とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#010.欠けていく事象/現在、クラブAにて

p.1 【2017.10.8.Sun.】
「モクバ! 今度は恐竜族のモンスター特注してくれんかのう」
馬鹿「何処まで図々しいんだお前!」
「あたし昆虫族」
「私 光属性」うふふふ
「便乗すんな!」

ハハ「ペガサス様に進言しておきましょう」
「承ってんじゃねぇラクス!」
「ハハハハ」

「…… 久し振りに亜白龍オルタナティブが使えて嬉しかった
 月子ちゃんじゃないけど テンション上がる気がする 実体映像技術リアルソリッドビジョン」

「そうやな やっぱ迫力が段違いや!」ベーシックより
うふふ「でも素体フレームはショボかった」
「うん」
「それは当たり前なんだよ!」先に言ってただろうが

p.2 
「他に気になった点が在ったら遠慮なく 改善点の参考にさせて頂きますから」
 んーっ

そうやな「2000 3000とダメージを食らった筈やけど 普通の実体映像技術リアルソリッドビジョンに比べて痛みが少なかった」
ええ「体の弱い方や体力の無い方でもプレイ出来るように
 ダメージ設定に関しては一定以上痛覚に伝えない仕様になっています」普通に痛いのが好きな人は居ないし
ふーん

「老若男女 誰でも楽しめるゲームにする事を目指しています …他には?」
うーん「見てただけだからなぁ」
「そうねぇ客観的な事を言えば 亜白龍は3年前と変わらなかった」

p.3 
嗚呼実体映像技術リアルソリッドビジョン自体は既に完成された技術だからな
 モンスターや魔法・罠カードの基本プログラムに関しては 3年前と殆ど変えてない」ほぼそのまま
ふーん

「一部は手直しする物も在りますが その辺りは寧ろ新規カードやモンスター達に御期待下さい」
うふふ「分かった」
「楽しみ〜!」

「他には?」
んー
「羽蛾が頭重いって」
「…ッ」

ふむ…「どのように」
「…… パソコンを長時間扱った後の感覚に似てる 眠気は在るのに目は冴えている」
「『でもそのパソコンをやってて寝不足だから気のせいかも知れないと思って黙ってた』――だって」
ふーん

p.4 
「――嗚呼 そうですね 脳に大量の情報データを送り込む事になりますから 原因的にも結果的にもそれと同じ症状が起こります

 余り長時間のプレイは避け 適当な処で休憩を入れるように心掛けて下さい
 …もちろん此方でも なるべく負担が掛からない物になるよう努力しますが」

「なんや そう言われると眠くなってきたなー… それともオッサンの話が長くなってきたからやろか」ちょっと小難しいし
「…僕も」

「デュエルしたし もう気は済んだんだろう? さっさと そろそろ 帰れ!!」
んー「追い出すように言わんでもええやん」
ふぁ…「5分ばかしちょっとどっかで仮眠させてくれぇな」

p.5 
「駄目だ!! もう空が赤い 日が暮れる
 その前に家に帰れってんだ!!」
「押すなや」
「イイから行け 警備員呼ぶぞ!!」

「行こう月子ちゃん 家まで送るよ」
「ええ」
「何や またまたラブラブっぷり 見せ付ける気かーい」
「お兄ちゃんは花美送って」
「家が逆だろ」駅と
「イイから行けー!!」


「…けっ 何やねんモクバの奴 茶も出さんと

 おい佐門 其処の自販機で買ってこい」
「嫌だ」
 即答
「お前が俺達の分 買ってこい」
 プラス命令

「…… 素直でみんなで買いに行こーか」スグ其処やし

p.6 
「…… いちおう見に来た甲斐は在ったな亜白龍 青眼と同じステ−タスかぁ成程なぁ」

「…まぁな 仮に3枚手に入れる事が出来たら青眼6枚入りのデッキも同然になる」理論的に
「ぐへっ …青眼3枚はデフォルトか?」
「うん
 あと1枚… って言うか1種類『青眼』のドラゴンが居たんだ
 でもなかなか手に入らなくって 探してるうちに忘れちゃって それで僕の青眼デッキは不完全になってる」

「私も思い出せないのよね 虫男は覚えてる?」
「…… 俺が覚えててやる義理は無いね」忘れた.

p.7 
「エクストラデッキに入れてた筈なんだ 亜白龍が1枚 青眼が3枚だったから そして魔法カードで融合…」

「何やねんエクストラデッキって」
「…魔法カードで『融合』って 何のカードなの いったい何をするの?」
「えっ?

 何って… …何てカード・・・・・だったっけ エクストラデッキって何だ・・・・・・・・・・・・?」

「寝ボケとんのか? 眠気覚ましのツモリでワイは飲み物うたんやけど」
う うん「僕もそのツモリだったんだけれど… あれ?」

「…もう帰るか 佐門 今日は海馬Coに入り込めたって事で勘弁してやる」
あっ「行くんか羽蛾」駅まで一緒に行くんやろが

p.8 
お兄ちゃん 待ってぇ

「…… 僕達も行こうか月子ちゃん」
「ええ」

「…確かに日が暮れてきちゃったかな
 でもレジェンド・チャレンジやってた頃って 僕たちもっと遅くなるまで彼処に居たよね?」

p.9 
「――ええ そして『日が暮れるのが早くなってきたからとか 変な理由で突然 終わりになった事を覚えてる」
 あと肌寒くなってきたから… とか取ってつけたような理由で

「…モクバ君 あの頃から隠し事してる 僕の力 無理矢理人の心を除くようなものじゃないから よく分かんないけれど

 でも明日 学校に来る事だけは読んどいた・・・・・ 昼休みにでも捕まえちゃおう月子ちゃん」
うふふ「そうねぇ」さすが佐門さん

「――それじゃまた明日 学校で」
「ええ 佐門さんも帰り道 気を付けてね」
「有難う」
うふふ「此方こそ」

p.10 ――モクバ様 あのように御友人をお返しになって良かったのですか?」
「仕方ねぇだろ アイツ難波なにわの商人の子孫だか何だか知らねぇが」

「ほほう… ではあれが音に聞くアキンド弁」
「違う」

「しかし狼狽心ながら 海馬Coの社長代理が癇癪持ちの子供だという噂を広められでもしたら困るのでは
「…… それを言うなら老婆心

 佐門が上手くやってくれるよ 本気で人の嫌がるような事はしない さっきだって助けてくれたし自覚あるのか どうかは 知らないが
「…… 分かりました」

「お前こそ技術職のクセに 何ちゃっかり社長室に入り込んでんだよ
 さっさと仕事戻れ って言うか終業時間だ もう帰れ!!」
「あははは」
誤魔化すな!

p.11 
あぁら「節夫君 久し振り! 花美の事 連れて来てくれたの? 悪いわねー」

「ただいまママ!」
「俺の後を付いて来ようとするから誘導してきた 家にまっすぐ帰る事をちゃんと教えてくれないか叔母さん」

「花美が迷惑かけたでしょー 上がってよ! ちょうど夕飯の時間だからさ」
「結構 もう遅いので失礼します」
えーっ 泊っていけばイイのにー

「…花美ちゃんはマンション住まいか

 初々しい子やなーっ」
「十日前までランドセルだからな」ガキガキ
「ワイらだって昔 小学生やったやろ」
当然だ

p.12 
「佐門とか言うたな あのガキは アイツと付き合ってるっちゅ−事は 実は花美ちゃんも強い?」

「――いや 奴と居る処は初めて見た 昨日が入学式だったからな 恐らくライト月子を通して知り合ったんだろう」

「ライト月子… 数年前の全国7位やんけ 道理で耐性あると思うたわ」そーいや会場で変な笑い方する子が居た
「俺に当たらなかったらもう一つ二つ上の順位に行っていた女だ 佐門に合わせてスピードデュエル界に引っ込んでいたが…」

むむぅ「月子ちゃんを変えた男か…」
さぁな「スピードデュエル自体 ルールが簡略化されていてハマり易い
 5分の休み時間で出来る時も在るって言うなら そりゃ流行もするだろ」大概 間に合わなくって 先公にどやされるんだがな

「――そうか レジェンド・チャレンジが在ってたっちゅー事は その時期の奴ら みんなスピードデュエル派か」
「マスターデュエルに移った奴はそのままアカデミアに行ったからな
 残ったスピード派の中において その頂点に立っている筈の男が佐門だった」

p.13 
「……」

「尤も奴は自らその座を放棄した 心が読めるだなんて変な事 口に出さなきゃ良かったのに」

「話が広がったのは俺が吹聴して回ったせいでもあるがな!」ヒョーッヒョッヒョッヒョッ
うわー先輩あざとい 敵に回したくないわなぁ」
フン 亜白龍を渡さないアイツが悪い

 【10.9.Mon.】
「佐門が頂点やないってんなら スピードデュエルで今 其処に立っとんのは誰やねん」
「知らん」
「…… まったまたー」勿体ぶらんと

「……

 南小に強い奴が居ると聞いている 中央はライト月子とサイキック天道が抜けた
 その月子が童実野中でどう動くかだな 東中にも強い女が居たが進学アガった」

p.14 
「花美の奴は俺に付きまとってはくるが言う事は聞かん 佐門の離れ小島に月子と引っ込んでくれるならイイが」いや良くないか
「逆だと5月 面倒だな…」6月には予選が在るから

「…お前 今年は出てくるっちゅー事か?」全国大会
フン「お前が出るなと言うなら出ない(条件付で) だが舎弟共は必要だ」ソイツらを牛耳る為の策だよ

「…成程 さすが羽蛾軍団のボス」

「…お前も童実野高校を一歩出たら 目立って目を着けられる一人の筈だ」この辺 高校は一つだけだし

「アカデミアに入らず仕舞いだったが後悔してるって奴らは何人も居る 目ぼしい奴は去年 潰しといたと言えば潰したが…
 お前みたいなのが居るんじゃ また 動き出してくる可能性が在る」

p.15 
嗚呼「そうかワイ日本チャンプやもんな 枯れた筈の畑に大雨降らせる存在っちゅー事か」アハハ ちょっと 照れるでー
呑気な奴

「…部活動の奴はマスターデュエル界に居るが 人数的にクラブと言うより愛好会に近い」
「お前が居るからみんな出て行ったんとちゃう?」
「…黙れ

 彼処は安全圏だがその分ヌルイ奴らが多い」普通の教室じゃあデュエル禁止にされてる学校が多いし
「アクションデュエルやライディングデュエルは設備や資格が必要だから
 この先デュエルをしたい連中が集まるとしたら やはりスピードデュエル界か」
マスターデュエルが流行る可能性もゼロじゃあないが

「強い奴心当たりが無くもない これ以上はカードを寄こせ」
いやん「いきなり言われても持ち合わせが無いわ」
「嘘つけ 佐門とやってたクセに ――嗚呼 今まで喋った分がレベル5ぐらいの情報料だな」
いや殺生な

p.16 
 童実野町

「――しかし それだけの情報集められるお前がバイヤー見付けられんのやて?」
「――嗚呼 亜白龍だけじゃなく他のレアカードを買い取ろうとする奴も見当たらない ――特に名上ながみさんが消えてから」

「高くうてくれる人やったのにな 店畳んで何処行ったんやろ」
「さぁな 海馬Coが消したんじゃないかって噂も一時 在るには在ったが
 ホントに事件だったら警察に任せてニュースで公開している方が奴らにとっては利が在った筈だ」もみ消すより見せしめにする方が

じゃ「名上さんが裏で大枚はたいて実体映像技術装置リアルソリッドビジョン・システムを手に入れたっちゅー話
 デマかモクバもまだ知らんっちゅー事か」ホンマに失踪事件やったら警察が動くやろうし

「…… デマではないな一応は 自慢気に見せてもらったし触りもした」触れなきゃ実体とは分からない訳だから
「…そう言えば消えたのはあの直後か」翌日には店が開かなくて

p.17 
『童実野町―― 童実野町――』
「! …来たから行く」電車が
「応 また明日 学校でな」

《…そう言えば 去年はまだ一人佐門とつるんでた奴が居たな》月子の他に

《俺が在る事ない事吹き込んでやったら離れたようだが それは別としてデュエリストとして潰すのには時間が掛かった
 …… 何て名前だった?》顔は?

ボソッ「思い出せん… まぁイイか どうでも」

p.18 
「あれは… 地球?」

「我こそはズァーク! 今ここに復活せり!

p.19 
「…世界が 再び四つに引き裂かれようとしている!」

「ズァークはまた四つの次元に転生し 同じ事を…!」

「繰り返させない! ズァークは私が封じる!!」

p.20 
 CLUB in ACADEMIA
「じゃーんけーん ぽいっ!」

「お待たせ! ――ん? みんな何やってたんだ?」じゃんけん?
「……」

「戻ったか」
「嗚呼」
「チハヤとフォースで2階 対戦希望なので2階に決めた
 私が1階 ノボルとユーヤきみで屋外の様子を見て回る」
「分かった」

p.21 
「このエリアにシンクロやエクシーズ召喚が在るかどうか探せばイイんだよな 行こうぜノボル」
「嗚呼」

あら「シンクロモンスターならQデュエル『マスマス・トライ』のAエクストラデッキに準備されているわよォ エクシーズもね」

「…なんだ MMに訊けば早かったのか」
「灯台下暗しだったな」

「…まぁいい ひとまずは安心だ この後は好きに遊ぶがいい」
はーい
わーい

「そう言えば レイジさんのMMは見た事ないですね」
嗚呼「私はMMを持っていない プロバイダから一般プレイヤーへ情報を伝えるのがMMの役だから」
「ふーん」

p.22 
「逆だとMM1体では到底足りない そういう訳で設定もしてない」設定自体は不可能ではないが

えっ「じゃあどうやって移動してるんですか?」エリア間
「プロバイダはパソコンからブラウザ以下のディレクトリ構造を見る事が出来る
 その画面でDAのオブジェクト・データを直接ドラッグ&ドロップだな」
うわ…
?

2F DUEL ROOM

「私 対戦してきますぅ それじゃあ皆さんまた今度」
「嗚呼」

「――だから 一人で行動しないようにと言っている」女の子は
てへっ
「フォース 観戦という形でイイから見ていてやれ」
「はい」

1F QUEST DUEL

「――では 私は此処の『マスマス・トライ』とやらに挑戦する」
「結局そこ行くんだな」
何か問題でも?
いや…

「俺達は何処 行こうかノボル」
「何処へでも」嫌なモノだったらその場で断る

「さっき言ってたアクション系のQデュエルは…」
本日は参加〆切ました
「そうか じゃあ何処 行こうかなぁ」

p.23 
「ユーヤ!
 ――嗚呼 ノボルも一緒なのね」
「ヒメ!」
「…来たか」
「ええ」

えっと「レイジから伝言!」忘れないうちに「此方もデジタル・ランサーズを組織するって」
「デジタル・ランサーズ? 前にも言ってたわね どんなの?」

「ログアウトしないでプレイ中断しているプレイヤーを見付けて守るんだ その為にエリア内を見回る!」
「…?」何で?
「…… 俺が話す」

頑張るですぅ

p.24 【10.10.Tue.】 
「マスマス・トライへようこそ! お一人様ですか?」
「嗚呼」
一人だってー
スタッフ準備して―

「ルールは其方! 先に3体のモンスターを揃えてバトルゾーンにモンスターを召喚し 相手を倒した方の勝ちです」
「…ふむ」

@縦・横・斜めにモンスターを揃える
Aexデッキから召喚してバトル
exデッキが無くても大丈夫! Aカードにチューナー在り!!
 バトルゾーン 召喚ゾーン

「手順的には一度Dディスクにカードを置いてから 机に在ります召喚ゾーン・バトルゾーンに指タッチで置いて下さい
 バトルゾーンを離れたモンスターを再び戻す以外を除いて バトルゾーンにモンスターを呼べるのは黒板の通りの方法だけです」

それから「一部のカードに特殊制限が在りまして
 例えば『死者蘇生』なんかは一度自分のバトルゾーンにモンスターを召喚した後でないと
 自分・相手墓地のモンスターを自分のバトルゾーンに召喚する事は出来ません 詳しくはMMにお聞き下さい」
……

p.25 
「MMに説明させる事を前提に作ってあるようだな パンフレットが適に簡略化されているのもそのせいか」

えっ?「嗚呼まぁそうですね」 「対戦者来ました」

フフ「白龍の道士と申します お見知り置きを」
「レイジです コスプレ御苦労様です」
「う゛ッ」

(モンスターに見せ掛けているが人間DAだな 後ろは確かDMカードのアイドルと言われる『ブラック・マジシャン・ガール』
 単純に考えると魔法使い系デッキか)

「――それでは! Qデュエルスタートです!」
嗚呼

「…小休憩の為にヘッドギアセットだけを外し ログアウトしないでゲームを中断する事が出来る
 だがその隙を狙ってDAを勝手に移動させる不逞の輩が居ると言うのだ」
「ふーん」
「脅したりカード無理矢理交換したり 女の子だと体を触ったりするんだって!
 そいつらから他のプレイヤーを守る正義の味方がデジタル・ランサーズなんだ!」

p.26 
ふーん「正義の味方ねぇ」
えっ「何だよ 悪い奴からみんなを守るんだろ!」
「そうだけど 発想がイマイチ子供っぽいわ」
うっ…

「まぁ要はLDGの警備員だ 俺とユーヤは既に参加する事を決めた」
「…… ノボルも?」
嗚呼「漫然とこのようなゲームをするよりは 裏方で何か仕事をやっている方が性に合う」

「そうなの? 周りのみんなが遊んでるのに 自分だけお仕事っていうのは嫌じゃない?」
「…… 俺のような堅物で そのような傾向が在ったら そもそも遊矢と付き合え遊び心の塊みたいな奴なんだから

ウフッ「うふふ そうねぇ ノボルの唯一の心配は ユーヤがちゃんとデジタル・ランサーズをやれるか! って事かしら」
「嗚呼」
「ええっ!? 何だよそれ」俺やる気あるのに信用ないの?
嗚呼

p.27 
「お前がやる気を出して意気込んでいる時は 大概3日も持ちはしない
 マラソンでも何でも最初にエネルギーを使い果たして 最後はバテてるタイプだろうが」お前
うー…

「デュエルではペース配分を考えられん事もないが それでも予想外の長丁場になってくるとギリギリだ」
 まぁ予想しなかったんだから予想外な訳だが「…先日のRデュエルのようにな」

「SINGOとのRデュエルって言えば あの時 出てきたドラゴンは何?」
えっ「ドラゴン?」
「…… やっぱり『遊矢』は覚えてないのね」
「何の事だ?」

《…あの時か》うーん《確かに無我夢中だったから 何であんなのが呼べたのかはよく分かんねぇんだよな》

p.28  
《…… 何か在ったのか?》
《何を知っているんだいユーゴ 僕はあのデュエルの記憶が途中から無いんだ》
《俺もだ》
「俺も… いや覚えてるような覚えてないような」なんか夢を見ていたような感覚で

《悪いな遊矢 Dホイールが引っ繰り返りそうになったんで俺が代わった》
ユーゴ《お前が?》
《嗚呼》あの場は俺じゃなきゃと思ったし

《ヒメが言ってるドラゴンの事は 俺にもどうして あの時呼び出せたのかは分からねぇ
 …後でお前がエクストラデッキを見た時には あのドラゴンは其処には入っていなかった》

p.29 
《やってたゲームがゲームだし Aモンスターだったのかも知れない》
「そうか」
「ユーヤ?」

「あの時の俺を動かしてたのはユーゴで」
「それは知ってる」
「ヒメが言ってるのはAモンスターで俺のデッキには入ってないって」
それ何処まで伝聞なの

「…… Aモンスターか… 言われてみれば納得できん事も無いが
 しかしあのデュエル Aモンスターは無しと言われてなかったか?んー もう覚えてない

「私もノボルもユーヤ自身も知らなくて ユーヤのデッキに入ってなかったって言うなら あの時限りのAモンスター
 …そう結論付けるしか無いわね」

「――! そう言えば残り時間は?」6時までの
「大丈夫だ まだ15分以上は在る」
「そうね でも探すのにあんまり時間を掛けるのは ――あ!」

p.30 
「『恐怖の部屋 暗黒へのロード』… 脱出ゲームみたいね コレでイイんじゃない?」
恐怖の部屋 暗黒へのロード コチラ
嗚呼さっき見付けたお化け屋敷か 『果たして貴方は出られるのか』…」

うふふ「3名様入りますー あら一杯?」
「いらっしゃいませ並んでねー ルールは其処 黒板に書いてあるから」

恐怖の部屋 暗黒へのロード
・入口から出口を目指す
・カードは1人1枚ずつ
・プレイヤー自身を召喚可

うふふ「待ってる間 怪談なんかいかがです? 世界を滅ぼそうとした怪物を 果敢にも封印した女の子が居たんですが…
 引き換えに赤ちゃんになってしまったそうです」怖いですよねー
いやそれ「元ネタ知ってるよ 赤ちゃん普通に元気だよ怪談にするな

p.31 
「そうですかー ではコッチの話はいかがでしょう
 何年か前 海馬Coが実体映像技術リアルソリッドビジョン・システムの権利を独占していた頃
 とある闇商人がカードコレクター達に実体映像技術リアルソリッドビジョンの装置を売り撒きました」もちろん違法でね

「DMが好きなら 一度はモンスターに触ったり乗ったりしたいと思いますよな?」
うーん「何度も乗ってるから」違う意味で思わない
「…昔は無理だったのよ」けど何年か前?

「コレクター達は夜こっそりと自分の住んでいた街を離れ 誰も居ない海辺や山奥に行ってモンスターに乗り
 そのまま全員 居なくなってしまったそうです」
「全員?」
「はい」
「キャーッ!! 嫌ーーっ!!!」

p.32 
「えっ… 何だ!?」
 「キャーッ キャーッ」
「悲鳴!?」
 「嫌ーっ キャー」

「――嗚呼 駄目ですよドサクサに進もうとしちゃあ ちゃんと順番守って下さい」
「けど…」

ヒヒヒヒなぁにが起こったのかぁってぇ〜? そぉぉれは行ってのお楽しみですよぉ〜〜」ヒヒヒヒ

はい「戻って戻って」
 「うわー」
う…

「そ… そうだよな お化け屋敷なんだし」悲鳴の一つ二つ在るよな
「どっちかって言うとホラーハウスね」西洋風だし
いや「ホラーハウスともまた違うような…」カバラ?

p.33 
ハハ「此処の脱出ゲーム 本当に入った人が出て来ない事で有名なんだ」
「ええっ!?」
「…どういう事だ」

「モンスターやトラップをかわして出口へ向かうゲームなんだけど 結構難しくってみんな途中でリタイアしちゃうのよ
 それで追い出されるって訳」

「…成程 リタイアの手順なら黒板に在ったわ」よく読んどきなさいよユーヤ
「やっぱり一人カード1枚って制限がキツくてねー」
「けどまぁ怖いもの見たさと相俟って 人気のクエストの一つなんだよ」
 「キャーッ」

 【10.13.Fri.】
「ベリー・マジシャン・ガールを召喚」 Lv1
「効果でアップル・マジシャン・ガールを手札に加えます」
 ベリーを召喚ゾーンの真ん中に「カードを1枚伏せてターンエンド」

p.34 
「私のターン ドロー

 ……」
《神の摂理か ではこのカードをコスト用に》
「カードを1枚セット」

「……」

 バトルゾーン 召喚ゾーン
 ・Mゾーン、魔法&罠ゾーンに置いたカード 〇
 ・フィールドゾーン、Pゾーンのカード ×
  (Dフィールドには両方可)

《…良し ペンデュラム召喚自体は可能》この3枚で出せる組み合わせは・・

「――私はスケール5のDDD壊薙王アビス・ラグナロクと スケール8のDDプラウド・シュバリエをPゾーンにセッティング」

p.35 
「…これでレベル6から7のモンスターが召喚可能 …現れよ DDD極智王カオス・アポカリプス」

 我が魂を揺らす 大いなる力よ この身に宿りて闇を引き裂く力と成れ

ペンデュラム召喚!! Lv7

「…… お強そうだ」
(ヒー)
わー ペンデュラムだ
でも「召喚ゾーンのモンスターは攻撃できませんよ」

「分かっています カードをもう1枚伏せてターンエンド」

p.36 
恐怖の部屋

「――お待たせしました このプレイヤーカードをどうぞ」属性やレベル・ランクは無し
魔法使い族/効果
@このカードは受けたダメージ分 攻撃力・守備力がダウンする
A〜〜〜〜
 ATK4000/DEF4000

「そのカードでプレイヤーを召喚できます」魔法使い族モンスターとして
「倒されるとリタイアか?」
「いえ墓地が在ります 全員が墓地に行ったらリタイアです」じゃ 頑張ってー

「――うん 暗い 分かり切っちゃいたけど真っ暗ね」
「VRヴァーチャル空間だからな 外部からの光が入って来る筈もない」入口カーテン閉めたら真っ暗だ
だけど お互いは見える と.

p.37 
「ユーヤ何 最後尾になってるの」
「いやさっき押し返された時に」
らしくないわねー「先頭進みなさいよ」何時もみたいに
「えっ…

 いやヒメさん 此処はレディ・ファーストで」
「こういう時にその言葉パワハラ!」

「…… 横並びで行けば良かろう」

たらった「こっの先 異界の 迷い道〜♪ 果ったして 貴っ方は 出っられるか〜?」たらった♪

「なんだ!? …あ もう 消えた」
「最初の脅しらしいな」

p.38 
「――そう言えば さっきの話 本当かなぁ 全員居なくなったって奴」

「…馬鹿ね 全員居なくなったって言うなら居なくなった事を誰も知ってる筈じゃない 典型的な作り話だわ」

「そうか」
嗚呼「何年か前というのも十何年か前の間違いだろう 怪談などそんなものだ

 どうしたユーヤ」
「今なんか居た…」人影みたいなの

「そりゃ居るんじゃない? 此処お化け屋敷… じゃなくって恐怖の部屋なんだもの」

「ええっ!? 居るって何が…」あれは一体っ
「…真に受けるなユーヤ 電脳ヴァーチャル空間のCG映像ソリッドビジョンだという事は分かり切った事だろう」
あ 少し 明るく なってきた

p.39 ――私のターン ドロー
 …守護神官マハードを相手に見せ 手札から特殊召喚します」 Lv7

「アップル・マジシャン・ガールを通常召喚」 Lv3
「それぞれ配置してターンエンド」

「――森…?」変な石像が在ると思ったら
「枯れ木ばかりのようだがな」

p.40 ――お互いのプレイヤーはそれぞれコイントスを2回行い
 表が出た場合は2000LPライフポイント回復し 裏が出た場合は2000ポイントのダメージを受ける』

あっ「そうかクエストデュエルだったっけ」
「手札手札!」
「一人1枚ずつだったな」

マスマス・トライ

「…私のターン ドロー

 ……」

《縦で置いてあるという事は あの伏せカードは魔法マジックカードかトラップカード

 レベル7とレベル8 チューナーを出せばレベル9以上のSモンスターか …… それは避けたい処だな》

p.41 
「私はDD魔導賢者コペルニクスを通常召喚」 Lv4
「効果によりデッキからDDラミアを墓地に送る」

《素材の数など特に気にした事も無かったが …マス埋め型の計算パズルをヒントにしたのであろう このクエスト
 持ってきたEXカード 3体で召喚可能なものはSモンスターのみ 頼みの綱はAカードか》
 EXデッキ なくても 大丈夫!
 ランク3〜7 エクシーズ レベル3〜9シンクロ 在り!
「…ターンエンド」


「…コイントスをしろって言った指示自体 何かのカード効果だと思うの

 だからダメージを避けるタイプのカードか カードそのものを排除できる効果のカードが在ればイイ筈よ
 …持ってる?」あたしは無かったわ

p.42 
「『デュエリスト・アドベント』が在る 『ペンデュラム・ストーム』でカードを破壊できるけど
 先にPカードをPゾーンにセッティングしないと」
「…無いわ」Pカード
「俺もだ」

うーん.
「俺は『ツインツイスター』が在る 手札を1枚捨てて魔法・罠カードを2枚まで破壊できると言うものだ」
「それはそれで難しいわね」1枚だけよ 使うのは

「…ダメージ2000か それでも大概のカードより上だろ?」レベル4に居るか居ないかで「別にイイんじゃないかな…」
「――ま ね」あたし一人だったらそーする

「――じゃ コイントス決定という事で トス自体は制限ないし 一緒にやりましょうか」
「――嗚呼」

p.43 
 表 攻守 →6000
 表 攻守 →6000
 裏 攻守 →2000

「遊矢って運が無いわよねー この前の『サイコロン』だってそうだし」
うーん

「…そうだな 何時だったかペンデュラム召喚のやり方がまだ分からずに 成功させるまで271回掛かったという事が在った」
 けしからん!

「271回!?」うっそぉ
「…よく数えてたよな権現坂」そしてまだ覚えてたのか
いや今フッと思い出した「…… やり方が分かって後で改めて考えてみたが
 普通なら偶然でも数回から数十回で成功するのではないかという結論に達した」
「……」
「開いた口が塞がらないわね」

p.44 
「言うほど運が悪いとは思わんが… …………
 此処ぞと言う大勝負の時しか当たりを引かないような処は在るな」いざと言う時の引きはいいんだ 総じて適当な処で外す
「そう… …そうね そんな感じだわ」

うーっ「柚子だってぇ 俺にジャンケンで負ける事ぐらい在るくせにー」権現坂も―
「――ま それはさておき進みましょう」どんどん

「『月光輪廻舞踏ムーンライト・リンカーネーション』を伏せておいたわ 貴方達はまだカードゾーンを空けといて」
 暗くないので先頭平気.
「――嗚呼」

「私のターン ドロー」

p.45 
「……
 アサルト・ワイバーンを通常召喚」

 Lv4

「ターンエンドです」

「私のターン ドロー
 ……」トラップか「ターンエンド」

「Aカード配りまーす レベル1チューナーかレベル調整かアドバンス召喚に役立つカード どれか1枚でーす」

p.46 
《…… 「Aカード」を配られるとはな それはさておき二重召喚デュアルサモンか…》

《今は使い道が無い …これはいいカードをもらった》コストに使える

「フフフフフ では改めて私のターン… ドロー」


「なんかまた暗くなってきたわね ユーヤ先に進みなさいよ」
えー「またそういう事いう訳」
「…… 俺が行こう」

p.47 
「!」

 ガードドッグ Lv3 攻1500


《シルバーガジェット 今 手に入れたAカードトルクチューン・ギアでシンクロ召喚をしてもイイが
 それではまた素材の据え直しになってしまうからな…》
「通常召喚 ターンエンド」

《…… チューナーではなかったようだな》←ハズレ
《だがレベル4のモンスターが2体 此方もリーチになるカードが欲しい処…》
「私のターン ドロー」

p.48 
「……」

《…手札にもう一体モンスターが要る》別な意味でまた得をしたが《狙い通りに行くかどうかは… 賭けだな》
「ターンエンド」


「ガウガウガウッ」
う…「何だコイツ」
「モンスターだろう」
それは見れば分かるって

「どうやら戦闘らしいな」モンスター出てるし.「俺には攻撃できるモンスターが居らんがお前は?」
あ…「嗚呼
 ――任せろ! EMエンタメイト小判竜ドラゴ・リモーラ!」

p.49 
 攻 1700

「あ… 一気に緊張感なくなった」けど恐怖も薄れたからイイか
「やれ!」
「そうだな」

「暗くて不気味な処ではあるけれど 普通のお化け屋敷とは何か違う… つくづく想像の斜め横を行く処ねDMブラウザって」
斜め上じゃないのか?
上とは思わない


「…私のターン ドロー

 チューナーモンスター レベル1 トルクチューン・ギアを通常召喚

 ふふ… ではまずは此方から行きましょうか

 レベル4のアサルト・ワイバーンとシルバー・ガジェットの間に配置しチューニング」

p.50 
「――さぁ 我が下僕しもべとして 現れよ シンクロ召喚!!」

レベル9 幻竜星−チョウホウ!!」 攻2800

「くっ 先を越されたか」

「マユミが先った」
おー「どうなる?」

《レベル7マハードレベル1ベリー・マジシャンは残したまま… 何か意味が在るのか? 》

「フフ… バトルゾーンに配置します」「――それでは」

p.51 
「バトル 攻撃せよ 幻竜星−チョウホウ」


たらたった「こっのまま 異界の 迷い道〜♪ 果ったして 貴っ方は 出られるか〜?」ららっと

「あ 入口スグで見た奴」って「消えた!?」

p.52 
「――いや 分かり辛いが壁が在る 動きから見てこの向こうに回り込んだと考えるのが妥当だろう」

「本当だ 居た」

あっ でも行っちゃった

「コッチ 壁が在るみたい」私達が進んできた方向「あのモンスターが声かけてくれなきゃぶつかってたかも」

ふーん「アイツいい奴?」
さあ
案内役なんだろ

「――ちょっと なに立ち止まってんのよユーヤ」
「…またなんか居た」さっきの
「だからCG映像ソリッドビジョンだってば」
だったら先行けよ
貴方が行きなさいよ

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⇒オリカ一覧

p.1
 …繰り返すようだけど、実際には電脳空間内部の映像は(リアル)ソリッドビジョンではなく、
 それ用のデータ・プログラム(によるバーチャルリアリティ)。
 でも細かく分別する必要は無いので以下省略。

p.11
 ワイらかて、…とか。

p.12
 時期的に竜崎が3位になった時の話の筈だけど、その竜崎の年齢を2つも間違えてタので
 この辺は設定がおかしくなってる★

p.13
 チェック点★
 勝手に決めてる小中学校の分布設定

p.21
 サクランボで分かる人は分かると思うけど、チハヤの今回のMMはナチュル・チェリー。
 ついでにp.23のからのヒメはWWウィンド・ウィッチのコスプレ。

p.22
 レイジのエリア移動の方法については、後で出て来るかも知れないんだけど其処から先出し。

p.27
 …見直すに、遊矢のデュエルがそうだったかどうかは謎。
 相手の予想外の事シて逆転するのがパターンではありましたが

p.31
 …見直すに、遊矢はこういう答え方はしなさそう★

p.32
 …カバラとか、この3人は知らなさそう★

p.36
 Aの効果、メモってないみたい★

p.38
 「電脳」に「ヴァーチャル/バーチャル」とルビ振ってるのも同様。
 VR(仮想現実バーチャル・リアリティ)空間は電脳空間の一種です
 (特に、説明する程の事じゃないかもだけど)

p.43
 サイコロやコイントスなんかも全部トランプで代用してる訳だけど、
 素で運が無いですね遊矢は。

 失敗270回:デュエルディスクがデュエルモードオフの状態で、(練習用として)どれだけ柔軟性が在るかで違うと思ウけど。
 こういうピンポイントな事ネタにしてるって事は、この時期までにDVD(1巻)見たなジブン。


 …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★






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