確に言うと これも 疑似核分裂と疑似核崩壊でエネルギーが分散するのだ  そのエネルギーは元々 自然界に在った物を仮想次元に集める事で質量粒子にしたものの為  エネルギーに戻て自然界に混ざると 元通り 区別がつかなくなる  小森江千早の場合… ある原因により下半身の神経繊維の成長が止まっていた  …それをDMブラウザのAデュエルを繰り返す事で 神経細胞の成長や破損部回復と  運動活動自体の記憶・学習に繋がったと言う事だ」 「そっかー… よく分かんないけど 歩けるようになったって良かったねチハヤ!」 「はい!」 「……」 p.17 千早チハヤの神経は 少し前から 殆ど完成していたそうだが  其処に入り込み また腰へと戻っていく筈の電気信号が 何故か まだ入り込まない状況に在った」  【7.13.Fri.】 「それが今回の件で… 細胞に入り込んだエネルギーが何らかの不具合を修正したのだろう  医師たちの仮説では エネルギーが既存の神経と新しい神経を行き来するだけのパワーを持っており  それが二つの神経を繋げる切っ掛けに成ったのではと言う事だ」 「たぶん… 最後に残っていたズレみたいなのを修正して」要らない分は消したとか 「きちんと電気信号が行き来できるようにしたんじゃないかなーって言ってました」 「ふーん」 p.18  「覇王龍ズァークが何故 そのような行動を取ったのかは不明だが 仮説の一つとしては先程にも言った通り  同じサイズと性質の粒子は互いに引かれ合う傾向が在る  恐らく特大オブジェクトだった『覇王龍ズァーク』には…  デュエルの間に大量の質量粒子が周囲から集まっていたのだろう」重くなって降りると言うのはそれが原因だ 「勿論 Cステップの方が巨大ではあるが 材質的に言って透過率が高く粒子を自身に留まらせにくい」半透明クリスタルだからな.
「結果論的にCステップが集めた質量粒子はその上のオブジェクトに集まっていった
 デュエル中はその質量粒子ごとフロアの映像データをセンターコートに立体映像ソリッドビジョン化していたのだ
 その繰り返しがセンターコートにも大量の質量粒子を集めていた」
p.19 
「これも既に言ったが… 質量粒子は消滅と共に複数のエネルギー粒子に変換されて拡散する
 そのエネルギー粒子が周囲の目に見えない粒子や質量粒子とぶつかると
 条件次第では再び目に見えるサイズの質量粒子を形成する場合が在る

 質量粒子は仮想次元においてプログラム・データと結び付き
 そのプログラム通りの姿・材質の『オブジェクト』として形成されていく訳だが
 この『仮想次元』は条件次第では自然発生しなくもない 『電脳空間』自体も元々 一種の仮想次元に当たる」それもかなり特定

「ユーリ・ユーゴ・ユートの3名は… 精神のみ 言わば プログラム・データのみと言える状態に 恐らく近かった
 その為 一瞬でも その意識ベクトルが遊矢の『外』に向いた事と センターコートにおける フロアのSV化という偶然が重なって
 周囲の質量粒子とのプログラム核融合 即ち(R)SV化を果たしてしまったのだ」

p.20 
「えっと…」
「リンや瑠璃の方に意識が行ってたから『遊矢』の中から外に出て
 そのままフロアと一緒にSV化しちゃった…って事だね」僕はその二人に付いて行った形なのかな
「愛の力!?」

「…… この3名を『出力』してなお 覇王龍ズァークまたはセンターコートの質量粒子は有り余っている状態だった
 恐らくズァークの体内で… エネルギー化した質量粒子のパワーも大量に溜まっていったのだろう」

p.21 
「そのエネルギーが直接解放されたとしたら 大変な事に成っていただろうが…」まぁ起こった事が小事とは言わないが覇王龍ズァーク自身の体も 質量粒子で出来ていたので エネルギーを吸収し
 各反応の結果 表面部分の質量粒子だけが分離・放射・拡散現象を起こす結果と成った」

「えっと…」「日焼けした皮膚が勝手に剥げて そのままバラバラに成っていったみたいな」
…安い例えだな
原理は同じだと聞いた.
 
「或いは… 単純に 容器に入れている水が満杯に成ったと例え考えてもいい
 あの時 丁度 『覇王龍ズァーク』のエネルギー許容量が限界に成った その為 溢れ出たエネルギーが…
 今 言ったように 表面の質量粒子放出という形で放出された」
p.22 
「…録画映像を見る限りでは 覇王龍ズァークは動いていなかった
 だから『覇王龍ズァーク』自身の意志とか誰かの送り込んだ命令だったとか 言う訳でなく…
 時間と共に増えていったエネルギー粒子が あの時 丁度 限界に達した
 それだけだと言うのが データ解析した専門の研究スタッフの意見だ」

「偶然か… その割にアイツ あの後 偉そうにしてたみたいに見えたんだけどな」
 ふんぞりっ
「それは君が褒めたからだ」AIにそうプログラムされていた…と考えるべきなのだろうな. 私が作った訳ではないから確証は無いが.

p.23 
「あの時 覇王龍ズァークと同じ『空間』に在ったオブジェクトは」モンスター DA スクリーン
「強度的に言って『覇王龍ズァーク』と同じ程度のプログラム・データで出来ていた …だから覇王龍ズァークの粒子がぶつかっても
 一時的に内部反応を引き起こすだけで その後は何も起こらなかった」

しかし「別の空間に在った『オブジェクト』は違う LDGナビゲーションのスクリーンでは 受信するデータ量が多過ぎて
 スパーク即ち電子の放出現象が起こってしまった」スクリーンが小さかった事も在る

「受信機器 各種の故障…と言うのも 全て舞網市外の事であり 市内では大量の質量粒子が在り…
 流れ出たエネルギーは大概 疑似核融合反応を起こして被害らしい被害を出す前に 無力化されていった」

p.24 
「そういう訳で… 『故障』の件に関しては 私にも報告が上がってくるのが遅くてな …… 誰か何か質問は」

はいっ「俺たち遊矢に戻れないのか? って言うか リン達は柚子から出られないのか?」
「……」

「ログアウトした状態では… 遊矢の『中』に戻るのだったな」
嗚呼 うん「その時は元通り けどDMBに来ると分かれるように成ったみたいで…」
「……」

p.25 
「たぶん… コンピューターが3人の事をオブジェクト用のプログラム・データとやらと判断して
 DMBに来た途端 RSV化するようなクセを付けちゃったんじゃないでしょうか」
「クセ?」

「要するにシステム登録しちゃったって事です 解除するにはそのコンピューターにアクセスする必要が在る…ですよね?」
「――嗚呼

 しかしレオ・Coのコンピューターにそれらしい登録プログラムは無い
 そうなると海馬Coのコンピューターがやったと言う結論になるが…
 それが何故でどうやって解除するのかは 向こうに問い合わせてみるしかあるまい」
p.26 
「合わせて… って話 聞いてくれんのか?」どっから説明するんだよ
「ズァークやレイ 遊矢たちの事については 既に海馬瀬人社長は御存知だ
 何も知らずにあれだけの事を父にやらせていたと思うか」
「……

 確かに… 何も知らずに騙されてた無能者の社長なら とっくに海馬Co自体 潰れてるか弱体化してるか」

「…… ユーヤ君の『外』って嫌?」
「嫌ではないが…」
嗚呼「微妙に落ち着かねぇって言うか」
「僕はあんまり気にしないけど」出ても出てなくてもイイや
うーん

p.27 
「リンや… 黒咲瑠璃とセレナも 昨日の条件下なら 柊柚子と分離しておかしくなかった状況とは思うが
 …… 当時の彼女たちの意識は…」

「えっ? みんなでデュエルしてたわよ」
「…… そうだろうな」時々姿が変わっていたから

「たぶん… 元々の人間に違いが在った弊害なんだ」
「ズァークとレイの?」
「うん

 二人の『器』に成っていたから分かるんだけれど… ズァークは元々 一つの心に沢山の相容れない感情が
 次々と噴き出していって 止まらなくなっているみたいな状態だった」
 
負けたくない…絶対に勝つ!誰か…
負けるのが怖いやめたい 逃げたい
死ぬのは怖い

奴らに復讐を

誰よりも強く!みんなに笑顔を
全部 破壊本当は…
p.28  「…その沢山の心が ズァーク自身と次元を四つに引き裂いた 『レイ』はそれに巻き込まれただけだったから  ズァークみたいに一人の人間のある部分とある部分が分かれた…じゃなくって  『次元』が増えた事によって存在そのものが数を増やし 同じ人間がコピーされた… みたいな状態に近いんだ」 「……」 「その意味じゃあ『レイ』はそもそも分裂なんかしていない ただ次元が四つに分かれたから…  それぞれにレイの生まれ変わりが居るってだけに過ぎないんだ」 p.29  「そして それが次元統合で… …ううん 赤馬零王の用意してた機械で一つに成った  そのレイは ズァークを倒す事 止める事だけを考えていた」 「……」 「勿論 その裏には 家族や世界を守りたいって思いが在ったんだけれど  …… 全体的にはそんなにバラバラだった訳じゃないから」レイの心は. 「有り体に言えば… 『ズァーク』の方は『善』と『悪』の心が反発し合っていた そう判断してイイのだろうな」 「嗚呼」 うん. p.30  「ドラゴン達と一つに成って… 覇王龍に成って絶大な力を手に入れたけれど  心の何処かじゃあ やっぱり 『こんな筈じゃなかった』って思っていた  …その気持ちが『遊矢』としての 今の人間に転生した」 「『スタンダード』と言うのは『標準』『基準』という意味で  その意味ではスタンダード次元に転生した遊矢が最も典型的な『ズァーク』に近い存在だったと言う結論になる」 「…… 最も典型的なズァーク…?」 「何だ そりゃ」 想像つかんな 「……」 p.31  「模範的な…という意味だが 要するズァークが本来 目指していた理想的な姿だ  そして恐らく『ズァーク』の善としての心の本来の姿に一番近い」 「………… 遊矢がズァークにとっての理想?」自分ながら「その辺はよく分かんねぇな…」俺は俺 理想って言うならジャックだし 「まぁ… ズァークの『善の心』にとってだから」 「『善』なら余計違うような…」もっと真面目てもイイ筈よね 「根がユルユルだったって事じゃねぇの ズァークって奴」 貴様に言われたくはないわ p.32  「何にせよ… 遊矢の性格が 最も本来のズァークに近いものだったから それを受け継いだ『遊矢』がスタンダード次元に転生し  次元統合の際にも 他の三人を取り込んで 残った  他の人格… 例えばユーリのように平気で誘拐ゆうかいや人々のカード化を繰り返すような性格なら  スタンダード次元に生まれた分身は『ユーリ』だった筈だからな」性格だけ「ユーリ」で姿は「遊矢」だった可能性は在るが 「そうだ… そう言えばアンタ そういう事 してたのよね 何でか名前から忘れちゃってたけどさーあ」 「……」 p.33  「…取り敢えず 柊柚子から他の3名を分離さる方法は 現時点では無いと考えていいと言うのが お前の意見なのだな レイラ」 ……「うん そういう事になるのかな」 「じゃあやっぱり 俺達の方がまた一つに成るしかないのか…  けどユーリだけは このままハブにしちまっても 別に構やしねぇような」体だけ 寄越せ! 「……  僕だって また一つに成る時は ユーゴの人格なんか 植木鉢の土に埋めてやるから!」 「はいはい」「なんかよく 分かんなくなってけたけど 喧嘩しないで」 「…… レイジ君があの子の事 『悪』の心みたいに言うから」 「…済まないな 他の二人の事は よく知らないのだ」ユーゴがDホイーラーで ユートが元レジスタンス p.34  「…… 実際の処… 遊矢ユーヤ お前自身の意見はどうなのだ この者たちをお前の『中』に戻したいのか?」 「そうだな… …… 無理に『中』に居なくてもイイって気はするんだけど それでも何処か  俺と同じ顔が二つも三つも在るって言うのは薄気味悪い」 嗚呼「そうだな やっぱ其処が1番嫌だし不気味だぜ」あんまし顔 合わせたくねぇって言うか 「…… ノボルとも おんなじ顔のクセに」 「ノボルはイイのっ! お互い 本物の顔じゃないって事ぐらい 知ってるし」寧ろお揃いの服 着てるみたいで嬉しいし 「同じ顔のDAだって 何人何百人居るのか 分からないだろ」全部 嫌ってたら キリ無いよ! p.35  「だけど… 現実リアルの『榊遊矢』は俺だけだ  榊遊勝の息子で 世界一のエンタメデュエリストに成る P召喚の創始者 『榊遊矢』は俺だけだ!」 「俺だって ジャックを越える 伝説のDホイーラーを目指す 『ユーゴ』様は俺だけだぜ!」 「……」 「そうだねぇ 容姿端麗 眉目秀麗 アカデミアの天才 イケメン融合使いの『ユーリ』は僕一人 僕だけだ」 「お前たち… そうか 揃って そういう処が在る訳か」 「貴方は違うの?」 「…… 自分が自分という自覚が在るには在るが 今は寧ろ『俺はこんなんじゃない』感の方が遥かに強い」 p.36  「…… ズァークは デュエル界のスターだったと言う話だからな それなりに目立ちたがりで 自己顕示欲の強い処が在ったのだろう」 「ユートが地味… もとい自己主張の控え目そうな印象が在るのは その事自体が  他の3名とは違う『ユートらしさ』を形成して 分離させる原因の一つと考えられる」他とは違う 頭の難さだ 「…… 修正するなら遊矢ユーヤが目指すのは 世界2位のエンタメデュエリストだな  或いはこのSINGO様がプロに成るまでの世界一だぜ」 「…… 混ぜっ返すな」 「…… 取り敢えず… ユーヤ君たちの意向は 元通り一人がイイって事で」 「嗚呼」 「うん」 「そうだな」 「…まぁな」 p.37  「そうか… 確かに遊矢と同じ顔が幾つも在ると言うのは混乱するな なるべくなら一人の方が有難いと言えば有難いが…」 「そうかい? 慣れれば特に問題なさそうな気もするけど」同じ顔が3人ぐらいそうだな… だが顔はともかく遊矢みたいなのは遊矢一人で充分だ こんな奴が二人も三人も居ては敵わん」  どきっぱり 「俺の印象 どんなだ 親友」だけ優先でいいって言う主張は嬉しいけど まぁ「奇天烈な奴だよな これはこれで お前ネタにして 映画とか作ったら 売れるんじゃねぇの?」 「…… お前もお前で 俺の事どう思ってる?」 「変な奴」 「……」 あと俺様の子分で デュエルじゃライバル! 「…… 折りを見て海馬Coの方に問い合わせておこう それまではひとまず このままだな」手の施しようが無い… p.38  「…… レイラさん共々… この3人 デジタル・ランサーズに入れますか?」 「いや 零羅には LDSの方も在る 必要以上に自由時間を奪うような真似はしたくはない」 「僕は… 兄サマや遊矢ユーヤたちと 一緒の方がイイんだけれどな」 「…… 一緒に居るのは構わないが デジタル・ランサーズは寧ろ 同じ当番の方が 話す機会は少ないぞ」 「そうですね 仕事中はお互い 別の位置に居ますから」 んー… 「そう言えば 何でテストプレイヤーに月影の奴は誘わなかった? 黒咲やデニスは別の次元に居るから 無理だとしても…」
「…… 元々彼は 偵察や情報収集 零羅の護衛の為に雇った DMBオンラインゲームのテストプレイには そのような役は必要いらなかったからな」
「…じゃあ 遊矢と権現坂と柊柚子を誘った最初の理由は?」LDSの生徒じゃないのに
p.39 
「嗚呼 父に 最初にDMBの話を持ち掛けられた時 榊遊矢と柊柚子のデュエルをセッティングして欲しいと頼まれた

 …それで 遊勝塾を通じて 二人にLDSに来るよう連絡したら 一緒に権現坂昇もついて来ていた」
嗚呼 うん「権現坂は俺が誘った」

「特に追い返す理由も無かったし… 君や遊矢とは違うプレイスタイルを行う事も分かっていた
 そういう訳でそのままテストプレイヤーに参加してもらったと言う訳だが…」
「……」

「そう言えば 最近は プレイスタイルを変えてたのよねぇ 権現坂」
「このまま フルモンデッキやめちゃうのか?」

p.40 
「いや… 魔法マジックトラップカードを入れていたのは プロに成る修行の為だ」 必要と思ったら また入れるかもだが
「既に合同試験も終わったからな 再びモンスターだけのデッキに戻した」Aカードは場合によりけり.

「ふぅん…」
「…… あっ! ヒメさんプロモーション・デュエルに出した理由って」
嗚呼「一応は それも理由だ」

ただ「Qデュエルの製作者であると言うだけで… 無名同然の柊柚子と榊遊矢をデュエルさせるのは 無理が在った」
悪かったですね 無名で.
「…それに母様の意向でな レオ・Coのイベントで 他のスクールの生徒だけにデュエルさせるのはどうかと」

p.41 
「今だから言えるが… 西小蔵を遊矢と組ませたのは 足を引っ張らせる為だった」
「やっぱり」
「……」

「フォース やっぱりって…」
「あの当時の僕にデュエルをさせる理由なんて まず失敗させる為だとしか 考えられませんからね」案の定 その通りになりまくりましたし…

「そういう訳で改めてセッティングしようと思うが 二人とも 日時その他の条件などは在るか?」
「うーん」「急に言われると スケジュール どうだろう」

p.42 
「…… 先にこの三人の方の事 決めたら? 話がずいぶん 脱線してしまっているようだから」
「そうだったな… フロア自体はユーヤと離れられないらしいが どうする? 一緒にデジタル・ランサーズをやるか?」

んー「やってもイイけど あの監視モニター見るのは面倒 出動放送が在った時だけ ユーヤについて行くって事でイイかな」

「俺もアレ ただ見てるって言うのは好きじゃねぇな ――って言うか 眠くなる」真面目にアレやってると.

p.43 
フッ…「4人居て 早速二人が役割放棄」
「メゲるな遊矢 俺は別に監視作業が苦手ではない」少なくともLDGのそれに関しては

「じゃあ 俺の分 やってー♪」
「それは断る」

甘えるな ユーヤ!
けしからんぞ!
…… 冗談なのにー
「……」

「…… 数人分とみなして ユーヤ君のトコ スケジュール直す必要が在るかと思いましたが」
嗚呼「何時 元に戻るのか 分からないからな」スケジュールを直す必要は無い

「此処に出入り出来る建前とか要りますか? それともデジタル・ランサーズの出撃に付いてきてしまう事の方が問題でしょうか」
「……」

p.44 
「そうだな… LDGタワーの内部は元々 殆ど非公開だから」関係者以外.
「私が許可したと言えば それで話が済んでしまうが… ユーヤと一般プレイヤーの目に触れる間はな」必要だろう

うーん「デジタル・ランサーズの見習いとか?」
「『見習い』では 後で正規隊員メンバーにしなければならなくなる その見込みの無い者を『見習い』に選ぶ主義ではない」私は.

「…… すいませんねぇ 結局 デジタル・ランサーズに 参加してもらうって言うのは無理そうです」
「そうだな… ただユーヤと一緒に居る以上 我々に協力するかどうかの意向は知りたい」

「…… 協力も何も 君達と別に敵である理由なんて無いし…」
嗚呼「ユーヤを困らせるツモリも全然 無いぜ!」
…… ツモリ自体は無いんだろうがな

p.45 
『DA1体が別のDAに ダメージ301に相当するダメージを与えられました』

 【7.14.Sat.】
「…… 俺が行って来よう その間に話を進めておけ」
「嗚呼」

「それじゃあ 僕 ナビ 見てますね」
「…… ヒメ 先程の件だが決まったか?」

んー

p.46 
「どうせ LDSかLDGの宣伝に利用するツモリなんでしょ…」
まぁ「タダでやってやれるほど 甘くはない」

「…… デュエルイベントするなら タイムリミットは 土曜日だな
 新しいデッキが出たら 暫くソイツがブームになる」他のデッキは使い難いぜ
んー

LDS「よりかはLDGか 私とユーヤだけがデュエルするのは不自然だから
 デジタル・ランサーズの公開訓練って名目で どう?」二人一組ずつ 全員で.

うむ…「小規模スクール支援と言う名目も考えたが」
「喧嘩 売ってんの アンタは!」

p.47 
「デュエルするのか?」
「面白そうだね」
「…しかし それまでに 戻れるのか?」

「こんにちは… ミーティングですか?」
まぁ「希望者だけ」
「まだ居るんですね… この3人」
「そうだな」

「――? 新しいメンバーですか?」
「いや…」
「えーと」

p.48 
「『榊遊矢』のオプションだ 『ユーヤ』が移動すると 同じフロアに付いて来る」
「えっ… 何それ バグ?」
えーと.

「結局 全員に 見られちゃった…」
「…… 説明し難いわね あの二人丁度 特別デュエルの時も見てないから」

「バグじゃないと思うけど… 取り敢えずコッチから ユーリ ユーゴ ユート」

「よっしく シンクロ使いの兄ちゃん! こないだは惜しかったけどカッコ良かったぜ」


「エクシーズ使いの者… プロ昇格 祝福する」
「――? …嗚呼 有難う」

p.49 
「…… 他の人なら リアル バラすなんて 何 やってんだって 叱る処だけれど…
 榊遊矢とずっと一緒だったって言うんじゃ仕方が無いわねぇ…」
「……」

「処で もう一人 居るようですが?」
嗚呼「此方は私の妹の『レイラ』だ」
「…… 初めまして」

「土曜日に公開訓練をする… デュエルの対戦希望は在るか?」

うーん「やっぱり 新米プロとして 『ユーヤ』?」

「ずりーぞ! 対戦できるって言うなら 俺もやってみてぇ」
「倒してみたい奴 No.1よねぇ」

p.50 
「残念だったな… ソイツはヒメとの対戦が決まっんだよ」
「あらそう」
ふーん
「でなきゃ俺様が取ってるし… そういやお前 デートはどうした」

「デート?」
 
「水車メイ… だっけ 特別デュエルの」
「――嗚呼」

「その様子じゃ まだ行ってねぇな… もう水曜日だろ 絶対お冠だぜ あの子」
「うーん

 そう言えば デュエルの約束 してたんだ どうしよう 今日でもイイのかな」
「さぁ…」

p.51 
「…… 確か西嶺区の生徒だったな」第六小学校 「東側の臨浜区とは ほぼ反対だ… 小学生だし 明日にした方がイイ」

「そうだな… もう4時半だ」
「ノボル! お帰りっ」
「…嗚呼」

位置変えようっと

「母様が目を付けたらしくてな… 先日 LDSに来ていた」
ふーん

「だが 次に来るのが何時かは分からない 確実なのは1週間後… 春休み初日のLDS入学試験の日になると思うが
 その間は何時でも見学に来ていいと言ってあるそうだから」
うーん

p.52 
クス「明日の放課後 小学校に直行かしらね」
わー「ユーヤさん イイなぁ デートかぁ」

えっ?「へへへ まぁね」

「デート…」ふぅーん「小学生とデートするんだ」
「えっ? …… いや デュエル…

 おい 沢渡!」
馬鹿.
「処で俺 ノボルと対戦したいんだけど イイですかー?」
「…ふむ」

「この間の雪辱を晴らす気か… いいだろう 受けて立ってやる」
「へへっ」

========================================

p.4
 正しくは暑苦しい、だけど

p.10
 回復でも可

p.13
 …ホントに『肺』が無いかは不明。(この作中内設定ッて事で)

 下線部は「高い」だとしたら、位置の事か、またはコストか技術の難易度が、って意味だと思ウけど(覚えてナイ/汗)

p.14
 元素は「生成する」、だったかな(ソッチでも可)

p.16
 …元素崩壊なら知ってルけど。
 誤字かも知れないッて事でヒトマズ下線★

p.21
 2コマ目:誰の台詞かハッキリしないけど、零児だったら「剥がれて」かも★

p.23
 …後でも出てくる事だけど、電脳空間内の同じ空間内部では電気量が部分的に集中して別質化=スパーク現象が起こる事は無い。
 (そも元素が存在しない、電子だけの空間の筈だから)
 別の『空間』からの電気(エネルギー)は、入られた側が疑似的に物質空間=疑似現実の状態とイウ事になるので、
 (または、入った側が疑似物質とみなされ エネルギー空間の一部を破壊、粒子として拡散させるので)
 エネルギー粒子が部分的に集中する事が可能であり、つまりスパーク(火花・雷電)現象が起こる。

p.28
 増やして、でも

p.31
 ズァークの奴、でも?

p.33
 黒咲隼の仲間で、って言いたいトコだろうけど 黒咲の説明をシなくちゃいけなクなるからコンナ表現。

p.38
 …春休みだって☆
 けど赤ん坊に成ってた分 長期休暇扱いかも知れなイから、補習とか在るかも
 (不自然ならソレナリに変更で★)

 あと、当番同士 結構喋ってるシーンは多イよな(汗)

p.41
 …脱線と言うか、本題だとしたらサッキ(保留として)終わらせたような…(汗)

p.44
 補欠とユー言葉が在ッたような(汗)

p.48
 …『センターコートに送られる映像(=そのCステップでの出来事)』は(スクリーンかDディスクかで)見てたけど、
 センターコートそのものの出来事は、其処を直接見てた訳でないので見ていない、って事

p.51
 海が北、って事か←自分用メモ

p.52
 良かろう、でも

 …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★






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