とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


前へ


#013.フロア・システム/最果ての神戦

p.1 【2017.10.12.Wed】 
「おい 甘木!」
 
「お前らのグループ カードのデータ分解して
 RSVの映像プログラムだけ 起動させてるんだって? 藤木さんから連絡が在ったぞ」スグ現場行けって

あ…「Aモンスターには当たりハズレが在るんですよ 都合良くプレイヤーが自分を『召喚』してくれるとは限らないから…」

 ミスト・ボディ
だか誰が取ってもイイように細工を

「イイから ブラウザカードのデータをいじるような真似はやめろ!
 …見付けたのは他のエリアのプロバイダなんだ 藤木さん達が今 必死になって説得してる」

 生徒会室

p.2 
「DMブラウザというのは 『ブラウザ』という巨大な電脳空間の中で 5種類のミニゲーム―― 即ちデュエルを行うモノです

 アバターの設定画面で見たと思いますが プレイヤーはそれぞれブラウザ・デュエルフィールドを持っていて
 其処で服だのDディスクだの アバターやMMの設定を行います

 見た目や使い方は通常のDフィールドとほぼ同じな訳ですが
 プロバイダの場合は一般ユーザーと違い『フィールドゾーン』を持っています
 通称『エリア・フィールド・ゾーン』 呼び名の通りエリア・フィールドを展開し維持する為の専用ゾーンです」

「……」

p.3 
「2ヶ月前―― DMブラウザが完成し 一部のプロバイダとテストプレイヤーが最終チェックを行っていた時期
 当初 プロバイダに在ったのは このブラウザ用のエリア・フィールド・ゾーンのみでした」もちろん通常のゾーンを除いて
 当時はエリア・フィールドとも呼んでなかったけど

「このフィールドゾーンに置かれる専用のフィールド魔法カードは 海馬Coが用意した一定のルールや基準・設定に従って
 プロバイダ側で自由にデザイン・設定が出来た

 通常のフィールド魔法でもイイんですが
 グラフィックやシステムに凝った人々がどんどん新デザインや改良プログラムのソフトを製作しまして
 その中で誕生したのが『フロア』!」

p.4 
「このソフトウェアを使うと
 1つのフィールドゾーンに対して5つの『フロア』とブラウザ・Dフィールドを追加する事が出来るんです
 それぞれのフィールドゾーンにまた『フロア』を使えば更に多くの『フロア』を展開する事が出来る!
 無限にフィールド魔法を使用する事が出来る訳です」

「…… フィールド魔法が無限に?」
「はい」
「それって凄いの?」
「そりゃあ もう!

 これまでAデュエルやRデュエルなど
 予めフィールド魔法を設置するタイプのデュエルはそれまで1回につき一度しかデュエル出来なかったんです
 それがこのフロア・システムを1回使っただけで 同時に6箇所でのデュエルの試合が可能に!」

「――嗚呼 成程…」

「増えるのはフィールドゾーンだけじゃありませんからね エリア・フィールドの構造が格段にパワーアップしました
 同じくらいパワーアップしたのがQデュエル」

p.5 
「何十階層にも上る巨大ダンジョンや 何百体ものモンスターを一度に召喚するなんて事が可能になりました」
「理論上であって其処までするには また別のソフト要りますけど」別の人が作ってます

「この『フロア・システム』が実装されました辺りから
 Qデュエルの定義が システム的には『Qフィールドを展開して行うデュエル』 ――と いうモノに変更しました」
「…… クエストフィールド?」

「仇名です 元々 最初にフィールド魔法を発動する そんなルールがQデュエルには在ったんですが…」
「その発動されたフィールド魔法の空間の事を『Qフィールド』と呼ぶようになった」
「はい」

p.6 
「Qフィールドは『フロア』のシステムでエリア・フィールドに追加した『フロア』から作るのが一般的になってます
 『フロア』というのは言わばプログラムとしての『空間』であって
 見掛け上のSVソリッドビジョンのフィールドに 何層も重ね合わせる事が出来ます

 AデュエルやRデュエルでも使用されるAデッキ 其処から出したAカードも『フロア』で作った追加フィールド――
 通称『フロアフィールド』にて仕掛ける事が可能です」元々のBDフィールドにも置けるけど

 『フロア』のシステムについては『Steel Castle』というプロバイダが
 『Aデッキ』とAモンスターの構造については海馬Coが
 DMBには欠かせない二大要素ってトコですよ!」

p.7 
「『恐怖の部屋 暗黒へのロード』という『クエスト』は これら二大システムの裏を掻いて製作された偽Qデュエルだ」
「偽Qデュエル?」

「まず『Qフィールド』が無い 『フロア』の内部にAカードを何枚か設置しているだけで
 単なる『ミニイベント』の羅列に過ぎないこういうのは
ふーん

「ユーヤが起動させた『ミスト・ボディ』については違法だが
 ヒメが発動させた『因果切断』というカードについては違法ではない ただし非公開情報が在った」
非公開情報?

p.8 
「『因果切断』は『相手』フィールド上に表側表示で存在するモンスター(1体)をゲームから除外するカード
 ログイン中 プレイヤーはBDフィールドに表側表示でDAのカードを置く
 そのカードが魔法使い族の『モンスター』カードなのだ だから『因果切断』も発動した」

「……」
「通常のQデュエルであったらQフィールドが存在するから
 ゲームから『除外』されたと言っても『エリア・フィールド』の外には行かない
 だがこの『恐怖の部屋 暗黒へのロード』というクエストには」繰り返すが「Qフィールドそのものが無い」

p.9 
「この場合『ゲーム』とは『DMブラウザ』そのものの事を指してしまう
 だからBDフィールドからプレイヤー即ちDAのカードが直接『除外』される事になってしまう

 BDフィールドのカードは基本 ブラウザカードで構成されている」フィールド魔法だけ例外だが
「『ブラウザカード』は単なるデータだ 『除外』されて何処に行くのか分かりもしない」

「『ブラウザ』という電脳空間の内部に在るのが『DMブラウザ』の筈なのに
 その『ブラウザ』の『外』に出るだなんて 一体何処なんでしょうねぇ〜?」ヒヒヒヒ
「――ま そんな謎も含めて設置してある訳ですよ このトラップ」

p.10 
「知っての通り ゲームで身動きが取れない時は
 ゲーム機画面に在る表示をタッチしてログアウト・再ログインを行いさえすれば
 普通にプレイヤーは DMブラウザのゲームを再スタート出来ますうーん「違反じゃないのは分かったけど…」
「悪質と言えば悪質だな」

「そうですか〜? そうですねぇ『恐怖の部屋』ですもん 褒め言葉と受け取っておきますよ〜」
「開き直るな馬鹿」

アハハハ「まぁそういう『訳の分からない恐怖』って言うのがこのゲームのウリなんで
 『ミスト・ボディ』の方は勿論 修正しておくから… この事は他言しないでいてくれないか?」特にプロフェッサーには

p.11 
「…… 『ゲーム』から『除外』される事も在るという事を 何処かに一言でもいい 示唆しておけ

 それが『恐怖の部屋 暗黒へのロード』からの『除外』なのか DMブラウザそのものからの『除外』かまでは書かなくていい
 それでイイなユーヤ?」
「嗚呼」

「それでは今日は失礼する 機会が在ったらまた後日」
「ええ」

p.12 
「お帰り〜! どうでした? 『恐怖! 呪いの部屋 暗黒への通路』」

「…… 『恐怖の部屋 暗黒へのロード』」
「そう! それそれ」

「『ミスト・ボディ』の違法処理については修正させた
 『因果切断』については ゲームから『除外』されるのだという事を公開情報にするように勧めた」
ふーん

「そういうのって『ホントに出られないかも知れない』って思うからこそ スリルが在ってイイんじゃないのか?」
「彼らの事だ 簡単に分かる表現にはすまい …其処までは関与する意志も無い」

p.13 
「『ブラウザ』の外… 一体どんな処だったんだ?」

「さぁ… 真っ暗で何も分からなかったし」
「……」
「スグにヘッドギアを外したものねぇ黒板に在った通りに
「……」

「でもそうね 『除外』されたとは気付かなかった」
 あれは除外だ
 そっか!
「言われて嗚呼なるほどーとは思ったけれど」

……

「『恐怖の部屋 暗黒へのロード』の話はそれくらいにして… デジタル・ランサーズの正式決定の前に
 SINGOが『覇王龍ズァーク』との対戦希望だったな」
「応!」

「カード 4種類しか無かったぞ」計8枚「しかもちょっと 記憶に在ったのとは 違うような…」
あーん?「見せてみろ」

p.14 
「無理な事言うなよ もうデッキに入れてシャッフルしたに決まってんだろ」勝手にディスクがそうするんだから

「なぁーにが無理だ物知らず サイドデッキの調整モードに変更して
 そのサイドデッキに入れりゃあ目当てのカードがスグ見れるんだよ」大量交換のコツだ 覚えとけ

「本当だ 出て来た これが…」
嗚呼「手渡さなくていい 文字全部 読めるようにして持っとけ」

……

「…成程 融合ペンデュラムモンスターか 何処がどう違うって言うんだ?」

「上の方の色が… 一色じゃなく白と黒も在ったような気がするんだ」
「そりゃあ変なカードだな」
「……」

p.15 
「――嗚呼 確かに決定的に違う 墓地にエクストラモンスターが居る場合…
 コイツは破壊する事が出来なかった筈だ そうだな?」あん時ゃ苦労したもんあー
「――嗚呼」

「…… その効果が書いてないと」
「嗚呼 代わりに破壊された時 Pゾーンに置く事が出来るって書いてある」

「……」

「俺もそのカード見たい SINGOの次 見せろ」
「私も興味は在るわね」
「僕も」

p.16 
「うわスゲー! レベルが一杯に攻守4000も在る!」
「レベルが一杯」って 数えなさいよ

「本当かい? ちょっと見せて―― あれ」消えた…

「馬ー鹿 持ち主が手放すと消えるんだよ そろそろイイだろデュエルすっぞ」
えー

サイドデッキから戻して…と

「…… ズァークって家より大きかった筈だよな」「こんなトコで出して大丈夫なのか?」広いとは言え室内だぞ

p.17 【10.20.Fri.】
「それは確か決闘空間デュエルフロアと言うのがオープンするんだ だから大丈夫…だよなレイジ?」
「…… 一般プレイヤーに対してはその説明で構わないが」
「?」
「正確に言うと少し違う 同時に『フロア』が開いている

 その部屋層フロアにフィールド魔法を置く事で AデュエルはAフィールド QデュエルならQフィールドを形成する
 決闘空間だけオープンして覇王龍ズァークを召喚したら 彼らの危惧通り このLDGタワーは破壊されるだろう」仮定の話だがな
「……」

「決闘空間と言うのはブラウザ内の別の空間と言うよりも―― フィールド内外に重ねられる別の次元の空間だと思った方がいい
 コンピューターのシステムにとっての処理領域の事なのだ」
「…… 全然分からない」
「私も」
「俺も」

p.18 
「私は何となく分かる DフィールドとQフィールドは別々に処理されてるって聞いたから」Qデュエル作った時に
嗚呼「要するに BDブラウザデュエルフィールドがエリアフィールドに Qフィールドがフロアに
 Dフィールドが決闘空間に それぞれ対応するという訳だな」システムにとっての処理なんたらという事は

 エリア――DA設定
 フロア――イベント設定
 デュエル!――Dフィールド

「簡単に言えばその通り Dフィールドとは言うまでもなく プレイヤーがデュエルをする時カードが置かれる空間の事だ
 Dディスク使用の場合は目に見えない場合も在るがな」旧式とか
「……」

「そのDフィールドに対して各システムのプログラムを作動させる状態 それ決闘空間デュエルフロア』というだ
 大きさなどは特に無い 一応フロア・システムの原型だな」これを元にして例のソフトが作られた

p.19 
「決闘空間とエリアフィールドは元々別に処理されていて
 そのままの状態でもAフィールドとDフィールドを分離させた状況になっていた」
「――?」

「現実リアルのAデュエルでは フィールド魔法がAフィールドにつき一つ
 プレイヤーが別のフィールド魔法を発動させる事は出来ない」
「…まぁ」

「DMブラウザではAフィールドとDフィールドが別々だから
 もう一度 Aフィールドの上にフィールド魔法を重ね掛けで発動する――という事が可能なのだ
 更に言えばAカードの配置なども より巧妙に 位置を指定できるように なっている」リアルでは固定配置のままだが

p.20 
「ただしそれでも1つのエリアで1つのAフィールド・デュエルしか出来ない
 それで第二第三のエリアフィールドを作り出しているのが『フロア』というシステムな訳だ」作られたフィールドの事もフロアと言うが
「ふーん?」

「更にDMブラウザのAデュエルでは
 これらの機能を更に活用して『Aステージ』と言うのを作る事が出来るようになっている」
んー「Aステージ?」

「AフィールドにAカードを予め配置してある状態のモノで
 QフィールドだとAステージの名前がそのままクエスト名として使用される
 …… 見せた方が早いな Aステージ『最果ての神戦』」

p.21 決闘空間デュエルフロアオープン …… フィールド魔法「神々の黄昏」』

「ふわぁ…」
「凄ぇ ホントに世界の最果てみたいだ」

p.22 
「……」

「夕日が綺麗…」
「モンスターさん達もいっぱい!」

うむアクションモンスターだ 『フロア』とその拡張ソフトを使って300体ほど配置してある」
「300体!?」Aモンスターとして実際のAデッキに在るのは勿論 数十体までだ」魔法・罠も在るから
「それから 彼方あちらの方に浮いている『幻夢境ドリームランド』 あれなども『フロア』を使って重ね掛けしたフィールド魔法だ」
「はー…」

p.23 
「プロバイダやイベント・デザイナーはそうやって エリアフィールドやQデュエルのフィールドデザインを作っている
 それが最近ではAデュエルやライディング・デュエルにも応用されているという事だそれがAステージ
「……」

「なんか… 景色見てるだけで圧倒されちゃう」
「けど夕方には早いよな?」
「――嗚呼 まだ4時前だ」

「…広いよな」 いや「広さだけなら他のフィールド魔法も同じかも知れないけど」

p.24 
 ――あの日 かすかに頭の隅に入っていた 夕日の鮮やかさを思い出す

p.25 
「嗚呼 エリアフィールドと同じ 人間の視界より少し広い半径5キロメートルのサイズだ
 Qデュエルでも標準規格の一つになっている」大・中・小の大に当たる
「……」

「ただ… 景色としては少々殺風景かと思ってな 先の『幻夢境』などを置いてみた訳だあと旧神ヌトス達とか
「ふぅーん」

「…元々は知らないが プラスαアルファされた状態だって言うなら そのプラスした神経が凄いな」この夕焼けだけで凄いのに
「…そうね」さすが赤馬様

p.26 
「――さて それじゃそろそろ おっ始めるとすっか!」
「何を?」

「ド忘れしてんじゃねぇよデュエルだよ 『覇王龍ズァーク』持ってきたんだろうが」
「う゛…」耳引っ張るな
「こらSINGO!」けしからんぞ

「ズァークの事 私も興味は在る 父様も気に掛けていたし… 呼べるか?」
「……

 …分からない 融合/Pモンスターって事は『融合』のカード要るのかな」
《大丈夫ちゃんと入ってる》
《チューナーが少ないのが難点だけどな》

p.27 
「召喚できるかどうかは やってみれば分かるだろ 出せたら俺が斜め横切りにしてやるよ」
えっ「倒す気なんだ」
「負ける気でデュエル挑むか馬鹿」

「ナスビの斜め横切りはぁ―― 揚げ物でも炒め物でも美味しいですよね天プラとか酢豚にしても
「水に漬けないと変色するけど」ホントあの色ナスビだわ

「――っー訳で見物人ギャラリー下がってろ 行くぜユーヤ!」
「あ…

 応!」ぐっ

 戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が モンスターと共に地を蹴り宙を舞い フィールド内を駆け巡る

p.28 
 見よ! これぞデュエルの最強進化系

「アクション…」

「デュエル!!」


「SINGOが先攻 ユーヤは早速 Aカード探しか」基本だな

p.29 
「彼処に居るだけでも何十体とモンスターが居るように見えますけど Aカードは一体何枚在るんですか?」

「10枚だ」モンスター5枚と魔法・罠5枚
「10枚!?」
「まぁちゃんと小技が在ってな 同名カードのうちプレイヤーに一番近いモノがAカードとして機能するプログラムを使ってある

 またソリッドビジョンオブジェクトが自動でプレイヤーの方へ近付く仕様になっているから
 プレイヤーの方で見付けるのは そう難しい事ではない筈だ」

 Get!

「――あ ホントだ」

p.30 
ふーん「極星將テュールって言うのか 俺はユーヤ宜しくな!」
「…嗚呼」

 極星將テュール

「相手がAカードを手札に加えました」
「そうか じゃ 俺はコイツと…
 このモンスターをセットしてターンエンドだ」行くぞ
はい

「ヒポ!」
 貴方のターンです
「――よし! ドロー!」

「…カバの場違い感が半端ない」
「気にならないアイツは大物だなぁ」
「――まぁ遊矢だからな 気にするなスグに――」

p.31 
「レディース・アーンド・ジェントルマン!
 俺はスケール3のEMオッドアイズ・ライトフェニックスと スケール5のEMラフメイカーでPスケールをセッティング!
 …揺れろ 魂の振り子ペンデュラム 天空に描け 光の円弧アーク!」

 ――ペンデュラム召喚!!

「おいでませレベル4モンスター達 EMエンタメイトガンバッターにヘルプリンセス ユーゴーレム そしてゲストの極星將テュール!」

p.32 
「見事4体出揃いました 皆様 盛大に拍手―♪」

※拍手と言われたので拍手だけする

「――見ろ 彼処だけまさに異空間
 これが3年間 周囲の心無き中傷に耐え続け 開き直った挙句 楽しい事しか考えなくなった者の心の強さだ」
「いやそれメッチャ弱いだろ」メンタル

「あんにゃろ まーた派手な事しやがって 見てろよ 今日こそ勝ってやるから」

p.33 
「――すまない フィールドに他に『極星』と名の付くモンスターが居ない場合 私は存在する事が出来ない」

ああっテュール!
『…いきなり1体が自滅したし』
『何なんだ感は確かに在るわね』

《…やはり破壊されてしまったか》
《まぁそうカードに書いてあったし》
《メゲるな遊矢 これからだぜ!》
「――嗚呼!

 ガンバッターとヘルプリンセスをリリースし オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをアドバンス召喚
 それからユーゴーレムの効果により オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンを融合召喚!」

p.34 
――現れろ! 雷まといし二色の眼 攻 2500

「うわぁ また初めて見るモンスターさんですぅーいっぱい持ってますねぇ

「…… スターヴ・ヴェノムではないのか」
「いきなりオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを素材にしたのも意外だな」

《…覇王龍の素材にするPモンスターのドラゴンは レベル4の小判竜やダークヴルムでもイイ筈だ》
 寧ろみんなは一緒に戦う為に取っとく
「…2体出したかったけれど仕方が無い 舞い上がれ オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!」

p.35 
「――はてさて ワタクシのお相手SINGO君と 出してるモンスターは何処でしょうかー?」

 相手プレイヤーの傍にモンスターが居ない時は直接攻撃ダイレクトアタックを試みる事が可能です
「ふーん」
 モンスター達は基本プレイヤーの指示に従いますが
 プレイヤーが直接攻撃を受けそうになった時は守ります
「……」

p.36 
「…つまりユーヤ君がSINGO君を見付けて直接攻撃すれば 伏せたセットしたモンスターが自動的に移動し攻撃を防ぐって事ですか?」
「――嗚呼 MMが神出鬼没であるように フィールドのモンスター達も空間を越えて移動する事が出来る」転移機能と言う
ふーん

「…… 居た …オッドアイズ・ボルテックス

 やれ!」
「!」
「SINGOにダイレクトアタックだ!!」

p.37 
 イルミラージュ 守 1000

「――よし よくは分からなかったけれど倒したみたいだ」←必要が無いと思うと確認しないタイプ
「ターンエンド」

「俺のターン ドロー」

《…… 極星天ヴァルキュリア カタログにオーディンが呼べると在ったが》

p.38 覇王龍ズァークには特殊召喚された時 相手フィールドのカードを全て破壊する効果が在る》

「…… オッドアイズ・ボルテックスとやらの効果は――」 「@はイルミ 裏守備で正解 Aは… 折角の罠が台無しだな」

 「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン」の@Aの効果はそれぞれ1ターンに1度しか』使用できない。
 @このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。〜〜
 Aこのカード以外のモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。〜〜〜その発動を無効にし破壊する。

「――おい 気を付けろ―― ! Aカード

 ……」

『――おい ユーヤ!』

p.39 
「馬鹿と何とかは高い処が好きって言うか 何時までもそんなショボい飛行ショーで満足してんじゃねーぜ』
「馬鹿って何だよ!」

「真のスターとは地上に在って 天上天下を照らす者 さぁ集まれ観衆共 浴びるがいい『極星の輝き』!」

p.40 
フハハハハ「見たかシャイニング・SINGO様のエンタメライト さぁ俺様の力を目にせし者 大歓声を返すがイイ!」
オオーーッ

「…… なんか無茶苦茶 けどあの光ってるのは綺麗」
「オーロラみたいね」

p.41 
「――SINGOの奴 好き勝手 言いやがって」通信 うるさい 切る
《やっちまえ》
《黒焦げにするつもりでイイと思うよ》
「……

 オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果 このカード以外のカードが発動した時に
 エクストラデッキから表側表示のモンスターをデッキに戻す事で無効に出来る」及び破壊

「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをデッキに戻し 『極星の輝き』の発動を無効にして破壊する

p.42 
「――ふぅ 本物の馬鹿で助かったぜ」

「…… 本当に」ふー「単純なトラップに引っ掛かる奴だな」
「――で そうまでしてSINGO君が守ったカードって?」

「トラップ発動 神の桎梏グレイプニル 俺のデッキから『極星』モンスターを手札に加える」
「――! 極星…?」

「ちょっと! なんで沢渡のデッキに『極星』モンスターが居るのよ!
「以前タングリスニを取っていたと思うが」
「じゃあなんでAカードに『極星』が在るの!」
「偶然だろう」
嘘だワザとだーっ

p.43 
「…… ジュニアユース対プロの戦いだ この位のハンデが在ってイイだろう」
むー…

なんか過小評価されてる気もするが「モンスターを1枚セットしターンエンド」

「…俺のターン ドロー! …… バトル オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンで攻撃!

p.44 【10.21.Sat.】
 守 800

「…極星獣タングリスニ 戦闘で破壊され墓地へ送られた時 極星獣トークン2体を出す」 Lv3 攻守0 ×2

「……」
《ユーゴーレムはまだ使い道が在る》デッキに戻す訳にはいかない
「ターンエンドだ」

「……」

極星邪龍ヨルムンガンド

あーあ「面倒なモン拾ったなァ」逃げ回ってるうちに「まぁイイ 俺のターンね」

p.45 
「ドロー!」

「――さぁ 反撃開始と行こうじゃねぇか

 極星天ヴァナディースを通常召喚 効果により 『極星獣』チューナーの代わりとして取り扱う」

《チューナー!》
「来るのか?」強力な奴

「…レベル3の極星獣トークン2体に レベル4の極星天ヴァナディースをチューニング」

p.46 
「レベル10シンクロ!?」
「まさか…」

「――吹雪く荒海の海賊たち その戦神いくさがみに請い願う 現れて我が敵を打ち倒せ――シンクロ召喚!

フハハハ「来るがいい 雷神よ!!」

p.47 
「極神皇… トール!!」 Lv10 攻3500

p.48 
「デケェ…」いやフィールド端のオブジェクトもデカイけど「ズァークと怪獣戦争でもやる気かよ」
はわあー

「トール… 神… 『神々の黄昏』」

ハッ「そうか 北欧神話 『ラグナロク』!」
「なぁに それ?」

「ペガサス氏は人々の心の中を覗き 『デュエルモンスターズ』を作ったと言う」
うん.
「それゆえ多くの人々に在る 大勢の人間が知っている 古くからの伝説や物語に在る存在を 反映し作られたカードも多いのだ」

p.49 
「北欧神話って言うのはヨーロッパの北部 ノルウェーとかの海に居た いわゆるバイキング達の神話です
 最後に神々の戦いが在って… その事を『ラグナロク』 『神々の黄昏』って言うんです」

「そうか… このAフィールドの魔法 そういう意味が在ったのね」
「道理で圧倒されると思った」そうか神話かー

「…… テュールやグレイプニルもその神話に登場する ただあくまでも人々の心に在ったイメージの為
 実際の神話とはかけ離れているカードも在る」テュールは神々の一人 グレイプニルはアイテム名

p.50 
「トールって言うのはSINGO君が言った通り いくさの神であり雷神です
 その意味ではオッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンと同じ風属性っぽそうですが 『極神皇トール』は地属性です」
ふーん

クス「トールには面白いエピソードも在るのよ 神話でも髭を生やしたオジサンなんだけど
 仲間のロキと一緒に女装して 敵地に入り込んだ事が在るの」トールの方が花嫁姿で
えっ「何それ」想像できない
「あのトール見てると余談凄いな」その話
 
「…… そのロキがトール達の敵に回って それで戦い合って世界が滅びる…
 と言うのが『神々の黄昏』ラグナロクなんです」そのあと再生したのが現在の世界と

p.51 
「――ま 細かい事は抜きにしていこうか SINGO様の怒涛どとうのパワーを見せてやる」

《…… 覇王龍ズァークよりは弱いけど》
《ボルテックスよりは上だ 気を抜くな》
「分かってる EMレインゴートの効果発動!

 このカードを手札から捨て このターン『EM』または『オッドアイズ』を戦闘・効果で破壊されなくする」
《……》ホントに分かってんのかお前

「…… 月並みだが『破壊されない』だけだろう?」

ぐっ

p.52 
「だったら無効化する必要もねぇ」バトル!「極神皇トール
 オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンを攻撃!!」
「!」

「ユーヤ!」

 ユーヤ LP →3000

========================================

p.4
 ゲーム、試合、対戦でも可。

p.19
 この辺での「リアル」は現実リアルとちくちく書くのが面倒だったから。→原稿
 ってな訳で量が多くなさそうだったら修正。(自分用メモ)

 …見直すに、ランダムに見えて実は位置が決まってたらしい。→Aカードが飛び散る先(アニメ)

p.21
 確認したらフィールド魔法ではなかったので、別のカードに変更するか、通常魔法でもOKの設定にするかだと★

 片面漫画だから小さイけど、実際には見開きページでやるような、そんな光景だと思って下されば

p.27
 …目が悪いんで黄緑と黄色が一緒に見えてた。
 まぁ気にするナ☆

p.29
 ――つまり、実質は10種類30枚。
 オブジェクト同士の同調プログラムのようなモノで、『枚数』は更に増やしている。
 (取れるのは1種類につき1枚)

p.41
 …普段の遊矢なら「言ってくれちゃって」、とかオブラートだろうけど。
 馬鹿にされた直後なのでマダ気が立ってて、彼らしくない状況。
 裏にはと説明シ出したらキリ無いけど。

p.46
 …覚えてなかったノで適当に★
 実際シンゴがドラガンの口上を覚えているかは微妙だし。
 (調べてみて世界的に有名なチームのカードと分かったからデッキも手に入れた、という裏設定。
  ひとまず5D'sの歴史とは別)

p.50
 氷雪地方&海賊、って意味じゃあ全体的に水属性デッキになりそうな気もするけど。
 『イメージ』なのでソウいう事だったんでしょうねー、って話。

 トールの女装エピソードは有名なので(?)、知ってる人には珍しくはナイかな。


 …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★






[PR]動画