とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#024.カード交換トラブル解決

p.1 【2017.11.16.Thu.】
《イリアステル…? …何だ? それは》

「私の同志たちの事です 慈善団体と言う程ではありませんが…
 しかし事態が事態だ 人々の救助や街の復興に力を貸してくれるでしょう」
「…

 ――頼むラクス 兄様に連絡を付けるまで 今は少しでも多くの助けが欲しい!」
「――はい」

p.2 
「いったい何が起こったの…?」
「…地震?」
「…分からない」
「何が何だかサッパリだぜ…」

「大丈夫? 月子ちゃん」
「うん…」

「…あの事故 郊外に作られてた新型エネルギー施設の装置が暴走したんだって 装置の名前は『モーメント』」

p.3 
「原発の一種って言うのかなぁ… システムかなり違ってたらしいけど
 『発電所』って意味では同じだよ この街の新しいそれに成る筈だった」

「…… 新型発電エネルギー施設なんて物が 何でこんなただの町に作られてるんだよ」
「…… 海馬Coのせいだろう SVシステムが 要するに 電気代の請求書の山だったって事さ」
「……」

p.4 ――織田さん ジュニアユースクラスの昇級試験をDMブラウザで行うという件
 …貴方 反対なさっているそうね」

「…赤馬理事長 何度も申し上げている通り――」
「『何度も』? わたくしがこの件で貴方と話すのは 今日が初めての筈ですわ」
「……」

「――母様 織田講師には僕から話を付けておきます」
「――そう? 頼むわ零児さん 行くわよ中島」
「…ハッ」

p.5 
「…… 奇妙ですね あの件の事は昨日コントロールルームに入れてまで承諾させようとした筈なのに」
「――! 覚えているのか零児君」
「…ええ

 …取引先の海馬Coが… 実質 過去の時代に在る会社ではないかという可能性が出てきました」
「……」
「父が未だ別次元の世界に在る『デュエルアカデミア』の方に居る 其方からDMBの話を持ってきた… という事は御存知ですよね」

「――嗚呼 次元統合とやらの計画が終わったと言うのなら さっさと戻ってくればイイものを…
 いったい何をやっているんだ? 赤馬前社長は」
「……」

p.6 
「どうやら海馬Coの方が 父をアカデミアから解任してくれないようでしてね」
「……」
「本音を言えば本社にまた引き戻したいんでしょう あの時代に彼ほどの技術者は絶対に居ません」

「あの時代… か… そうか 結局の処 あの時期 RSVを作ったのは…」
「恐らく父だと思います」
…… そうか

「赤馬前社長とは殆ど話した事は無いのだが RSVの危険については私なりに論じ続けてきたからな
 …あの者とは仲の悪いという風評が 何時の間にか広まって定着しているようだ」
「…… そうですか」

p.7 【11.17.Fri.】
「赤馬前社長が『過去』の時代に居ると言うのなら… その事が何かの引き金となって 理事長に同じ行動を繰り返させている
 その可能性は充分に考えられる」と 言うか それ以外に 思い付かない

「駄目元で… 母の申し出を受け入れる事は出来ませんか 織田講師
 あの二人を結び付けているのはDMBだ 其処に何か変化が在れば…」

「私の思い付く限り… その選択が一番危険だ」
「何故です?」
「…… 10数年前 DMBがどんな末路を辿ったのか 君ならスグに調べられると思う」

p.8 
「――? ゼロ・リバースに海馬Coが巻き込まれたせいでサービスを停止した それだけではないと言うのか…?」


「…すいませんねぇ またミーティングで 部屋を見て分かります通り 死角用のスクリーンが枚 追加設置されました!」
おーっ

「間仕切りみたいだな」
「この部屋広いから丁度イイんじゃない?」
※このページの原稿のみ修正済み、以降の画像は未修正★

p.9 
「左右に在る『閉じる』ボタンで 一つ消すか全部消すかを選べる
 完全に消える訳ではなく 枠だけ薄いソリッドビジョン・オブジェクトとして残るから…
 戻す時はそれの同じ箇所から選択肢を出せばいい

 押したプレイヤーにとってだけ消えるので… 人に頼んで点けたり消したりという事は出来ないが
 ――ま その程度の事 手間ではあるまい」

「これだけ在ると 当番の人数を一人 増やしたい処ですねぇ」
そうだな「メンバーの増員を考えている 今日の処はまだ3人ずつでやってくれ」
はい

p.10 
それと「『LDGディフェンダー』で使用する事の出来る各カードの『機能』について 確認しておいた」
まず「LDGスクール・サポーター 表示CGソリッドビジョンや各ステータスなどをそれそのものに変える事が出来る

 次に『LDG』… フィールド魔法だな よってフィールドゾーンに置く事で
 …やはり他のカードの機能引き出しのみを行える」

「ペンデュラム効果が実質Pゾーンでだけって言うのがキツイよなぁ
 他のゾーンに置けりゃあ他のPカードが2枚使えるのに」
「… 其処までする必要の在る状況が 果たしてこの『LDGディフェンダー』に来るのかどうかは疑問だな」
 普通のデュエルは出来ないんだぞ?

p.11 
「同様に『LDGナビゲーション』によって可能である『速攻魔法』としての機能
 伏せセットし反転召喚リバースすれば 相手ターンに効果が使用できると言うのも
 出来ると言うだけで今の処 何の役に立つかどうかは不明だ」そもそも「相手のターン」という状況自体 無いようだから

「『LDG』モンスターを介して機能させる事で
 『LDGディフェンダー』は『スケジュール』の『永続魔法』としての機能が発生するという訳ですね」
まぁな「これも単独では『速攻魔法』である意味が無いが
 1枚のカードから色々引き出せるのなら 在るに越した事は無いと思ってな」

うーん「つくづく普通のデュエルで使えないのが惜しい…って感じだよなー」
「『ナビゲーション』の効果は全部使えないけど」
「… 普通のデュエルでマップを見たり移動したり『通信』をする必要性が在るのか?」
「… 無いっスねぇ」

p.12 
「LDG全土を舞台にするQデュエルでも在れば このナビ凄く便利でしょうねぇ」
「…… 現在はその予定はしてないな」今の処 運営側の使用するカードとして作っているから」

「マップの話が出た処で… 昨日話した舞網市内のデュエルスクールの施設オブジェクトから
 それぞれが用意した『ステージ』に行く事が出来るようになった」
「ふーん」

「『ステージ』では そのデュエルスクールが用意したプレイヤーとの対戦が出来る筈だ
 大概 生徒だろうが 講師が出てくる可能性も在る」やる事自体は出来るから
「君達には 直接は関係ない話だが…」

p.13 
「そうでもないわよ ウチは生徒少ないから」お父さん「遊矢や私を『ステージ』に出すプレイヤーとして考えてるもの」

「そうか… 権現坂道場の方は?」
「俺は一般プレイヤーとして挑戦しに来る事は禁じぬが
 『なるべくなら他処のデュエリストと戦い 修業を積む機会を優先しなさい』と言われた」簡潔に言えば来るなという事だが
 イイですねっ
 はっ

「そう言えば 沢渡君たちLDSの授業の方は」
「俺らは今 昇級試験待ち 教室行っても自習用のプリントか デュエルをするかのどっちかだから」
 実質 自由って事だな

p.14 
「『デジタル・ランサーズの当番表』以外の時間帯であれば 基本的には君達が何処で何をしようが構わない
 必要が在ればフォースに言って『スケジュール』を調整してくれ」
えっ「僕の遊ぶ時間は!?」
無くなるかも
えー

「ユーヤは昨日さくじつ LDGディフェンダーを盗まれたそうだな
 罰と言う程ではないが 昨日きのう言っていた カード交換に対してプレイヤーが苦情を訴えている件
 君が行ってカードの再交換に協力するように」フォース 出張欄に ユーヤの名前を
はい

「そんな事ユーヤに出来る訳!?」
「俺様の方がずっとスムーズに カードを取り返す自信が在るぜ」
「…… この手の苦情は今後さらに増えると思われる 経験を積むなら早いに越した事は無い」
……

p.15 
「実際の処 サポートセンターとデジタル・ランサーズ どちらの仕事担当になるかのハッキリとした線引きは為されていない
 ただ現在は オペレーター達をサポートセンターから出す仕様にはしていないので 一種のテストだと思ってくれ」

そう言えば「あのカウンターは出入口が無かったですね」ゲームだから問題なかったけど

「…… サポートセンターの仕事かも知れないって言うのなら
 俺がモンスターを戦わせたりするような事は無い仕事… って事だよな?」
まぁ「そうだな」させる理由が見付からない
「分かった」行く

「…… SINGO様からのアドバイス 『キャンセル』って言って後はプレイヤー達が同意すれば
 システムの方で勝手にカードがそれぞれに戻る」出して交換させる必要は無い
「そうか …… 有難ういちおう言っとく

p.16 
「では今からサポートセンターの方へ行きなさい カードコーナーのモンスター係だ
 …… 一般プレイヤーと間違われた場合は『デジタル・ランサーズ』だと名乗れ」役員章バッジが在るからまず無いと思うが
「…分かった」

「…… 本当にユーヤで大丈夫かしら テストだって言うなら当のプレイヤーさん気の毒ねぇ」

「…… 現実のサポートセンターの話では このようなケースは7割放棄されるらしい」
「そうなの?」

p.17 
「元々カードを交換した時点で それに強い思い入れが無い場合が多いからな」
 ハイ 書類に 必要事項を…
 やだ もーいい
「それを取り戻す為に色々手続きするの面倒臭がるそうだ」此方が真摯に対応しようとすればする程

「…本当に大切なカードだと言うのなら 人の手など借りず自分の力で取り戻す それが決闘者デュエリストと言うものだ」
最初から手放さないとも思うが

「――ま デュエルをする者全てがプロデュエリストのような心得を持つという訳ではないという事だ
 『サポートセンター』に駆け込み勝ちなのはそういう部類の人間だと
 …… DMBのプレイヤーもそうだと割り切っていてくれ」
「…… 分かった」

「私達はプロ志望の上級クラスと言える人が多いものね 下級クラスのようにスグ人に頼ったりはしないけど
 下級クラスの人のそういう行動に対しての心得も プロ並みに持っていなくちゃいけないって事だわ」
嗚呼

p.18 
「市民の意見は大切に―― でないと後で悪評タレ流されたりするからなぁ
 書類だけ揃えて未解決のままって事も多いけど ――ま お役所系仕事の宿命って奴だよ」

へー「SINGOがそういう事に詳しいとはねぇ」
「俺は次期市長候補の息子だぞ!?」
「…要するに公務員の子供って事じゃない」でも親の仕事ちゃんと内容知ってるんだ
当たり前だー
(原稿メモ:この辺りで3:30頃)

「えっと… カードコーナーのモンスター係だったっけ」

p.19 
「…… 並んでるなぁ」 えっと「一般プレイヤーに間違われた時は『デジタル・ランサーズ』だって言えばイイんだよな」

ハイ「次のお客様どうぞ―」
「……」えっと「『デジタル・ランサーズ』です」
「…… はい 少々お待ち下さい」

p.20 
はい「お客様のファイルをMMに渡しておきました 御覧になったらMMでお客様の処へ向かって下さい
 あと君 スタッフなら並ばなくてイイから」
「分かった」

ふむ「早速やらかしたようだな」
「…アンタ ワザとああいう言い回しにしたでしょう」ナビ出して見てんじゃないわよ

「ヒッポ 言われたファイルを出してくれ」
「ヒポッ」

「あーあ 近過ぎ」
「周り見てるようで見ていないんですね」

あのね…「もうちょっと離れた処で 他のプレイヤーから離れた位置でやって頂戴」邪魔にならないように
「…嗚呼」

p.21 
 DAN ヒロキ 男性型 ログイン中 in LDG 現在位置 LDG
「えっと… 『お客様』のDANは『ヒロキ』 男性型 LDGにログイン中 現在もLDGに居る…と」

『ユーヤ 声に出して読まないように』
「レイジ …… 分かった」

p.22 
「… ファイル・オブジェクトは 此方で受け取って 読めるようにした方がイイかも知れないな
 それをどうやってサポートセンターから行うかが課題だが」
「MMも変えさせた方がイイんじゃねぇ?」見られまくってる

「あの顔でピンクのカバですもんねー」それに身長も
「もうちょっと童顔で背が低ければ あんまり違和感も無いんですが」

《相手に渡したモンスターは『地獄の傀儡魔人』》
《渡されたのは『幻妖種ミトラ』と『ロックストーン・ウォリアー』の2枚 交換相手のDANは『GARR』と》ガル? ガルル
それぞれのカードの詳細は…

p.23 
《レベル3のチューナーとレベル4の効果でレベル7の効果をシンクロ交換された訳か》
「…らしいな」
《パッと見 ミトラのステータスが低いね コレが不満だったのかも》
「うーん」

《ひとまず『ヒロキ』に会って話を聞こう》
「そうだな 良しっ ヒッポ 『ヒロキ』の処へ連れて行ってくれ」
 何処の「ヒロキ」ですか? プロバイダ名を指定して下さい
えっと

『「このファイルに在る」と限定しろ』「このファイルの」でも可だ
「…分かった ヒッポ このファイルに在る『ヒロキ』だ」
「ヒポッ!」

p.24 
うーん「自動追尾じゃねぇのがネックだな」
「今回はデュエルでも『デジタル・ランサーズ』のトラップでもないからな」手動で追わないと

「…なんで当番以外 全員で見てるのかしら」
「…… 見ておかないと自分の番になった時 分からない事が在ったら困るからね」参考だよ

「そーそー 別にユーヤがヘマするのを見て 大笑いしてやろうって魂胆じゃねぇから」イヒヒヒ
「既に笑ってんじゃない!」

p.25 
「…あの人だなっ

 よーしっ」えーと…

「あのっ えーと」
「……」

「あれ?

 えっと… ちょっと待ったヒロキ!!」

「…あん? 誰だよ 人の事 呼び捨てにするなんて」

『…… 「申し訳ありませんお客様」 「LDGサポートセンターから言われて参りましたスタッフです」 …と言え』笑顔でな.
もっ「申し訳ありませんお客様 LDGサポートセンターから言われて参りましたスタッフです」
「――嗚呼」

p.26 
『カードの交換のキャンセルを御希望の事でしたね これから相手のプレイヤーの処へ参ります 宜しいでしょうか』
「カードの交換のキャンセルを御希望の事でしたね これから相手のプレイヤーの処へ参ります 宜しいでしょうか」
「……………… …嗚呼」

『――良し MMに「このファイルに在るGARRジーエーアールアールの処へ」と言って移動しろ』
「――良し ヒッポ このファイルに在るGARRの処へ」
「ヒポッ!」

「その名前 『ガルー』って読むんだけど」
「……」

『「そうですか 有難うございます」 …とでも言っておけ』
「そうですか 有難うございます」
「……」嗚呼

p.27 
「アルファベットの名前は 今のように順番に読めば MMが認識する 読み方の分からない場合はそうしろ」
「はい」
『――嗚呼』
「ユーヤは答えなくていい」客に気付かれる
『……』

うーん「いきなり無視されるたぁ笑けるなァ 人に声掛けられねーのかコイツ」
「…… 見た目の年齢が分からないから 親しく話し掛けてイイのか畏まればイイのか 分からないのよ」多分…
「…普通 畏まるだろ」こういう場合って

「――良し 次はあの人だなっ」

「あっ アンタ確か『ユーヤ』!

 見たぜぇ 一昨日おとといの ペンデュラム! いっぱいモンスターを出してワンターンキルだもんな!」
「……」

p.28 
『無視しろ 「今回は此方のお客様の御依頼で来ました」と言え』
こ…「今回は此方のお客様の御依頼で来ました」
『「カードの交換のキャンセルを御希望だそうです」』
「カードの交換のキャンセルを御希望だそうです」
「!

 キャンセル〜!? お前 何言ってんだよ」
「……」
「……」

「…… 『地獄の傀儡魔人』と『幻妖種ミトラ』・『ロックストーン・ウォリアー』の交換をキャンセルして下さい」
『地獄の傀儡魔人と幻妖種ミトラ・ロックストーン・ウォリアーの…』
「――で イイと思うが」どうだ?
んー

p.29 
「『キャンセル』という言葉は言わせたから 後はそれに このGARRの方が同意すれば…」

『嫌だね いまさら何言ってやがんだ』
「…む」
「――まぁ そう来ますよね」

「…………」
「黙ってんじゃねぇ! ――って言うか お前! 何 他の奴に言い付けてんだよ」

ボソッ「何やってんだよ お前!」
えっ「俺がやんの?」
「当ったり前だろ!」何しに来たんだ
「えーと」それもそうだよなぁ

「…あの どうしたらキャンセルしてくれるんだ…?」
「どうしたもこうしたも キャンセルなんかしないっての アンタも何言ってるんだ」

p.30 
「……」
おいっ「なんか言い返せよ」

え えーと「カード返して」
「嫌だっつんてんだよ」
「……」

「……………………」
「黙り込むな ガツンと言ってやれ!」
「…… お前がガツンと言えっての さっきからボソボソしやがって」

じっ…「『地獄の傀儡魔人』返せよ!」
「ヤだ」

「……」
「……」

「……」

「お前 なんか言えよ!」
「ええっ!? 俺!?」
「他に誰が居るんだよ」
「それは…」
「……

 何 言い成りになろうとしてんだアンタも 一昨日おとといはもっとカッコ良かったのに
 アンタに次のターンは無い! とか言ってさーぁ」
「……」

p.31 一昨日おととい… 多分「流れ星ユーヤ」の行動だろうが置いといて》
「……」
《要はGARRが「地獄の傀儡魔人」を手放したいと思うように ミトラやロックストーンの方がイイと思わせればイイんだよねぇ》

「ちょっとレイジ アンタ此処まで来て何やってんのよ」
「…… 私とて現実のサポートセンターで働いた経験が在る訳ではない これ以上は流石にボロが出るだろう」
「アンタあれ未経験でやってたの!?」そして此処で投げる訳

「俺が今度は喋りましょうか?」
いや「流石に不自然だと怪しまれる …それに私は遊矢なら この危機難題突破する事出来ると信じている」

p.32 
「何でもイイから返せよ! 俺のカード」
「あのカードはもう俺のモンだ いまさら文句つけに来るんじゃねーよ」
「……」

「お前っ! だから黙ってないでカード取り返せっつーの! 力尽くでもイイからさぁ」
『それは駄目だ』
「……」

「…何だとこの卑怯者」さっきから聞いてりゃ 「お前なんか俺がボッコボコにしてやるよ デュエルだ!」
ハッ《デュ… デュエルで解決するんなら やらせてイイんだよな》
《…まぁ》

「やなこった お前 俺のレアカード取ったんだから 俺が勝てる訳ないっつーの!」負けるの分かっててデュエル受けるか
「……」

p.33 
「…… 勝つか負けるかはやってみないと…」
《其処に食い付くんじゃない》
「… そうだな 良かったら 二人とも デッキ比べさせてくれないか?」

「イイけど… ブラウザデッキって一度に全部見れねーんだろ?」「1枚ずつ見せろってか 嫌だぞ」
えーと「……」

『――此方のメインルームに連れて来い フォースを迎えに行かせる』
「嗚呼」
「?」

p.34 
「全部見れる処に連れてく ちょっと待ってくれるかな」
「――? ちょっとって――」

「――はい お待たせ 乗って下さい3人とも」
「……」

「――はえっ 消えたと思ったら一瞬かよ」
「『異次元トレーナー』と言うぐらいだからな 次元と共に時間や空間も飛び越える能力が在る…?」のかも知れない

p.35 
「それってあくまで『設定』でしょ? ホントに時空を越えたり異次元に行く能力ちからが在るとは思えないけれど
 ――って言うか 『異次元』って何処?」
さぁ…

 【11.18.Sat】
「とうちゃーく」

「…コッチ このテーブルの上 カード置けるよ」

p.36 
「――ヒメ 君の当番の時間に入っているが」
「う…」
「客が居る手前 チェック作業はしにくいだろう もう少し此方の方に居なさい」
「あ… うん」

『ジュエルとチハヤも中央テーブルの方へ

 ケンはそのままでいい 作業を続けろ』反対位置だから構わないはい」

「――で? デッキなんか見てどうするって言うだいアイツ」
「分からんが片方にだけ見せろと言うよりは 両方にそうしろと言う方がスムーズに見せてもらえるだろうな」確率から言って

p.37 
「二人ともペンデュラムデッキだな けどヒロキの方はスケールが6のPモンスターまでしかない」
「――嗚呼 レベル7のモンスターは出せないだろ」

「ペンデュラムからリリースしてアドバンス召喚すればイイんだよ だから『地獄の傀儡魔人』返せ!」
「ほーそりゃ イイ事を聞いたなぁ そのコンボ 俺にも 使えるんじゃん 返さねぇ」
「う゛っ」

「『幻妖種ミトラ』…はチューナーだよ シンクロモンスターは持ってるの?」
んにゃ「クエストでもらった」
「交換したらチューナーだったんだよ」
「……」

p.38 
「それじゃ二人とも エクストラデッキは」
「――無い」
「ゲームの途中でPモンスターを入れるトコだろ其処」
まぁ…

「…… 此処はペンデュラム次元だからな 彼らの認識もそのような物か」

「…… 何でみんな隙間から見てるの」このスクリーン 自分にだけ 見えなく出来るんでしょ

「シンクロだなんて使わねぇし―― 攻撃力も低いからミトラなんて要らねー」
「俺も要らないんだよ!」
《なんだと シンクロを馬鹿にするな!》
《落ち着けユーゴ》
《聞こえてないと思うよ》

p.39 
「要らない… なんて なぁ ミトラ」

「おいアイツ カードに話し掛け始めたぞ」
「流石に現実逃避したくなったか?」

 幻妖種ミトラ

俺一人 仕事かい

p.40 
「GARR! 君のカードもっと全部見せて!」
「え?」
「在るだろ… まだ… …… サイドデッキだ!!」

「サイドデッキ…? ――嗚呼 けどあんま いいカードって言える程じゃ」
「いいから! 見せて―― もしかしたら」

p.41 
「!

 黒いカード! 在るじゃないか エクシーズモンスターが」
「エクシーズモンスター?」

「上級モンスターの一種だよ」
んー「聞いた事は在るけど…」
「何でサイドデッキに入れてたの?」
「召喚の仕方が分かんねぇんだよっ」

「…… 『妖精王アルヴェルト』 地属性レベル4のモンスターを2体だから
 おあつらえ向きに『ロックストーン・ウォリアー』が素材に出来るよ」
「……」

p.42 
「フィールドにもう1体 地属性のモンスターを出せばイイんだ ペンデュラム召喚なら2体3体出すのは簡単だし…
 後は『地属性』のレベル4前後なら 一つ二つ違うぐらいは調整できる」レベルを上げたり下げたりすれば

「……」
「その意味じゃ『ミトラ』おススメだぜ
 『アルヴェルト』は他の属性の攻撃力・守備力を500もダウンさせるから 単体じゃあ『地獄の傀儡魔人』よりも強い!」
「!」

「そ…そうかぁ 『傀儡魔人』より強いモンスターが出せるなら ソッチの素材の方がイイよな!」
……
「――嗚呼」
「良しっ! キャンセル! カードの交換取り消してイイぜ」

うーん「そんな風に言われると 俺もアドバンスじゃなく エクシーズ召喚したくなってきたなー」素材 返したくない
「そんな 今更」

p.43 
「…既にカードはデッキに戻った
 ヒロキは『地獄の傀儡魔人』を強化する方法を自分で考えるのだな でなければ強いデッキを作る力は身に付かない」
「アンタ 誰?」

「知らねーのか プロバイダのレイジだよ」
「プロバイダ?」
「このLDGを作った奴 お前 一昨日のイベント 見てねーな」
……

「LDGのオープニング・セレモニーは 平日の午前11時からだったから
 普通の小中学生や高校生 会社員などが知らないのも無理は無い
 ヒロキ 私は 簡潔に言えば このLDGとそのサポートセンターを作り 管理している総責任者だ」

p.44 
「へぇ―― ってソレ滅茶苦茶偉い人!?」
「当然だろ 此処たぶん LDGタワーの上の階の方だぜ」
「えぇええ! ええぇ!?」それってそれって

「…… 話は済んだようなので フォース 二人を元居た場所に送り返すように」
「――はい 乗って下さい 二人とも

 ヒロキ君は『ダークシティ』 GARRさんはLDG広場の方でしたね」
いや「俺も『ダークシティ』がイイな」
「分かりました」

「ユーヤは此方へ …御苦労だったな」

「嗚呼… 疲れた ヒロキが交換のキャンセルをキャンセルするかもって思った時は いったいどうしようかと」
「ワガママな客だったな」自分でカード取り返そうとしなかったし 最初

p.45 
「…恐らく『ヒロキ』は中学生以下」小学生かも知れない
「逆に『GARR』は高校3年生以上だろう 今の時期 高校の卒業式は済んでいるからなそうかー「年下が狙われ易いのかしら」
「外見で年齢が分からないと言っても 話していれば精神年齢の予測はつく
 そしてそれを見抜く力は 当然ながら『年上』の方が持っている」

「…… 其処で相手の知識の無さに付け込んで カードを騙し取ったという訳ね」正確には交換だけれど
「けしからんな」年長者のクセに

「『騙している』という自覚が在ればイイのだがな だが恐らくGARRはそうは思っていない
 ただ単に 自分の利にならないと思ったカードを交換した」彼にとってはそれだけの事だ

p.46 
「今回は『アルヴェルト』のお陰で上手くいったが 実際には都合良くカードが見付からない場合も在るだろう
 そういう時はデュエルしかない」

「無いのか――」
「客が鬱憤うっぷんを晴らす事で これまで見えなかった新しい道も見えてくる
 デュエルを知りカードを知れば それが本当に要不要であるかという事も分かる

 ただカードテキストのみを覚え込むのみではなく 実際に使ってみてこそ カードの神髄が分かるという訳だ
 …そうだな その意味では今回のユーヤの採点は60点」
「厳しっ!」

p.47 
「…それでも『サイドデッキ』の方にまで気が回ったのは見事だった
 あのままでは彼の手に入れたエクストラモンスターはことごとく
 サイドデッキかトレードショップ行きかのどちらかだっただろうからな」

《Xモンスターは交換レートが難しい エクシーズ召喚の出来ない者がエクシーズ交換をする事は 余り考えられないから
 交換トレードもされず サイドデッキに閉じ込められ仕舞い込まれたままだったという可能性も在る》
「……」

「こういう言い方も何だが… 君は彼の『妖精王アルヴェルト』を救った」それに彼に新しい召喚技術のヒントも教えた
「良くやったユーヤ」
へへっ「ミトラが教えてくれたんだ」

p.48 
「『幻妖種ミトラ』が?」
「――嗚呼 言葉じゃないんだけど ミトラの目が 一瞬 GARRの方を見たから」

オイオイ「流石にそれは幻覚じゃねぇのか ストレス掛けられ過ぎでラリってたとか」
「……」

「ユーヤ君 一人で喋ってる事 多いですから――」 ←帰ってきた
「見た目以上に頭の中で 想像力を働かせてる夢見君なんじゃないのかな」
「…えっ フォース俺の事 そんな風に思ってんの!?」

「そうか… そうだよなぁ3人も付いてちゃ 頭の中マトモな方が逆におかしいって言うモノだ」うんうん
「…… よく分かんないけどムカつくぞ」お前は俺の中に居るの 知らなかったクセにー

p.49 
「そう言えば…」うーむ「初めに見た時『アルヴェルト』のカードは真っ黒だった気がするが あれは私の見間違いだろうか…」
「そうだったっけ?」
よく見てな―いっ
「覚えてないですぅ」

「レイジ様 変な人装う必要なんかないですよ」
そうです「おかしいのはホクトとSINGOとユーヤで充分」
「ちょッ 何で僕がおかしいんだよ」
「ファッションセンス」
「う゛ッ」

「………… そうだユーヤ 他の者も ああいう風に客にカードを勧める時は
 『絶対』『きっと』『必ず』と言った 確信を持たせる言葉を使わないように 後でイチャモンを付けられる元だそうだ」
 「絶対」って言ったのに 嘘つき―

ふむ「それも現実リアルのサポートセンターの者の言葉か デュエルに『絶対』という言葉は無い
 デュエル業界を裏から支えている者の言葉だと思うと含蓄が増す」
「アンタは何 真面目に取り過ぎてんの」

p.50 
『2分30秒 行動の無い DAに 別のDA2体が 5箇所以上 接触しました』

「――! こんな時に何だけど 痴漢ねぇ」接触パターンって事は

「…… 4時30分を過ぎているが 行けるかSINGO」
「当然!」

「…… 1時間10分は過ぎたから そろそろ休憩を取った方がイイのだがな しかし作業に入ってくれ」
「――嗚呼」
「ええ」

p.51 
「良し 他の者はいったんログアウトする事を勧める 当番の者はそれが済んだら休むように SINGOにも伝えておいてくれ」

それじゃ「行きましょうか皆さん」
「お先―」
「ヒメさん またね ですぅ」
ええ

「そうだ遊矢 アンタは休んだら 塾の方に直行ね」
「……」

「何で黙り込んじゃうのよ!?」
「…いやぁ 本当に遊ぶ時間無いのかなーって思って」1日ぐらいイイじゃん
うー

p.52 ――そう言えば さっきはずっとだんまりでしたねぇユーヤ君」
「えっ?」
「メインルームに戻ってくる前ですよ」
嗚呼.

「あんなの誰だって思考停止するよ 全く同じようなやり取りの繰り返しなんだもん」
「…… そうですねぇ レイジさん あれ本気で『デジタル・ランサーズ』の仕事に入れる気ですか?」ちょっと嫌かも

「…… 実際の処 カードの交換やそれを取り消すというケースの場合だけならば プロバイダの方で強制的に行う事が可能ではある
 勿論 このエリアのユーザー同士に限られた話だが」
「…… そうなんですか」
じゃあ 何で

p.53 
「…しかし 今回のようなケース 一方的にやったのではGARRの方が納得しない
 彼がサポートセンターに訴えてきたら また同じ事の繰り返し それでは堂々巡りだろう」
うーん

「…双方が納得して折り合いのつくように 可能ならば このLDGにも利が行くように
 其処まで出来て初めて100点満点と言った処だ」
えー

「LDGの利益って?」
「――ま プレイヤーが其処でゲームをする事そのものだろうな
 より多くの回数のデュエルが為されれば それだけ知名度も上がるだろうし」

p.54 
「…… 知名度アップが目的ですか?」
「いや それで単純に 赤馬零王や海馬瀬人を動かせるとは思わない …それでも必要なステータスの一つではある
 出来るなら『強いデュエリストが居る処』として名を上げたいし その為にはつまり強いデュエリストを育てる事が目的となる」
 そういう意味でも デュエルさせる事が推奨
 ……

「それってつまりデュエルの知識を教える事にも繋がりますよね
 だったらGARRさんにエクシーズ召喚の事を教えたユーヤ君には もうちょっと点数上げてあげてもイイのでは?」
「ふむ… では70点」
「やった!?」

うーん「エクシーズ召喚だったら僕の方が詳しく教えられたのに」
「貴方よりルールブック見せた方が早いんじゃない?」
だってさー
何だと

「LDSとしては… 各召喚の短時間講座なども考えられない話ではないな
 今回の場合 カードの知識とデッキ分析能力その他が求められる作業だった
 本来なら専任講師級インストラクター・クラスの者がやるべきだ 担当のデュエルアドバイザーを別に用意した方がいいだろう」
「……」

「君達デジタル・ランサーズの仕事は 他に解決方法が無い場合 そのアドバイザーの処までプレイヤー達を案内する 其処までだな」
「…はい」

んー「ユーヤに出来るんだったら僕にも出来ると思いますけど」やっぱり
「第三者が軽々しくデッキを見るものではない そういう意味でも せめてプロ資格を持っている者の方が適任だろう
 …詳しい事は また 改めて発表する」
「――はい」またミーティングですね
うむ

「レイジ様ァ また今度―」
「――嗚呼」
「それじゃあ僕もログアウトします」
「嗚呼 フォースにはもう少し それとユーヤにも伝える事が」

p.55 
「?」
「二人とも明日の土曜日12時50分 その頃にLDSの方に来てくれ デュエルアカデミアに連れて行く」

「フォースのDディスクを修理する件か」「フォースは分かるけど… 俺まで?」
「別件で 君に荷物を渡したいという人物が来るのだ それなら直接 受け取った方が早いと思ってな」

うーん「昼過ぎかー」
「受け渡し自体はそんなに時間は掛からないと思うが …都合が悪いか?」

「――いや 明日の12時50分だな 分かったよ」
「LDSのロビーの処でイイんですよね?」
「――嗚呼」
それでは
はい

p.56 
「デュエルアカデミアか… レオ・Coの前社長がデュエリスト育ててるって処だよな? 俺も行って見てぇなぁ」一度

《明日のお昼1時前か…》
《学校終わったら直行だねぇ》
お昼 移動しながら?
「そうだな 塾長が塾に来いって言うかも知れないけど レイジの話だとそんなに時間かからないみたいだし」

「――戻ったぜ 痴漢じゃなくて喧嘩みたいなものだった ――ま 全員 俺様がしてやったけど」
「…そう」

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p.4、p.13
 ジュニアユースならユースへの昇格・昇級の筈で修正★

p.5
 アニメではデュエル管制室、最強ジャンプ版ではコンピュータールーム★

p.6
 主張し、警告し…

p.8
 実際にはモット薄いです→追加スクリーン
 未修整のを見ると分かるが最初は八角形に近い形で配置してた
 見た目はその方が綺麗なんだけど 横幅が狭イと思ったのでつまり修正★
 遠くの方にはヤッパリ死角が残ってるんだけれど 其処は適当に妥協。

p.11
 ……、絶対必要ではないけれど、Aデュエルでは使わなくも無いし出来ると便利かも知れない(ノで打ち消し線)。

 あとパッと見、2コマ目がどういう意味かよく思い出せない。(汗)

p.14
 …、別に時間無くなる訳じゃないなとユー事で打ち消し線。

 先に「きのう」。あとのを「さくじつ」と呼んでも可★

p.15
 サンキュ(ー)でも。

p.17
 …口調だけじゃ判断し難い気がスるけど、此処の追加台詞はジュエル(とホクト)。

p.18
 サポートセンター:一辺40メートル(−壁2枚)の設定だけど広いかな?
 まぁ不便なら入口辺り同士を転移できるようにスるでしょう(ゲームなので)
 書いてないけど 受付カウンターやエレベーター(中央の柱)の上の方に
 モニターや告知板のスクリーンが在る。
 アトやがて掲示板コーナーが増える予定。(これも多分スクリーン)

p.21〜
 ……、前に出したノと同じ名前ですね(汗/記憶力無い)
 変えるなら変えるで 練り直し時でイイやって事で★

p.26〜
 えっと、DMBではプレイヤー同士の会話から、(海馬Co側の)コンピューターが判断して
 複数のDAを同時に別の空間に移動させる事が出来る。
 p.23の『ファイル』はそのシステムとは全く違う(レオ・Coのコンピューターを使用)んだけど、
 零児の事だから数分から数時間内に修正シておくんじゃないかと。
 (そういう事を見付ける為のテスト、って言うか 不具合シーン自体カットしてもイイけど)
 
p.27
 柚子はそうフォローしてるケド、……

p.34
 …後から分かッてきた事だけど、『異次元トレーナー』と言ウのは『異次元の狂獣』に乗って
 ソレを『トレーニング』しているモンスター(=セカンドゴブリン)の事らしシ
 ――まぁ、曖昧表現案でセーフだと思イますが

p.42
 …アニメ遊矢は「だぜ」とか余り言わなかったと思うけど、
 GARRの心境的には 此処でチョッと逞しく推された方が、ユーヤの言う通りになり易い。

 詐欺師もとい芸人・商売人の話術テクなら 遊矢も少しは知ってるンだろう☆
 (煽りも含めて初期のエンタメには必要なスキルだったから)

p.43
 簡単に、でも可

p.45
 …言い回しが微妙。
 既に終わっている、が無難かな。

p.56
 ……、コマ割りから変えるんだったら、ケンの台詞は最初の吹き出しだけでイイ★


 …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★






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