とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#021.レイジの出動 続き/縮円舞踏会

p.1 【2017.11.10.Fri】
「――あ …勤務時間切れちゃいました ジュエルさん お願い出来ますか」
「ええ」

「! 『待機中デジタル・ランサーズ』が発動可能だわ
 ――って事はレイジ様はまだ デジタル・ランサーズの勤務続行中って事ね」

「そりゃあ犯人の追跡中に『勤務時間が切れた』なんて理由で戻ったら デジタル・ランサーズ意味ねぇだろ」
ふむ「延長も在りという事だな」

「指2本で音声――と」
 『…待ち給え DAN「ヒロキ」』
「画面がちっちゃいのが難点よね」「私も出せるようだから出すか ほらユーヤも」
あ…嗚呼

p.2 
「…犯人に黒いダイヤモンドが付いてますね」さっきは無かったのに「『LDGナビゲーション』の発動のさせ方で違うんでしょうか」
「…かもね」

 『 』
「…出した LDGディフェンダー」「ワザワザ同じ攻撃力にするんだ?」
 『……』
「俺様は2000のまましたけどなぁ」

p.3 
『ミッション LDGディフェンダー』

「――あっ 他のDA達 消えちゃった」

「恐らく『フロア』の一種でしょう 犯人を別の位相の空間に移した
 これで他のプレイヤーに気兼ねなく 犯人を追跡する事が出来ます」
ふーん

おお「犯人チェイス」
「移動力252ってどのくらい?」
マニュアルによると…

p.4 
「――戻ったが その様子では全員が見学していたようだな」

「…はい 予測の範囲ですか?」
「無論だ」

「出動パターンの例を示す為に 敢えて勤務時間の少ない私が向かったが
 実際にはこういう場合 もっと時間に余裕の在る者が行くように」なるべく.
「はい」それは勿論

「コンピューターがチェックした被害者と加害者には それぞれ白と黒のダイヤモンドが表示される
 スクリーン画面でそれを押すとDANや所属プロバイダ名… 即ちエリア名が表示される
 LDGに所属するプレイヤーであれば 声を送る事も可能だ」位置が離れてしまった場合な

p.5 
「今回のように明らかに加害者が物理的ダメージを発生させた場合
 それとほぼ同じくらいのダメージを与えてやれば それが罰になるだろうと判断され ダイヤモンドのマークが消える

 被害者についてはメンタルチェックをする程 システムを揃えてもいないので」金が掛かる
「出動したメンバーの自己判断…という事になるな
 ダイヤモンドは出動したメンバー全員が此方に戻った時点で消去リセットされる」複数行った場合.
ふーん

「誘拐未遂と不自然・不必要な接触… 要するに痴漢行為と思われるもののパターンについては
 被害者から2メートル距離を取れば 加害者のダイヤモンドは取れるようにした」
あら「安い基準」

p.6 
「その先で罰を与えるか見逃すかは 被害者の心理状況を考慮した上での出動メンバーの判断だな
 必要以上に加害者にダメージを与え その事で被害者が気後れしてしまっては意味が在るまい」

「うん…」
「プレイヤーが快適にゲームを行えるよう環境を整えるのが『プロバイダ』の役目
 『デジタル・ランサーズ』の存在とはLDGにおけるその手段の一つ

 決して『デジタル・ランサーズ』の側が プレイヤー達に恐れられるような存在になってはならない
 分かるな? 特にケン SINGO」
「ぐぇ゛ッ」「俺ら名指しっすか」
返事は?
はーい

p.7 
「『デュエルモンスターズ』は元々 対戦型カードゲームだ
 デュエリストやその志望者達は好戦的であるのが当然 戦う気の無いのに決闘デュエルをすると言うのは矛盾している」
「…まぁ」
はい

「よって口喧嘩の程度には 我々『デジタル・ランサーズ』は出動しない事にした
 同じ暴力を振るうのなら 素手ではなくモンスターを使えと言うのが このゲームの意向だからな」相手もなるべくデュエルで

「…… やっぱ その辺は 気乗りしないなぁ」デジタル・ランサーズの目的については賛成だけれど
「揉めるの 放っておけって言うのか?」
「……」

p.8 
「それは個人の判断だな 明らかに暴力沙汰になりそうな場合は仲裁に行って構わない
 ただし『デジタル・ランサーズ』の仕事と言える程の事ではない
 だから絶対に行かなければならないという訳ではない」それだけの事だ

「本音を言えば『口喧嘩』の程度にコンピューターを対処させるとなると システムが格段に重くなる」金も掛かるし時間も掛かる
「よってアラームは鳴らせない こういう事に力を入れる為に『プロバイダ』をやっている訳ではないからな」私は

「……」
「同じような理由で カードの交換の強要についてもアラームを鳴らす事が出来ない
 ――と 言うより 肝心の対交換・行動パターンの方を知らない」

p.9 
「知らない?」
「私は飛び級で大学にまで行ったからな
 早い話 同世代の者とプライベートでデュエルをしたり …カードを交換した経験が無いのだ」
 公式戦なら… いやそれも大人ばっかりだったか
「…嗚呼」

おい「誰か 最近ブラウザカードでレベルの高いモンスターを手に入れたか?」
「…えっ?」
「何よ 急に」
「……」

「イイから レベル8ぐらい 手に入れてたら見せろって」
えー「ヤダ」
「レベル8…は無いですねぇ」

「……」

p.10 
「私は別にイイですよー レベル7ですけど」
「ソレでイイぜ」

「この子です ライトレイ・ディアボロス くじ引きみたいなQデュエルで当たりました」
「そうか けどお前 プリモンデッキ作ってるから コイツはちょっと合わないんじゃねぇの?」

「プリモン…?」
「プリティモンスターの略 俺が持ってるのだと こういう奴かな?」
あっ「はい 可愛いですね 成程」

「良かったら ライトレイ・ディアボロスと交換してやるよ」
「えっ?」
「レベルが足りねーからコッチのモンスターも付けてさ」
「…あっ その子たちも可愛いー シンクロ交換ですね 是非お願いしますっ」
嗚呼

p.11 
「――へい ザッとこんなモンです 社長」
「――ふむ では次にカードの交換を強要する例を」
「今のがそうです」
「そうか」
鮮やか過ぎる…
けしからん

「区別…つきませんよね全く」
「チハヤが天然だって事も在るけど」
「明らかに嫌なカードを押し付けようとした処で 交換相手が嫌だって言ったら交換トレードが成立しないからな」
表面上は同意した上での話な訳だし

じゃあ「脅したり力尽くで取り上げようとするプレイヤーも問題だけど…」
「実際にカードを取り上げるのは そういう奴ではない という事か」
厄介だな

「大体こういうのって何度か使った後になって 『使えない 要らない 騙された 損した』なんて言い出すものです
 未然に防ぐだなんて無理だと思いますよ」ましてコンピューターなんかに
うんうん

「そうか―― そうだな やはりアラームを鳴らせる類のものではないか」
「…ええ」基準は其処なんですねぇ
「だがしかし既に苦情と言うか …… 被害届をサポートセンターで受理している」

p.12 
「……」
「現在 サブスタッフの方に犯人を捜索させている最中だが
 見付かったら君達の誰かが被害者と共に カードを取り返しに行く事になる」

「…まぁ そういう形で後から動くしかないでしょうね」その件に関しては
「因みにサブスタッフって?」
嗚呼「メインスタッフと同じレオCoの社員達だ
 調査からカードの注文 システム管理… 要するにLDGの裏方役だな

 DAを使う運営スタッフは私と君達 そしてサポートセンターと例外 全20数名だが
 その裏には大勢のサブスタッフが存在する いちおう覚えておき給え」
「…はい」


 例外の例→ ニコ

p.13 
『2分13秒 行動の無いDAに 別のDA1体が 5箇所以上 接触しました』
「レイジ様 私の番ですので 行って参ります」
「…嗚呼」

「…… ジュエルの番かな?」
「1周回ったし そうなんじゃない?」3人とも 待機中 デジタル・ランサーズ 出してたし

「フォース モンスターへの『ミッション』コマンドについては」
嗚呼「大丈夫です 説明しました 犯人だけ別の『フロア』に隔離するって事ですよね」それと自分も

p.14 
「――嗚呼 ミッション・フロアに入るとこの『LDG』から出られない ログアウトによるゲーム終了を除いてな」

「それは… まぁ仕方の無い事でしょうね」
「データを蓄積しておいて 5回ぐらい犯行を繰り返された処で
 LDGへの入場禁止措置などを取るしか無いだろう」その前に改心させるのがベストだが

「…分かりました 他には?」
「ふむ…」

p.15 
「…… LDGディフェンダーで追い掛け回すの ちょっと時間かけ過ぎたんじゃねぇの?
 あのモンスターなら もっと早く 犯人に追い付く事が出来た筈だ」

「それはその通りだが 大ダメージだけ与えて 犯人がまるで反省しないのでは 此方としても意味は無い
 要は再発防止にどれだけの効果が在るかだな」犯人への対応は

「ふーん ま 次は 匙加減 考えてやるよ」
「嗚呼」
本当に…

「…… 私にしろ君達にしろ DMBは全てが初めての事ばかりだ 初めっから完璧な状態であれとは言わない」

p.16 
「より良い状態にしたいとは常に願っている だが実はどんなものが最良なのか
 …その具体的なモデルやイデアは無い 自分達で探り当てていくしか無いのだ」

p.16b 
「イデア?」
「イメージのようなものだな」理想的で模範的
「ユーヤが言った 私の目的は 赤馬零王を 感服させる事でも構わないと」 「…… ずいぶん難しい意味に取るなぁ」 「それは私個人の目的に過ぎないかも知れない このLDGを父に―― そして全世界の人々に 認めさせてみたいと思う  現実のレオ・Coのように」 p.17  「…… サラッと大風呂敷 来ましたねぇ」 「レイジ様にはそうでもないだろ」 「そうそう ビビってんじゃねぇぞリーダー!」 はぁ… 「うふふ 何だか 面白そう 世界中の人にってワクワクします」 「そうだな 俺もこのLDGでエンタメしたい!」 「――差し当たって このLDGは次に『沢渡タワー』を作るべきだSINGOタワーでもいい 「それはどういう結論なの!」 アハハハ p.18  「…… ミーティングが随分と伸びているようだが」イイのか? 「初めっから私の勤務時間だった  犯罪・トラブルに対する対策を一通り行ってはいるが その事だけに気を取られるな―― とも言っておく」 「…そうか」 「レイジ様 ただいま戻りました」 「――嗚呼」 「それじゃあ ジュエルさんが 戻ってきた処で あと一つ この部屋の監視モニターのまわり方についての提案です」 「巡り方?」 p.19  「――はい このLDGはタワーの在るLDG広場を中心にすると 大きく海側と陸地側のブロックに分かれます  そして人口密度ならぬDA密度は 陸地側の広場と街ブロックの方が多い」 「まぁ…」 「ですから3人で監視モニターを見る場合 陸地側ブロック二人と海側ブロック一人で 左回りに巡っていくのがイイんじゃないかと」 「ふーん」 「右回りより左回りの方が動き易いようです 死角のトコ スクリーンが 増えるそうなので また変更はあるかもですが…」 p.20  「イイんじゃない? 普通に考えて――」 「っつーか 俺ら昨日そうした」 嗚呼 「そうですね それは見ていましたから知っています」 「――? 沢渡たちの事 見てたって?」 いや「俺とSINGOとホクトが当番の時間に入り込んで  監視モニターやLDGナビゲーションの事を 色々 確かめておったのだ」5時半から6時までの間 嗚呼「成程」 「それでこのミーティングを開いた訳ね」 「…… LDGナビゲーションの縮尺まで調べていたな 申請すれば此方でデータを渡したのに」 ハハハ「気にしないで下さいレイジさん  僕こういうの調べるの結構好きですから それなりに楽しませて頂きました」 そうか p.21  「お前 デュエルがまともに出来ねぇの リハビる為にDMBやってんだろうが 何 変な事にハマってんだ」 「へへ…」 「笑ってんじゃねぇ!」距離あると思って――僕からの話は以上です 皆さん他に意見や報告など在りますか?」 「うーん」 「特に無いわね」 「…… このようなミーティングは定期的に開いた方がいいとは思うが 明日はどうする?」 「分かりません 毎日は必要ないと思います」 …そうか p.22  『DA2体が 互いに100ポイント前後のダメージに相当する衝撃を与え合いました 現在も継続中の状況です』 「…… 喧嘩の仲裁ね 私の番だわ 行ってくる」 「嗚呼」 「――あ つい行かせちゃったけど 喧嘩の仲裁なんて 大丈夫かな」 《行かせてから気付くな》瑠璃… 《リン…》 《……》 「…さほど恐れる事は無い 昨日も痴漢を撃退していた」 ホッ「そうか… …… 違う意味で怖くなってきたんだけど どうしよう」 p.23 ――それではミーティングを終わります 丁度4時で交代ですね ヒメさんが戻ってきたら言っておいて下さい」 「――嗚呼」 「俺 海 取ったーっ ホクトとノボル陸側な」 「あっ」 「…… 海の方が楽なのか?」 「陸側は下にスクロールして 拡大して建物の中見る必要が在るからな」それを一辺15回 「踊り場みてぇに向こうが透けて見えるようにすりゃあイイのに ――出来ねぇのか?」 「材質的に光を通さない設定だからな 踊り場はクリスタルだから別だが…」 p.24  「楽な分 海側はスクリーンの数が倍だけれどね 僕はコッチに行くよノボル」 「――嗚呼 俺はコッチだ」 「…… 30分で必ずしも全部のスクリーンを見る義務は無い  ただ終わらなかった場合は 次の当番に その続きをさせるよう 伝達を 心掛けてくれ」 「――はい」 「承知した」 「嗚呼」 ※原稿メモ:(ログアウト不可なので)歩いて退室に変更?★ p.25  「ただいまー」 ねぇ「ミーティング終わった?」 嗚呼「あの後スグに」 ふーん貴方ユーヤは?」 「ヒメの事待ってた 一緒に素良のトコ行こうと思ったんだけれど… ノボルも一緒の方がイイかな?」 「…無理でしょ ノボルが終わったら次は私が当番だし その後はユーヤ 貴方が当番」 「そうか… んー」 p.26  「どうした ユーヤ それに ヒメ」 んー「みんなで素良のトコ行きたいんだけれど ヒメも俺もノボルも時間が…」 嗚呼「そう言えばこの後のスケジュールはズレていたな  …… まぁ俺に構う事は無い 素良の処だな 二人で行ってくればいい」クラブ・イン・アカデミアか 《おっしゃー! リンと二人っきり♡♡ 「…… ノボルが邪魔だったみたいに言うな」 《俺達の存在もガン無視するな》 《リン…》 「……」 「まあイイわ 行きましょユーヤ」 「嗚呼」 p.27  《リン…》 はー《思いっ切りハグしてみたいよなー》 《暴走するな》 《色欲担当じゃないだろうね君》 《悪寒がするわ この気配はユーゴね…》気を付けなさい 男はみんな狼よ p.28 【11.11.Sat.】  CLUB in ACADEMIA 「素良―!」 「遊矢! 隣に居るのは女の子だから… 柚子かな?」 嗚呼「ヒメって言うんだ ヒメ こっちは素良のDAデュエリストアバターパープルだよ 「遊び半分で女の子の姿にしたんだって 遊び半分で」 「…… 其処 強調な訳ね 分かったわ 久し振り素良」 「久し振り」 『Qデュエル「縮円舞踏会」を始めます 人間型のモンスターが多い方におススメ  参加御希望の方はグラウンドの方に集まって下さい』 「! 縮円舞踏会…?」Qデュエルだって p.29  「モンスターとプレイヤーでフォークダンスをするんだよ  半分ぐらいずつ減らしていって最後に残った一組でバトル」そして勝った方の勝ち. へー「モンスターとダンス」 「変わったデュエルね」それはまた 「はいはい ルールの説明 でーっす  大きくステージ1とステージ2に分かれ ステージ1ではプレイヤーとモンスター混ぜ込みで二つの輪になって踊ります  曲がいったん止まったら 外の輪と中の輪で向き合って  モンスターはそのまま プレイヤーはカードを1枚出して『勝負』です  モンスターカードは攻撃力を比べて数値の高い方が勝ち 魔法マジックカードはモンスターに勝ってトラップに負け  罠カードは魔法に勝ってモンスターに負ける」  モンスター   ↓  ↑   罠 → 魔法  同じプレイヤーのモンスター同士は相子 持ち主とそのモンスターの場合も相子 p.30  「負けたモンスターやプレイヤーから踊りの輪を抜けていき  最後にプレイヤー二人 または 二人分のモンスター達になった処でステージ2  『バトル』を行って勝った方の勝ちです」  ・プレイヤーがステージ1で勝った場合:   ・モンスターは手札に戻す   ・魔法・罠は墓地に送る  ・あいこはそのまま 「デッキは通常デッキとエクストラデッキを混合にした特別デッキです  その中から5体までモンスターを選んで ダンスに参加させる事が出来ます  踊り易いようDAと同じぐらいの大きさ・姿のモンスターを選んで下さい」  Quest Duel Start ! 「それではステージ0の召喚タイム 参加する方は此方のQフィールドに入り 役員に従いダンスの輪を作って下さい」 p.31  「ドローフェイズは在りません 『バトル』の前に一度だけスタンバイフェイズとメインフェイズが在ります  デッキの枚数制限は20枚 今のうちによーく選んで下さいねっ!」 ふーん「モンスターを5体出すとすると 残りは15枚で その中から 手札を5枚… 確率3分の1って事か」 「まぁね」 「エクストラデッキのカードを直接使う事が出来るからさ 手に入れたはイイけどまだ使いこなせないって言う初心者に人気  モンスターは強いカードを選び勝ちだけれど 魔法カードにやられる時も在るから何時まで残れるか分からない」 p.32  「それでもやっぱり攻撃力の高いモンスターが多いから レアカード見れるかもって見物の人も多いんだ」DA大 限定だけどね 「参加する それとも見物する?」 「俺 参加!」面白そう 「じゃあ 私も」 「なら僕も ステージ0は5分ぐらい在るから 急げばログオフ・オンも可能だよ」 「分かった」 「…… Dディスクでデッキ調整してる人も居るけど」半オフも居るわ.「カードの束を直接持ってる人も居るわね」 うん「かなり大幅なデッキ改造するからね」しかも短時間で p.33  「普通はディスクと プレイヤーにしか見えないカードリストを使って デッキ調整するけれど」DMBターミナルで 「此処じゃあ全てのカードをRSVリアルソリッドビジョンで直接 触る事が出来るんだ  デッキ調整の為にちゃっかり此処ステージ0にだけ来るプレイヤーも居る  だけど二人とも気を付けて まずカードを置く為のテーブルとかは用意されていないから  ウッカリ手放したら全部カードが地面に落ちるよ」 「わっ」 「ゴメン  拾うの手伝うよ」 「有難う」 「手放してもカードが勝手にデッキスロットに戻る事も無いから  普通なら起こらない筈のカード紛失事故や盗難事件が起こるんだ オマケに参加プレイヤーが多いから」トラブル率 倍々々 p.34  「マスターズカードはカードを再認識させれば済むけど ブラウザカードは無くすと痛いよ」  「はいコレ それじゃ 俺行くから」  嗚呼「有難う」 「基本的にデータ再発行してくれないプロバイダの方が多いから  ――と 注意してるそばから 何でそうお約束なの 遊矢 …急いでカードを確認して 時間が無いんだから枚数だけでも」 えー 「そんな 疑うような事」ちゃんと拾ってくれたのに 「イイから! スロットに入れれば何枚かスグに分かるでしょ」枚数表示されるから 「元々は何枚持ってたの?」 p.35  「…分かんない 引き出しから急いで選んで持ってきたから 今デッキに入れた枚数は丁度40枚」だって 「…まぁ急いで20枚に減らしなよ 特別仕様で今ならエクストラデッキに普通のカード 入れられるからさ」サイドデッキに入らない分は 「嗚呼」 「私がダンスに参加させるのは… 幻奏の音女オペラとエレジー  それに幻奏の音姫ローリイット・フランソワとプロディジー・モーツァルトの4体ね」 「俺はこの5体! …素良は?」 「僕はいい人型のモンスター無いから出さない でも一人だけでも勝ち残ってみせるよ」 「そうか」 p.36  「締め切りますよー 急いでー」 「あっ はーい」 はい「男性内側 女性は外側 デュエルディスクのプレートは仕舞って 手札は手札入れポケットに入れて下さーい」 「……」 「どうしたの? 遊矢」 「…男性パートだ 俺背ぇ低いから何っ時も女子に入れられるんだよなー」 僕も男なんだけど 《それよりリンと離れた…》 《瑠璃…》 《…まぁ 勝ち残っていったら踊る機会も在るよ 「勝負」する可能性も在るけど》 p.37 【ii.12.Sun.】 「はいそれじゃ 曲 流しますーっ」オクラホマミキサー 「動きは前の人か モンスター参考にして下さいねー」プログラムで踊るから では「ミュジーック スタート!」 「――はい 其処で 交代っ!  またズレてー  そうそう イイ感じ――」 p.38  「はい ミュジーック ストップ プレイヤーさん手札出して―  1回目行きますよー イイですか?」 ――勝負!!」  WIN! 良し  LOSE あっ  LOSE う… 勝ったー やーん 負けたー p.39  「はい LOSEルーズの文字が出た人は抜けてーっ  円 縮めて下さいねーっ」 くっそー「裏の裏を掻き過ぎた」 「殆ど考える暇は無いのね 踊る間に決めておかないと駄目かしら」 ま ね「曲によって次の相手がプレイヤーかモンスターかは ある程度アタリがつけられるけど  その辺はスタッフも分かってて 踊る時間を延ばしたり縮めたりするからさ」 「はい 次の曲 行きまーす」コロブチカ 「準備イイですかー  スタートっ♪」 p.40 ――はいまたズレてーっ  此処も交代こうたーい!」 またズレてー 「――はい曲ストップ 2回目行きまーす ――勝負!」 p.41  よーし! あっ 負けー 「…… エレジーが残ったみたいだわ モーツァルトは負けたけど」 「遊矢の方はちょうど半分 此処からが正念場ってトコかな」 ←遠くの方はスクリーンで見られる. 戦績も 「何回続くの?」  はい次の曲 行きまーす 「前は4回ぐらいだったけど」  ドードレブスカ 「最近は人数増えてるからなぁ」  スタート〜♪ 「この調子じゃ5回か6回?」下手したら7回 p.42  「手札… 足りなくなるんじゃ」モンスターだけになっちゃう まぁねー「理想は墓地に送った時に デッキや墓地からまた手札に カードを入れられるタイプの魔法マジックトラップを使う事  そうやって手札を補充しつつ ステージ2で上級モンスターが召喚できるように準備を整えていくんだ  やっとかないと 何にも出来ずに負けちゃう事だって 有り得るよ」 「そっか… なかなか奥が深いわねぇ でも先にステージ1を勝ち残らなくっちゃ」 「そうだね」 「はい次― 3回目ー 行っきまーす! イイですかー?」 p.43  ――勝負っ!」 「よーっし 2連勝」全体では3連勝 「イイぞ EMヘイタイガー」  WIN! はい「はーい! 残った人集まってー! 次の曲かけまーす!」行くぜマイムマイム! 「これで―― あと2回ぐらいで済むの?」3回ぐらい行きそう 「見た目はそうでもモンスターが多いから 4か5で割ったぐらいの数の人数って言うのが実態」200人だと40〜50人 p.44  「上手く勝ち残ってくれれば モンスターはそのまま ステージ2で使えるんだけど  やっぱプレイヤーに当たると 倒される確率が高いかなぁ」  はい4回目ー 勝負ー あっ「エレジーがモンスターに負けた」 「ガーン」 うぅ…「此処まで来ただけにショックだわ …… 遊矢はまだ勝ち残ってるのね」 「…うん ジャンケンとか強い?」遊矢って んー「強いとも弱いとも言えないけど」そういうのはでもアイツ みんなが当たり引いてる時に一人だけハズレクジ引いたり  逆にみんながハズレ引いてる時に 一人だけ大当たりしちゃったりするような処 あるから」 「ふーん」 p.45  「こういうイベントだと 最初の1回目で負けなければ」その1回目で負け易いんだけど 「意外に決勝まで行っちゃう事も在る… かしら?」 「ちょっと期待だねっ!」 「…だけど一つだけ訊きたいわ どうして此処で『阿波踊り』が来るの!」フォークダンスに アハハハ うーん「人数多いうちだと流石に爆笑になり過ぎて ゲームにならないからじゃない?」 「そもそも入れるんじゃないわよ」 「…それは担当したクラブかグループの趣味だから」 …… p.46  「――ま 阿波踊りやソーラン節は馬鹿馬鹿しいけれど このクエストの技術 実はかなり 凄いらしいよ?」 「…… そうなの…?」とても そうには 「他のプロバイダのユーザーの分もCG映像ソリッドビジョンでカード出したり  モンスターに特定の動きを行わせたりなんて 普通は出来ないらしいんだ  基本的に他のエリアのには 干渉できないシステムだから」DMBは 「そうなの…? ウチは他のから来たプレイヤーのDAにも マーキング付けたりフロアに閉じ込めたり出来るけど」 「……」 ←技術的に何処まで差が在るのかは知らない p.47  あーあと「フォークダンスにこういう曲を入れるのは 勝ち進んできたプレイヤーのペースを乱させる理由目的も在ると思うよっ  遊矢は勿論 平気だけどね!」 「アイツ…は 人に笑われる事に慣れてるって言うか …… 人を笑わせる事自体は好きって言うか」 「――? 遊矢は みんなを笑顔に したいんでしょ?」 そうだけど 「はい曲ストップ! 5回目行きますよ 向かい合って――… 勝負っ!!」 p.48  「勝ったーっ!!」  WIN! 「…くっ 負けた…」此処まで来たのに  LOSE はい「敗者は速やかに去るのみです 残った人 円縮めてー  コレが終わったらいよいよ ステージ2に行きますよー」ある意味 準決勝です! おーー 「残念だったねぇ遊矢」あと1歩 いや2歩だったのに 嗚呼 「…… 手札残り3枚か だったら8回は行けるのかしらね」このゲーム ======================================== p.7  デュエルで分かり合うノが遊戯王ですから〜  でも其処まで此処でレイジに言わせルのは変かなぁ。 p.16  最初っから、の方がイイ? p.19  基本 左腕が少し重い筈なので、左側を軸にスる方が動き易い…と思イます。  試してみて、自分はマァそう感じました。  主に右腕だけ上げ下げするので、それはそれでヤガテ疲れそうではありますが。  遊矢たちはAデュエリストとして鍛えているので、  動きにしろ体力にしろ そんなに関係ないかも知れませン(けど)。 p.24  …えっと、零児は現実パソコンから直接DA『レイジ』を別の空間に移動させる事が出来て、  フォースのMMは、『異次元トレーナー』なので次元(空間)移動能力を持っている。  そういう訳でレイジは直接部屋から消えてもイイけど、  フォースはMMをワザワザ呼ぶか、歩いてエレベーターに向かうかのどちらか★  他のメンバーは特別ルームを出入り出来るMMではないので、歩いてエレベーターの方に退室★ p.29  カードの3すくみとか、DMジャンケンとか呼ばれている。(作中設定)  後から モンスター<罠<魔法<モンスターの方がイイかな、とか思ッたけど後の祭りと言ウか。  …練り直し時に修正する???★ p.30〜  この場合『召喚』と言ってもリリースや素材は要らない『特別召喚』  後で出てクる事だけど、一律「召喚・反転召喚・特殊召喚」時の効果が使えないシ発動しない。 p.33  ――と、いう訳でオシリス・アームズも多く配置されているイベント。  なので素良は詳しい。(自分でも遊んだ事あるだろウけれど) p.35  遊矢のモンスター:メモによるとスライハンド、ハンサムライガー、ダガーマン、ラフメイカー、覚醒。 p.45  ――と、期待した時点で負けフラグ。  何故ってソレが『遊☆戯☆王』??(或いはARC-V) p.46  …何気なく伝聞事を話していたら、図らずも知ったかぶりミタイになってしまって言葉に詰まった。  そういう事、在りまスよねー。 p.48  原稿では、相手が何のカードを出したのか分からない。  …進行メモによるとモンスターカードだけど、大雑把に勝ち負けだけ(ランダムに)決めて、  後からユーヤ達の手札と出したカードを決めた、って手法を取ってたポイ。  ユーヤの側はヘイタイガー、なので攻撃力1700より強いモンスター、って事になりますか。  …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★





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