とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#050.夢の世界へ/自分への言葉

p.1 【2018.3.19.Mon.】
 LDG

「レイ!!

 力を貸して 一緒に遊矢たちの処へ来て欲しいんだ」

『えっ…』えっと『遊矢の家に行く為のバスは』LDSからだと
『違う 遊矢たちの「心」が居る処に行きたいんだ』

「心…?」
「遊矢とユーリとユートとユーゴ みんなの心が居る処だ!!」

p.2 
「…あのデュエルモンスター達は1体1体が 違う人間の心であり また一つ一つが遊城十代… 君自身の精神の欠片カケラだ

 人と人の心と言うモノは繋がっている 肉体うつわが在るかどうかに関わらず
 人は他者ひとの影響を受け… その精神を大きく変化させていく」

p.3 
《稀に居る 大勢の人間の意識を引き付け より強い魂と成る者が …その者の人格を変えてしまうだけで
 連鎖的に その大勢の人間も 運命を狂わせてしまうような人間が》


「…… 俺は墓地の幻影騎士団クラックヘルムを除外して 効果で墓地の『ファントム』魔法・罠カードを手札に加える
 …罠カード 幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズを回収

 伏せておいた幻影騎士団ミストクロウズの効果発動 今 除外した 幻影騎士団 クラックヘルムを手札に…
 通常召喚!」 Lv4 攻 →1500

「よし!」

ちっ

p.4 【2018.6.17.Sun.】
《ユーゴの場にはクリアウィング・ドラゴン ユートもスターヴ・ヴェノム・ドラゴンを召喚した…
 ならばダーク・リベリオン・ドラゴンも居る筈》

「罠カード 幻影騎士団シェード・ブリガンダインを発動 レベル4の戦士族モンスターとして特殊召喚
 クラックヘルムとオーバーレイ!」

エクシーズ召喚!!

「現れろ ダーク・リベリオン・ドラゴン!!」

p.5 

p.6 
なっ――「失敗した!?」

あーあ「何 当てずっぽうにやってるの 素材は? って言うかexデッキに入ってるの?」
ぐっ

《素材が違うのか…?》 ←何となく手応えは在った
「…しかし お前達のスターヴ・ヴェノムとクリアウィングは」

「僕のは元々スターヴ・ヴェノム・ドラゴンだったもん」
「俺もだな 気が付いたらクリアウィング・シンクロ・ドラゴンに成ってた」
僕も.
…

p.7 
「俺も… 先にオッドアイズ・ドラゴンの方を持ってたけど ユートはそうじゃなかったのか?」
「俺は… ハートランドがアカデミアに襲われてから後の話だ 奴らへの反撃を決めた時… それに呼応するかのように 何処からか目の前に落ちてきた
 その時 既に ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンだった

嗚呼「言われてみれば… カードが変わってるのに気が付いたのは エクシーズ次元に行った後だったような」
「…… 俺はテメェがリンを連れ去って… その後だったな」思い出したぜ 「それで次元を越えられたんだし」

p.8 
p.8b  「…… ズァークの魂の覚醒の証だったみたいだし お互いに出会ったり出会えるようになった事が関係してるっていう事かな」 「…… そうか  仕方が無い 改めて レベル4 2体のシェードとクラックでオーバーレイ!!」 ――漆黒の闇より 愚鈍なる力に抗う 反逆の牙 「降臨せよ ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」 p.9  「――嗚呼 何も起こらないって平和だね」 「お前の精神がピンチだ!!」 「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果!  オーバーレイ・ユニットを二つ使い 相手フィールドの表側モンスター1体の攻撃力を半分奪う!!」  攻 →3900 「ッ…」スターヴ  攻 →1400 p.10  「バトルだ 仕留めさせてもらうぞユーゴ クリアウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!!」 おっと p.11  「ユーリ てめぇ… 一人だけちゃっかりよけやがるか」 「汚れたくないもん」 誰が出した毒沼だよ!!  LP →0 「ユーゴ!!」 「…… 今は構うな 遊矢 お前はユーリを倒さなければならない」 「とか言って… 自分が遊矢を取り込むツモリなんじゃないのーぉ?」 「何ッ」 「此処は遊矢の心の中 その遊矢より君の方がライフが多いっていう事は」 p.12  「ッ…」 《俺が遊矢の存在を乗っ取る? 肉体うつわを奪って主人格たましいを消して 全くの別人に作り変えてしまう…?》 くすくす 「――ヒメ そろそろ5時になるがユーヤは」 「ノボル!」 p.13  「ちょうど良かった ねぇ 遊矢の『心』が在る処に行く方法って無いかしら」 「遊矢の… 心?」 「零羅がレイジで知らせてきた 榊遊矢とソックリな連中居ただろう ソイツらがその榊遊矢とモメてるらしい」 「…… 分かるような分からんような」 「遊矢の中… バラバラ ズァークが僕に訴えてる 早くしないと遊矢が大変な事になる」 「ズァークが?」 「…… それは信用してイイのか?」 p.14  「ズァークは遊矢が心配なだけ でも遊矢に何か在ったら ズァークが怒って暴れ出そうとする  それを僕は何処まで押さえられるかどうか分からない」 「… そうか」 「遊矢が危機だと言うなら 助けに行く事に異存は無い それで何処へどうやって行くのだ」 「…… それが分かっているから困っているのよ」 「榊さんに連絡を取ったが」  声 変化. 「遊矢本人は自宅で現在 睡眠状態に在ると言う ――有り体に言えば『夢の中』だな」 p.15  「夢だぁ〜?」 「…… 集合夢の世界が在って つい数時間前 遊城さんと其処に行けないかと言う話をしたばかりだったのだ  二人をデュエルさせたのは 遊城さんが其処に行く為だったのだが… …… 集合夢の理論に拠れば  その世界から別の人間… 即ち 榊遊矢の夢の中に入り込める筈だ」 いやいや「『夢の中』に入るって…」無理っしょ? 「『夢』を見せる技術は在る 技術者に拠ればDMブラウザは人工的な『夢』の世界だ」 「……」 p.16  「君達も眠って夢の中から集合夢を通って遊矢の夢に行く… という手段もなくはないが  眠った人間が現実リアルでの出来事を覚えていられるとは限らない 出来ればもっと確実な方法を取りたい」 「出来れば… まぁ 出来れば そうしたいのは山々なんでしょうけどね」 『――在った』 「え?」 「遊城さんのパソコンを調べさせてもらっていた 何か手掛かりは無いかと思って」 「…嗚呼」 p.17  「…元々はデュエルモンスターの出て来る夢と言うのが 話の発端らしい  ペガサス氏の著書に拠れば『デュエルモンスターズ』とは 人々の心の中を覗いて 見えたモンスター達を  カードゲームのイラストにしたものだ  …逆に言えばデュエルモンスター達の世界が人々の精神世界… 或いはその集合世界と成る」 「デュエルモンスター達の世界が…?」 「遊城さん達の話では それが実在しているそうだ それにエクシーズ次元が…」 いや「説明している時間は無いな フォースに連絡を取ったから ――もう少しすれば来てくれると思うが」 『?』 p.18  「…… 俺はカードを2枚伏せ モンスターを1体伏せてターンエンドだ」  リベリオン 1 攻 →3400 「俺のターン ドロー!!」  調律の魔術師 「…うん もうちょっと手札に居ようね君 ターンエンドだ」  リベリオン 2 攻 →2900 p.19  「僕のターン ドロー!!」 「…… 余計なの覚えてたみたいだね 強そうだけど今 ピンポイントじゃ要らないや…」 「……」 「ムカついたから♪ 気分直しにスターヴで遊矢にダイレクトアタック」 「――! ドラネコ!」 p.20  「遊矢」 くすくす「カードを1枚伏せて―― ターンエンド!」  リベリオン 3 攻 →2400 p.21  「見るがいい 十代 『終焉の地』を いずれ人類は自らの欲望のままに争い合い 世界をこのように滅ぼすだろう」 「…」 「…それを阻止する為には 君が感じたままの通り 秩序を与え規律を与えて一様に管理しなくてはならない  身勝手馬な人間を止めるのだ  この世界を… 救い出せる者は君しか居ない」 p.22  「俺のターン ドロー!」 「……」 《ドラゴン… アドバンスか特殊召喚》今伏せてるのは… くすくす 《…いや 俺がこれ以上 場を固めては 遊矢の方に危害が及ぶ》 「バトルだ ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」 p.23  改めて リベリオン 攻 2400 スターヴ 攻 1400 「――ちっ!」 LP →2000 「まぁイイや スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果!  君もユートのモンスターを道連れにしてやれ!」 《破壊!!》 p.24  「くっ… …… モンスターを1枚セット  墓地からクラックヘルムを除外して」エンドフェイズ時ミストクロウズを手札に加える ターンエンドだ」 「俺のターン ドロー!」 p.25  はぁ「異次元に在る世界ですかー」 嗚呼「直接 遊矢の夢に行けなくても デュエルモンスター達の世界に行く事が出来れば 何とかなると思う「アバウトですね」 「それが出来そうなモンスターを持っているのって… デジタル・ランサーズの中じゃ フォース隊長しか居ないのよ  お願い! 遊矢を助ける為に」 「…… 構いませんが 出来るんですか?  遊矢君 今 DMブラウザにログインしている訳じゃあないんでしょう?」MMの機能 使えませんよ 「それは…」 p.26  「…恐らく『通常召喚』だ 正規の方法でブラウザ内にデュエルモンスターを召喚して… その上でモンスター機能を使えばいい」 「――分かりました 今からですか?」 「ええ!」 「勿論」 「何時でもイイぜ!」 「…SINGO 君はもう 休憩に入るべきだ」 あー「大丈夫っスよ あと30分ぐらい ヤバくなったら 自主的にログアウトしますって」 「しかし…」 「榊遊矢絡みじゃ最悪『覇王龍ズァーク』の復活も在りますからね 洒落にならない事態になる前に 解決した方がイイでしょう」 p.27  「それには俺! デジタル・ランサーズのエース SINGO様が行くのが1番なんです!」…… 遊矢の事 心配してるって事なのかしら」多少 「コイツの場合 分からんな」 ふむ「ズァークの復活か… 有り得るのか? 零羅」 『分からない 考えるより先に 遊矢を助けた方がイイと思う』 「――そうか  フォース 私と君とヒメとノボルとSINGO… 行くメンバーをデジタル・ランサーズの出張中に変更してくれ  もしもの時など LDGのカードで交信し合える」 あっ「ハイ」 p.28  「ホクト君 リリーさん このまま延長頼んでイイですか? COOL君 一人になっちゃうんで」 「――嗚呼」 「分かったわ」 「――それじゃあ行きます 異次元トレーナーを通常召喚!」 「――お願い デュエルモンスター達の世界…」 いえ「遊矢の心へ連れてって!」 「…… へい」 p.29  「『金満な壺』を引きました! EXデッキのちょうど3枚をデッキに戻し シャッフルののち 2枚ドロー!」  スマイル・ワールド オッドアイズ・セイバー・ドラゴン 「心強いけど此処で引くのは微妙なような…」 いやいや「弱気になるな自分!」ブツ ブツ 「デュエルはまだ終わっちゃいないんだ!」 うん「ターンエンド!」 p.30  うふふふ「イイ感じにいっぱいいっぱいだねぇ遊矢ぁー♪」 「お前も壊れ掛けているようだが」 「コイツの場合 元からだろ」 「ユーゴ! 大丈夫なのか」 「――嗚呼 デュエルで死ぬ程 ヤワじゃねーや」よっと 「此処 お前の頭ん中らしいからな! お前が望むんだったら 俺もユートもユーリも不死身で居られるって事だよ」 「ふーん?」 p.31  「…しかし 酷い有様になっている 考えたくないが これが今の遊矢の 精神状態と言う事なのか…」  瓦礫は在るわ 毒沼だわ 「――嗚呼 本体コイツ ちょっと 熱出してる」 えへっ 「さっき雨に打たれてたじゃんか 脳ミソ 働いてるかどうか 微妙だな」   くすくす「高熱出して脳に異常をきたしたぽくて――♪ 三重苦になったって人の話 あるよねーぇ」♪ ヘレン・ケラーだっけ いや「体ぬくい割にアタマ冷やされてるみたいだし 誰かが看病してるっぽいぞ」どうも p.32  「そうだな… 何か気配を感じる 父さんか母さんか ついてくれているんだと思う」 「――」 「幸せついでに寝落ちしそうな顔だな テメェ」 ふみゅ? 「しっかりしろよ デュエルはまだ終わってないって言ったの お前だろ」 「ん…」 「よし 来い ユーリ!」 「…… 僕のターン ドロー」 p.33 【3.20.Tue】 「…… カードをセットし ターンエンド! ちょっとツイてないなァ僕 このままじゃユートにやられちゃうって  ――ま ユートが遊矢を消すなら それはそれで面白いけど」くすくす 「…… 俺のターン ドロー!!」 p.34  「…… つい勢いで来ちまったけれど ホントに行けるのか デュエルモンスター達の世界なんて」 「アンタ今更」 けしからんな 「…… 生身の人間では無理だろうが デュエルモンスターやデュエリストアバターと言うのはデータだ  信号として人の脳内に入り込む事自体は出来る」DMBがその仕組みで出来ている それと「正確に言えば行くのはデュエルモンスター達の世界ではない  『デュエルモンスター』と言うのは あくまで カードゲーム『デュエルモンスターズ』のキャラクターで  我々が目指すのは言わば そのキャラクター達のモデルとなったモンスター達が居る世界だ」 p.35  「……」 「…まぁ DMは大勢の人間がプレイしているから ほぼカード通りのイメージでイイと思うが  その一方でキャラクター化されていないモンスター達も居る筈だ 充分注意して掛かるように」 「遊矢…」 「…… 伏せリバースモンスター2体をリリース レベル8のファントム・ドラゴンをアドバンス召喚」 p.36   Lv8 攻 2300 「――へぇ!」 ……「墓地のサイレントブーツを除外して デッキから『ファントム』魔法 幻影翼ファントム・ウィングを手札に加える  カードを3枚セットしターンエンド」  ファントム 1 攻 →1800 うっわ「ゴチャゴチャこの上ない 1枚がミスト何たらって言うのは ひとまず覚えてるんだけどね…」レベル4だったっけ 「取り敢えず 次のターンだよ」 おい「遊矢!」 はっ p.37  うん「頑張る頑張る 笑顔笑顔」 「おーい」錯乱してね? 「…… 泣きたい時は逃げたい時だ 諦めて負けて放り出したい そんな気分になっちゃってる時だ」 p.38  「…早く楽になりたくって 泣き出したくなる だけど諦めたら 負けたら 其処で終わりなんだ  …だから 簡単に 泣いちゃあいけない … 頑張るんだ」 「…同じ楽になるんだったら もっと本当の意味で楽しくなって 気分が『楽』になるように 頑張って精いっぱいの笑顔ことれ」 p.39  「…自分に負けるな 強い子に成れ …父さんはきっと そう言いたかった  …どうせ放り出すんだったら 泣いて下に落とすんじゃなくって 笑って遠くに投げちまえ そしたら本当に『楽』に成れる」    ――ずっと 勘違いしてた 俺 「笑顔」は涙を閉じ込める道具じゃないのに 「笑って頑張ってどんどん何かをやっているうちに… 楽しくてもっとエネルギーが湧いてくる そして次の事に頑張れる」 p.40  「『泣きたい』と『涙』は別物だ それでもほんの少しだけ踏ん張って …泣くのをほんのちょっと我慢しろよ  …簡単に泣くな 負けるな ――諦めるな!」 「十代っ  お前ッ… 僕の十代をたぶらかすな!」 p.41  「…… 遊城十代のモンスター達か ――流石だな 十代本人の意識が無いのに此処まで動けるとは」 ぐー 「…パラドックス 貴様こそ何故 此処に居る 十代の精神こころに侵入して いったい何を企んでいる!?」 「心外だな… 私が危害を加えるかのように」 「加え掛けてただろうが今!!」記憶変えようとしていたクセに 「…ネオス キャラ 変わってない?」 p.42  フ…「まぁいい 今回の実験は此処までだ また会おう 或いは次の機会に『お久し振り』」アディオス! 「消えた…」 「流石に実体ではなかったようだな 現実における立体映像技術リアルソリッドビジョンの一種だろう」 ======================================== ⇒オリカ一覧 p.7  …アニメ見返さズに、こんなんだったらドラマチックかなぁとか何とか思ッて書いた、  って言うか(p.4から)書き直した処★  見直したら 間違ってた訳だけど、実は過去に行った事で その後は並行世界に来てるッていう裏設定にシテタリするから、  その際に過去改変した、って事にシても話通じるとは思ウんだ。  (今の処、ソレを作中で突っ込んでる処は無イ) p.9  スターヴは、攻撃力元のままでイイ筈だけど…★ p.15、他  遊城プロでも可? p.25  榊君、に直すかどうかは考え中★ p.29  ――で、並行世界に来てる証のブレスレット。  ネタバレすると後の話で使ウ事になって、けど確認シたらアニメ最終回には無くなってたので、  (雑ネームで柚子の手は殆ど描いてなかった事をイイコトに)  アカデミア帰還後(#035)から ブレスレットの在る世界に来た、って事で辻褄合わセました。 p.30  ユーゴ:此処からがメット無し、でしょうね p.35  1コマ目前:…出来れば 間を入れた方が良さそう★ p.36  ……、ミストの攻撃力は「?」だけど、ユーリの場合ワザと間違えてる演技もしそうなキャラなので。  目印?の下線。 p.42(の後?)  えーと、修正 沢山してイる回なので、改めて数えてみたらページ数が少なかった。  次回が(例によって)50ページ過ぎてたノで、何ページがコッチに回してイイかも  …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★





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