とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#038.答えを得るまで/翌日、学校にて

p.1 【2018.1.8.Mon.】
A魔法アクションマジック 『ミラータイル』発動!!」

「えっ!?」
ギョ!

p.2 
「効果ダメージを受ける時 そのダメージは相手が受ける!!」

 LP →0

『――デュエル終了 勝者ウィナーノボル』
ワーッ

 Win
 Lose


「負けちゃったか… ――まぁAカードが無かったら どの道お前が勝ってた訳だし」
「……」

p.3 
「モンスターで取りに行けば良かっただろう 律儀にタイルの上を走ってないで」
えー「お前が動かない主義なのに 俺が其処まで出来る訳ないよ」

「甘い奴… 手を抜かれては特訓にならん」
んー
「俺が俺の主義流儀を貫くのだから お前もお前の主義や流儀を貫けばいいだろう」
「……」

「実際どうした今日のデュエルは 何時もと勝手が違ったと言うか…」

んー…

「俺だって デッキに合わせてクールやダンディに決められるんだ!」
「沢渡と思考が同類か」

p.4 
「ヒッポ達出すとスグふざけてるとか言うクセにーっ」
あー「分かった分かった」

 【1.9.Tue.】
《プレイ自体に手を抜いた様子は無かったが… それでも罠多用のデッキと言うのは失敗だったな》甘く見ていたと思われても仕方が無い.
ふみゅ…

「そっちも終わった? いったん休憩にしましょうか」
「嗚呼」

「……」

p.5 
「…負けたから落ち込んでるって感じじゃないな どうした?」
「俺だけ合同試験受けられない みんなが頑張ってるのに… 俺だけ」

「…… 時には応援する事も 友達として大事な事だと思うぞ?」
「分かってる! 応援には絶対行く! けど…」
けど?

「……………… 父さんも その日の試験官に行くんだろ」
「まぁな」

「俺一人だけ何も無い 柚子とも権現坂とも別… そう考えると落ち着かないんだ」

p.6 
「……」
「特別大した事じゃないって 何もかも普段通りにしてればイイ …って思うけれど駄目なんだ

 何でか心の奥から不安が消えない みんなが頑張ってるのに 俺一人だけ何も無い」

「お前はお前で頑張る事 やるべき事が沢山あると思うぞ?」
「だけど今はデュエルの予定が入ってる訳じゃないし 真剣にならなくてもイイって言うか

 …… いや そうじゃない そうじゃないんだ…」

p.7 
「…… みんなと違う事が『怖い』んだ なんだか離れ離れになっちゃう気がして…

 …… どうしてこんな予感がするんだろう さっきから考えが止まらないんだ」

「凄く… 凄く心細かった時に 誰かをこうして抱き締めたかったような気がする」

p.8 
「……」

「その時 俺は凄く不安で 震えてて… でもその気持ちが収まるまで こうしてもらえていたら きっと大丈夫だった筈なんだ」

「……」

「でも それをする事は出来なくて 不安なまま俺は… 俺は その人と離れてしまった」

p.9 
「…その時は後でもイイって思ってたんだ 出来ないなんて… そして二度と会えないなんて思ってなかった

 …… あんな事になるなんて… どうして 俺 本当は 世界を滅ぼしたかった訳でも みんなを怖がらせたかった訳でもないのに…」

「……」

p.10 【1.10.Wed.】
「『ズァーク』に関する記憶だな その頃の事を覚えているのか」

「分からない… ただ前に こんな不安になった事が在って その時はどうで こうしたかった… って事が 漠然と分かるだけなんだ」

「……」

「実際の処 こんな事して何も解決する訳じゃあなかったんだ その時の俺は自分では望まない事をやっていた
 続ける為に上辺だけでも安心しておきたかった」

p.11 
「それだけ…だった だけどホントはそういう事じゃなかったんだ でも無理だったからせめてその人を抱き締めて
 …全て誤魔化しておきたかった」

「……」

「…本当はそれじゃあ駄目だった でも俺はその人の事を信じていた けどそれは信じていたって言うよりも
 自分で考えるという事を… 放棄していただけだった」

p.12 
《…大丈夫 お前に任せてさえいれば》

「その気持ちが… 最後には その人自身の事も失った …そんな気がする

 実際に覚えてる訳じゃないんだ だけど柚子たちは今 自分の考えで行動して 自分で選んだ道の為に…頑張っている
 何だか怖い」

「…… 『怖い』?」

p.13 
「柚子や権現坂だったら ズァークみたいに人を傷付けたデュエルがウケたからって そのままそれをイイと思って…
 繰り返す事だなんて無かった筈だ」

《何言ってるの貴方たち!?》
《けしからん!》
「きっと そんな風に言って その先があんな事になるの… 止めていた」

「……」
「ズァークにはそれが出来なかった 人々の熱狂に流されて… どんどん周囲が望んでいくままに」

p.14 
 ワァァァア

「…逆らう事が怖かったんだ 大勢の人を敵に回して… その時どうなるかなんて考えたくもなかった

 きっと滅茶苦茶にされるって 世界中の人々から非難されて… もしかしたら殺されるかも知れないって
 …そんな恐怖に何時の間にか駆られていた」

p.15 
「…… 遊矢…」

「戦って勝って勝ち続けて また勝つしかズァークには出来なかったんだ

 口じゃあみんなの気に入る事ばっかり言って… 傷付けたくないのに傷付けて 戦いたくないのに戦って…」

p.16 
「…嘘で虚栄心の塊だった …… そんな自分を誤魔化す為に その人に考える事 全部押し付けて… ――それで」

p.17 
「それでイイと思いたかった だけどそれじゃ駄目だったんだ そんな気持ちになるよりも前に
 俺にはやらなきゃならない事が在った筈だった」

「でもそれが出来ずに―― せめて安心しておきたかった 誤った道を進んでいる それでもそれを肯定してくれる誰かを」
コク…

「その人が誰だったかは分からない 誰だかと言うより 他人に思考を預けた事…
 自分で選ばなくなったという行為そのものを お前の中のズァークの存在記憶が悔いている ――そうだな?」

p18 
「うん…」

「みんながみんな 頑張っている お前には今 その頑張りに匹敵するような 絶対にやらなくちゃならない目標が無い
 そしてまたみんなと離れ離れになるのが『怖い』」

「うん… 何だか その時が来てしまったら みんながみんなバラバラになっちゃうような気がして不安なんだ」

p.19 
「……」

「少なくとも俺はそれまででは居られない 何だか一人になる予感がする その事が凄く… 辛 いんだ

 怖くて… もしそうなったら また繰り返してしまうような気がする …一人ぼっちが嫌で
 ううん みんなに 認めてもらえない事が 怖くて」

p.20  
「『自分』が居なくなるのが怖くて… だからただガムシャラに戦って戦って戦って そうして繰り返すようになった後は
 ただ望まれるだけの『自分』を演じていくだけの… 中身の無い風船みたいな奴になってた」

 そして その風船が弾けた時 ズァークは何もかもを失って

p.21  
「……」

「繰り返したくはないんだ だけどどうすればイイのか分からない だから余計に苦しくなって…

 御免 父さん 俺 こんな弱音 吐くつもり…」

p.22  
「吐き出せ吐き出せ 要らないモノを暇な時に片付けなくってどうするんだ?

 気持ちの整理も同じだよ 今お前が前世むかし現世いまで悩んでいるのは… 決して意味の無い事じゃあないんだ」

p.23  
「意味…? こんなに嫌で苦しい事 また繰り返す事に意味なんて在るの?」

「逃げたらそれこそ繰り返す それが分かっているから記憶ズァークはお前を苦しめるんだ… 弾かず その気持ちにこそ素直になれ」

「……………… いったい俺はどうすればイイの? 父さん…」

p.24  
「…良し 偉いぞ よく口に出して言えた」
「……」
「プロはお客さんの前じゃあ弱音を吐いちゃいけない だからと言って身内だけの時に遠慮する事なんてないんだ」

「……」
照れっ

「お前はその辺の切り換えがまだまだなんだな デュエルを見ているとよく分かる 唐突に客の注目を集めたり
 かと思うとまるで無視するぐらいに自分の考える事に集中したり」

p.25  
「駄目…? デュエルをやってる時が俺 一番よく考えられて 答えも出せそうな気がするんだけど」
「……

 だったらデュエルによりけりだ お客さんに見せる為のデュエルとお前自身の為にするデュエル その境界を付けなきゃな」
「……」

「プロなら仕事に私情を持ち込んじゃあいけない 涙や怒りを堪えて笑顔で振る回らなければならない時も在る
 ただしその為のそういう笑顔をずっと作り続けている必要は無いんだ お仕事だって自分のしたい事をちゃんと選ぶ権利が在る」

p.26  
「……」

「それが出来なくなったから… ズァークは酷く苦しんだんだ そしてその苦しみを終わらせる為に
 お前にそうして沢山の気持ちを注ぎ込んでいる」

「俺 は… ズァークの為 一体どうしたらイイんだろう」
「……」

p.26b 【2019.6.7.Fri.】 
 ――自分で選んだり 考えたり行動したい だけど どうすればいいか方法が 分からない
p.27   「そうだなぁ… お前も試験官をやれるよう 日美香さんや零児君に掛け合ってみよう」差し当たって 「!」 「こういう事は直接頼みに行かないと… 自分の仕事は自分で探して取ってくるのが そもそも『プロ』の条件だからな」 「っ…  だったら俺 自分で行く! 零児のトコだな LDSに行ってくる!」 p.28   母さんちょっと出掛けてくる― 嗚呼 「アポイントは手前しに取った方がイイんだが… ま そのうち 出来るようになるかな」 「ふふふ」 p.29   「そうか…」 やはりな「君ならそう言うだろうと思っていた」 「やらせてくれるのか!?」 「当日のスケジュールによりけりだが… 私自身も高い確率で 現場に出る可能性が在る 本来は母様だけの仕事だったが…」 「そうか… まぁお前はレオ・Coの社長だもんな」 「――嗚呼 裏方と言えば裏方だが…」 p.30  「当日はかなり大規模なイベントになるだろう 知っていると思うが 金曜日が公立小中学校の卒業式になっていて  つまり土曜日にLDSに来られるのは それらの卒業生徒たちだけの筈だった  にも拘わらず… 当日 此方の試験の為に 休むという生徒が何人も出ているらしくてな」いや何千人か 「とうとう学校側がその日を休日に決めたそうだ」と 言うか 母様がさせた 「へぇー… 今度の土曜日 休みになるのか」 「小学校だけな」中学校は普通に在るぞ. 「……」 p.31  「君に応援を頼むとしたら… 即ち土曜日の午後から日曜日に掛けての事だ そう言う訳で予定を空けておいてくれると助かる」 「嗚呼」 「…… 榊さんは三日後にナイトデュエルの予定だったな 舞網市でデュエルをするのは数ヶ月振りか」 「嗚呼」 「その他の予定は… 遊勝塾でトレーニングをすると言った処か」 「――嗚呼」 p.32  「後は遊勝塾の生徒に稽古をつけてくれるくらい でもみんな最近DMBの方に夢中だからなぁ  どうなるかは実際の処は分かんないや」 「…… そうか」 「零児は腕… 大丈夫か?」 「――嗚呼」 「良かった! それじゃあ俺 帰るから」 「――嗚呼」 「予定が決まったら金曜日の夕方までに連絡する 榊さんへの連絡と一緒にしてイイか?」 「――嗚呼 それじゃあ また!」 「…嗚呼」 p.33  「……」 《――あ! 今のオジサン 見覚えない?》 「えっ?」 《…… プロモーションデュエルの帰りに 給料を取られたのを助けてくれた人だ》 「嗚呼」 p.34  「あのっ…」 えーと「プロデュエリストのおじさん」 「――嗚呼 確か榊遊勝の…」 「遊矢です この間は有難うございました」 いや 「――って 声を掛けたのはイイけれど よく考えたら 俺今 お金の持ち合わせなんか無かった!」ステーキとかおごるには… 《……》 「?」 「あっ… そうだ デュエルの観戦チケットとか 要りますか 父さんがデュエルするんです この間 助けてもらった御礼に」 「…… Aデュエルかね?」 p.35  「はい! 今度の水曜 夜7時 デュエルスタジアムでのナイトゲームです」 ←折っていたのでシワを伸ばしている 「宜しかったら是非!」 「……」 「有難う… 気が向いたら行かせてもらう」 「はいっ! それで構いません!」都合が良ければで!  【1.11.Thu.】 「良かった ちゃんと御礼できた!」 《言わなきゃ気付かなかったクセに》 《まーまー》 p.36  ……「ユーリが他の人間の事で喋るのって珍しいっよな」 《…別に たまたま気が付いただけだよ》 ふーん へー 何だよっ 《…真っすぐ家に帰るのか? 遊勝塾や権現坂道場に寄っていくという選択肢も在るが》 「うーん せっかくLDSに来たんだし」 《例のLDS主催の合同試験 パンフレット見るだけ見ようよ》 「そうだな」ロビーだね. p.37  「――榊 お前まさかユース昇格試験受けるのか?」 「! 沢渡の… ……  このパンフレットは見てただけだよ 柚子や権現坂たちが受けるって言うから」 そうだよなー「お前の頭でLDSの卒業進級テスト 合格できる訳が無いモンな」 「馬鹿っぽそうだし」 「なっ…!」 「馬鹿でもデュエルが出来ればイイのか―」 「イイよなー 一抜けした奴は」 「……」 「勝てば官軍 運も実力の内ってね」 「余っ程 優秀な処で学んでるんだろうなぁ」「未だに弱小塾だけど」 ギャハハハ p.38  《何だとテメェら!》 《…安い挑発だ 乗るなユーゴ》遊矢も 「……」 「もしくは親父さんの遺伝子かなー」 嗚呼「何のかんの言って世界的に有名なデュエリストだし」 「羨ましいねー全く」 「……」褒めてるんだか軽蔑してるんだか… っつーかー「やっぱ『ズァーク』じゃね?」 「――嗚呼 あの時のジュニアユース選手権って 目的はその『悪の』とか言うのを消す為だったみたいだし」 「それって『榊遊矢』が零羅とか言うガキを笑顔に出来れば  別にどんな大会のデュエルでも良かったって事だよな?」っつーか 大会である必要もねぇ 「沢渡さん達 可哀想――ぉ」「殆ど出来レースだったって事じゃねーか」 p.39  「それでユースどころかプロにまで昇格できちまうなんて…」ズルくね? 「まぁ仕方が無いさ 何たって世界を滅ぼそうとした悪魔だもん」 「この世界の平和の為には…」 そーそー「相応しくなくても実力が無い奴でも 高い地位ポストに着けておかなきゃならないって事あるよなー」 「不本意だけど御機嫌取り」 「俺ら一般大衆は損だぜ…」 「ッ… 俺も合同試験受ける! 申込書下さい!」 はい「受験料は2千円です」 「ぐッ…」 ギャハハハ フゥ《持ち合わせが無くて良かったね》 《完全にからかわれただけだ… 無視してもう此処を出ろ》 「嗚呼」 《チクショー》 p.40  「――っつー訳で受験料が払えずに」「悔しそうな顔して出て行ったッスよあの貧乏人」キヒヒ 阿呆か!「ただでさえ競争率が高いんだ ワザワザ敵増やすような真似してんじゃねーよ」 す…「すいません」 「けど大丈夫っスよー沢渡さん」さっきも言ったけど受験料払えなかったし 筆記で落ちる事だってあるし 「…… 念の為 釘刺しとくか お前らの方も分かってんだろうな!」 あ…「ハイ」 「権現坂!」 p.41  「これ 父さんのデュエルの観戦チケット お前と親父さんの分!」 「……  お前… 日曜日が試験だという事を忘れてないか?」 「あ」そーだった 「――まぁ 母君殿にでも行ってもらうか 気持ちとチケットは頂いておく」 「嗚呼」 「居た居たー」 おい「榊遊矢!」 「…… 沢渡…」 「…何の用だ」 「昨日コイツらがアレコレ言ったみたいだけれどよ 真に受けて合同試験来んなよ!  ただでさえ進級テストを受ける他の学年のは上級生に煙たがられてんだ!」 「……」 p.42  「俺みたいに既にユース級の実力が在る奴は別として それ以外の未熟な中2以下連中は全部邪魔だ!  お前も辞退してイイぞ権現坂」 「……」 「俺は引かん! 多少恨みを買ってでも他人を押し退けていく覚悟が無ければ プロに成ったとして 厳しい世界を生き残れまい」 「チッ  じゃあ直接 当日叩きのめしてやるよ! お前が特別デュエルにまで進んでこれたらの話だがな」 フン「望む処だ!」 「ところでモノは相談だ 俺の子分たちがテスト受けない代わりに 榊遊勝のデュエルチケット寄越せ!」人数分 「ヤだよ!」自分で買えばイイじゃん p.43  「チケットもう 完売してんだよ 俺はLDSの卒業試験受けるからって買ってなかったし」 「…… ソイツらにも卒業試験を受けさせれば良かろう」 「俺達まだ LDSを卒業するツモリなんて無いし――」 「そーそー 行くなら榊遊勝のデュエルを見に行く方がイイぜ」 あのな… 「寄越さなきゃお前がプロに成った事 ズァークと零羅の為の出来レースだったって言い触らすぜ!」 「ぐっ…」それを言われると 「『ズァーク』の件を盾にするか あのデュエルは正々堂々 全力を出し合っていたではないか!」 「さぁーて?」 p.44  「人の記憶ってぇのは曖昧だからなぁ  ちょっと突つけば『そうかも知れない』『違うかも知れない』なんて思わせる事は簡単なんだよ」 「……」 「けど赤馬零児にまで睨まれるのは得策じゃねぇんだ そういう訳で何とかしろ」 「何とかって… 俺の分は昨日 人にあげちゃったし 柚子やフトシ達には父さんから塾長に渡すって…」  だから「どうにか出来る話じゃないよ」 「…… 榊遊勝が遊勝塾に行くのか… もしかしてナイトデュエルの時まで居るのか?」 「――いや 来週の半ばまでトレーニングとかして過ごすよ」 p.45 ――ようっし 条件変更 放課後 遊勝塾に行くぞお前ら 間近で『榊遊勝』を見せてやる」 おぉ! 「何でそうなる!?」 「俺が『榊遊勝』を見たいから ナイトデュエル見に行けないの悔しくない訳じゃないし」 「あのなぁ…」 「…… 父さんを見に来るぐらいなら 別にタダだし構わないけど…」チケット寄越せって言われるよりは 「見るだけで済ます訳ないだろう 最低限 カードにサインは してもらうぜ!」 はい! p.46  「…… 引き受けるな遊矢 こんな連中 学校での人付き合いを疑われるだけだ」 「権現坂…」 「行かせなきゃ『遊勝塾』は榊遊勝とは関係ない 名前勝手に使ってる駄目デュエル塾だって言い触らす!」 「貴様更に脅す気か!?」けしからん! あーもう「勝手にしてくれよ どうせ来るなって言っても来るんだろ けど迷惑かけるのは駄目だからな」 「ハッハ 素直にそう言やぁイイんだ子分Y」 誰が子分だ. 「やったぜ 榊遊勝に会える!」サインもらえる 「さっすが 沢渡さんだぜぇ!」 「ふふん」 p.47  「何なんだ …まぁ父さんに会いたいだけって友達なら 昔 大勢いたような気がするけど」 「そうだな  其処でお前が図に乗って 親父さんがデュエルするたんびに勝った勝ったと自慢していたから 少しずつ反感を買っていたんだ」 「え… そうだったっけ?」自慢とか 「お前は自覚が無かったかも知れんがな」  ねー 昨日のデュエル中継 見たー お父さんが勝ったの凄いでしょー 「3年前 お前にいきなり味方が居なくなったのは… そう言った背景が在ったんだ」 そっか…「ただ父さんが居なくなった事だけ責められてたんだと思ってたけど 俺にも原因が在ったんだ…」 「――まぁな」 p.48  《3年前より前って…》《かなり子供だった頃の事だろ》 えっとー「幼稚園から小3ぐらい」クラス替えで新しい友達が増えた時期 《その年で親が有名人なら 一度も自慢しない方が変だって》 「人は幸せを妬むもの… 幼いが故にお前はそれに気付かなかった …今度からは気を付ける事だ」 「嗚呼」分かった 「そして沢渡にも気を付けろ 自慢しつつ人心を捉えるすべを知っている ズァークなんかよりよっぽどの悪魔だ」__と言うか__と言うか ん… ======================================== ★⇒オリカ一覧 p.2  ダメージ半分で、トドメは次のターンにって事も考えたんだけどイイカゲン長くなってたので。  念の為、ノボルがAカードを使ってるノは練習=B(此処ではツマリ試験の為) p.10、15〜  ……この辺 嘘、って言うか 遊矢の側から見ての記憶と予測なので 一種の被害妄想が入ってル。 p.25  とか言って、遊勝自身は客に見せるデュエルと自分の為のデュエルとを同時に出来るようなタイプで、  ツマリ境界なんか付けてない。  (付けなくても大丈夫なタイプ) p.27  …答えは簡単。  実際には此処まで悩みもせズ引っ張らない気もスルけれど……、  イロイロ伏線絡んでルからなぁ。(汗) p.33  高校生に絡まれた、でも可。 p.37  …名前を思い出せなかった、しかし正直に言うとアレコレ言われて面倒なので訊くのを思い留まった。 p.45  沢渡の場合 ねぇし でも。  …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★





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