とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#031.ふわふわウィムに呪血王/プロデュエリスト対…

p.1 【2017.12.11.Mon.】
「…… ワザワザ飛んで一回転した」
「意味はねぇんだろうなぁ 無駄な時間だったっちゃ無駄だし」

「けど… やっぱモンスターが大きく動くとカッコイイよな」
「そうだな つい 見入っちまった」
「折角 RSVで実体化してるんだし」

《この選択みちが正しいかどうかは分からない …だけど俺は 一歩でも前へ》
「EM… ウィム・ウィッチで攻撃!」

p.2 
か… 可愛い
それは認める

「トラップ発動 『肥大化』!」
「!?」 攻守 →1600

「…… 相手モンスターの攻撃力と守備力を倍にする代わり 直接攻撃を出来なくします」
「――と なると…」

p.3 
「…… これは戦闘の巻き戻しだな」
「ちょっと展開が分からなくなってきたわね」

へへ「ラッキー」 当然「零児の伏せモンスターにアタック!」

 守 1900

「あ… 返り討ち」そう都合よくはいかないよな
「残念でしたー」
「でもちょっと笑える」
クスクス

p.4 
「ウィム だいじょぶかー? よしよし」 LP →1900
ふみー

あっ…「ナデナデなんかしてやがる」
「くそっ… ちょっと羨ましいぞ」

「俺はこれでターンエンド 零児の番だぜ」
「…… そのようだな」

「…こら じゃれてるんじゃない

 全く…」
《「本気」の基準が他の者とは違うのか 気を抜くと引きずり込まれそうだな》

p.5 
「零王 あの動作はプログラムか?」

「…… その筈ですか モンスターの行動プログラムそのものについては… 私は専門外ですから……

「何だか本当に生きてるみたーい」
「あのサイズじゃ着ぐるみみたいよね」「まぁ中に入ってないって知ってるけど」

《そうだ… 勝ち負けだけが全てなら そもそもモンスター達に姿を与える必要は無い》ウチの仕事は何なんだって話になる

p.6 
「……」

《…… 榊君を倒す準備は整った 問題は赤馬さんの方か…》

「私のターン ドロー!!」

p.7 
「…… 墓地のDDスワラル・スライムを除外して 手札からDDモンスターを特殊召喚」

《どうする?》
うーん「コレを邪魔するのはちょっとムード無いかもね 怖いって言えば怖いけど」ドキドキ

 ――その恐怖を スパイスにして楽しもうか

p.8 
「…私はレベル7のDD魔導賢者ニュートンに レベル1のチューナー DDラミアをチューニング」シンクロ召喚!

――生誕せよ! DDD呪血王サイフリート!

 攻 2800

キャーッ「やだ 美形ーっ」
素敵ー
イイ男ー
イケメーン
えー「青白いじゃん」
不気味だよなぁ
何よー

p.9 
《…… 西小蔵に止めを刺す事も

 ウィム・ウィッチを攻撃して 遊矢のライフを減らす事も出来るが…》

キャーッ キャーッ

《…… 場の空気を読むならコレか 効果的にも 先に潰しておいた方がいい》
「…バトルだ オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンを攻撃!」

p.10 
「お前も舞え ボルテックス!」

あー「逃げたー」
卑怯だぞー
「アリか あんなの」
「空中高く飛び過ぎじゃね?」

「へへへへへ どうするー? 零児」
「…ふむ 甘いな遊矢」
――え?

p.11 
「君がモンスターの限界に挑むと言うのなら 私もまたそれに挑み越えて行ってみせよう」

p.12 
「うおお!? 剣投げたぁーーッ!!」

「当たったぁ!!」

p.13 
「ボルテックス…」 LP →1600

くっ「仇は討つぞブレイブアイズ!!」

「何だよ仇って」
「けど何か舞台のワンシーン見てるみたいだな」

くすっ「エンタメ成分戻ってきてるかも」
「――そうね 何だか楽しくなってきた」
嗚呼「一時はどうなる事かと思ったが」

p.14 
 ――次に何が起こるのか 予感にこの場を立ち去れない

ふむ「私はカードを1枚伏せて… ターンエンドだ」

「…… 僕のターン ドロー」

p.15 
「――良し」
《モンスターカードだ あと一息かな》
「ターンエンド」

「何もしなくてイイのか?」
はい「榊君の番ですよ」
あ…「うん」

「…… 何だろう」
「手札から使えるのでも引いたのかな?」
「あの人もあの人で読めないわね ずっとカード伏せてるまんまだし」

p.16 
「笑ってる…」
《…楽しいのかな?》《俺達のミッション 一つ達成?》

《油断するな さっきのようにまた何か仕掛けてくるかも知れない》
えー「そうかな?」

《あの笑顔は… 周りの者達とは明らかに異質だ 一人で考え一人で笑っている …… 例えるなら…》

p.17 
《例えるなら… そう いい手札を引いて勝つ為の作戦コンボを思い付いてる状態のお前に似ている》
「……」

うーん「俺ってあんな顔?」
《顔と言うか雰囲気がな》勝負に勝てそうだと思っている者のそれだ
《…… 確かに ボルテックスは消えたしね》
《気合い入れろよ遊矢 ドローだ!》

「俺のターン ドロー!!」

ふふーん「其方がカードを出さないなら 此方も出さずに参りましょう」

p.18 
「……」

「あっれぇ 少し顔色 変わりました?

 気になる処ではありますが 先に零児君を攻撃しちゃいまーす!」
 バトル!
「――行けっ! ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

 呪血王サイフリートを攻撃!」

p.19 
嫌ーっ「サイフリート様」
「避けてーっ」

「逃がすなブレイブアイズ」
「いけ好かない色男なんか圧しちまえー」

「…… 謎な盛り上がりを見せているね」
「後で喧嘩にならないとイイけど」

p.20 
「うーん 粘るなぁアイツ」

「押し返した!」

「――と 思ったら!」

テイル アタック!!

「くっ… …無念…」
キャー
「…… だから何なんだ その演技臭いのは」

p.21 
「…… DMブラウザを作るに当たって
 ラクス達がマスターデータを強化した事は知ってたけど… 思った以上だな こりゃ」

「そうか… カードのプログラム自体は現実リアルと共通だったな」
「うん でも 伝達デバイス無いよなぁ どうやったら彼処までモンスターを動かせるんだろう」

「…… デュエルモンスターズのカードには 魂が宿る…」
「――え?」
「…古い伝説だが 実体映像技術リアルソリッドビジョンは その『魂』を モンスターに与えた」

p.22 
「RSVが…?」「モンスターが ホントに生きてるって言うんですかプロフェッサー」
「……」

「…… ちょっと違うと思うぜ零王 俺もDMのカードは魂みたいな事 聞いてるけどさぁ
 それはデュエリストによって使い込まれたカードが持ち主の精神を宿すみたいな事で…
 カードから引き出されるマスターデータのプログラムとは ひとまず関係が無い筈だ

 個人的に所有されてるカードに 持ち主の何か パワーなり意志なり宿るって言うのは分かる!
 でもマスターデータは全世界共通で引き出されてるんだぞ」使用されるのはコピーデータだけど
「そんなのに意識とか魂とか… …… 有り得ないだろ」

p.23 
「……」
「そりゃ何も知らない奴はモンスターが生きてるって勘違いするかも知れないけど
 流石にシステム関係に携わった俺達としちゃあなー」そりゃプログラムそのものは知らないけど
「なぁ兄様?」
「…まぁな」

「そうね… 私もカードに魂が宿るって言う話は 奥さんが愛情込めて作った手料理のその込められた愛情とか
 持ち主の怨念を宿した妖刀の呪いの その怨念とか」……「そう その類に近いと思いますけれど RSVのモンスター達とは別では?」

よーし「サイフリートへのリベンジは完了」
 LP →2600
「ウィム・ウィッチは直接攻撃できないので―― いったん守備表示にしてターンエンド」
 しゃがみっ

クスクス
可愛いー

p.24 
ふっふーん「フワフワですー イイでしょー」
キャー
コラー 見せ付けるなー
「だからじゃれるな

 違う意味でやりたい放題だな… 全く」
《…… 自分が望むデュエルの在り方か ならば私も可能な限り》

「私のターン ドロー!!」

 ちょっとビクつきっ

 そして 降りる.

p.25 【12.12.Tue.】
「…手札の『DD』魔導賢者ガリレイを墓地に送り 墓地からDDラミア自身を復活!」 守1900

「カードを1枚伏せて… ターンエンドだ」
「…… 僕のターン ドロー!」

「零児が守りに入ったか…」
クス「西小蔵君 ちょっと気合い 入ってるわね」
「そうだな」

p.26 
「……

 カードを1枚伏せて ターンエンド」

「また伏せた…」
「動かない奴だな」
「でも口許は笑ってる」

「――これはこれでお楽しみ 何隠してるのか引っ張り出してやらないとね 俺のターン! ドロー!!

p.27 
よし「紫毒の魔術師を通常召喚! バトルだ 西小蔵陣にダイレクトアタック!」 攻 1200

「トラップ発動 仕込み爆弾! 相手にそのフィールドのカードの数×300のダメージを与える」

「ッ…」 零児 LP →1700 遊矢 LP →400

p.28 
「更に『不運の爆弾』を発動! 相手フィールドの表側モンスター1体の攻撃力の半分のダメージを受け…
 その後 同じダメージを相手に与える! 対象にするモンスターは紫毒の魔術師!」

 LP →400
「うわあっ!」 LP →0

「う… ホントに不運だったかも」
あーあ「負けた」
「ざんねーん」
「けど あのノッポ やるじゃん」

p.29 
「……」

「…御免 あんまりエンタメ出来なかった」
「そんな事ないって」
「うん 結構 面白かったし」

「楽しいデュエルも結構だが… 自分が何の為にデュエルをするのか 私もそれを考えてみたくなった
 …その意味では ただエンタメデュエルを見るより 有意義だったさ」

……「褒めてるのか? あんまり嬉しくないんだけど…」
そーよ「グロリアったら難しい事」
馬鹿「私達はプロデュエリストに成る為に このDアカデミアに居るのだぞ 『ただの観客』に成り下がっていてどうするんだ」

p.30 
 ――学べ

 其処に在る全てを 血と肉とせよ

 此処は決闘者養成所デュエルアカデミア

p.31 
「…… そうだな 此処に居る殆どの者がデュエリストを目指す者
 このデュエルを 面白半分に『見物』しているようでは とても テストに合格など出来まい」
う…

「…そして私自身もまた プロデュエリストとして 在るべき姿を 君達に此処で示さなければならない
 …それはあくまで私のスタイルに過ぎないが 一つの参考にはなる筈だ―― 私のターン! ドロー!!」

p.32 
「…カードを1枚セットする DDラミアを攻撃表示に」 攻 100

「…バトルだ 榊遊矢が危険を顧みず自ら進む事を示したように 私もまた決闘者デュエリストとして 憶さぬ戦いをしてみせよう
 西小蔵陣にダイレクトアタック!!」

「……」

p.33 
 LP →300

「甘んじて受けた…?」
「たかが100 けど今はその100ポイントのライフをどう判断するかが重要よね」

《…諦めていると言う感じではないな》
《…うん まだ策は在るんだって感じの雰囲気》

p.34 
「僕のターン ドロー」

《一応とどめを刺すチャンス だけどすんなり通るとは限らない》伏せ2枚だし けど…

「……」

「!」目が合った…「…?」

p.35 
 ――勝ちを逃しても自分のやりたい事を貫く遊矢君

 あくまでも毅然とした態度を崩さない赤馬さん

《僕は… 僕も僕自身のやり方を信じる》
「…… カードを1枚伏せて ターンエンド」

「また動かずか…」
「じれったくはあるけどね」「けど相手の誘いに簡単に乗ってこない辺り… 強いよ」精神力が

p.36 
《…… 更なる持久戦になるかも知れないと言う事か …これはこれで気を引き締めて掛からねば…》

「私のターン! ドローだ!!」

「……」

「私はDDプラウド・シュバリエをPゾーンにセッティング
 ペンデュラム効果を発動し ライフ500ポイントを払い 同じだけDDラミアの攻撃力をアップする」

p.37 
 LP →1200 攻 →600

「くっ…」

「…バトルだ DDラミアで西小蔵陣にダイレクトアタック!」

「トラップ発動 奇策! …手札から『ゴブリン陽動部隊』を墓地に送り その攻撃力分 DDラミアの攻撃力を下げる!」 攻 →0

「……」

p.38 
「痛みは在るのにダメージは0なんですね ちょっと変な気分です」
「……」

《残る此方のカードは3枚… …2枚は殆どブラフに近い でも1枚は…》

「…… 私はこれでターンエンド」
「僕のターン ドロー」

《召喚・特殊召喚で効果を発動するカード… 反転召喚リバースでは使えない》
「……」

p.39 
「…… 攻めをかわすトラップは使い切ってしまったので 戦士ラーズ… 攻撃表示で召喚!」 攻 1600

「!」
「効果発動 レベル4以下の戦士族モンスターをデッキの1番上に」ゴブリン切り込み部隊 2枚目

「……」
「…………」

p.40 
「バトルします 戦士ラーズでDDラミアを攻撃!」

 ――本当は 何もせずに 身を縮められていれば どんなに楽か

 ――でも

p.41 
「永続トラップ発動 戦乙女の契約書!」

「!」

「相手ターンごとに1度 私のフィールドの悪魔族モンスターの攻撃力を1000アップする」 攻 →1000
 LP →600

「かわした…」
「此処までの接戦になるとはね」

「……」

p.42 
「やっぱり 流石 赤馬様!」
「来たの?」
「そりゃ こんだけ大勢 集まってれば

 ユース昇格してる榊遊矢に負けるならともかくさ…」プロ試験時な
「アイツはその前の前のジュニアだぜ! 普通に考えて勝てる訳ないっつーの」

…ジュニア?
ユース昇格の前の前?
そう言えばレベルを引き上げるとか何とか…

p.43 
《無茶だろそれ》
《プロだからって厳し過ぎ》
《勝てる見込み無いのにさーぁ》

「……」

「――って言うか 何でまだこのデュエルが続いてるんだ? それに西小蔵の腕のディスク…」
「嗚呼 えっと うん 彼が Dディスク着けられそうだからって それでデュエル続けてるんだよ」

p.44 
「それじゃあ 腕の怪我は もうイイのか このDディスクは どうするんだろ… なぁ西小蔵?」

「――? 何でアイツ固まってるんだ?」
「…それは勿論 君が空気読まずに現実突き付ける発言したからだよ」ホントに今来たんだね
嗚呼

p.45 
《そうだ 僕いったい 何をやってるんだろう
 相手は天才デュエリストで 大学出てて大会社の社長もやってる あの「赤馬零児」なのに》

「…… 『戦乙女の契約書』は 発動後 自分のスタンバイフェイズごとに 1000ポイントのダメージを受ける」
「――! それじゃ…」

p.46 
「よって私はこのターンのうちに 罠カード『契約洗浄』を発動し 『戦乙女の契約書』を破壊する

 …更に1枚ドローして その枚数分×1000ポイントのライフを回復」 LP →1600
「げっ! プラマイゼロ!?
シビアな…

「……」
「…どうした デュエルを続けろ」

p.47 
《ヒッデェなぁ》
《よく分かんないけど 病み上がりの奴の調子 確かめるとか… そういう理由だったって訳だろ?》
《それを大勢 集まったからって…》

「――ん? それじゃあ俺らが悪いって事なのか?」
えー「プロだ何だって 勝手に言い出したの アイツじゃん」
「そうよね 幾らデュエリストの養成所 だからって」
「今は自由時間なんだし…」

「何 赤馬様が悪いみたいな事 言ってんだよ! アイツが怪我治ってるのにDディスクを腕に着けるのを嫌がって
 んで逃げちまって行方が分からなくなったから デュエル通信で連絡取り合って 合流して もう帰る―― ってトコだったっつーの!」

p.48 
「それが何でアイツ Dディスク着けてて しかも赤馬様とだけデュエルしてるんだよ…
 おい榊 俺の知らないうちに何が在った? つーかお前 何でギャラリーの方に回ってるんだよ」まさか2度戦じゃないだろうな!?

「…… 西小蔵のトラップにやられた 西小蔵がデュエルを続けたのは…
 …… 此処の生徒に絡まれて Dディスクを取り上げられそうになったけど
 それを止めた時に 今ならDディスクを着ける事が出来そうだからって…」

p.49 
「止めたっつーか マジで一旦 取り上げられただろうが お前はそれでデッキ渡そうとするし捕まるし
 さっきは負けるしで プロとしての自覚あんのか」
う…

「ちょっと其処で混ぜっ返さないでよ 遊矢がデッキとDディスクを交換しようとしたのは… 西小蔵君を助ける為に」
「そうだよ 勇気ある行動だった」

「そっちはじゃあ それでイイとして… 西小蔵! お前 自分から デュエル続けるって 言ったんなら 続けろよ!」
「1周回ってそうなるんだ…」
「そりゃあ 自分から 続けるって 言ったんなら…」

p.50 
《…言ったなら そりゃ最後まで続けるのが筋って言やぁ筋だけどよ》
《相手がプロデュエリストなんじゃなぁ》
《勝つ為にデュエルしてる訳じゃないんだし…》

「…… マズイな 生徒達が西小蔵君に共感しているのはイイが… 此処で彼が降参サレンダーなどでもしたら…
 恐らく 生徒達の方にも 悪い逃げ癖が付いてしまう」

p.51 
《西小蔵自身は1度 専門学校LDSを退学した身 『プロに成りたければ』とか『デュエリストなら』とか
 そんな言葉は返って逆効果になるかも知れない》

「…… 私のターン ドロー」
「――あ! 勝手に…」

「文句が在るなら言い給え 君が抗議すれば 私は相手の同意なしでゲームを進行させたとして
 ルール違反で反則負けと言う形に出来る」

p.52 
「それで勝って 君が満足すると言うなら抗議し給え …私はカードを1枚伏せてターンエンド」

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p.5
 ですので、でも

 公式で何処まで多才か知らないけど、遊Bシリーズでの零王はコウイウ設定で。

p.39
 1枚目(#030)は(同じ守備力なら)別のモンスターでも可

p.41
 凌いだ、の方が正しいかも

p.44
 思い出させる、でも


 …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★






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