とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#011.恐怖の部屋/童実野中学にて

p.1 【2017.10.13.Fri.】
「…ふふふふふ ターンエンドいたしますぞよ」 白龍の道士 LP4000

 レイジ LP →1200

「『ぞよ』って何だマユミの奴」
「ハクを付けてるツモリなんだろうよ」

「学級机にパイプ椅子なのにねぇ〜」キャハハ シュール過ぎ
「…分かってるなら布ぐらい掛けろよ」
やだー

「先にあの人がペンデュラム召喚やってたけどー 色々見モノだったわよん♪」CGの出るのは数秒だったけど
「…素直に椅子座るんだもんなぁ 別に立ってやってもイイのに」そりゃ 座ってもイイけどさ

p.2 
「私のターン ドロー」

き…「聞こえちゃったかなぁ」
「さぁ…」
「けど喋ると結構 迫力あるよな」ついコッチ黙っちまう

《…レベル2のチューナーモンスター スワラル・スライムの効果を使って…》あーしてこーして《…この先はやってみるしかないな》

「手札よりDDスワラル・スライムと DDモンスター ナイト・ハウリングを墓地へ送って融合召喚」
「――ほぉ?」

「DDD神託王ダルク」 Lv7
「…コペルニクスの隣に配置」

p.3 
「えっ… あいつペンデュラム使いって言ってなかったか?」
「そーよ 最初のレベル7はそれで出したのよ」

「…… 融合召喚を使うのですか 僕達も『融合次元』とプロフェッサーが名付けた次元の人間らしいですけど
 でもコレからは他の次元の召喚法も身に着けなきゃ駄目だって」

「成程 融合次元の方に『融合』召喚を見せても驚きはしないか」
「――ええまぁ」その意味では「ペンデュラム召喚の方が驚きましたが

 プロフェッサーがお出来になるという事を知っていると言えば知っています」
うん うん

p.4 
「――そうですか 知っているというだけなら彼は全ての召喚方法を知っている 事実 私も 彼に習った」

「おや? 貴方もアカデミアの生徒で…?」

「――違います ですが宜しければお見せしましょう

 …わたしが父から学んだもう二つの召喚方法を」

p.5 
んー「真っ暗な道が続くわねぇ」

「さっきの奴 案内してくれるんなら ちゃんと 案内してくれれば イイのに」

フフフフ「奴の名前は迷走悪魔ストレイ・デビル 迷うに走ると書いてストレイだ」

えっ「なんかソレ罠っぽい」って

 【10.14.Sat.】
「ギャーッ 蜘蛛の巣に生首が載ってる!」
「えっ 嘘 嫌ーっ」
「待て二人とも」
 ※暗いので服が分からなかっただけ

「うわッ」
「キャッ」

p.6 いてて…」尻餅打って鼻打った
あたし鼻だけ

「無闇に走るな 暗くて分かり辛いが 言うほど広くはないぞ この迷路」

そっか「学校の教室に収まるぐらいだもんね」
「電脳ヴァーチャル空間だから大きさはどうとでもなると思うが とにかくもっと気を付けろ」

「…DDD壊薙王アビス・ラグナロクのペンデュラム効果
 DDモンスターを特殊召喚した場合 墓地のDDモンスターを特殊召喚 …そして1000のダメージを受ける」

「私はチューナーモンスターDDナイト・ハウリングを復活」 Lv3
「ダメージは神託王ダルクの力でライフ回復効果に変わる」 レイジ LP →2200

えっ「あのモンスター チューナー?」
「まさか…」

p.7 
《…私のデッキからSモンスターを出してもイイが このゲーム先にAエクストラデッキのモンスターを手に入れた者の方が有利》

「レベル4 DD魔導賢者コペルニクスに レベル3 DDナイト・ハウリングをチューニング シンクロ召喚!!」

 ――来るがいい A BF−涙雨のチドリ!! Lv7

「うっわ マジ来たし シンクロ!!」
「さっき融合やったばかりだよな!?」
「――って言うかスリーセブン!!」

p.8 
「レベル7 3体のモンスターでオーバーレイ 下界に降り立ちし神界の道化師よ 我に天運を与え給え!!」

エクシーズ召喚!! ランク7 No.7 ラッキー・ストライプ! 攻 700

「うお やったー!!」
「見た目ショべえ!!」
「攻撃力低い!!」
「だけど融合・シンクロ・エクシーズの連続召喚だなんて初めて生で見た!!」いや生じゃないけど

p.9 
「そうそう 榊遊矢に赤馬零児だっけ」
片方がプロフェッサーの息子でー
「ペンデュラム次元のプロデュエリスト」
あの試験のビデオ見た
俺も
私も
「四つの召喚方法を全部扱えるっつう…」

「…いや待てよ 『父』? 『レイジ』?」それにDDモンスター
「…… もしかして 赤馬零児本人!?」 うわーっ
キャーッ


「…うっ なんか白っぽいのが行く道塞いでるんだけど」
「また敵モンスターかしら もうちょっと近付いてみましょう」ほらユーヤ先に

p.10 
うっ…「近くで見ると不気味ね」ドクロみたいだし
「しかしガードドッグの時のようなステータス表示が無い 襲ってくる様子も無いしな」

「もしかしてAモンスターだったりして それなら味方になってくれるかも!」

「……」

あっ「ちょっと待てよ」
「ユーヤこそ待ちなさいよ」
おい「走るな 気を付けろと…」

「ギャッ」
「キャッ」

p.11 
もうっ「急に止まらないでよ」
「壁にぶつかったんだよっ」
「滅茶苦茶単純なトラップだったな」

んー「まだ折り返し地点かなぁ だんだん楽しくなくなってきた気がするぞ このゲーム」

「そうね 少なくとも私の趣味じゃないわ」
「俺も」
「さっさと此処を出ましょう」はいユーヤ先!
またー


「――まさか プロフェッサーの息子だったとはね」
(うわ)
「流石に思いもよりませんでしたよ」
「父とは別居中なもので―― いや
 アカデミアの生徒達が製作したというエリアが在ると 彼の紹介で此処に来ました」

「へぇそうなんだ!」「プロフェッサー 私達のエリアの事 なんて言ってたんですか!?」
「…… 特に評価は無かったが 私に薦めてきた時点で人に薦められるものを作っていると判断しているのではないかと」
よっしゃ!

p.12 
「『アカデミア』が作ってるエリアだもんなー」つまり俺達がさっ
「プロフェッサーに一度来て頂きたいのに ぜーんぜんなんだもん!」
ツマンないよなぁ

「……

 デュエルの続きをしましょうか ラッキー・ストライプの効果発動」オーバーレイ・ユニットを使って
あっ はい


「うわッ」
「キャ!」
「うわぁああっ」

ケケケケ

p.13 
「ノボルぅ〜〜 お前が悲鳴出すなよ」また鼻打った
「…… 俺だって不意を突かれる事ぐらい在る」
「って言うかユーヤ 貴方一人で逃げようとしたわね」壁にぶつかったって事は

別に「一人で逃げようとした訳じゃない
 みんなも来ると思ったんだよ
フン「どーだか」

何だよー
つーん
「…… 犬も食わないとはこの事か」


「…サイコロを2回振ったのち 大きい方の出た目×700 それがこのカードの 相手エンドフェイズまでの 攻撃力となる」

p.14 
「1が出た!」
「いやいや後もう1回!」

「6だ!」7×6=42しちろくしじゅうに 4200よんせんにひゃく! 出ました最高攻撃力!」←エアマイク
「しかもサイコロの合計が7なので 更に効果使えちゃいまーす!」
オォオオ

「…では 早速その効果を使用させて頂こうか」
「はーい 三つの効果から一つを選んで下さいね」
「――嗚呼」

p.15 
ははっ「選ぶ効果は勿論…」 
「勿論 このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する!」――此処まで来たか 命知らずの侵入者 あたしが相手だ 灰になれ!」 EHERO バーストレディ Lv3 攻1200

p.16 
ホーッホッホッ
「キャーッ」
「ぐぁっ」
うわぁっ「何だこのモンスター」

ハハハハ「逃げろ逃げろ!」
「…… 攻撃力はそう高くはない 小判竜でやれユーヤ!」
「嗚呼!」

★ p.17を挿入??

…フゥッ「びっくりした」
「…… ようやくお化け屋敷らしいモンスターが現れたと思ったら」
うん「違う意味で怖いモンスターだったな」
少し走ったけど早く進もう

「――ん? 水溜り…?」
え?
「しかもAカードが落ちてる」
 かがみっ

p.17 
「…バトル 踊れラッキー・ストライプ」

オーバーライト ハッピネス!!
「うわぁッ」 白龍の道士 LP→0

You Win !

キャーッ「さすが零児様ー」ファンになっちゃう
「くっそぉ リアルならサイコロもらって自慢できるのに」

キャー キャー

p.18 
「残念です 本当は7ターン目でもチョウホウを呼び出す事が出来たのですが
 このコスプレなのでチョウホウには前座になって頂きました」
あっ「私達のせいにしないでよ」そっちだってノリノリだったじゃない

「そうですか… 確かに1ターン早く仕掛けられていたら負けていた
 ただし『神の摂理』を使っていたら 儀式魔法や『融合』には対処できていたと思います」
そっかー

「レイジ様っ 対戦相手を変えて あと2回 挑戦できますが どうします?」きゃっ
「勝ったらカード進呈なんですー」今スグあげたいけど
「――いや 予定の時間を過ぎているようだ カードは次の機会にもらおう」
うわそれ勝利宣言!?
レイジ様ならー
「…失礼する」
また来てくださーい

p.19 
「!?

 うわっ 何だ!?」
「ユーヤ!」

「ユーヤの体が… 半分 霧に!」

うわー「何だコレ!」
「知らないわよ どうなってるの」
「落ち着け二人とも」

たらった♪
……

「ヒポ! ヒポヒポ!」

「ヒメちゃん プロバイダの方から伝言よ」
「今それ処じゃないわソロ!」
「零児を呼べるんだったら呼んできてくれ!」

p.20 
「……」

「装備魔法『ミスト・ボディ』 モンスターを戦闘で破壊させなくする効果が在るようだ」
「…そうか」

(ノボル)←立った

「俺まだプレイヤーカードで『俺』を召喚した覚えないぞー そのカードだって手に取っただけでまだ発動は」

「…落ち着け」
う…
「今原因を調べている

 その為に幾つか質問しよう 君達は何をしていた?」
「脱出ゲーム」
「…クエストデュエル『恐怖の部屋 暗黒へのロード』 お前が入った『マスマス・トライ』とやらの隣だ」

p.21 
えっと「リタイアする人が多くって 脱出ゲームだけれど『入ったら出て来られない』って事で有名らしいの」
「そうか
 …… 分かった

 データに細工が施してある Aカードとしての発動はしてない
 だがモンスターやDAが触った事に反応し 関連するソリッドビジョンの映像プログラムを起動させる仕掛けになっている」
えー「何でそんな事」

「怖がらせる為だろう 手が込んでいる… と言うより違法っぽいな」けしからん
「…… その辺は本社に問い合わせてみないと何とも ただコレは『Qデュエル』ではない…」

p.22 
「Qデュエルじゃないって!?」
「一体どういう事だレイジ」
「…… 詳しい事は後回しだ 出口まではあと数メートルのようだがどうする?」

「…… 数メートルか」
「あと少しと言えばあと少しよね」
えーっ「俺リタイアの方がイイかも…流石に
 二人とも距離取ってるだろう

《挫けるな遊矢!》
そうだぜ《お前には俺達が付いてる!》
「じゃ 誰か代わってくれよ」
《……》それは

《面白そうだけど無理だねぇ あの時は遊矢の意識が薄れてて だから多分ユーゴの意識と入れ換わりになったんじゃないのかな》
「…… そうか

 父さんが 泣きたい時には思いっ切り大笑いするんだって言ってたけど――」
「その姿で大笑いしたら不気味よ」
「気が狂ったと思われるぞ」
だよな…

p.23 
はーっ

気を付け

「ともかく急ごう! あと少しなんだろ 案内してくれレイジ!」

「…… リタイア推奨だったのだが」時間過ぎてるから
「まぁいい 私も 途中で放り出すのは好かんましてゴールが目の前ならば「…コッチだ」

えっ「何コイツ…」
「鳴いているだけだな 無視して行くぞ」

ん?「今度は何」
「虫の羽音のようだが…」

p.24 
 ゴキポン Lv2 攻守800

「い…

 嫌ァァーーッ!! 取って取って助けてキャアァーーッ
「…成程 あの凄い悲鳴の正体はコレか」
うーん「恐怖っちゃ恐怖なんだろうけど」

 【10.15.Sun.】
「喋ってないで何とかしてよーッ」
「分かってる 小判竜 攻撃!」
待て「ヒメに当てる気か」
「尻尾の先で叩くだけだよ」
「柚子!」
★適当な台詞やり取り・行動
「逃げた」 「…… 流石に素早いようだな」 「嗚呼」しかも暗いから分かりにくい p.25  「! 在ったわAカード」 ふむ「スグに動けるとは逞しい」 いや待て「ヒメ お前ではカードを取っても使えんぞ」既に1枚伏せてるから 『Aトラップ 因果切断』 「キャーッ」 「ヒメ!」 「!」 フフフ『此処で見た事を覚えている者は』 「嫌ーッ」 『その恐怖から一生逃れる事は出来ない…』だから記憶を消してやろう 《リン!》 《瑠璃!》 「柚子!!」 p.26  「ゆ… や…」 「柚子…  「柚子ーーッ!!!」 えっ何だ ユズ? 「柚子… そんな…」俺が付いていながらっ 「…… 気をしっかり持て 遊矢」 「……」 「…すぐ其処に出口が在るようだな 其処まで行けばユーヤの『ミスト・ボディ』が解除される」ゴキポンは別に無視して可 たらった♪「こっのまま 出っ口へ 出られても〜 なっくした たっからもっどらない〜♪」 「ええッ」 p.27  「貴様! 遊矢を惑わすな ただでさえ人に騙されやすい馬鹿… ではなく 人を信じようとするイイ奴なのに!」  ※疑わない訳ではない 「…… 訂正するぐらいなら言わないでくれ」 「…あ あっち通路が在るみたいだ」まだ 「紙切れが落ちてる…」何だ? 「――! 此処に柚子が居るのか?」 「――いや それは単なるトラップカードだ」 「トラップ?」 「『埋蔵金の地図』と言って 手札に戻すと2枚ドローし1枚捨てるという効果だ」通常罠だな 「……」 p.28  「DA『ヒメ』は既にこのエリアには居ない 『ブラウザ』には居るが… いや今ログアウトしたようだ」 「……」 「我々も出よう LDGの門限は過ぎている」 「でも…」柚子がっ 「イイから来い」 「クリアおめでとうございます〜 …あれ? もう一人は女の子じゃなかったですか?」帽子の… 「…さてどういう事かな 事と次第によっては海馬Coに調査させてもらう」 p.29  「えっ… 貴方誰ですか? さっきは大声で柚子みかんの事叫ぶ変な声が聞こえたし… いったい何が在ったって言うんです」 「……」混乱しているようだな「分かる時に分かる」 「明日の放課後 何時もの広場に来るように… 今日はこのままログアウトしろ」 嗚呼 あっ「待って下さいよ クリア特典にカード!」1枚ずつっ 「私はいいそもそも参加してない「だが証拠になるかも知れん お前達は受け取っておけ」 「分かった」さ ユーヤ 「……」 「心配なら現実リアルで柚子に電話なりメールなりすればいい」 「…あ」 「だから早くログアウトしろ」 「嗚呼」 p.30  「…柚子の事 遊矢には 悪い思い出トラウマが在る」 「嗚呼」 「他のトラップも見ていて気持ちのいいものではなかった… 面白がる奴は面白がるのかも知れんが」 「そうか」 「リバース・ディメンション…」 ふむ「『除外』に関する効果ではあるが 俺のデッキに合うかは微妙だな」 《尤も遊矢達を苦しめるようなクエストで 使い勝手のいいカードが手に入っても扱いに困るか》 「…昇さん 夕餉ゆうげ仕度したく出来ましたよ」 「はっ」  権現坂道場 p.31  「――はい 柊です』 「柚子っ 大丈夫かっ!』 「…鼓膜が大丈夫じゃないわよ」もう 『良かった! ちゃんと現実リアルに戻ってたんだな』 「……」人の話聞いてないわね 『なんか具合悪くなったとか無いか?』 「…無いわよ 全然」 『…そうか』 「…… リタイアが多いって事は聞いてたし リタイアする時のログアウト方法もちゃんと黒板に在ったでしょう」 『……』 「まぁったく そんな事でイチイチ電話してこないでよ」 『柚子の声が聞きたかったんだよっ!』ちゃんと無事かどうか 「…… そう  …まぁ 心配かけたのは悪かったわ 電話してくれて有難う」 p.32  「――嗚呼 それじゃあ また明日 学校で!」 「…… うん …またね」 「モクバ君 ちょっと訊きたい事が在るんだけど」イイかな 「ん? 何だ佐門」 「『あの事件』って何? 年前 レジェンド・チャレンジが終わった時の」 「お前 あの事件の事 知って…」 「知らないよ 『あの事件』って何?」 p.33  「…くッ 誘導尋問に引っ掛けやがったか」 ヒソヒソ  え 何 事件?  どしたの お前 「場所変えようか お昼一緒に食べよう」パン 3時限目に買ってる 「お前脅しに来たのか和みに来たのか どっちだ!?」 「――3年前 レジェンド・チャレンジが終わったある日 誘拐事件が起こったんだ」終わったと言っても その日の分がな 「誘拐?」 「……  警察が現場に駆け付けた時 其処には泣きじゃくってる女の子と  血の付いたナイフとDMのカードが在った …カードの何枚かは破り千切られていた」 p.34  「……」 「泣きじゃくっていて話にならないって言うんで  札束デッキの内容から身元が分からないかって 警察から海馬Coに連絡が在ったんだ」レジェンド・チャレンジやってる事は有名だったからな 「…ちょっと無茶言うなぁとは思ったけど ガイドの奴 呼び出してきて なんとか名前だけは分かった」  あーその子はですねぇ 「女の子の正体は隣町からその大会レジェンド・チャレンジに参加していた子で  その時ちょうど隣町ソッチの警察から その子の捜索願いを出した―― って連絡が来て 事件はその日の内に解決した」 「…… 解決したのはイイけれど 色々まだ謎だらけだよ?」 「わぁってるよ」 んー ←どう話せばイイのか考えてる (佐門)←待ってる 「その事件が発覚したのは 犯人が自ら童実野町の交番の一つに飛び込んできたからだ」東地区だったな 「血まみれで混乱してたけど 病院に行ったら別に致命傷は無かったって」んでそのまま逮捕とか何とか p.35  「…… その犯人の話によると 夜道を一人歩いている処を捕まえて連れてきたのはイイが  家の電話番号を教えないんで持っていたカードを取り上げた――って事だ」 「…… それから?」 「言う事聞かせようと思って脅しでカードを破ったら 突然その子が自分からナイフを取り上げて  自分の事滅多刺しにし始めたって言うんだ」 あら「イイ気味」カード破るなんて 「…… 最初に言ったように警察が其処に来た時には 女の子はナイフを手放し泣いていた  …… その子のプライバシー保護の為に」引いては海馬Coの為に 「兄様はその事件を公けにしないよう隠した」隠したと言っても関係者を口止めしただけだが p.36  「後はお前達の知ってる通り 事件の再発防止の為に 『レジェンド・チャレンジ』は 翌日急遽中止になった  実際 何人かの親から苦情が来てたからな」遅過ぎるとか やめろとか 「そっか… それで『日が落ちるのが早い』とか 『日が沈む』前に帰れとか 言うようになったんだ」 「…… まぁな」 「だけどナイフを取り上げて滅多刺し 出来るかしら私にも」 ハハ「月子ちゃんなら余裕だと思うよ」 「酷いわ佐門さん 私カードを取り上げられた時点で泣いちゃう」 「そうかー… じゃ その時は 僕が犯人をグーでブン殴ってあげるよ」 「ホント? 嬉しい佐門さん」 p.37  「…… レジェンド・チャレンジをやっていた頃 ある女がこんな事を言っていた」  話題を強引に変更する. ――魂の事を「バー」と言い それが変じた精霊や魔物の姿の事を「カー」と言います 「マリクさん お姉さんが居たんだ それから?」 んー「それからだなぁ…」 古代エジプトの世界では 荒ぶる魂をカーとして石版にし取り 互いに闘わせて鎮め合う儀式が在りました 「…それを現代に蘇らせたのが ペガサスの『デュエルモンスターズ』」実際エジプトで見付けた石板の絵を元にカード作ったっていう話 「……」 p.38  デュエルモンスター… それは持ち主デュエリスト達の「魂」の化身そのものです 《その魂が荒ぶる時 鎮められるのは魂同士の決闘デュエルしかない》 「……」 石版カードとは「魂」を封じたモノ そしてその封印が無理に破られるような事が在れば  「魂」即ち魔物カーの力が持ち主に戻り 良くない事が起こるでしょう 《良くない事?》 p.39  「…それは私にも分かりません ですが山札デッキが多くのカードから成るように 人の心… 『魂』もまた 様々な要素から成るモノです  傷付き疲れ失われても 真実 滅びる事は無い」 「魂は不滅… 肉体は死と再生を繰り返す」 《…だけど 時間が掛かる事も在る その時は待っていてあげて欲しい  その者「魂」が癒えるまで 失われたカードに代わる 新たなカードを手にするまで》 「…… 後にして思えば あの女はあの事件の事を予言していた」予言と言うか忠告と言うか p.40  「…… そっか」 「その女の子 名前は?」 馬鹿「教えられる訳ないだろ」 「『千田百合』」 くぉら佐門! 「ウフフッ 会ってみたいわーぁ その話が本当なら その子新しいカードを手に入れるって事よね」強いのかしら デュエルしたいわ 「前向きだねぇ月子ちゃん」 うーん「事件が在った日にカードを失くしたっていう事は 翌日の大会会場レジェンド・チャレンジには来てなかったっていう事になるわね」 「御免 僕も 覚えてないや」 「…… 俺も名前しか知らないな」 「『小学生ぐらいだったと思うけど』 『直接その子と会った事は無い』って」 そう 「……」 p.41  「まだ中学生なら隣町の中学校に通ってるだろうけど 高校生なら童実野高校に行ってる筈」 「『引っ越したりデュエルアカデミアに行ってさえなければ』」 うーん「東の町って結構遠いのよね」せめて「童実野東の方に通えばイイのに」 「月子ちゃん 居たァ! お昼一緒に食べようって言ってたのに酷ぉい!」 あら「花美ちゃん」ウフフフ むー… 「あたしが黒板消している間に! 勝手に居なくなってるんだもん 酷ぉい!」 うふふふ「佐門さんとの約束が優先」 なら先に言ってよぉ! p.42  「あっ! 月子ちゃんもう食べ終えてる」 ええ「御免なさい」 「酷ォい! 花美が食べ終わるまで待っててよーぉ」 うふふふ「どうしようかしらー」 「…… 昨日も居たな 誰だソイツ」 「月子ちゃんのクラスメイト あとインセクター羽蛾の従姉妹だって」 「ふーん」ちっせぇなぁ 「そうか 『昆虫族』って言ってたな 羽蛾の類縁で昆虫族デッキか」 「うん! 蝶々さんや揚羽あげはさん 好きなの」 「…… アゲハは蝶々の仲間だろ」 p.43  「二人が食べ終わるまで暇だね デュエルでもしようか月子ちゃん」 「ええ」 「馬鹿ッ その女にやらせるんじゃねぇ!」 「…うん 冗談 見付かったらデッキ取り上げられちゃうかもだもんね」 まぁ「酷いわ佐門さん」 「…御免  でもデュエルしたいねって気持ちは本当 『冗談』が嘘」 「分かるわ佐門さん 私だってデュエルしたくて溜まらないのに」よよ 「教師の犬の告げ口クラブ男の前では偽りを言わないといけないのね」 「誰が告げ口クラブ男だ」教師の犬だと p.44  「告げ口クラブじゃない 知ってるのよ デュエルしてる人を見付けては 次々と告発してたって」 「佐門! お前小学生に何教えてた」 「僕じゃないよ 月子ちゃんと僕の友達だった…」 「…あれ」 そっか「名前ド忘れしたままだった」 「――はぁ?」 《…… コイツとつるんでた友達ねぇ 居たような… 俺けっこう学校休むからなぁ》会社忙しい時とか 「そっか… モクバ君も覚えてないのか」まぁ違うクラスだったし 「…… 俺は校則を守らせただけだ デュエルモンスターズクラブ存続の為にな」 p.45  「それって自分達がデュエルしたいってだけでしょう」ふふふ「潰れたそうじゃないいーい気味」 「潰れてねぇし DM部の為だけにやってたって訳でもねぇ!!  …ソリッドビジョンとデュエルディスクを始めとする  『デュエルモンスターズ』関連技術・機器商品で名を上げている国際的大企業『海馬コーポレーション』  その本社が在るこの童実野町町内で 海馬Coに一番近い中学校である この童実野中学校で  部活動にDMの倶楽部が無い!! なんて事が在ってイイと思ってんのか!?」 「…… そんな事 言ったって此処 公立だし DMってあくまでI&I社が作った商標登録製品なんだろ  小学校だってカードゲーム部止まりだったじゃないか」 「町内会はバトルシティにもレジェンド・チャレンジにも協力してくれたぞ!!」自分達でも大会開く程だし p.46  「それなのに教育委員会の連中は頭が固い!!  だぁから俺様が一番! デュエルモンスターズクラブの為に頑張ってきてやってるんじゃねぇか!?」 「…うん 亜白龍オルタナティブ入りのデッキケースごと没収された時はかなり恨んだけどね」後で返してもらったからイイけど 「…ほざけ そもそも学校でDMが禁止になった遠因は お前がワンキルデッキ作ってバカスカ勝ってるのをみんなが真似して  その結果 休み時間過ぎてもデュエルしてるからって事で 学校でデュエルが禁止になっちまったんじゃねぇか」  いっけー!  ギャアアア 「だって中学校の方でスピードデュエルが流行ってたなんて知らなかったんだもん しかもあの大会レジェンド・チャレンジが終わった後にさ」 「そりゃまぁお前は小学生だっただろうけど」流行らせたのはまた 別の連中だし 「その『小学生』が兄様と遊戯に勝ったってだけで あの当時どんなにDM人口が増えていた事か!」 p.47  「遊戯はともかく 兄様が恥を忍んで その事実を公開して」 「…… 宣伝にしてた辺りは凄いよね」 「自分でもデュエルキングに成れるんじゃないかって思った連中がワンサカ出て来て新設のDアカデミアにも入学希望者が殺到して」 「…佐門さんが特別強いとは誰も思わなかったのね」 「まさにデュエルモンスターズ公民化時代!! 全国でデュエル流行りまくり!!!  カードは売れたしDディスクも当然売れたし デュエルイベントも各地で在ったし 「…だったのに 何でか公立小中学校でデュエル禁止」 だから「流行り過ぎたからだろ?」  ・ワンキルデッキ →勝負がスグに着く→短い時間で出来る→学校の5分休みに流行  ⇔対策デッキ出てくる→勝負が長引く→休み時間オーバー⇒先生が怒る⇒デュエル禁止 「…… おまけにお前は亜白龍が使えなくなるし」 「デッキ変えたし」「カード返せって言ったの モクバ君達じゃないか」 「…… 奇妙な噂は流されてたし」しかも小6と中1の時の2回 p.48  「――嗚呼 そうかモクバ君 知らなかったっけ 犯人 インセクター羽蛾だよ」 「何ぃ!? なんで黙ってやがった佐門!?」 「…… 僕なりに あの人の事はデュエルで負かそうって思ってるから」 うふふ「佐門さんってば結構無謀 お兄ちゃん前に言ってたもん 自分はレジェンド・チャレンジの優勝者に勝った事あるって」 「私も在るわよ」 「兄様だって!」 「でもオル何とかのデッキに何度も勝った人は居ないんでしょ お兄ちゃん2連勝した事が在るって言ってたもーん」 「うっ… マジか それ」あんな奴に 「…そうだなぁ うん あのデッキでの勝ち数はあの人の方が多かった気がする  だからただデッキを再現するだけじゃ駄目なんだ もう一工夫 強化 しないと…」楽勝とはいかない(勝てないとは思ってない) p.49 【10.16.Mon.】 「元々完璧なデッキとは思ってなかったんだよね でもそれなりに強いし 他のカードやデッキも色々試してみたかった」実際 試してた 「そんな訳で後回しにしてたら大会レジェンド・チャレンジの方が終わっちゃって」 あーあー「悪かったよ」仕方ねぇだろ  理由は話した 「月子ちゃん部活どーするぅ? あたしDMのクラブが在るなら入りたいなぁ」 おっ「本当か?」 「デュエルなら佐門さんとしたいわ」 うーん僕? 僕は去年 モクバ君に 反対されたから」お前なんか来るなーって 「去年は去年 今は今だ! 寧ろ理解してやるのに掛かったこの1年を無駄にするな佐門!」 んー「2学期には割り切ってたようだけど」理解って言うのか 「寧ろ今は月子ちゃんを入れるかどうかで凄い迷ってるねモクバ君」 うっ… p.50  「…… つ 月子に ビビる程度の軟弱な奴 どうせ大会に出て来る度胸もプロデュエリストに成る根性もねぇ!  DMはデュエルがただ強いだけじゃ駄目なんだ!」 うーん「振り切ったねぇモクバ君」5秒考えて 「そして僕達の事『デュエルアカデミア』に入学させようと考えてる」 「当然だろ」目指せデュエルアカデミアだ「んでその先はプロライン目指せ!」 えー「急に進路設計まで決められても モクバ君自身はDアカデミアに行く気ないんだろう」 「当然だ 俺様は既に海馬Coの副社長だ」 「プロかぁ…」うふふ「花美が先にプロに成ったら お兄ちゃん跪いてくれるかなぁ」ナイト様みたいに 「うふふ それは面白そうねぇ」 「想像の差が凄いね二人とも」 ソイツ兄貴居たのか? 嗚呼 インセクター羽蛾の事 うふふ p.51  「羽蛾の奴は おととし予選に敗退して 去年はとうとう出て来なかったからな  うわさじゃ商人ブローカーもどきになって 自分が取引してる相手にだけ強力カードが集まるようにしているらしい」かつソイツらを牛耳ってると 「『羽蛾軍団』か 竜崎さんは 実力で優勝したと思ってるみたいだね あの人なりの『実力』って範囲?」 「…… 取引の裏は取れるか佐門」アイツらの 「僕 刑事でも 探偵でも ないよ」 「あと 全国大会の強敵と言えば 他ならぬデュエリスト育成専門学校『アカデミア』」 「初出場では決勝で海馬瀬人社長に敗退し 去年は去年で潰し合った挙句 ダイナソー竜崎に敗退…」 「あれ 全然強敵っぽそうに見えないよモクバ君」 「何処がだ」人の心 読みまくって p.52  「兄様が高校生活の最後の思い出を作るぐらいイイじゃないか」 「学校関係なかったけどね」個人で出てたし うるさい「それより去年の決勝戦における疑惑の証明と ――って言うかDMクラブの入部の話だってぇの  お前らもうまとめて入れ!!」俺様が決めた 今決めた えー 「花美 イイよぉ 月子ちゃんも一緒にやろうよ」 「そうねぇ どうしようかしら 佐門さん」 「…… プロとか大会に出るとかまでは まだ分からないけれど 学校公認でデュエルが出来るようになるのは嬉しいかも  …って言うか モクバ君の入れ入れコールが凄まじい」 よーし「決まりだ! 放課後DMクラブに来いっ!」俺様が面倒見てやる 「うん」あ 予鈴 鳴り出した 行きましょ ======================================== p.7  …長いのと、(書き手が)まともに覚えてないので召喚口上はこんなのに。  零児自身は覚えてそうではあるけれど。 p.14  ――で、これはこれで素で出した数字だった筈。→1と6 p.23  好きではない、かも p.24  …日付が在る事から考えて、前日は寝る直前に 書いておきたい情報だけでも忘れないようにって書いておいたんだろうが  (ヤッパリ)遊矢達らしい展開じゃない。  右に修正案は書いてあるけど不完全★ p.29  LDGに来るように、でもイイかも知れないけど、エリア名を敢えて言わなかった可能性も在る。 p.30  …家の電話を使ってルけど、Dディスクの通話機能の方が早いからソッチに修正かと★ p.34  心が読める訳だけど、それを月子に説明できるかどうかは別って事。→佐門 p.51  初出場では〜〜の部分がモクバか佐門か月子か決まってない★   …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★





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