とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#032.声援/ゴブリン切り込み部隊

p.1 【2017.12.12.Tue.】
「柚子ううぅ!! お前土曜日の昼時に ウチに帰らずいったい何やってたんだ〜!?」俺の御飯は!? 
「ちょ…ちょっと遅くなっただけじゃない」
(忘れてた) 

「遅いな アンジェラの奴」
「もう3時なのにねぇ」僕らの方が休憩入れる?

p.2 
「…西小蔵 私の判断に文句が在るなら言い給え
 『デュエルモンスターズ』は双方の合意を以ってデュエルを進行するゲームだ
 君が反対すると言うなら 私を反則負けという形に出来る」

「駄目だ西小蔵 そんなの 心の反則負けだ!」 
《…言われるまでもなく》《あの人プロデュエリストに文句つける方が降参サレンダーより難しいだろ》

「簡単に言うけどな榊遊矢 ジュニアがプロデュエリストとデュエルしてるだけでも特別なんだぜ
 それで更に勝とうだなんておこがましい」
何だよ特別って「俺だって現役チャンピオンとデュエルさせられた事あるぞ!?」

p.3 
「だからそれが特別だっつーの… 普通は順序ってモンが在るだろ」
「何だよ順序って 俺は他の奴とデュエルしない為に プロデュエリストに成ったんじゃないぞ!?」

「…だとしても 手抜きでもされない限り ジュニアがプロに勝つなんて有り得ないし
 あの見るからに本気モードの赤馬様 とてもじゃないけど 手抜きも息抜きもしなさそうだし」

《…そうだ 負けたくないと考えている 勝者で居たい 完璧で在りたい シンプルな欲望が私にも在る》

p.4 
《プロだジュニアだは関係なく… 彼らにその垣根が飛び越えられるかどうか》

「何で負けるって決め付けてるんだよ デュエルは何が起こるか分からない だから面白いんだろう!?」
「んな奴 一部の事だけだって

 …何が起こるか予想つけられて んで勝てる!って思って その通りになっていくのが いっちゃん気持ちイイんだよ
 それが出来ないって分かった以上は 後は惨めに負けていくのを待つしかないんだ」

p.5 
「だとしても デュエルはまだ終わってないだろ!!」

いや「終わってるだろ さっきラーズの効果でデッキ操作したんだから」
「次に何のカード引くのか分かって… ――!」

「そうだ… アイツ デッキ操作したんだよ」
「どうした?」「――何か気が付いたのか?」
「――あっ! そうか…」
「?」
「?」

p.6 
「あのカード… そう あのカードがデッキの1番上に在るんだ
 刀堂君 君が思っている以上に今 赤馬零児の勝つ確率は低いんだよ」
「!」

「そうだ… あのモンスターならもしかしたら」
「イケるかも 向こうには 壁モンスターも居ないし…」

《――そう 『召喚』に成功すれば勝てる だけどもし… 失敗したら?》

p.7 
《ただの罠なら まだ攻撃力1600ラーズが残るけど あの人 前に 「串刺しの落とし穴」持ってたんだよね》いや そのカードならイイけど

「西小蔵… 勝て!! 俺は降参サレンダーも反則負けも見たくない
 お前自身の力で… 零児にもお前自身にも打ち勝て!!」

「……」

「怖いって事は分かってる 鉄面皮だし大勢の前だし …逃げ出したいって思ってる そうなんだろう西小蔵!
「……」

p.8 
「だけど逃げたいって思う事は 負けたくないって思う事は勝ちたいからだ
 だったら勝て西小蔵 勝つ為に1歩 勇気を出すんだ!!」

「…勝ち負けなんてどうでもいい だけど自分には負けるな西小蔵
 零児がお前に勝てるんだったら お前だって零児に勝てる!!」

p.9 
「…デュエルはみんなの物なんだ プロとかアマとか関係ない みんなを笑顔に出来るんだ みんなが楽しめる物なんだ

 …俺はデュエルが好きなんだ 最後まで諦めて欲しくないんだ

 だから… だから勝て西小蔵 俺は今 お前の勝つ処が見たいんだ!!」

p.10 
「アイツよぅわめくなぁ…」
「自分はデュエルに負けたクセにさ」
「言ってる事 殆ど 押し付けだろ」
「勝手に勝てとか言われても…」

「けど… 俺もサレンダーを見るよりは」「デュエルで決着つくのが見たい」「せっかく此処まで見たんだし」

「そうだよな… 今さら反則判定なんて野暮だぜ」
「デュエルで決着つけろよ デュエルで」

p.11 
「そうだ… やれ西小蔵」
「この際 当たって 砕けろだ」「ガツンと行けガッツンと!」

「……」

「お前 俺の足は踏んどいて プロにはビビるとか フザけんなよぉー!!?」

「貴方は1番最初にモンスターを空へ飛ばした あの時の気持ち… 捨てないで!!」

「そうだよ 絶対今チャンスだって!」
「やっちゃえ エンタメ!」
「…心が弾むぞ」

p.12 
「恐れるな みんなは君の味方なんだ 君は… みんなのヒーローに成ろうとしてるんだ!!」

やれーっ
頑張れー
いけーっ!

p.13 
「……」

《大丈夫… 大丈夫なんだ西小蔵!!》

p.14 
「……」

《…陣 お前がもう少し大きくなったら みんなと同じデュエルディスクを買ってやろうな》

《みんなと…?》
嗚呼《モンスターに触われる奴 それでデュエルするんだ 楽しいぞ!》

p.15 
《勝ち負けなんてどうでもいい 俺はデュエルが好きなんだ》

《楽しくデュエルがしたいんだ そうじゃないデュエルはやりたくない》

p.16 
《カードはまた買えばいい デュエルディスクだって取り戻せる》
《…じゃあ また今度 遊ぼうな… 陣》

「! 西小蔵がモンスターを見た…」
「仕掛けるのか!?」

p.17 
「!」また…

「……」

「僕は… 何度かデュエルをやめようと思った経験が在ります」
「!」

p.18 
「カードを捨てた事だってなくもない だけどその度に後悔して 後でゴミ箱をあさったり
 新しいカードを買い直すなんて事を繰り返してきました」

「……」

「どうしてデュエルをやめられないのか よく分からなかったけど 理由は榊君と同じだった

 僕もデュエルが好きなんだ テレビで見てた… アクションデュエルを僕もやってみたいと思っていた」

p.19 
「だけど… 僕は昔からトロくって Aカードは何時も相手に取られてしまう始末だった
 スタンディングでも考えるのが遅い…

 …… みんなから詰まらないって言われ続けて そのうち僕もデュエルが楽しくなくなった だからデュエルをやめようとして…
 …… さっきも言いましたけど」

「西小蔵…」

p.20 
「6年前… 市内のデュエルスクールの一つに入ろうとした事が在ります
 でも掛け算がまだ習ってないでしょうって追い返された …それなら教えて欲しかったのに」

「4年前は… 僕 アドバンス召喚の事は 父に教わってましたから 他の生徒に それで 上級モンスターを出して 勝ったんです」

p.21 
「でも先生は… 他の子が習ってないからって言って そのデュエルを取り消しにしました
 …相手の子も 僕が六ツ星モンスター使うのを卑怯だと言って… そうして僕はそのスクールをやめた」

「……」

「3年前はDアカデミアの中等部に入ろうかって思った だけど全寮制の学校だと聞いて…
 …… 色々考えた末に先延ばしにしました」

p.22 
「……」

「その代わり 別のデュエルスクールに入ったけど やっぱり先にアドバンス召喚知ってるって事で怒られた

 そのクセ Aデュエルの方は駄目駄目で… …… 1度夜遅くまで居残りさせられた事が在ります
 そしたら両親が そんなDスクールはやめろって… 勝手に退学させられました」

p.23 
「……」

「2年前は 新設されて間も無いレオ・デュエル・スクールにいきなり転入させられました
 当時のレオ・デュエル・スクールでは…
 市内の別のスクールから 優秀な生徒を引き抜き そのスクールを潰すといった事が よく在ったそうですから」

「ッ… 零児!?」

「…否定はしない 短期間で世界最大手に伸し上がった理由の一つだ」
「……」

p.24 
「でも僕は見込み違いだったらしくって 後から入ってきた人に次々と追い抜かれていきました
 特に沢渡君が凄くって まぁ実は既に家庭教師に習っていたらしいんですけどね」あの人 後から聞いた話です.

「……」
「何にせよ 僕の方は駄目駄目で 年に2回のジュニアユースへの進級テストも不合格だった」

「……」
「学校じゃあやっぱりトロいって言われるし 家の中でも折角レオ・デュエルに入ったのにって 小言ばっかりで…
 スクールじゃ当然のように馬鹿にされるし」

p.25 
「……」

「学校では… 流石に塾 1度も通った事ない子たちよりは強いから
 けど僕が少し時間を掛けちゃうと みんな負かされるんだって気付いて 難癖つけて デュエルをやめちゃう」

「……」

p.26 【12.14.Thu.】
「強い人は僕がトロイって言ってやっぱりデュエルをやめちゃう
 ……中3で受験シーズンになった事も在って 学校じゃあもう 誰もデュエルをしなくなっちゃって」3年生だけの話だけど

「…その数ヶ月前… レオ・デュエル・スクールでは週に1回 必ず 生徒同士のデュエルが在るんだけど
 僕トロイから みんなからデュエルするの 嫌がられてて  …… そのうち物を隠されるようになったり 取り上げられるようになったりして  …そんな時に 沢渡君が1度だけ 僕とデュエルをしてくれて 本人は新しいデッキの調整とか言ってましたけどね  でも僕は… …向こうか掛けられてもらった事が嬉しくて」 p.27  「…… でも…」 《あ やっぱ トロイわ お前》《さっさとサレンダーしろよ》 《そうだそうだ》 《時間の無駄だぜ》 「……」 「そんな訳で 僕 沢渡君と付き合うの 嫌になったんですけど 向こうはそんな事お構いなしで  僕の事 子分にしちゃってて…」お陰で他の生徒からの嫌がらせは無くなりましたけどねぇ 「そんな沢渡君を… 榊君がデュエルで負かした …… 負けたからどうだって訳じゃないけど  沢渡君 僕とプレイする時と違って 最後まですっごく楽しそうで」
p.28 
「……」
ワァァァァァ

「その時の僕は… 怪我をしていて デュエルは家のテレビで見ていて …… 怪我と家に居た事自体は関係無いですけどね

 ただあの時は… デュエルなんてもうやめようと思ってた頃で
 でも沢渡君が出るって聞いて あの人 自己中だから見とかないと後でドヤされるかなぁとか ちょっと思っちゃって
 それで見たら… 意外なほど楽しそうで 生き生きしてて…」

p.29 
「……」

「…その怪我をした時 レオ・デュエル・スクールは当たり前みたいに僕の長期休暇を決めてきました
 左腕にデュエルディスクを着けられない それだけで僕が デュエルの全部出来なくなったみたいに」

「……」
「舞網市はAデュエルが盛んです だからAデュエルが出来なくなったら そういう事になるのかなって
 その時は僕 そう思っちゃって… レオ・デュエル・スクールを辞めました」

「……」

p.30 
「他にも沢渡君たちにもう会いたくなかった事だとか 持ってるディスクが全て壊れちゃった事だとか…
 色々理由は在るんだけれど

 ともかく僕はその時に スクールと一緒にデュエルそのものをやめたツモリだった」
「…… しかし君は戻ってきた 榊遊矢と沢渡シンゴのAデュエルを見て」

「…… はい スグにではないけどキッカケはそうです
 あの後も幾つかの試合を見て… 僕もまたデュエルがやりたくなった」

p.31 
 ――どんなに どんなに 辛くても

 それは デュエルが 好きだから

「…だけど 弁償だってもらったディスクの方は中古の不良品でスグ壊れて ――なんか出鼻をくじかれちゃって
 両親が 新しいDディスク 買ってくれたんですけどね なんか使うの申し訳なくって…」
「……」

p.32 
「それで… 一旦 ベーシックに転向して …1から やり直そうと思った
 けど学校じゃあ 僕の相手をしてくれる人は もう 誰も居なくて

 …… デュエルスクールに入り直すのは もう嫌になってたし
 市内のカードショップやデュエルカフェにも足を運んでみたけれど イマイチ気が乗らなくって…」何もせずに出てきちゃった

「……」
「気が付くとデュエルの方が出来なくなってた カード自体は触われるんですけれど …Dディスクを着けるのも嫌で」

p.33 
「…見兼ねた両親が 怪我の完治の確認も兼ねて でも僕其処で逃げ出しちゃって」
それで「デュエルの出来ない『障碍者』だって判断されたようです」

「……」
「結局もう デュエルを やめるしかないのかなって 思ってた 周りはもう デュエルより 受験勉強だったし
 両親にもこれ以上は… ――って感じで」

「…… 西小蔵」

「ホントにもう最後だろうなって思ってた そしたらDMブラウザの話が来て」

p.34 
全身は動かさずに電脳ヴァーチャル空間でAデュエルを行えるゲーム Dディスクの無いプレイヤーでもプレイが出来る》
「…なんか1も2も無く 飛び付いちゃって レオ・デュエル・スクールにはもう 行きたくなかった筈なのに

 DMBのテストプレイに参加しました」最新ゲームって言うのも魅かれたかなー

「…… 其処で榊君や 沢渡君たちと会って 案の定 沢渡君には絡まれたけど… …… 思っていたよりは嫌ではなくって」

「……」
「最初は簡単なゲームから初めて 負けちゃったけれど そのあと 色々な処に行ってデュエルを見た」

p.35 
「次の日 Aデュエルをやるように言われて… 思った以上にすんなりと出来て
 ただDディスクを腕に着ける事は出来なかった それを赤馬さんに見抜かれて」

「……」

「――色々在って みんなは僕のデュエル障害の原因を あるDディスクに在ると考えたようだった
 そしてそのDディスクの故障を直す為に 僕をこのDアカデミアまで連れてきました」

p.36 
「……」

「そのDディスクは 昔 父さんが使っていたと言う物で 僕にも思い入れが在ったし 直ればイイなとは思ってた
 けど同じタイプのDディスクが在るのを見て… それでもイイかなって ちょっと思ってしまった

 それで試そうとしたんだけど… 結局 駄目で 僕 逃げちゃって …… そのまま僕 迷子になっちゃって
 デュエル通信で… 赤馬さん達が僕に連絡つけてくれて」榊君たちが探しに来て
p.37  「――すいません なんか色々と迷惑を掛けて」 「…… 謝る気が在るならデュエルで示せ」 「――はい  僕のターン …… ゴブリン切り込み部隊をドロー」 「……」「…攻撃力は1900 そのモンスター効果は自身の攻撃宣言時  相手が魔法マジックトラップ効果モンスターの効果を発動する事が出来ない事」 p.38  「――! やっぱり――」 「やれ西小蔵 お前がデュエルに勝つんだ!」 「…… はい ゴブリン切り込み部隊を召喚」  攻 1900 p.39  「…… 対召喚にカードを発動しない」 「おっしゃあぁ!!」 「…… 零児様が ジュニアに… 負ける?」 「…… バトルだ ゴブリン切り込み部隊 赤馬零児にダイレクトアタック!!」 p.40  「ああっ! 逃げたァ!!」 「あの数じゃな」 「転回しろ ゴブリン切り込み部隊」 「君達も逃げろ 巻き込まれるぞ」 コラーッ「言いながらコッチ来んな」自分から巻き込む気満々だろ p.41  キャーッ ワーー 逃げろー 「…ふむ ある意味どんでん返しだな」 「…… そのようで」 「部隊員番号1番と2番は相手プレイヤーの右側へ 3番と4番は左側へと回り込め」 あ 番号あるんだ ワー ワー
p.42改 【12.17.Sun.】
「…彼らの話 デュエルには無用の長物だったが
 それでも此処Dアカデミアの生徒達にとっては まるで無意味なものではなかった筈」

 ――何時か挫けそうになった時 この経験が役に立つ

「…そうですな こういう事は 非公式のデュエルならでは」

「此処にはズァークと戦う為の戦力として デュエル戦士の素質が在る者を集め 教育してきたが
 …今残っているのは 純粋にプロデュエリストを目指す者達だ 自分の意志で 自分の望みで」他はもう 返したから
p.42 零児赤馬様― 頑張ってぇー」
キャー キャーッ

「逃がすなゴブリン共」
「其処だーっ!」
行けー

「何で俺らの方に逃げてくるんですか!?」俺 荷物 持ってるんですよ
「…ふむ この際 一蓮托生と言う事で」
ですよーっ

「イイじゃん刀堂 今まででいっちばんエンタメしてるだろ」
「俺はエンタメデュエリストじゃねぇ!!」

p.43改 零児赤馬様― 頑張ってぇー」
 ※以下同じ

p.44改 
「俺に言わせれば デュエルとは 自分を高める為の手段… 誇りを守り 精神力を 鍛える為の階段

 デュエルの為にデュエルをやる などと言う馬鹿は 結局デュエルから何も得ないし何も学ばない
 完全に暇潰しの為にデュエルをやるのなら それでもイイだろうがな しかしこのDアカデミアに残っている者はそうではあるまい」

そう「彼らは数在る将来の中から プロデュエリストという道を選んで 此処に居る
 全てが其処に辿り着けるほど甘くはないが それでも其処を目指している」

p.45改 
「『デュエル』は少なからず人の攻撃性を高めるが それは今は 苦難に立ち向かう意識であり 困難に立ち向かう勇気でもある」

「何で俺らの方に逃げてくるんですか!?」俺 荷物 持ってるんですよ
 ※以下同じ

p.46改 
「…光を目指し 未来を目指し その先に彼ら自身が 一人一人 辿り着いた結果が在る
 『デュエル』とは その為の道であり その先も進み続ける為の友でもある」

p.47改 
「…その為には デュエルと共に 何を選び 何を育てていくかが重要
 完全に『デュエル』の為だけに生きているデュエリストなど居ない
 『デュエル』を職に『社会人』になると言うなら 尚更だ」

 ――技術だけなら独学で充分 学ぶべきは人間デュエリストとしての生きる道
p.43  キャー ワー 「くっ…」 LP →0 「ダメージ判定入った」 「西小蔵の勝ちだ!」 オーッ 「やったなお前!」 「面白かったぜーぇ」 「盛り上がったのは 零児様の お陰よねー」 きゃっ きゃっ 「腕 大丈夫ですかーぁ?」 「……」 p.44  「流石にあんな金棒で叩かれてはな… 念の為 医務室に行って 診てもらえ」 きゃっ きゃっ 「コッチですーぅ」 「俺達はどうする?」 「うーん 一息入れて ジュースとか 飲みたいんですけど 此処って自販機 何処かなぁ」 「コッチ」 「モクバ 赤馬零児の返事は…」 「御免 兄様 デュエルやってたから まだ話してないんだ」 …… そうか 「面白かったなー」 「途中ちょっと微妙だったけどさ」 アハハハ p.45  「エンタメ… っつーより 鬼ゴッコだったろーが 最後は」 「面白かったからイイじゃん そりゃあ俺より盛り上げられたのが悔しくないって言ったら嘘になるけど」 《…… 真似はするなよ》 「居た! 天上院… お前DMBに来ないで 何やってんだ」 嗚呼「御免なさい またね 遊矢 みんな」 「――嗚呼」 「僕もそろそろ オシリス・アームズの当番に行かなきゃかな…」 「…… 俺も」 「素良は?」 「僕は今日は休み」 p.46  「そっか… じゃ またな エド 到牙」 「――嗚呼」 「少し腫れているようね… 今日1日は Dディスクを着けずに 安静に」 「…はい 有難うございます」 「…それにしても やっぱ遊矢がカードをやるって言い出した時はビックリしたかな ――って言うかハラハラ」 「全くだぜ デュエルの最中に デッキとDディスクを 他の奴に渡そうとするなんて  兄様が居たら プロ失格だって ブン殴ってたかもだぞ!」 「…後ろ」「思いっ切り聞いてるみたいなんですが」 p.47  「うん… 確かに身を切るぐらい辛かった」 「だけど俺が 俺自身の信念ことをきちんと守る事が出来れば カードはそれに応えてくれる  みんなはきっと戻ってくると思った… ううん 取り戻してみせるって  デッキを手放すのは 確かにプロデュエリストとして 失格なのかも知れない だけどデュエルを好きでいるなら  どんな事になっても またカードを買って集めるよ 西小蔵も言ってただろ」 「……」 p.48  《「また買えばいい」って言うのはそういう意味か 単純に 金で代えられる物だと 思ってる訳じゃあないんだな》 「もちろん 本当に 手放したかった訳じゃないから 素良たちが俺を止めようとしてくれた時は嬉しかった …有難う」 へへ「イイって!」 「そうですよね… 迷惑かけたの僕なんだし 榊君の分は 僕がおごります」 「イイのか?」 はい ======================================== p.20〜  …後で不要な分はカットすればイイと思ったので遠慮なく長い☆  取り敢えず、西小蔵の過去設定を思い付くままに書いてた処(別にメモを取るとイウ考えは無い)  デュエルスクールを次々と変えられてきた事、遊矢と沢渡のデュエルを見(て影響され)た事、の2点に絞って  適度に要約するベキかと。 p.23  ARC106話、零児が社長になる前の建物が出てくるんだけど LEOなのかLDSなのかよく分からない☆ p.24  …金持ちの子なら其の位居るんじゃないかと思ウけど、別に居ないなら居ないでもイイ設定→沢渡の家庭教師  昇級テストでも可 p.26  …別に強制設定でなくてもイイかも p.42改〜  この追加部分も要るのかドウか……。  偉そうだと言えば偉そうだし、深みと言えば深みだシ。  (客観的な処で、この後のストーリーの伏線にはナラナカッタと思うけど)  …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★





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