とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#020.デュエルスクールへの説明会/パープルとミヨ

p.1 【2017.11.6.Mon.】
「ただいまーっ!

 母さん 今日のデュエルどうだった?」

「勝ったよ勿論 あたしはプロデュエリストにも負けないほど 腕に自信が在ったって 前に言ったろ」

「ふーん…」負けちゃったのか 塾長 じゃ「父さんにも 勝った事 在る?」

「小憎い事言うねぇ この坊主」うりうり「無いよ! あの人コッチが行けるだろーって思った時に ひょいってかわすの得意だし」
「…うん なんか想像つく」

「――ま 今日勝てたのは アンタの組んでくれた このデッキのお陰かな?」ハイ返す
「何時もこんな強いデッキ使ってるのかい?」

p.2 
「うーん 強さはともかく 普段は『EM』達の方が多いかな?
 このデッキは母さんがスグ強い奴を出せるように スケールの大きいカードを入れたら『魔術師』が多くなっちゃったけど」

「あらまー親切設計だ 自分でも使えばイイのに そのデッキ」ほいオヤツ
ん…「でも似たようなの 今日 学校で見た 1体ずつ出して 権現坂に負けてた」

「そうかい… 結局は手札次第って事かね」
そうだ「母さん 方中ミエルって女の子の事 覚えてる?」

p.3 
「誰?」
「…… 一度この家にやってきて 俺の部屋にまで入ってきた…」とか

「知らないよそんなの 妄想かい? 柚子ちゃんだって最近は玄関止まりなのに」
あ…「うん」そうだな「気のせいかも」

「――おっかしいなぁ 俺の事ダーリンとか呼んで」
 
《何だソレ マジで妄想か? あんなチビに柚子から乗り換える気じゃねいだろうな》

p.4 
乗り換え…?「いやミエルに未練は無いけれど」つきまとわれてたの困ってたし
「…ただ 自分の知ってる筈の相手が 自分を知らないって言うのは ちょっと怖いな――って」

 LDG

「――5時です ホクト君 ユーヤ君 御苦労様」
「…嗚呼」
「ケン君とチハヤさんは 彼処と彼処の角に移動して チェック始めて下さい」
「はーい」
「嗚呼」

p.5 
「ホクト君 休憩 取りました?」
「嗚呼」
「ユーヤ君はログアウトして 5分か10分 しっかり休憩を取って下さい」
「分かった」

 【1.7.Tue.】
「――ん この部屋 ログアウトが出来ないのか」
 Flor No.116
 <特別ルーム>
 ログイン・ログアウト不可

じゃあ もっ回 ヘッドセット 被って――改めて それじゃあみんな また!」
「はい」
「嗚呼」
「はいっ!」

「えーと」
 最上階
 準最上階
 ダイヤモンド・ホール
 1階
「準最上階…?」

ふむふむ「此処でもログアウト出来ないと ダイヤモンド・ホールの方はどうかな?」

p.6 
 ダイヤモンド・ホール(上)
 <制限ルーム>
 ログアウトしますか?
  はい いいえ

「此処は出られるみたいだ」

ぐー

よーし「休憩 終わりっ! 素良に会いに行く約束だったな!」

遊矢ぁー「アンタ宿題は? 勉強と仕事 両立させるって言った事 忘れてんじゃないよ」

う…「宿題やって ゲームする時間 残ると思うか?」
《無いだろうね》
《だが形だけでも部屋に戻らなければ叱られるぞ》
「うん…」

p.7 
《キリのイイ処でいったん止めて 残りはゲームの後ですればイイじゃん》
「――嗚呼 そうだな良し その計画で行こう!」

よっとー
「……

 …あの子 ホンット独り言 増えたねぇ」さっきは女の子が来たとか言うし
 思春期ってぇのはあんなモンかい?

はぁーい「こんにちは みんなのアイドル ヒメよぉーん

「お父さん 何 不気味な裏声 出してるの そんな事するならDA貸さないわよっ」

「タツヤもアユもフトシもDMB買ってもらったみたいで みんな塾の方に来てくれないんだ…」遊矢も来ないし
「うーん 流石にコレは由々しき事態ね」サボタージュされるとは

p.8 
「DMBで舞網市のデュエルスクールの生徒同士を対戦させる その為にゲーム機を貸し出していい…って話なんだけど
 お前 どう思う?」
うーん「無料なら」いいかな?「DAもお父さんと違う方がイイし」

「…… 分かった重要なのはやはり其処か娘よ
けど先に「権現坂さんにも伝えておく」
「うん」

「――そうか 此方も話を受ける事にした

 門下生共が昇の部屋に入り浸っておるからな」

『他の塾へも話をしてくれというような事 言われたんですが 権現坂さん アテは在ります?』ウチ実は ちょっと…
うむまぁ「幾つか付き合いは在る 尤もLDSの方から話は回っているかも知れないが」
そーですね

p.9 
 LDS LEO
「――各スクールに一つずつ 施設型のオブジェクトと『フロア』と『ステージ』を提供させて頂きます
 『ステージ』というのは『フロア』に『フィールド魔法』その他のカードをセッティングしたものです」
 Aデッキから カードを10枚 他に墓地・Pゾーン・エクストラデッキ 云々
「複数与える事も出来ますが まずはお試しという事で

 施設オブジェクトの位置は ひとまず舞網市での位置を参考に それに対応する箇所へと此方で決めさせて頂きました
 変更の希望が在れば仰って下さい」

p.10 
「施設オブジェクトに対応するLDG専用のカードとして」はいコレ
「それぞれのデュエルスクール名が入ったカードを製作させて頂きます …分類としては永続魔法」略称でも構いません

「LDGにおけるゲームスタート地点はLDG広場な訳ですが
 各スクールの『施設オブジェクト』が出来れば そのスクールの関係者は其処からもゲームスタートが可能になります

 他にも専用カードとして 『LDGスクール・サポーター』というモンスターカードを提供させて頂きます
 モンスターですが『LDGナビゲーション』と『LDGスケジュール−デュエルスクールのイベント表』という
 二つの魔法カードの機能を備えます」
 LDGナビゲーションはサイドデッキから手札に戻る効果を持ち…

p.11 
「『デュエルスクールのイベント表』はサポートセンターにて一般プレイヤー達に公開します
 『ステージ』では 所属生徒同士の対戦と 他のスクールの生徒との対戦と
 一般プレイヤーを訪問させての対戦と 三つの対戦パターンが可能です」もちろん講師も

「『ステージ』を使用する場合は『イベント表』にて時間その他を指定して下さい」編集画面から選択肢が出るので簡単です
「他のデュエルスクールへの対戦申し込みもコレで出来るようになります
 …申し込む時は 時間に余裕を持って行って下さい」対戦中の内はサポートセンターのには出来ません

「『ステージ』を作るフィールド魔法については 各スクールで御用意下さい
 一つのカードに固定するのでも 時間帯によって変更するのでも自由です
 ただし現在の処 1度に使えるフィールド魔法は1枚」

p.12 
「この『フィールド魔法の発動』は 現実世界におけるAデュエルでのAフィールドの発動と同じです
 これまでと違い Aカードを任意の位置に置いたり オブジェクト化させたりする事が出来
 その状態を『Aステージ』として登録できます

 一度登録した『Aステージ』は その後も何回でも使用できます
 カード配置を『Aステージ』として登録しておけば
 基本の『ステージ』を好きな『Aステージ』に変えて デュエルが出来るという事です
 登録数はひとまず5つまでに制限させて頂きます

 なにぶん初めての試みですので色々と至らない部分も在るかと思いますが
 この企画に御同意・参加頂ける方は プリントにスクール名と責任者名
 それと施設オブジェクトに付けるカード名に オブジェクトの形状パターンなどを御記入して提出下さい」
 パターンの選択については此方に

p.13 
「いっぱい来てますねー
 舞網市中のデュエルスクールが参加するイベントなんて 去年の『舞網チャンピオンシップ』以来の事ですか」
 何ヶ月振り?

「…嗚呼 それだって主催のLDSからの招待を受け
 各デュエルスクールの者が実際に会ったのは 大会当日になってからだった

 経営者・責任者同士が一堂に会し 間近に話す機会など在ったかどうか…
 単なる合同説明会かも知れないが このような事がこの先も続けば それは間違いなくこの街を変える」

p.14 
「舞網市が… 街中のデュエルスクールが変化する
 …… 成程な 『世界』に目を向けるより この街の地盤固めの方が先だと言う意味が分かった」
「――?」

「これ以上の事をやってみせてのけて初めて 『世界』が注目する何かが LDGに生まれるという事だ
 そのLDGという看板が 大きな注目を浴びない限り 『世界』の人々がLDG内部の何かに目を留めてくれる筈も無い

 の考えは其処ら辺を見抜けていなかったという事だな
 単純に市内のデュエルスクール同士で生徒の対戦をするのなら ゲームより直接行った方がマシだと考えていた
 我が権現坂道場の教えが いかに 不動のデュエルでも その程度の行き来を面倒臭がるようでは
 真のデュエリストには成れんとな」

p.15 
「だが其処から考えが違っていた… 若い者の発想は つくづく此方の想像を越える」

「…… 動かない物なんて在りませんけど 太陽が朝 同じ方角から昇って 夕方に沈む
 冬に枯れた木々が春には必ずまた芽吹く そういうのがホントの『不動』なんじゃないですかね」

「ふむ… そういう考え方も在りか」
「へへ」

p.16 
「――素良っ! …あその格好…

うん「オシリス・アームズの仕事中 けど歩きながら話すぐらいはイイよ」
「そうか」

「さっきさー リーダーさんが来て 凄い真面目に『他のエリアの者を入れる予定は無い』って 断られちゃった
 …まぁ僕も深く考えて言ってた訳じゃないんだけど 遊矢とお仕事できなかったのは残念かな 御免ねー」
いや「イイよ その気持ちだけで」
有難ー

「…… その制服はさっきの奴も着てたよな 色が違うけどオベリスク・フォースの…」
うん「デザインはおんなじだね」仮面は無いけど 「遊矢たちはどんな制服?」

p.17 
「制服は無いな 胸のこの辺の部分にLDGの運営スタッフとしてのバッジを着けるんだ」
ふーん「シンプルだね」
「まぁね」

「…… ホントに歩いて見回りなんだな レイジは効率悪いからって 上の方から見下ろす監視モニターに切り換えたんだけど」

「そりゃ彼処 ウチの何十倍も在るもん あの後 行ってみたんだけどさ…
 ウチの広さってあの塔が在った広場ぐらいしか無いんだよ 3分の1は建物が占めてるし」
そうか

p.18 
「そう言えばSINGOは? そっちに置いて帰っちゃったけれど…」
んー「スグにそっちに帰ったから 追い掛けたら ログアウトされちゃった」
「…そうか」

「それで暫く僕 LDGに居たんだよ 塔のそばで右手に海 正面と左手に街が見えるトコ …気が付いた?」
「……」

「…その辺は あいにく俺が担当して見ていたトコじゃなかったと思う」
そうかー「ニアミスだねぇ」
嗚呼

p.19 
「今日が初仕事って言ってたよね どんな感じだった?」
うーん「フォースとホクトは出動してたけど
 そのあとは無かったから今日はモニター見てただけ… になるのかな」考え事で占めてた気も
「出動?」

「プレイヤー同士のトラブルが起こってるのが分かったら その近くに『転移』で移動する事が出来るんだ
 転移って言うのは 瞬間移動の事で…」
「――まぁ 知ってる」
そうか

「当番表が在って その順番で出動予定だったんだけど 俺 名前ヤ行で 1番最後だったから…」
「ふーん ま 平和でイイんじゃない?」

p.20 
「そうだな… うん確かにオープン初日でトラブルばっかし在ってるなんて なんかヤダ
 このまま出動ナシならイイのに」

「ある程度『デジタル・ランサーズ』の名前が知られれば エリア登録してるユーザー達は そのトラブルを起こさなくなる筈だよ
 問題は外から来るプレイヤーかもね」
「そうか」

「海馬Coがこの手の行動には制限範囲かけてるからね 前にちょっと大きな事件が在ったんだ… 知ってる? 遊矢」
「――いや」

p.21 
「『ニードフル』って処のプレイヤーが『FigHtIng』って処で其処のプレイヤーと喧嘩して
 『FigHtIng』のバトル何たらって奴らを圧したの
 それでバトル何たらが『ニードフル』の方に出撃して そっち側の警備隊だか何だかと大騒ぎになって…
 エリア戦争だなんて呼ばれてる」ちょっと大袈裟だけれど

「そうか…」
「そんな事が在ったから 各エリアで作られた組織は 其処でしか行動できなくなった
 でも… あの罠カードは発動できてたね」

「うーん 相手が俺のエリアの奴だったからじゃないのかな」正確にはデジタル・ランサーズ
「……専用カード持ってる人って言ってたね そのカード見せてもらってもイイかなぁ」

p.22 
「――嗚呼」確か出し方はー 「LDGディフェンダーって言うんだ サイドデッキに入れてある」
「サイドデッキ?」

「…嗚呼 サイドデッキから手札に加える事が出来て 使った後もサイドデッキに戻るんだ」
ふーん

《…遊矢 そういう事は余り喋らない方がイイ》
《そうだよ 何の為にカードに直接書いてないのか忘れたの》
「あ…」


「どうしたの?」
いや…「カードに書かれてない事っていうのは 知られないようにする為だから」
《……》

君スパイ向いてないねー「大丈夫 誰にも言わないから」
へぇ「そのカードか 凄い効果だね」攻撃力6000!?
「…嗚呼 だけど殆どのデュエルで使えないんだ」
ふーん
《言うなっちゅーに》
※原稿メモ:5〜10分経過 

p.23 
「素良君!
 じゃなくってパープルさん」

「ミヨさん?」 ボソッ「遊矢カード直して」
「嗚呼」

うふふ「やっとプレイ権利が得られたの パープルさん 噂通り可愛いわねー 私なんて殆どジャージよ」
「知り合い?」
「うん」
「俺もパープルって呼んだ方がイイのかな」

「イイよ 素良で ミヨさんも ミヨさん コッチは僕の知り合い」
「…… 榊遊矢」
「たちばな美代よ」

「ミヨさんはねー 僕が居るお菓子クラブの部長さんなんだ 僕は味・食感研究委員」
ハハ「食べるだけじゃないのか それ」
「うふふ」

p.24 
「お菓子作りってデュエルに関係ないからって 取り潰されそうになった事が在るんだけど――」
「僕はお菓子が好きだから」
ええ「反対する講師をデュエルで負かして クラブを守ってくれたのよね」

「へぇ〜」
「ふふ ミヨさんのお菓子 美味しいんだよー」
「素良君は見ての通りオシリス・アームズに入隊できるほどの腕前 私は今は やっとプレイ権利を得られたばかり」

「プレイ権利?」
「うん 一般の生徒は何度かデュエルして勝たないと このDMBをプレイ出来ないんだ」ゲーム機の台数に限度あるから
「僕みたいに元々デュエルが強い生徒は別だけど」

p.25 
「…あっ 半ログオフさん発見!」
うちじゃログオフと呼ぶ

「半ログオフ?」
うん「ログオフはしてないけど似たようなものだから 半オフなんて略し方もしてるね

 通行の邪魔にならないように こういう人の少ない処に置くんだろうけれど それが危ないんだよねー」全く
「…嗚呼」確かに

「プレイヤーさんプレイヤーさーん!? …… 駄目だね完全に外れてる 戻ってくるまで僕ウェイトだ」ふー

「それじゃあ… 私達でデュエルしましょうか?」
「えっ?」
「此処DMBですし」
まぁ…

p.26 
「デュエルするんだったら此処はちょっと狭いから あっちグラウンドのフリースペースの方に行った方がイイよ」
「有難う素良君

 行きましょう 遊矢君」
えっ「あ… ん…」

うん「この辺が空いてるみたいねぇ」
『――決闘空間オープン セットアップを開始して下さい』
良し「始まった始まった」

「…… どうしよう 大会でも資格取る為でもないのに 初対面でデュエル申し込まれたのなんて初めてだ!!」
 >逃げる
  無視する
  笑い呼ばす
  謝る

p.27 
《変な脳内選択肢出してんじゃねぇ!!》
《普通にデュエルすればイイだろう》
《って言うか もう始まってるし?》

「遊矢くーん? 先攻希望ならジャンケンするわよー?」
あっ いや「後攻でイイです」

(今 ユーゴ… 殴った…?)

「――そう」

《ほら デュエル しゃんとしろってんだ全く》
あ 嗚呼
決闘デュエル!」

p.28 【11.8.Wed.】
「私のターン カードを1枚セット!

 ターンエンドよ」うふふ
「よーし!」

「俺のターン! ドロー!」

 超カバーカーニバル

「レディース・アーンド・ジェントルメーン!!」
ん?
「これよりわたくしユーヤによる ペンデュラム次元のエンターテイメント・デュエルを御披露致しまーっす!!」
何?

p.29 
「まずはスケール1の星読みの魔術師と スケール8の黒牙の魔術師を Pゾーンにセッティング!」

「何だー?」
今だ「ダイレクトアタック!」

「出た出た」ペンデュラムホール 「ミヨさん何ターン持つかなァ」

「さぁさぁ御覧下さいP召喚! 手札よりレベル6のEMハンマーマンモを 攻撃表示で特殊召喚しまぁーす!」

p.30 
 攻 2600

「! 攻撃力2600…

 よしよし来いっ!」

「このカード 自分フィールドに 他の『EM』カードが無いと攻撃できません」
「あらま」
「其処でこの魔法マジックカード 『超カバーカーニバル』の発動です!」

p.31 
何だありゃ
カバがいっぱい…
トラップ発動」
わーっ
「魔法カード発動」
うわ ーっ

「EMディスカバー・ヒッポを攻撃表示」 攻守 800
「カバートークン3体を守備表示で 特殊召喚です」 攻守 0 ×3
「コレでハンマーマンモの攻撃が可能に!」
おおー「凄いね!」

「それでは行きますバトルです! EMハンマーマンモでダイレクトアタック!」

p.32 
――って「マジか!?」
「攻撃力2600!」

「マジマジ平気 どーんと来い! 何たって――」

この瞬間「ハンマーマンモの効果発動! 相手フィールドの魔法・罠カードを全て 持ち主の手札に戻す!」「キャアアッ」 女子生徒S2 LP →1400

p.33 
「続けヒッポ! お前もダイレクトアタックだ!」
ヒポ!

えっ「あっと ちょっとタンマ…」

ひゃーっ 女子生徒S2 LP →600

「――私はコレでターンエンド 貴女の番です ミス・美代さん」

そっ…「そうねぇ まだ勝負着いてないか ちょっと待ってね」立つから「私のターン…」ドロー

p.34 
「……

 …… …… ……」

うーん ブツブツ

う…「何だか落ち着かない 何時もならヒッポに乗ったりして Aカード探すのに」もしくはローラーブーツで走るとか

「……

 あー駄目 降参 トラップ外されちゃうんじゃ 作戦パァだわ サレンダーする」
そっ…「そう… ですか」
『デュエル終了 勝者ユーヤ』

「あんなに自信満々だったのに」
《その自信を打ち砕いたのは誰だよ》
「…… 俺?」って言うかハンマーマンモ
《分かってんじゃねーか》
『決闘空間クローズ…』

p.35 
「強いんだねー君」ユーヤ君だっけ 「流石は素良君の知り合い」
そっ…「それほどでも」

「――おい 何だお前 一人で大声出して」
「え…」
「お陰でデュエル 負けちまったじゃねぇか」
「そうよ そうよ」トラップ発動し損ねたわ

「負けた事 人のせいにすんなよ」
「そうよ 気を取られてた方が悪いんじゃない」
「お陰で勝てたぜ」サンキューな兄ちゃん
あ… どうも

「何だよ こんな処であんな大声出して 派手な魔法使って目立つなんて 明らかにマナー違反だろうが」
「そうよ イイ迷惑だわ」
う…

p.36 
はい「ストップ」
「素良!」
「文句が在るならデュエルで決着つけたらぁ?」
うっ

「尤も僕より強いからねぇ 君達じゃ束になっても勝てっこないよ 行こう 遊矢 ミヨさん」


「素良君…より強かったの」道理で
「――うん 黙ってて御免ねぇミヨさん」
いえ…

p.37 
「――御免 素良 俺よく考えたら ああいう処に入るの 初めてだった」確かになってなかったかも
「――そう?

 嗚呼 Aデュエルは出来ないモンね」狭くて
「…… それも在るけど……」

 【ii.9.Thu.】
「あの手の処に行くと 最低一人は 父さんの失踪こと 知ってたから」
 あっ 榊遊勝の子だー
 親父 何時 帰ってくるんだよっ
 う…
「とてもデュエル出来る雰囲気じゃなくって…」良くて入口止まり
「ふーん?」

《そう言えば》
そう言えば「さっきのDAは?」
「戻った途端 僕に気付かないで行っちゃった よく在る事だから イチイチ腹を立てたり ガッカリしたりしないようにね」キリ無いよ
「そうか」分かった

p.38 
「ヒポ! ヒポヒポ―!」
 LDGの通常サポート時間の終了が迫っています
 今日はログアウトして 明日また お楽しみ下さい
「あっ… 御免」もう そんな時間か …

「悪い素良 もう帰らないと」
「うん またね遊矢」
嗚呼


ふー「まだ心臓バクバクしてる

 柚子も権現坂も居ないであんなトコ… ホント何年振りだろう」素良が居たけど

《…… 緊張すると騒ぐんだな お前》大声出したり注目を集めたり
《変わった防衛行動かもねぇ》確かに知らなきゃ分からない
《そう言えば人の多い処には 余り近付かなかったりスグに離れようとする傾向が在る》

p.39 
「そ… かなぁ」
《動くのが好きとか ソイツらに用は無いだとか 色々理由は在ると思うが 克服した方がイイと思うぞ》
「うん…」

《…別に人の多い処なんて 観衆の前スタジアムとかできちんと出来ればイイんじゃない? 遊矢の場合》
「…えっ」

《何言ってやがんだよユーリ 知らない人間が多いトコが駄目とか そんなヘタレなデュエリスト居るかよ》
《デュエルと対人恐怖症のケが在るかどうかは関係ないじゃないか 僕としちゃスタジアムの連中もウザいね》
うーん

p.40 
《だけど遊矢は人を喜ばせたり観客を盛り上げたりするのが好き…》しかもそれをお仕事にしてる
《ある意味それが前世ズァークの中で分かれてしまった 僕と遊矢の境界線…って感じ》
 みんなに笑顔を
 お前ら 何時か 覚えてろ

「そうか…」
《だったら根暗で他人が苦手だって部分は全部ユーリに入っちまえば良かったのに 遊矢にも残ってるだなんて難儀だよなぁ》
《喧嘩売ってるのユーゴ?》
そーか 人嫌い担当か お前
何だって

《…… 少しずつ出来るようになればいい》
「そうか」
《差し当たりこの後きょうの優先は 休みを取る事と宿題の残りを片付ける事だな》
「……」

p.41 
 LDG

「――すいません皆さん 急に収集かけちゃって」
とにかくデジタル・ランサーズのミーティングを始めます」
 03:20

「昨日 一通り調べましたが あの壁のスクリーン 少し不具合が在るようですね
 特に横スクロールが一度に数十センチしか動かない」

「――嗚呼 DMBターミナルの画面がそのままセンサーになっていて
 その上で動かさないと信号が当たらないから反応しない」RSVが作れるのもこの範囲
 当たって跳ね返るのを感知している

p.42 
「そうですか… それはちょっと痛いですねぇ」
「…そうか?」
「…角に出来てる部分だろ」それと出入口
「死角だから横スクロールを繰り返さないと見えないんです」

「細けぇな お前ら 俺そんなトコ 気付かなかったぜ」
「俺も」
「…… 部屋の形を考えれば スグ気付くじゃないか」
「私…も 今 気付きました」そうですよねぇ 見えないトコ在るんだ

ふむ…「この部屋の中心位置をLDGの別の箇所に移す事も出来るが
 それだと確実にLDSタワーの向こうが死角になるからな その6箇所については別途スクリーンを用意しよう」
「はい」お願いします

p.43 
「それから… ちょっと待って下さいね」

「コレです LDGナビゲーション

 初期表示は縮尺約2000分の1
 LDGタワーを含めた2キロ平方メートルの地点が1メートル四方に表示されます」海が必要でない分 タワーが中心にされてない
「通信中のダイヤモンドは建物の中に居ると表示されません このように拡大して建物中を見ると 在るのが分かります」

p.44 
「――嗚呼 因みにスクリーンモードでは 後ろが見えるよう半透明になる …何処か不都合かな」
「いえただ使用する側としては 知っておかなければならない事かと思ったので確認を」
「そうか」

「…… レイジのダイヤモンドだけ金色だな 他のはみんな銀色なのに」
「1階のサポートセンターの人達も銀色でした プロバイダとその他の役員スタッフを 分けているようですね」

「――嗚呼 これに更にデュエル関係者を示す銅が加わる」
「…?」
「彼らの方にもLDGナビケーションの機能を使わせるから 初期画面で表示させたら訳の分からない事になる」誰が誰だか

p.45 
「機能上 君達は サポートセンターに居るオペレーター達とも通信が出来る 昨日はまだその必要が無かったようだが…
 彼らの方から出動要請が来る事も在るので その時は応えてやってくれ」向こうには既に言ってある

「…… よく見ると中に名前が在るの発見
 男女で色が違いますねぇ」男性青 女性赤

「あと自分のだけ 内部でそれが光ってるみたい」

「――嗚呼 ダイヤモンドと文字の色は役員章のバッジと同じだ」色合い的に私のは文字が緑っぽいが
「こういう事は 極力 分かり易い形で 共通させた方がイイからな」
「同感です」流石はレイジ様

p.46 
「先程少々言ったように 舞網市内のデュエルスクールをこのLDGに招き入れた
 君達の仕事とは直接関係は無い事だが… 各スクール毎に施設オブジェクトやフロア・ステージなどを製作している」

「…俺も親父殿から聞いた 現実の舞網市とある程度対応しているそうだが…
 権現坂道場は山の上に在る 此処だな」
「ウチは此処」

あっ「本当だ よく見ると昨日のマップと少し違う」昨日は山の上 何も無かった
「現実の舞網市と対応してるのか― じゃ 俺様の住んでる屋敷は此処だな」
「ウチはこの辺」
私んちはー

p.47 
「確か『LDGスクール・サポーター』というカードが配られていて
 それが『LDGスケジュール』と『ナビゲーション』の機能を持っているそうよ」
「――嗚呼」

「まだ『ステージ』が準備されていない 『フロア』が作られていないスクールは オブジェクトが半透明で表示されている」
また「『LDGナビゲーション』も『スケジュール』も
 1枚のカードを複数のプレイヤーが 他のカードを通じて 共同使用する形となっている

 『LDGスケジュール』は種類ごとにそれを編集できる権限者の数などが違うが
 …そう言えばフォース 先程カードを魔法罠ゾーンのスロットに入れていたな 『機能』したのか」普通ならエラーでカードが出て来るのに

p.48 
「はい… スグにカードの選択リストが出て来るので 双方の効果@マルイチだけのようですが」
 「魔法カード」としての機能に 「魔法・罠ゾーンに置ける事」が含まれるみたいです
「承知した 折を見て他の者達にも伝えておく」

「――それでは 昨日出動した先で その内容を簡単に報告してくれませんか ケン君から」

んー「1回目がアラームでこの辺 接触5回以上って奴だったかな
 2回目はケンカだと思って行ってみたんだけどハズレ」なんかフツ―にデュエル開始しやがった

p.49 
「フォース そのようなデータなら 此方で出動時間と位置座標の記録を取っている 其方を見た方が早いと思うが」
「そうですか …… 集中した時刻や場所は在りますか?」

「…… 集中と言う程ではないが プレイ人数の増えた5時半から6時までの間が1番多いな」
 会社帰りでゲームを買って それで人数が増えたと考えられる「5時42分に1回だけ 連続出動が起こっている」

p.50 
「場所についてはまちまちだが アラームが鳴り易いのは無行動のDAに他のDAが接触したパターンだ
 主にDA密度が低くなっている瞬間を狙って行われている

 LDGでは何処でもデュエルが出来るように 道の幅は最低5メートルと基準を決めてある
 人の流れが何処で止まるかは予測不可能だが そうだなデュエルが長引くと
 見物人が増える分 DA密度の薄くなる処と濃くなる処が発生し易い傾向に在る」

p.51 
「…… 結果論を言えば デュエルをしている最中に
 少し離れた処で犯行が行われ易いという事だが
 デュエルをしているプレイヤーは
 エリアフィールド内の至る処に居る訳だからな
 余り当てにならない結論だ」
「…… 結果論を言えば デュエルをしている最中に
 少し離れた処で犯行が行われ易いという事だ
 デュエルをしているプレイヤーは
 エリアフィールド内の至る処に居るが
 ひとまずは参考にしていてくれ」
「…そうですか 有難うございます」 「そう言えば素良が言っていた ログオフはしてないけど似たようなものだから 半ログオフとか半オフとか言って  通行の邪魔にならないように人の少ない処に置くんだけど それが危ないんだって――」 「…まぁな」 「予測は着く」 「想定内」 「気付かない方が無理だと思うけれど―― 『ログオフ』?」 「…そう言えば クラブ・イン・アカデミアの生徒会もそのように言っていたな」ログアウトでhななく p.52  「恐らくバージョンが違うのだろう」DMBの全体か一部か 「この手の大掛かりなオンラインソフトには時々ある事だ 基本機能は同じ筈だから 気にするような事ではない」 そうか 「そうですね… 此方でも『半オフ』って呼びますか? ネットのオフ会とか言いますし」 「こういうのは俗語スラングだからな 意味さえ通れば別にどういう呼び方でも」 「新しい単語 特に作る理由も無いしね―― 決定?」 「――嗚呼」 「はいっ!」 「あとそれと外れたのから戻ってきた時に――」 《気付かれずに立ち去られる場合が在る》 「気付かれずに立ち去られる場合が在る」 《よく在る事だからイチイチ腹を立てたりガッカリしたりしないように》 「よく在る事だからイチイチ腹を立てたりガッカリしたりしないように――だって」 p.53  「なんかカンペ読んでるような間の取り方ねぇ ――ま それも 予測の範囲内っちゃ範囲内だわ  向こうからすれば此方が勝手にやってる事なんだから 次はワザワザ揉めないでよSINGO」 「ぐ… 分かってるよ」 『DA1体が別のDAに ダメージ252に相当する衝撃を与えました』 「! …誰が行く?」 「私が行って来よう 本来ならまだ 私の勤務時間だからな」 「――はい」 p.54  「…… レイジ様に加勢だ心配だなんて まず 無用の長物だと思うけど 戻ってくるまで別の話題喋る気にもなれないわねぇ」 「そーぉ?」私は出来るけど 「実際 どんな風にやるのか知りたいし… 折角LDGナビゲーション出してるんだ スクリーン出せよフォース」 「――あ はい」 「出た! 人ごみの中みたいだな」 「他のDAに当たらないように 大体1メートルから2メートルぐらい離れて出現するみたいです」 p.55  「人が多いとその分 離れてしまう訳ですが――」 「被害者には白 加害者には黒のダイヤモンド・マーク・が付く  レイジの手許のLDGナビゲーションのスクリーンには ソイツが表示されている」 「『デジタル・ランサーズ緊急出動』の効果に在る 特定処理機能の一部みたい 犯人の追跡用マップみたいな感じになるのよ」 「ふーん」 ホントだ「時々何かを確認してる」 「でもスクリーンには映ってないですねぇ」 「嗚呼 それに犯人共の方も 自分の上にでっかい目印が付いている事は分からねぇみたいだ」 「『LDGナビゲーション』自体 他のプレイヤー達には見えない仕様になっているみたいです  カード その機能を使えるカードを持つプレイヤーでないと使用できないという 制限が掛かっているのでしょうね」 ふーん p.56  「…待ち給え DANデュエリストアバターネーム『ヒロキ』」 「――! 何だ お前…?」 「此方はデジタル・ランサーズ LDG運営スタッフの一員だ  LDGではプレイヤー同士の暴力行為を推奨していない  速やかに危害を加えたプレイヤーの処に戻り 謝罪行為を行うように」 なっ…「何だテメェ 偉そうに! 幾らLDGの運営スタッフだからって… …… 運営スタッフ…… …………」 ハッ「まさか 俺のユーザー登録を抹消しに来たのか!?」 「其処まで極端な事は行わない 此方の勧めに従ってくれればそれでいい」 p.57  「…… さっきの奴の処に戻れってぇのか!? 冗談じゃねぇよ ンな面倒臭い事!!」 「…… 此方の勧めに従わない場合 それ相応の処罰を受けてもらうが宜しいか?」 ハッ「馬鹿馬鹿しい やってらんねぇ」俺は行く 「…… 待ちなさい 月並みだが三つ数える」 ケッ「勝手にしろ」 「…1 …2… 3… ……  魔法マジックカード発動 『LDG』と名前の付くカードとして その機能を使用する このカードをサイドデッキから手札に」 p.58  「…私はLDGディフェンダーを通常召喚 …… モンスター効果発動 攻撃力を252に変化」 攻 2000 →252 「…ミッション LDGディフェンダー 犯行者オフェンダー直接攻撃ダイレクトアタック「ガァアッ」 「――? 何だ?」 げっ「モンスター!?」 p.59  おお「犯人チェイス」 「移動力252ってどのくらい?」 「マニュアルには移動力1が分速1メートルと在りました  1000メートルで1キロですから 4分の1だと時速15キロになります」 「自転車ぐらい…かしら」 「100メートルを10秒で走れる人が 1秒10メートル 1分600メートル …時速36キロですから」チーターが時速200キロで…  【11.10.Fri.】 「…何だ くそっ ……  よーし 引き離っ…」 「ガァゥッ」 「!」 p.60  「ぐぇぇ」 「生憎だったな このゲームのモンスターは転移機能を持っている」 ひーっ 「罰則分のダメージは与えたので解放するが 今後は余り加害行為を行わないように ――返事は?」 あ…「分かった」 「――よし ミッション終了 犯行者オフェンダーのライフは回復  …引き上げるぞ」 「ガウッ」 ======================================== p.2〜  ――と、イウ訳でミエルは切りました  キャラ自体は嫌いじゃあないんだけど、  彼女やレベッカみたいに何時か失恋して傷付くんだろうな、って事が容易に想像つくキャラは  ソウなってもイイっていう製作スタッフの無責任さとか厭らしさとか そういうのも連想できる訳で  其れが嫌。(某作品での経験イマダに引きずってる) p.5〜  また設定チェック★ p.9  此処も設定かなぁ  セットだとデュエル用語の其れと間違う訳で変更★ p.12  …メールに必要事項を書いて送信、なんて形式にした方が、  そもそも集めないでデジタル通信で一斉に知らせたり出来るだろ、とも言えますが。  それだと何処のデュエルスクールが参加したのか、が他のスクールの人には分からない。  手間だけど、書いたプリントを一人一人に提出させる形式(後で一斉集めとかじゃなく)を取る事で、  それを見た者が同じ行動をし易くする、とゆー心理作戦って奴です。…多分。  (会場に来てしまった以上、企画に参加しないと来ただけ損した気分になる。   そういう意味でもワザワザ集めて説明会、かな……) p.13  日美香が主催者代表だったけど、主催そのものはLDSではなかったような…★  舞網デュエル協会、だっけ?? p.14  …見た感じ、一人称は「儂」のような感ジがするんだけれど★  どうなんだろう?? →権現坂父 p.17  此処も設定チェックだろうか★  (手当たり次第にやってるけど…)  なおクラブAはLDG広場より一回り大きい  LDG全体はその100倍×9(ただし、現在の処は未使用状態も多い)  素良が言ってるノは主に街部分  この時点では海の沖や山の方に実際に行ける事を知らない  (遠景・背景用絵のオブジェクトが在るので其れだと思ッている) p.24  …状況的に既にデュエルする流れになってるか、敵意剥き出しで挑まれるとかそんなんが多い。→アニメ本編 p.33  …「Miss」と「さん」は同じ意味です。  ケドこういう時にはワザとやりそう☆ p.37〜  …アニメの設定から考えて、遊勝失踪から3年間はそういう事。  遊矢は1話の石島戦で自分変えた事になってるけど、  それだけで社交面問題全部解決シてたらメッチャ浅過ぎるだろう、とユーか。  (まぁネタにしてる割には書き手も解決に向かわせてるとは☆) p.42  書き手が後で気付いた事☆→監視モニターの死角  『天才』設定の零児なら、見落とさない項目の筈だから……。  練り直し時に最初っからソウイウ事にする、って事になるんだろうか。  (裏設定的な部分が削られる事になるんだろうウけれど、裏設定だからなぁ) p.43  設定…★ p.50  また設定★ p.54  設定多い★ p.57  …待て、とも言いそうだが…… p.59  ――嗚呼、移動力の設定は此処か★(自分用メモ)  …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★





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