とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#018.昼休みの闘い/舞網市の外にて

p.1 【2017.11.2.Tue.】
「昼休みっ! たまにはDMデュエルモンスターズやらないで 別の事しよう ドッジボールでも 駆けっこでも」

「榊遊矢! お前今日デッキ持ってきてないんだってー?」
ヒッ「沢渡 どうしてその事を」

「朝 校庭で走り回って 騒いでたんだろ? 何人もの奴が見てるぜ」
「う…」
「デッキが無い分 デュエルしたくて溜まんないんじゃねぇのかなー? 俺様が貸してやるから校外でパン買って来い」
「…そっ そんな事」

「遊矢に変な事やらせないでよ どうせクズカードばかりの弱々デッキなんでしょ」
馬ー鹿「使えないカード持ち歩くかよ 正真正銘レアカード中心の強力デッキだぜ」
イイねぇ

p.2 
「…… ヒッポとオッドアイズの入っているデッキがいい」
「在るか馬鹿 ちゃっかり注文をつけるな」
じゃEMエンタメイトと魔術師」
「無いっつってんだよ ドラゴンが借りたきゃ言う事聞け」
んー

「やめなさいって言ってるでしょうが」遊矢も駄目!
「…… やらせてしまえ柚子 どうせ叱られるのはコイツらだ
 校則を破った遊矢が運良く学校に戻ってくる保証は無い」お金落とすとか犬に襲われるとか
p.2b 【11.3.Fri.】
「俺とて幼少の頃 遊矢と組み」
 おまんじゅう食べちゃえー
「悪事を働いて 手酷く罰せられた覚えが在る」
 来客用だから食っちゃイカンと言っといたろうがぁー!!
 わーん
あの饅頭事件「それを忘れたと言うなら行け遊矢」
「…其処まで言われりゃ思い出すっつーの 出来ない事分かってて言ってるだろ権現坂」
無論
「ちっ―― だったら学校の中に在る」 嗚呼「購買部って何処だっけ 俺弁当派だからあんまり行った事が無いんだ」 「何だかよく分からんが からかえないって言うなら教室戻ってメシ食うかな」 えー「デッキ」 「止しなさいって アンタは先に弁当食べる!」 ちゃんと一人で食べとくのよっ うるさいなー もう p.3  「…沢渡 柿本とか言うのはどいつだ」 ん?「俺だけど」 「…貴様か 西小蔵に怪我を負わせた件 ちゃんと謝っているのか?」 「――? 何の話だ」 「…忘れておるのか けしからんな」 あー「本人がイイっつってただろ 関係の無いお前が蒸し返すんじゃねぇよ」 「……」 「アイツのDディスクの事だって 修理してくれるって先が無いって言うなら 諦めるしかねぇだろ」 あっ「そのDディスクの話なら 赤馬零王が修理するって レイジがこの前 言ってたぞ」 「そうか 赤馬零王が居たか」技術者と言えば うん「今度の土曜日 アカデミアの方に連れていくって」 ふーん「だったら問題解決だな」 やっぱ「お前の出る幕なんかねぇよ権現坂」 「……」むぅ p.4  「そう言えば 素良に会おうと思ってクラブ・イン・アカデミアに行ったのに 結局会えず終いだったな」  レイジ達の話が長くてその後は 開き直ったみたいに近くのQデュエルやって 正式クエストじゃなかったとか何とか 「紫雲院素良か… ……」←どうでもイイと判断した 「それはそうと権現坂 お前昨日そいつらの親とレイジが話すの立ち聞きしてただろ いったい何の話だった?」 「遊矢と柚子をデジタル・ランサーズに入れた事に関する件と 今日の9時セレモニーイベントを取り行う…という件の二つだ」 「俺も聞いた 俺達のフリしてデュエルするんだって」 「……」 p.5  「…成程 その為にデッキを親に貸しちまったから お前ら今日はデッキを持ってきてないって訳だ」 「…名推理だわよワトソン君」言うか言うまいか迷ったけれど無駄だったわね「早く帰れば?」教室に ん〜〜「どうすっかなー  さっきから黙ってずっと見てるこのクラスの連中 もしかして俺様のレアカード見たいんじゃね?」 「…… それは…」えーと 「そんな訳ないじゃない 自意識過剰ねぇ」 「お前こそどんだけイモなんだよ このリッチでクールでトレンディな沢渡シンゴ様が  『デュエルモンスターズ』最新パックのカードを手に入れてないと思うか」レアって言うのはその中のレアだ 「――!」 p.6  「最新パック!? 覇王龍ズァークがCMやってる『マキシマム・クライシス』か」 「!」 まさかっ「『覇王龍ズァーク』持ってんのか!?」 んにゃ「ズァークは持ってないが レベル9の幻竜族2枚にレベル8 1枚 それとランク9のエクシーズモンスターを手に入れたぜ」 オー 「さすが沢渡さん!」
p.6b
「何よ! 2ヶ月も前のカードじゃない」
「パックとしちゃあ最新」
「ドラゴンじゃないじゃん 覇王龍ズァークなら俺持ってる「今持って来てんのか?」 うっ「それは…」 「だったら口出ししてんじゃねぇよ …それと勘違いすんな 最新パックのが無いってだけで ドラゴンのレアはちゃんと在る」 p.7  「はいはいーい♪ レアカード見たい人ー ついでにデュエルしたい人 並んでー」 …… 何で俺の机のそば 「レアカード」見たい 「デュエル…」はどうしよう 「――あっ デュエルするのにこんなモン邪魔ァ「あっ! 俺の弁当箱!」 「沢渡!」 「椅子空いたぞー 対戦希望者 座れー」 「…えっ ちょっと俺の席」 「邪魔だぜ」 「うわっ!」 p.8  「遊矢! ちょっと其処 いい加減にしなさいよ」 「その通りだ デュエルをしたいなら 遊矢の席である必要は無いだろう」 「遊矢君の席である前に 学校の公共物だよね〜?」誰が「使ったってイイと思うけど」 ぐ… 「貴様ッ」 「学級長 これは由々しき事態なのでは」 せ…「先生を」 「――おっと 変な事考えてんじゃねぇぞ」 ヒッ p.9  「ちょっと! 教室で実体映像リアルソリッドビジョン出すのは禁止よ」 「言われなくてもデュエルは映像無しベーシックでやってやるさ」「――ほらほら どうした誰も来ないのかい?」 「――俺がやる レアカードデッキだか何だか知らんが蹴散らしてくれる 席を借りるぞ遊矢」 「嗚呼」 「オーケイ お前でもイイぜ マンネリ鈍重武者デッキ」 「超重武者だ」 p.10  「それじゃあセットアップ開始 互いのデッキを交換してシャッフル 見物の奴 もっとそばに寄って来てイイぞ  山部 大伴 出入口見張れ 中に入れても外には出すな」 柿本は記録の準備 「…セットアップ完了 ベーシック・デュエル・スタンバイ」 ほらジャンケン むう 「――始めスタート!」 p.11  「俺の先攻 超重武者装留ビッグバンを通常召喚  手札より超重武者装留チュウサイの効果発動 ビッグバンに装備して  共にリリースする事で デッキから『超重武者』1体を特殊召喚  超重武者ビッグベン−K 守備表示!」 守3500 「ターンエンドだ」 「うわ… いきなりレベル8出した」 「レアカード蹴散らすとか言いながら―― お前もレア使ってんじゃん」 「高いレベルのモンスターは大概レアカードだろうが この程度で憶したか?」 ノーマルカードにしか勝てないデッキ? フン「まさか …俺のターン ドロー」 p.12  「俺はスケール0の覇王門ゼロと スケール13の覇王門無限インフィニティを Pゾーンにセッティング!」 「――! 覇王門!」 嗚呼「『覇王龍ズァーク』は手に入らなかったスゲー 「この『覇王門』はシッカリ3枚ずつ手に入れたぜ」何たってスケール0と13 「…… 金に物を言わせたわね」 「何とでも 俺は真竜皇リトスアジムディザスターを攻撃表示」 攻2500 「アモルファージ・ガストルを守備表示でペンデュラム召喚」 守1800 p.13  「レベル9 来た!」レアだ 「けど最新パックのカードじゃないな」準最新だ 「それにビッグベン−Kの守備力よりも低い」 「…慌てんなよ カードを2枚伏せてターンエンドだ」 「俺のターン ドロー  …… 『ギャラクシー・サイクロン』を発動 お前が伏せたうち 2枚目のカードを破壊する」 「俺はその『アモルファージ・ライシス』を発動  フィールドの『アモルファージ』カードの数×100 『アモルファージ』モンスター以外の攻撃力と守備力を下げる」 p.14  「2枚だからビッグベン−Kの攻撃力は800に 守備力は3300にダウンな――」ギャラクシー・サイクロンは殆ど不発 リトスアジムも200ずつダウン 「……」 「更に今のうちにもう1枚 永続トラップ『真竜の黙示録』を発動させる  『真竜皇リトスアジムD』を破壊して ビッグベン−Kの攻撃力と守備力を半分にするぜ!」 守 →1650 「…ッ アモルファージ・ガストルより下がった」 「リトスアジムをコストに使っただけの事は在るわね」 ふふん♪ 「うろたえるな遊矢 俺の手にはもう1枚 超重武者装留チュウサイが在る」 「何ッ」 p.15  「超重武者ワカ−O2を通常召喚  チュウサイを装備してリリース  デッキから超重輝将ヒス−Eを特殊召喚!」 守 2800 「またレベル8 出した」スゲー 「良し! 行け権現坂」 「…バトルだ ビッグベン−Kもヒス−Eも守備表示のまま 守備力を攻撃力として攻撃が出来る 「ぐッ」 「ヒス−Eでアモルファージ・ガストルを攻撃 …破壊」 p.16  「続いてビッグベン−Kでダイレクトアタック」 沢渡 LP→2350 「沢渡さーん 押されてますよ―ぉ?」 「うるせぇな さっさと…」 「ターンエンドだ」 「応」 「俺のターン ドロー  チッ…」儀式か 「エクストラデッキからアモルファージ・ガストルをペンデュラム召喚」 守 1850 「ターンエンドだ  言っとくが P召喚やリバースしたコイツが出ている間は エクストラデッキから特殊召喚できるのは  お互い『アモルファージ』モンスターだけだからな」 「…今更だな 負け惜しみか」 p.17  「うるせぇ まだ負けちゃいねぇよ!」 「…その心意気や良し」俺のターン ドロー「腐っても決闘者デュエリスト魂だけは在るという事だ  …ならば俺も全力で 墓地に在る『ギャラクシー・サイクロン』を除外して 『真竜の黙示録』を破壊する」 「――ハッ 『真竜の黙示録』第三の効果  このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合 フィールドのモンスター1体を破壊する  効果の対象にするのは超重輝将ヒス−E おさらばだぜむぅ p.18 魔法カードギャラクシー・サイクロンを墓地から「除外」する為とは言え 軽々しくそれをしたのは失敗だったか…  やはり 魔法・罠カードは俺のデッキには合わない?》うーむ 「――いや そうかPゾーンを破壊すれば良かったのだな」この場合――まぁな けどもう後の祭りだぜ」 「…後悔と反省は次の戦に生かす しかし完全に誤った訳でもない」全力を出すと言った筈  「墓地に魔法・罠カードが存在しない事により 超重武者ビッグワラ−Gを特殊召喚!!」 守 1800 p.19  「ターンエンド お前の番だ」 「そんな壁…」俺のターン ドロー 「…… カードを1枚セットする」ターンエンドだ 「俺のターン ドロー ……  俺は超重武者ツヅ−3を攻撃表示で召喚」 攻300 「ターンエンドだ」 「!  見るからに罠だな カード確認させろ」 「嗚呼」 「…抵抗しないとか自信だねぇ 成程 墓地のヒス−Eを蘇らせるツモリか」 「まぁな」 p.20  「俺のターン ドロー」 「…遊矢 その卵焼きは床に落とした奴でしょう 食べないの」 えー「スグ戻したんだからいーじゃん」 駄目! 「沢渡さーん 俺もお腹空きましたー」 「うっせーな スグに勝つからちょっと待ってろ!  真竜王アグニマスドバニッシャーをペンデュラム召喚!」 攻2900 「レベル9 2体目 コイツならヒス―Eが復活しようが怖くないぜ」 おー「さすが沢渡さん」 p.21  「っつー訳で お望み通り超重武者ツヅ−3を攻撃!」 「甘い! 超重武者タイマ−2の効果  手札からこのカードを墓地に送り」墓地に魔法・罠が無い場合 「攻撃対象を『超重武者』モンスター ビッグベン−Kに変更する!」 「…くっ」 「かわした!」 「これでツヅ−3を倒したら 出て来るのはビッグベン−Kって事か」 おー ★擬音追加:扉の開く音 「何だ何だ?」何で別の組の奴が居るんだ 嗚呼「デュエルモンスターズやってる」 「おい誰か黒板にライフ書け」モンスター p.22 
 
権現坂
LP4000
・ビッグバンチュウサイビッグベン−Kワカ−O2チュウサイヒス−E


・ビッグワラ−G
・ツヅ−3
 
沢渡
LP4000 2350
・Pゾーン S0〜13
・リトスアジム
・ガストル
・アグニマスド★
「へーっ 権現坂の方が勝ってんのか」 「嗚呼」 「…ちっ 流石にやかましくなってきたな」俺の方はターンエンド 「ふっ… 我が権現坂道場に伝わる不動のデュエル 周りがどうであろうとも 微動だにしない俺のターン ドロー 「何代続いてるって言うんだよ」内心は浮かれてやがるだろう 喜々「DM自体がまだ30年も歴史ねぇぞ」 「…… 道場自体を開いたのは 俺の親父殿の兄上で…」それを親父殿が次いで2代目 p.23  「…… レイジから聞いた話と違う 町内会のデュエルクラブの顧問だったけど 舞網市になったから道場を開いたって聞いたぞ」 「町内会〜? 舞網市は何十年も前から舞網市の筈だぜ」 えっ「十数年前に合併して出来たって聞いたぞ」 「そうよね そう習ったわ」 「お前ら! 次期市長候補を父親に持つ俺様が 『舞網市』の歴史について知らないとでも思っているのか」 えっ「でも俺も十何年か前って習ったですよ?」 「十数年前と数十年前を逆に覚えてたんじゃないの?」 「ぐっ」 「沢渡の父さんが昔 町長だったって んでレオ・Coが出来てから舞網市の人口が増えた…とか」 「……」 「…話が随分それているが 親父殿が昔デュエルクラブでデュエルを教えていたと言うのも事実だぞ どっちも間違ってはいない」 「…そうか」 p.24  「俺は超重武者グロウ−Vを守備で通常召喚」 守1000 「ターンエンドだ」 「…ちッ 俺のターン」ドロー 「アモルファージ・ルクスを通常召喚」 攻 1350 「…バトル ルクスで超重武者グロウ−Vを攻撃」 「…破壊 だがそれによって墓地へ送られた事により 俺はデッキからカードを5枚確認し 好きな順番で元に戻せる」 p.25  「…… アグニでビッグワラ−Gを攻撃… 破壊 ターンエンドだ」 「俺のターン ドロー  超重武者ダイ−8を召喚 効果で守備表示に変更する」 守 1800 「…… ツヅ−3を守備表示に変更する …バトル ダイ−8も守備表示で攻撃する事が出来る  アモルファージ・ルクスを攻撃… 破壊!」  沢渡 LP →1900 「…ちッ」 「ターンエンドだ」 「地味だね〜」 「…どうかな」 p.26  フン「俺のターン ドロー  ……  バトルだな アグニでダイ−8を攻撃する」 「……」破壊されたので墓地へ 「ターンエンドか?」 「まぁな」 「俺のターン」ドロー 「…… カードを1枚セット ターンエンドだ」 「俺のターン …… ルクスをエクストラデッキから そして2枚目の覇王門零を手札からペンデュラム召喚する」 おおっ p.27  「そして儀式魔法『精霊の祝福』! レベル7の覇王門零をリリースし 同じレベルの古聖戴サウラヴィスを儀式召喚!」 「儀式召喚!?」 「レベル7だってレアかな?」 「レアっちゃレアちゃん」  守2800 「ターンエンド」 「……? 何で攻撃しねぇの」 「お前 後来たか あの弱っこいの倒すと強いのが復活してくるんだよ それで膠着状態ってトコ」 ふーん p.28  「沢渡さーん 外出たがってる奴らが増えてますー」 「うっせーな 黙ってデュエル見てろってんだ」 「沢渡 腹減ってるみたいだな」 「権現坂もでしょうけど」あたしもだけど  アンタはちゃっかり一人で食べたわね 「…俺のターン ドロー  …… 超重武者装留グレート・ウォールの効果を発動  手札のこのカードを『超重武者』ツヅ−3に装備し 守備力を1200アップする」  →1500 「ターンエンドだ」 「…ちっ 俺のターン ドロー …………」 p.29  「真竜機兵ダースメタトロンをペンデュラム召喚」 攻守3000 「今更だな 最新レアカードの名が泣くぜ 全く」 「…… これがさっき言ってた最新パックのレアカードか…」 「確かに今更っちゃ今更だけど」 「レベル7以上がポンポン召喚されて 3体 フィールドに在るって光景だけでも恐ろしいぜ」 感覚狂うな― 覇王門様々や 「…… ターン9だっけ アグニ出したの それじゃあ5ターンは無駄にしたかな」 「…しッ」 p.30  「俺はこれでターンエンド」 「俺のターン ドロー  ……」 《ソード999 …戦闘? 「超重武者」が戦闘を行った後 その相手モンスターの攻守を0に…》 「そうか 確かに 守りに徹し過ぎるというのも考えものだな」 「――は?」 「このデュエル とうに勝負は着いていたと言う事だ …… 超重武者ツヅ−3を攻撃表示に」 攻 300 「バトルだ 真竜王アグニマズドVを攻撃!!」 p.31  「返り討ちで当然ダメージ2600 けどコレで超重武者ビッグベン−Kが復活」ヤバイっすよ 沢渡さん  権現坂 LP →1400  ビッグベン−K 守 3500 「…ふん だがアグニマズドを倒されたとしてもダメージは600 まだ巻き返すチャンスは…」 「そうか 罠発動『仁王立ち』 其方の伏せカードに これに対抗する手段は在るのか?」  仁王立ち  攻守を倍に  ビッグベンK 守 →7000 「ッ…」 p.32  「――どうせブラフだよ」真竜の継承 「…くそっ」 沢渡 LP →0 「やった! 権現坂の勝ち」 「…まぁね」 「1ターン早く決着は着いてたって事か」さっきのコンボ見るに 「けどそれだと最新レアカード見れなかった訳だし」 「――ま 結果オーライ?」 「沢渡 それに遊矢を蹴った奴 遊矢に謝ってもらおうか」 「ん〜…」 「メンゴ 「誠意が足りーん!!」 い…「イイってもう権現坂 お前も沢渡たちも 腹 空かせてるだろうし」 p.33  「応よ 人がデュエルしてる隣で バクバク 飯 食いやがって」 「じゃ それが 仕返しになったって言う事で」 「――ふん 行くぞ お前ら」 はい「沢渡さん」 「待たせたな遊矢」俺も自分のに戻る 「もう席に戻ってイイぞ」 「嗚呼」有難う 「でもスグ座るのは生温かくって気持ち悪いからやめとく」 …そうか 「学級長 クラスの危機は去りました」 「有難う権現坂君  お陰で1組の侵略を受けずに済んだ!」 「……」侵略?  結構 面白かったかな  レアカード見れたしー  おい 黒板消せ p.34  「――あっ 沢渡にデッキ貸してもらうの忘れた」そう言えば 「…… 忘れててイイわよ そんな事 って言うかもう 昼休み終わり」 「…そうか 食べるの手伝ってやろうか 柚子」 「結構」自分で掻き込むっ 「…… うーん」 《権現坂さんと話したら 舞網市より市外の 世界中のデュエルスクールの方がイイと》 《そうですね でもその為にはまず 舞網市における基盤を作るべきだと思いませんか?》 《うーん》 p.35  「参加する生徒数に応じてDMBターミナルはお貸ししますよ  それと選手の控え室と言うか 各スクールの専用のブロックなんかも用意させて頂こうかと もちろん無料で」 来たー! 「…はは なんか上手く零児君に乗せられたって感じだなー」…我ながら 「けど何時までも柚子のDAって訳にもいかないし」まぁタダで貸してもらえるって言うならイイかな? 「――貴方 どうでしたDMBとやらは」 うむ…「昔日の決闘者の王国デュエリスト・キングダムやバトルシティと同じような形式かな  出会い頭にデュエリスト達がその場で対戦する事が出来る」スターチップだか地図カードやらを集める必要は無いが p.36  「デュエルをするには自分から相手に話し掛けたり 対戦ルームへの予約を入れたりしなければならない訳だが  ――ま そのような時間すら押しむようではデュエルの腕は上達すまい  我が道場は『不動のデュエル』が流儀ではあるが デュエルをしない怠け心とは全く意味が違うからな」 「――はい」 「ただまぁ見ているだけの者 デュエルをせずに歩いたり話し込んでいるだけらしい者も多かった  今は物珍しさの方が先に立っていると言うべきか」 p.37  「プレイヤー達の実力については お世辞にも高いとは言えないが…  …… プロバイダの者は『デュエルで遊びデュエルで学ぶ』と言っていた」  即ち「そういう段階に在る者たちを対象としているゲームという事だろう  雛鳥たちに鷹や鷲のように飛べとは言わぬ… じれったいとは思うがな  鍛えてみたいと思う者たちも実際居た 尤も再び会えるかどうかは分からぬが」 「……」そうですか 「一期一会… という言葉を思い出したよ 皆が自由奔放だ 荒海のような処でもある 誰もが童心に返ってはしゃいでいる」 p.38  「…… そのようなゲームなのですか? 昇さんの態度を見ている限りでは 真剣にデュエルをしているようには見えませんが」 「――うむ 何時いかなる時にも動じぬ心 それが即ち昇に教えた『不動のデュエル』の極意だからな  それを昇が貫いている事に不思議は無い」 「…… そうですね」 「時は流れる 時代は変わる 新しいデュエルが出て来るに当たって 新しい戦法スタイルを提案し 己を磨き上げようとするのは当然の事」 p.39  「不動とは 確かに動かない事ではある だが何もしない事ではない 消極的である事と不動の教えは全く別だ」 うふふ「要するに 楽しかったし面白かったし またプレイしたいと」 「…… 身も蓋も無い解釈だな 奥よ まぁ間違った意味には取っておらんが」 「…… そのような処で修行を積み 自分を高めようとしているのですね 昇さんは」 「うむ…」 p.40  「迷わされると言えば迷わされる事も多い場所 だからこそ鍛錬の場所にもなる  己と向かい合い技術を磨く 自らを鍛える試練の場だ」 「…… 貴方は昔ラスベガスで 危うく無一文になって日本にも帰れない状態に陥りそうだったって本当?」 「…… 言うな奥よ」 「何とか借金を返済して オーナーの方に土産物として渡されたのがDMだったそうですね」 「――嗚呼 御子息が作った物と言っていた」 p.41  「自分より年若い者がこんな物を作ったと知って 当時は妙な対抗意識を燃やして色々やった覚えが在る  結果を言えば惨敗だったが  『何かが出来る』と人に思わせるような魅力ちからは 今も昔も変わらないかな」DMは 「そうですわね… 何だか一戦 やりたくなってきてしまいました お相手頂けますか 旦那様」 「――ふむ 良かろう」  【10.4.Sat.】 p.42  「…これが ペンデュラム次元の舞網市か」「平和そうな処だね」 「…まぁな」 「実体映像技術リアルソリッドビジョンによるアクションデュエルが盛んで 数多くのデュエル塾・スクールが存在する  …言わば デュエリスト達の卵の街」 p.43  「其処まではスタンダード次元とおんなじ」「だけど歴史は分かれてしまった 「誰もがペンデュラムを使えるようになった一方で」「いずれその前に在ったスタンダードな召喚法が失われていく」 だって「『ペンデュラム次元』だもん それが『ペンデュラム次元』って事だろ?」 「…まぁな スタンダード次元からは離れ独立する それが故に其処は『ペンデュラム次元』」 「スタンダード次元は… また時を戻し繰り返す」「過去へと戻った 時の振り子は 再び未来へ揺れ戻る」 p.44  「そしてまた過去へ…」「何度でも」「スタンダード次元はスタンダード次元」「…失われる度に蘇える」 「其処に在るものは基盤であり原点」「他の召喚方法とは『次元』が違う…」「まさに『スタンダード』な次元の世界」 「…探せ 『スタンダード次元』への手掛かりを」「エクストラ位相には存在しない」 だからこそ「その次元世界を生み出す街を」 p.45  ハァーイ「トム!」 ねぇもう「やった? 海馬Coから発売されたって言う『DMブラウザ』」 「――嗚呼 凄いね パパもママも大ハマりだよ」 時間「忘れちゃうって感じよねー 時々ゲームの中に居るって事自体 忘れるわ」 「リアルソリッドビジョンだからね それこそリアルだし区別つきにくいかも」ハハハ p.46  「――ま フルダイブタイプじゃないから スグにゲームだと分かるけどね」 「そうだね 外の音 聞こえるし 誰かに肩を叩かれたり 触られたりする感触も 充分わかるし 気付く事が出来る」 「ん… 一部のプレイヤーが嫌がって それすら感じなくなる機械を勝手に作ってるそうだけれど …トムはどう思う?」 「其処までして… ゲームを邪魔されたくないって気持ちは分かるけどさぁ  幾ら何でもやり過ぎじゃない? 現実リアルからゲームに入り込み過ぎだろ」 p.47  「ん… 他のゲームでも聞くじゃん 『中毒者ジャンキー』? 現実リアルの生活ほっぽり出してゲームばっかりしてる奴  そういうのやっぱり出てるらしくて…」 「そりゃそうだろうね でも僕が居るのは1日12時間の処だから  深夜までやりたくても ゲームの方が出来ないよ」ジャンキーになんて 成りようが無い 「…そう そうね でももしも 24時間年中無休のエリアが在ったら」 「プロバイダさん 大変そうだね」 p.48  「そう―― それを運営できる『プロバイダ』だなんて人間業じゃないわ  でももしそんな処が在ったら? そのプロバイダのエリアに―― 『この世界』そのものが含まれているとしたら?」 アハハ「在るよね この世界が実はゲームでしたーって奴 映画とか漫画でさ」 「ホントにそうならトムはどう思う?」 「…ん?」えーと「学校のテスト無くして欲しいかなぁ それからもっと月の小遣いを増やしてもらって」 「…そうね それが出来るかどうかが 貴方には『世界』の線引きなんだわ」 ======================================== p.1  ……、もうちょっと言葉を選ぶんだろうかドウだろうか★ p.3  嗚呼、でも? p.10  記録係かも知れない  掛け声は実際には何時ものかも知んないけど、それこそマンネリなので変えといた。  (直前に『デュエル』って単語あるし) p.15  …行けッて促すタイプだったかなぁ、遊矢★  いいぞ権現坂、の方が(全話見直した今では)耳に残ってる。 p.16  そんなピンチじゃないだろッて事で修正★ p.19  ヒス−EはPモンスターなので墓地には居ませン、と★ p.22  微動だにせぬ、かな★  権現坂道場:…まぁ、勝手な設定でスけれど。  でも『伝わる』って言っている以上、『不動のデュエル』の開祖は権現坂父ではナイ。  ……前回の赤馬親子の情報は、正確なものではなかったって事で。 p.23  ――で、探すに見付からなかったから。  此処で遊矢が言ってるのはネーム内で描写してない何時かの事か。(汗/記憶力無い) p.24  セットに修正、でイイのかな★  その場合は後の沢渡の台詞も変化 p.25  ――と、いう訳で★ p.26  ガストルがまだ場に居るので不可★ p.33  人が座ってた直後の椅子:…実際の遊矢が気にするタイプかどうかは謎  後で気付いたけど、権現坂が遊矢と同じクラスとは限らないんですよねぇ。  一応下線★ p.35  似たような、でも。 p.38  ……、後で出て来る事だけど、DMBはゲームに熱中すると 現実の体が余り動かなくなり、喋らなくなる。  ので傍目には寝ているように見える場合も在る、って事。 p.40  ――と、いう訳で昇が聞いている話は嘘。  思い付くままに設定変更シたという言い方も在りまスが☆  p.34後半以降は裏設定のまま本編に出さなくてもイイような情報を含ムので、  練り直シする場合は適度に 以下省略。  …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★





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