とっぷ壊殻の海ノ物語遊戯王BrowsingU


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#008.ズァークの恋人/クラブ・イン・アカデミア

p.1 【2017.10.2.Mon.】
「…ふむ 2km強で3周というのは長過ぎたか
 せっかく用意した『Aギミック』が使われずじまいだったな」地形が変わる仕掛けだったのに

「…全体的にサイズを縮めるか」データだからそれ自体は易い
「それとも2周に減らしてAカードの位置を変えるか」うーむ なるべくバトルフェイズ時に取らせるようにするには…

『やぁ 零児』

「前社長」
『…ん? それはDMBのデザインか 律儀にお前自身がやっているのかね?』

p.2 
「ある程度はレオ・Coの内部でやらせていますが」Aフィールド開発部とか 魔法・罠 設計部とか
「Rデュエルに関しては 専門家が居ないもので」

『そうか 此方ではクラブ活動の一環として 生徒達にやらせている
 「クラブ・イン・アカデミア」というエリアだ 機会が在ったら行ってみるといい』

「…… 了解しました 遊矢達にも伝えておきます」
『――嗚呼 榊遊矢と言えば 見たぞ 先日の 柊柚子とのデュエル』ビデオで.

『ズァークの生まれ変わりとは思えない程の負けっぷりと言うべきか』
 絶対に勝つ
 …笑顔を
『ズァークの転生者だからこその 負けっぷりと言うべきか』
「…… どういう意味で」

p.3 
『ズァークは 人々の 勝利や 過激さを求める 声に応えて ああ成ってしまった
 だが逆に 求められるモノが 別の事であったなら それも厭わなかったという事だ』
「……」

『恐らく 奴がデュエル界の 頂点に着く前までは
 勝つか負けるかより 観客を盛り上げる事の方に 重点を置いていたのではと 思うのだが』今思えば

「…人々はしかし ズァークが勝利する方が盛り上がった ズァークは その人々に 応えてしまった… 
 …… 望まれたからと言って 本当にその通りに デュエルで勝てる ものなのでしょうか
 ズァークという男 その辺りから 随分 謎な 存在な気がしますね」

p.4 
『そうだな… 仮にDMのカードに魂が在り その魂が実体映像技術リアルソリッドビジョンによって モンスターに意識を持たせ
 その意識 即ち 精神の声を ズァークには聞き取る能力が在って 即ちモンスターの声に ズァークは 応え続けていた…

 …いや違うな 他者の精神の声が 聞けるというのは 精神感応者テレパシストの素質だが』サイコデュエリストとか
『その事に応えて 望まれた事を 現実にする…などという能力は ただの強運と 何処まで区別 してイイのか 分からん』
ですよね

『だがしかし それを運だと言うなら 奴はその運が異常過ぎた
 始めは誰も気にも留めていなかったのだが その点もまた 奇妙と言えば奇妙だ』

p.5 
『奴のデッキ 決して強い物だったとは言えない それなのに どういう訳か デュエルに勝ったのだ
 勝負の前はとても 勝てる訳が無いと思われるような 強力デッキが相手でも』

「…分かります 大番狂わせの勝負は 人々を熱狂させる処が在る
 ズァークがそんなデュエルばかりを続けていたのなら 人々の人気も相当なモノだったでしょう」
『…嗚呼

 見ようによっては 誰かが奴の運命を …いや奴を中心とした世界デュエル界製作プロデュースしているみたいだったよ』
「同感です」
『私だったらズァークをあんな風にはさせなかったがね「…それには しかねます」アンタ 娘を探すだけで 要らん戦争 引き起こしてたじゃないか

p.6 
「…そう言えば ズァークの分身という割には 榊遊矢は柊柚子と 仲が良いようですね
 他の分身達も好意的であったとか… 逆の方がおかしくないのに」

『うむ… ズァークは本心では レイの事を 憎んでいなかった そう結論付けられると思うが それ以上の事はイマイチ分からん野暮ですが「…一応 訊きます 二人が恋仲だったとか そういう事は」

『さぁ… プロデュエリスト同士 それなりに面識は 在ったと思うのだが
 …… レイはファンが多かったと思うが 男っ気の無い状況だったし
 ズァークはズァークで マネージャーの百合ユリとか いう女と 恋人同士だった筈だ』確か

p.7 
「百合… あのズァークの恋人ですか」

『ルーズで派手で遊び好きで金に汚くて いや おおらかで流行にさかしくて金銭感覚に敏感で』
「…無理に訂正しなくて結構です」

『アーパーなコギャルがそのまま大人に成ったような頭の悪そうな女だったな お前はコギャル知らんか』
「…… ひとまず想像はつきました
 ズァークのマネージャーという事は 彼女がズァークのデュエル・スケジュールを 管理していたという事ですか」

『…嗚呼
 例の事件の後 ズァークに過激なデュエルを続けさせていたのも彼女だ 逆だったら未来の世界は 随分 変わっていたと思うが…
 デュエル興業は単純に金が儲かるからな』現代でもそうだが
「……」

p.8 
『確か レイとのデュエルをキャンセルさせたあの時も 違約金払えとか言てスタジアムに呼び出て
 その最中でズァークがああいう事になって…
 モンスターが暴れ出したのを見て 真っ先に逃げていったのを見たのが最後だったと思うぞ あの女』
「……

 薄情と言うか何と言うか ズァークもよく そのような女性と付き合ってましたね」
『いや物を深く考えずに 勢い任せで行き当たりバッタリの悪ノリ人間だった処は あの二人同類だったからな』気は合っていたらしい
「…… 悪ノリですか
 そうですね ズァークは 人々の自覚無き悪意に乗り過ぎた 彼の周りの人間も然り…だったという事ですか」それが相乗効果になって…

p.9 
『そうだな 彼処まで後先を考えない人間の集大成を見た事は無かった お前もああいう奴には成るなよ』
「…まぁ 言われる迄もなく 了解しております」

『…うむ まぁ お前は私の息子だからな 心配するだけ杞憂か』
「…… 用件はビデオの件だけですか?」

『そうだな 柊柚子がリンやセレナのカードを持っていた… 事に関しては特に確認する必要も在るまい
 お前達の友人も 初見であったもう一人も 特別 注意するような点が在ったようには見受けられなかった』

p.10 
『と言うか 私は他人のデュエルの事はよく分からん
 デュエルに勝ち負けが在ってモンスターが動いて人々がそれに熱狂していた…という事は分かるが
 個々のデュエリストに関しては レイ以外 殆ど興味無かったからな』昔は
「……」

『ズァークの事を意識したのも
 レイとのデュエルが決まって そう言えばそんな悪名の高いデュエリストが居たなー ぐらいの感想だったな
 そのちょっと前までまともにデュエルしていた事を覚えていると言えばいるのだが』
「……」

『当時はそれでも何人か 有名なデュエリストの名前を聞くだけは聞いて覚えていた気がするのだが
 今となっては レイとズァーク以外 分からんな』
「…まぁ 貴方にとっては20年近く前のでしょうから」

p.11 
『そうだな そういう訳であの少年達 何か採用した理由でも在ったのかね?』
「沢渡シンゴは沢渡市議会議員の息子ですよ 何年か前 レオ・Coの本社ビルを建てるに当たって土地を世話して頂いた」
『嗚呼』

「フォースこと西小蔵陣は… 話を短くする為に言えば 障害者ですかね」
『障害者? 何故そのような者…』そして 障害者だったのか アレ
あーもう「忘れたんですか? DMBの製作理由がAデュエルの出来ない人間でもAデュエルを出来るようにする事」
『…… 理由と言うか 最初のキッカケだな』

「重度ではありませんが 医療機関から頼まれた テストプレイヤーの一人です
 腕を損傷した際に着けていたデュエルディスクが破損した事が原因で精神的なショックを受けて
 怪我が治った今でもDディスクを装備する事が出来ないようですふむ

p.12 
「20年ほど前の既に製造・販売中止になった旧式で
 先日のデュエルで ユーヤが使用していたデザインの… 海馬Co製の物です」
『――嗚呼』

「そうだ父さん 貴方ならそのデュエルディスク 修理できるんじゃないですか?」
『勿論 アレを改良して実体映像技術リアルソリッドビジョンを復活させたのだからな』私自身にとっては

「そうですか では――」
うむ『機会が在ったら持ってきなさい 出来れば患者の少年も一緒に』話を聞くから

「……」
《…この程度で戻ってくるとは言わないか》
『ん? どうした 不服かね』
「…いえ 西小蔵少年に伝えておきます」
うむ

p.13 
「やっぱり凄ぇ! 超シビレるぜ このゲーム!!

 オレ遊勝塾に入って良かった! 発売前のDMBが遊べるなんて!」
「そうだろうそうだろう」
ちょっと「それをウチの塾の利点にしないでくれる?

 オジサン声になったり 子供の声になったり あたしのDAデュエリストアバター ブラウザの中で どう思われてるのかしら」
「大丈夫! 柚子はリアルで怖いから」モンスターまでは見れないけど この画面でデュエル進行が見られるっていうのがイイわよね」見てて飽きない♪
「そうそう! それにカードやDホイールのグリップ実体映像技術リアルソリッドビジョンで触れるし」

p.14 
「単独で実体映像技術リアルソリッドビジョンを収めてる… って言うの凄いかな
 舞網市にはレオ・Coが在るからいいけど 他のじゃあ不完全な立体映像技術ソリッドビジョン・システムの方が多いと聞く」世界的企業と言っても 都市部以外は

「そうなの?」
「まぁね 何年か前まではレオ・Coが実体映像技術を独占してたから」前社長の代で

「海馬Coも昔 実体映像技術を独占してたんだよな ――今は?」
今はって「遊矢は前 聞いたでしょう」何でアンタが質問するのよ
「海馬Coは警備や防災・生活用エネルギーシステムの会社に路線変更してるって」

「DディスクやDホイールの開発も手掛けてるらしいけど
 実体映像技術を復活させたって話はまだ 聞いてなかったな」DMBコレが第1号か?

p.15 
「海馬Co Dディスク 作ってるのか?」
「…作ってるわよ?」
「それじゃ昔の――」
「製造中止になってるタイプは作ってないわよ」
うーん
なんだ「昔のDディスクが欲しいのか?」

「そういう訳じゃないんだけど 友達が持ってる旧式のDディスクが壊れてて」
ふーん「どのくらい前だ?」
「ゼロ・リバースの前とか嗚呼

「確かに古いなぁ ソレは けど赤馬さんなら 何とか出来るかも知れない」
「…赤馬零王が?」
「嗚呼

 あの人が実体映像技術を作ったんだ その研究の為に初期型のDディスクを扱ってたって言ってたから」
へー

p.16 
「嗚呼 来てた レイジ! フォース!」

あ ユーヤ君

あのさ!「赤馬零王なら 旧式のDディスク 何とかなるかもって」
「…… その話なら今ちょうど伝えた処だ 今度の土曜日 彼をアカデミアの方に連れていく」

「なんだ そっかー」まぁ零児の親父だもんな
「けどフォース 融合次元に行くのか? イイなー 久し振りに素良に会いたい」

「…紫雲院素良に会えるかどうかは不明だが アカデミアの生徒で製作したエリアが在ると聞かされた
 これから行ってみようと思う」
あ 行く行く

p.17 【10.3.Tue.】
「昇さん DMBやらせて下さいっ」

「またか 今日はコレで3人目だな」順番待ちだぞ
「エヘヘー」面白いモノで

「デッキ作ってるんですか?」カード一杯出して
「…いや 『除外』の在るカードを探している」
「除外?」

「俺のデッキは墓地に魔法・罠カードが在ると能力を封じられる『超重武者』デッキだが
 レーシング・デュエルでは その魔法・罠カードを使いこなせる事が鍵だ モンスター効果だけではな」あの時は勝てたが 何時もそうとは

「其処で目を着けたのが『除外』だ あの効果なら墓地からカードを取り除ける」
「成程!」

p.18 
「『除外』のカードは一旦フィールドで使ってからまた墓地で使えるカードも多いです」「お得ですよ」
それだけに墓地封印とか要注意
「…嗚呼

 ライディング・デュエルやRcレーシング・デュエルは 俺には余り肌が合わんが
 これからの時代 プロになる為には そのような事は言ってられなくなる
 デッキに入れるかどうかは個人の意思として 魔法・罠カード自体は 使いこなせるようになっておかねば」

「流石は昇さん」
「名前の通り 向上心の強い方だ」俺ら隙あらば遊びに来てるのにー
…コラ

「除外のカードですね 手伝います」「DMBの順番 待ってる間 暇だし」デュエル見ててもイイけど
「俺も」
「…そうか」スマンな

p.19 
You Win !
ワーーッ

「ノボル! デュエル終わったな アカデミアのエリアが在るんだって行かないか?」

「その声は昇さんのお友達ですね」

「ちょっと待って下さい 本人に代わります

 昇さーん お友達来ましたよ」
「そうか」

「…待たせた 門下生達にDAを貸していた」
「嗚呼

 うちでもみんながやってるよ」やってると言うかやられてると言うか「塾長やフトシ達が『ヒメ』使って」

p.20 
「…… DAの共有か まぁ本人達で同意をしていると言うのなら」必ずしも一人1台という訳にはいかんし
「今 出来る人は 限られてますもんねー」

「それでさ 『クラブ・イン・アカデミア』って言って 融合次元のみんなが作った エリアが在るらしいんだ 観に行かないか?」
ふむ「行きたいのは山々だが…」

「嗚呼 昇さん 俺ら カード選び終わったら 道場の方に 戻ります」「DMBはまたの機会に」
「そうか

 行けるようだ 付き合おう」
「よっしゃ!

 沢渡はLDSとして チハヤは家かな?」
「病院だろう」今日は検査が在ると聞いた
ふーん

p.21 
へーっ「此処が『クラブ・イン・アカデミア』!」
 CLUB in ACADEMIA
「賑やかそうですね」学園祭風?

ふむ「サポートセンターやトレーディングカードショップが模擬店風になっているのか そういうのも工夫だな」

さぁさぁ「寄ってらっしゃい見てらっしゃい! レーシング系のクエスト 始めるよーっ!」

「コッチはアクション系のクエストデュエルでーす!」
「面白そう! 俺も…」
「此方の用件が先だ」後にしろ

「赤馬零王の紹介で来た プロバイダに挨拶は出来るか?」
あ はい「3階の生徒会室に向かって下さい」あちらの校舎です

p.22 
「…内部も学園祭風か」あっ お化け屋敷ある
「パンフレットとか 無いかな」

「在りますよー どうぞ」
「有難う」

「屋外と1階がクエストデュエル 2階がスタンディング・デュエルのフロアになっているようだ
 アクションデュエルそのものをやっている処は無いな」ライディングやレーシングも
ふーん

「アカデミアの生徒が製作したと聞いているが… 3階は非公開になっていると言うか載ってない
「恐らく彼らの詰め所だろう」生徒会室とか言ってたし

「レイジさーん!
 
 こんにちは! ユーヤさんとノボルさんとフォースさんも」
やぁ「チハヤ」
こんにちはー

p.23 
ところで「此処は何処ですか?」
「クラブ・イン・アカデミア 父の知人が運営しているエリアだ」一言で言うと
知人 かな?

「これからプロバイダに会いに行く 良かったら君も来るといい」
「はーいっ♪」

「レイジ以外のプロバイダに会うのって初めてだな」
「どんな人でしょうねぇ」

「――ようこそ プロバイダ代表のウィスリアです」イコール生徒会長
「LDGのレイジです お見知りおきを」

「3Fここへの階段を見付け出すとはやりますね
 隠す程の事じゃないけど パンフには載せてなかった筈ですから」
「それほどでも」

「みんなー! お客さんですよー!」
「ん?」

p.24 
「嗚呼っ! お前 『幽霊エリアのレイジ』!」
「…何?」
「おまけに『流れ星ユーヤ』まで居やがるじゃねぇか!」しかも二人!?
「は?」

「…何だ? その幽霊とか流れ星とか言うのは」
「知らねーのかウィス会長 一週間前 五つのエリアに現れ 次々と トップ・プレイヤー達に挑んで倒した 凄腕デュエリスト!

 オマケにLDGなんてエリアは誰も知らないし行く事が出来ない 付いた徒名が『幽霊エリアのレイジ』!!」
「……」

「根も葉も無い噂か?」
「…いや 確かにDMBを受け取った初日 見学がてら六つのエリアでデュエルをした」一つはクエストデュエルだったから知られてないのか

p.25 
「RデュエルとQデュエルを除いて 皆 5分と掛からなかったが」1時間で6名倒した.
「…… 幽霊エリアとは心外な 単に公開準備中のエリアだから 他のエリアからはまだアクセス出来ないというだけだ」
いや「ソレが幽霊エリアだっつーの」お前何で準備中のエリアに入れる?

「この人 プロデュエリストさんですよ」
「僕達のエリアのプロバイダなんです」
「おまけにプロフェッサーの息子よ」
「げげっ!?」プロプロプロ!?

「…そーかぁプロフェッサーの… どーぉりで」
「…… 個人的には其処で納得しないで頂きたい」

えっと「流れ星ユーヤって言うのは」
ん?「嗚呼 2・3日前からだったかな

 凄腕って程じゃないけどやっぱり次々デュエルして 特にRデュエル系のエリアで急激に名前が売れてる奴!
 ソイツの自称が『流れ星ユーヤ』!」
「自称!?」
自分で名乗ってるんですか?

p.26 
「知らないぞ〜 そんなの」

「確か今日は 日本時間の午前9時から午後2時ぐらいまでの出没で」ずっとじゃないけど
「そんなの学校行ってる時間じゃん」
「威勢が良くって喧嘩っ早くて『爆走』デッキで…」
――!

「…母さんだ そう言えばDMBやるって言ってた」
「何だアレ 女だったのか」
「三日で名前が売れるとは大したものだ」自称とは言え
言わないでくれ
「うふふふ

 流石は榊先生の奥さん 勇ましいわね!」

「父さんの知り合い?」
「ええそうよ DANはアンジェラ」
俺ユーヤ!
聞いたわ

「口紅つけてる 大人っぽーい素敵
ふふ「有難う」

「サカキ? そんな教師アカデミアに居ないぞ」
「嗚呼 彼女がアカデミアを離れてた時に お世話になった人の事だよ」
ふーん

「暫く前 別の次元のデュエリストが バイクみたいなのでデュエルしたでしょ」Dホイールって言う
「嗚呼」
「その時に勝った方の男の子がこの『ユーヤ』よ」

p.27 
えっあっ「榊遊矢!? あのあとプロテストに合格したって言う なんでこんな処に居やがる!?」
えー「なんでってDMBのテストプレイヤーだったからだと思うけど」

「…各エリアに在る独自組織の構成員候補として連れてきた」
「ふーん?」
「同じDMBプロバイダの先達として 貴方がたからは父から聞けない話を聞きたい」何か裏話とかトラブルとか

「イイですよ プロフェッサーは僕達に『クラブ・イン・アカデミア』の全てを任せて下さっていますが
 それだけに彼に直接報告する訳にはいかない出来事も多い」
「成績に響きますから」トラブルが出てかつ解決できないと分かったら
「……」

「イイのか会長」
「彼らからプロフェッサーにはバレないよ」
「……」

「それに実際プロバイダとして 他のプロバイダ達にも注意して欲しい問題が出て来てるだろ」
「……」

p.28 
「そうだな オシリス・アームズのリーダーとして 他のエリアのプロバイダ連中にも言っておきたい事が在る」

「『オシリス・アームズ』?」
「…… オベリスク・フォースが解体されたの その上で改めて選ばれたエリート集団… とでも言えばイイのかしら」

「そう俺はオベリスク・フォース最強の男 即ちデュエルアカデミアの最強の生徒だ!!」
「エクシーズ次元のレジスタンスにやられたけどね」返り討ちに遭ってDディスク取られて カードにされて.
言うな!

「…その件についても聞いておきたい 何故『次元を統一する』という話が あのような侵略行為へと変わっていたのか」

ん…「侵略するつもりじゃなかったって言ったら胡散臭がられるだろうけど 僕達も焦っていたのかなぁ
 プロフェッサーから次元が分かれる現象の事聞いていたから」

p.29 
「…… 他の召喚方法に関係している事物が 何時の間にかその次元から消えている…という話か 私も聞いた」
「ええ 100%記憶が消える訳ではない でも何故かそれが何であるか思い出せない ――そういう現象

 カードやデュエルの教本 程度なら まだイイんですが
 召喚方法を覚えている『人間』まで消えてしまうんですからね かなり怖いですよ」

「召喚方法によって次元が異なる… ……」そのせいで「そんな事象まで起こっていたのか」
嗚呼「消えた生徒達の事も心配だったけど それ以上に取り残された生徒達が精神不安定なのが問題でね

 他のみんなが覚えてない誰かの事を 存在したって主張するモンから
 周りからは変な奴と思われて 格好のイジメの的だっんですよ」からかわれる 気味悪がられる 仲間外れにされる…

p.30 
「……」

「そんな訳で引き籠もる生徒が増えてきて アカデミアは精神病院じゃあなかったんですけどねぇ
 …それを食い止めたのがプロフェッサー」

「…… 分裂している次元を元に戻せば消えた人間が戻ってくる
 それを覚えている人間が変な目で見られる事も無くなる…という訳か」
「…嗚呼」

「それは分かる でも何でプロフェッサーはアカデミアの生徒を武装させるに至ったのかしら
 私にはその部分が謎だわ」人々をカードに変える為?

「カードに変えてやろうとしたら話を聞かずに抵抗したから 其処で力尽くになっちまったって言うのは結果論
 元々はズァークに対抗する為だったんだよ」
「――! ズァーク…」

p.31 
「そう 『覇王龍ズァーク』の名前も 僕達が 覚えている事の出来ない『情報』だった
 それでも事ある毎にプロフェッサーは『ズァーク』の脅威を僕達に教え込んでいたからさ
 潜在意識に『ズァーク』への恐怖と警戒心が蓄積されていってた訳」

「…… 言われてみれば 『世界が滅びる』とか『悪魔の復活』とか繰り返し聞かされていたような気がするけど でも…」

「…そういう訳でプロフェッサーは俺達の事を鍛え上げ そして別の次元に送り込んだ

 多少の強引な処が在った事は否めないかも知れないが」
多少?
否めよ
「俺達は最初 快進撃!」
何で進撃になるの其処で
「何障害も無く無事に次元統一が果たされると思われた――」
だから無事じゃないって

p.32 
「ところがアンの銀河眼ギャラクシーアイズ使い 俺を負かした上にDディスクを奪ってカードに変えちまいやがって」
くっそー「絶対に許さねぇ 次は勝つ!!」
……

「…… 話が少しズレたけど アカデミアがエクシーズ次元に進攻したのはそういう事だ 納得してもらえたかな」

「…嗚呼 ズァークの件に関しては もう終わった事だから」
ハッ「そうだよズァーク!!

 あんにゃろう俺がカードに成ってる間に復活して 噂によればガキに倒されたってそうじゃねーか!!
 何年間も俺らが鍛えられてた事は何だったんだ!?」

p.33 
うーん「零羅一人の力じゃなかったんだけれど
 この人 俺が あの時のズァークで
 しかもエクシーズ次元の銀河眼ギャラクシーアイズ使いとデュエルした事あるって言ったら どんな顔するんだろうなー」
「黙っておけ 遊矢」

「今度こそ話を戻しましょう DMBについて貴方がたが気付いた問題点とは」

嗚呼「まずは ゲームのやり過ぎと DAの誘拐 そしてカードの強制交換」

「…… ゲームのやり過ぎ…って」
「…… デュエルに夢中で意識を」
うん「月並みだけどコレが一番簡単な表現かな デュエルに熱中する余り 意識を失ってしまうケースが在るんだ」

p.34 
ええ「長くDMBをしていると
 しかも大きな攻撃のダメージをライフに受けた時 脳が勝手に『大きなダメージを受けた』と勘違いしてしまうらしいの

 システム的には実は 1000ポイントと2000ポイントのダメージって 同じくらいの痛みに感じるようにしてあって
 プレイヤーが気絶する程の事じゃない筈の痛みなんだけど
 にも関わらず脳が『気絶する程のダメージを受けたって思い込んじゃって 気を失ってしまうケースが在るという訳」

「……」

「デュエルに勝っても終わった直後に倒れるケースも少なくありません
 今の処 充分な睡眠と栄養を取ったら 回復する事は分かってるんですが
 …… 対策としては『ゲームをやり過ぎないように』と注意する事しか」
「ふむ…」

p.35 
えっ「マニュアルで既に『長時間経ったらいったん休憩を入れましょう』って書いてありましたが
 無視したり読んでない人が多いって事ですかね?」
「…… 月並みだが その辺りのようだな」
あー

「…… ちょっと心当たりが在るかも知れない」てへ
「昨日デュエル終わった直後に眠くなって 昼と夕飯 母さんに叩き起こされた」
「…… 黙っておけと言った筈だ」

「次にDAデュエリストアバターの誘拐についてですが
 主に加害者は男性 被害者は女性 プレイヤーが操作していない隙を狙って DAを移動させて―― というものです」

「プレイヤーが操作していない隙… ですか?」
嗚呼「トイレや飯食うとかでちょっとヘッドギア外してその場離れたりするだろ
 最大1時間ぐらいまでログオフしない設定に出来るんだが―― その間にタチの悪い奴に見付かると な」

p.36 CG映像ソリッドビジョンだから服は脱がせられないし
 …… スカートめくりすら出来ないけど 触る事は出来るから」触る手もソリッドビジョンだから大して感覚無い筈なんだけれど
「そして女性の方はそれだけでも嫌だって女の子多いから」
「当たり前でしょ」痴漢行為よ

「…… プレイを再開したら それまでと違う場所に居て しかもベタベタ触られている…と」
ふぇー「そんなの想像するだけで嫌ですぅ」
「…… かもな」そりゃあリアルっちゃリアルだが あくまでもCGっちゃCGだし

「触られる訳じゃないけど男性プレイヤーにも被害が在る
 ただ小さい男の子って自分を強く大きく見せようとする傾向が在るから」背伸びしたがり 年上に見えるアバター作ったり
「その意味じゃあ あんまり心配する 必要は無いみたいだ」やっぱり要注意なのは女性

「小さい…」
「…うっ 俺を見る事ないだろ」
だって実際背を伸ばしてますし
うー

p.37 
「…… 最後にカードの強制交換」システム的に 一方的に取り上げる事は 出来ねーから
「名前の通りでな カードのトレードを強要するんだ 特に多い事例は逆シンクロ」

「逆シンクロ交換… レベルの高いモンスターと低いモンスター複数を取り換えるという事か」
「そう さっき言ったDA誘拐と合わせて行われる事も在って
 脅されたり変な理屈をこねられたりして… 気の弱いプレイヤーが被害に遭ってる」

「……」
「大丈夫だユーヤ 気をシッカリ持て」
うん

「テストプレイヤーには当然そんなヘマを見せる奴は居なかったし」
…ヘマ?
「MMはあくまでデュエルの事にしか対処しない仕様になっているからな 発売後に発覚した二大犯罪って言う処か」
うーん

p.38 
「現状CG映像ソリッドビジョンだから現実での罪には問えないし 問えたとしても匿名だからリアルでの犯人は分からない」

「――で 俺達 オシリス・アームズみたいな取締役をエリア運営の側で作った
 見回って それらしい事件が在ったら現行犯逮捕 ――って言うのが限界だな」

「ある程度プレイヤーの方にも注意を呼び掛けているんだけど
 あんまり脅すとプレイヤーの方が怖がってゲームをしなくなるから」その辺の加減が難しい処に

「……」

p.39 
「成程 参考になりました  …… 他に オシリス・アームズの仕事は在りますか?」
「喧嘩の仲裁が多いかな
 他のエリアじゃクエストデュエルのボス役やてるトコも在るそうだが… ウチはその辺の配役 分けてるから」

「分かりました 改めて色々教えて頂き有難うございます」
「…嗚呼」
「…… 何か返礼をしたい処ですが 生憎と今回は持ち合わせが在りませんので」

「…… そー深々と言われると 実際には踏み倒す気満々に思えるのは気のせいか?」
ハハ「イイじゃないか 実際喋っただけでしょう今回は」
…まぁ

そうそう「女性で気絶する程 デュエルに熱中するってケースは珍しいけど
 意識を失った時の隙を突かれて『誘拐』された男子生徒の例在るのよ 気を付けてね」
「――はい」

p.40 
えっとぉ「ホントにDAが『誘拐』されちゃった時は どうすればイイんですか?」

「スグに完全にログアウト それで簡単に逃げられますから
 そのあとはエリアのスタート地点からプレイ再開すればイイんです

「後は運営側に犯人の名前だけでも教えてくれると助かるんだが――」
「気が動転してるから 何処までやれるか分からないんだよね」
ん…

「ともかく充分 気を付けて 当たり障りの無い範囲で 他のプレイヤー達にも 教えておいて欲しいの」
プロバイダにもだけどね
「……

 承知いたしました この先はこのエリアのイベントを楽しまさせて頂きたいと思います」
「――嗚呼」ごゆっくり

p.41 【10.4.Wed.】
ふーっ「怖い話でした でも助かる方法が在るって聞いて安心したですぅ」
「そうだな 落ち着いて対処すればどうと言う事は無い」

「だがその『落ち着いて行動する』という事が出来ない 混乱している間に体を触られたりカード交換を強要されたりする
 …精神が落ち着いた時にはすっかり『被害者』だ」犯人にも逃げられる
「うむ

 DMBはDMを使用して『遊ぶ』ゲームだから プレイヤーの多くは当然軽い気持ちでゲームを楽しもうとやってくる
 また一方で『DMに関係の無い事はやる訳が無い』という思い込みが在るのだろう その盲点を突いた卑劣な犯罪だな」

p.42 CG映像ソリッドビジョンの女の子を触るよりは 実際の女の子の体を触る方が理論的には神経マトモですからね」でもソッチの方が重罪
 グラビア雑誌 見るのは健全 舐めたら変態 …という境界

「そうだな カードの強制交換に関しても 基本は同じくらいの価値でカードを交換し合うという考えが在る
 逆シンクロという狡猾だが高度なテクニックを使ってくるとはまず考えない」

うーっ「悪質だけど強いプレイヤーって事ですか?」
「そうだな だがカード交換の場合は被害者が届け出てさえすれば
 カード名やその入手時刻から犯人を割り出す事は出来る その意味ではまだ何とか出来ると言える

 …… 性犯罪は現実でも被害者が名乗り出ない場合が多いと聞く
 DAが『誘拐』される前に予防できるよう心掛けねば 最初の段階が肝心だな」

p.43 【10.5.Thu.】
「…… 具体的には…」

「仲間プレイヤーがプレイ中断中のDAを見てやる事 しかし一人でゲームをするプレイヤー達も多いだろう
 ミリオンの言う通り エリアの運営側で気を付けて 見付けたら守ってやらなくてはならない

 そういう訳で此方も『デジタル・ランサーズ』を結成しようと思うのだが
 やれるか? ユーヤ ノボル」
「俺は構わん」
「ユーヤは?」

「ん… 嗚呼 分かった」

「詳しい事は後でSINGO達を交えて発表する ヒメにも話をしておいてくれ」
「…嗚呼」

「私―― もやっちゃ駄目ですか?」
ふむ「デュエリストとしての腕はまだ心許ないが 心意気は買おう 歓迎する」
はい 頑張りますっ
「……」

p.44 
「…… アカデミアの者が次元戦争に走った経緯も分かったな
 恐らく消えた者が居ると主張したのは一部だけで 大半はその二の舞を恐れて口をつぐんでいたのではないだろうか」

「そうだな そしてその不安を抱えた精神状態のまま ズァークと戦う備えや訓練をやらされた
 ズァークの事は忘れては覚えるという事を繰り返され 断片的な知識や潜在的な恐怖となって 彼らの中に染み込んでいった

 結果 ズァークの復活以前の段階の 次元統合前の レイの分身達を捜索するという段階で
 『捜索』が『侵略』に変わってしまった いや『捜索』の際は そうでなくても連れてくるという段階で…」
「……」

「次元統合すれば失われていた召喚方法が取り戻され 消えていたカードや人々がアカデミアに戻ってくる
 恐らく他の次元でも そうだって言われてたか考えてた だからそのエクシーズ次元とかへの侵略をやったって事ですか」話をまとめると

p.45 
「そうだな 世界が四つの次元に分裂したのは ズァークを封印する為だから
 ズァークの脅威が無くなった今 消えた召喚法やカードは戻ってくる 私はそう考えている」
ふーん

「…そう言えば その消えた人間やカードが戻ってきたかどうかを聞きそびれてしまったな」蒸し返すと彼がまた膨張させそうだったので
「だがしかしこのエリアのデュエルを見れば分かるだろう そういう訳で あと30分程度しかないが行こうか」
「はーい!」

「行くぞユーヤ」
「ん?」
「…… 寝てたんじゃないのかお前」ずっと黙ったままで

「大丈夫! ようやくデュエル出来るんだろ これからだ!」

あー…「休まんと言うなら水でも飲むか 顔でも洗って眠気を覚ましてからにしろ」
「分かった!」
「それから…」

p.46 
「…アイツ DAデュエリストアバター誘拐の話 何にも聞いてなかったな」もしくはもう忘れたか けしからん
「…いい機会だ よく見ておけ これがログイン状態のまま プレイを中断しているDAの姿だ」

「…… お前も大概 前向きだな」
「後ろ向きでは勝負デュエルに勝てない」
それもそうか

「はー…」
「ホント 動かないんですねー」でもパッと見じゃ分からない
「…… ユーヤが戻る前に 何処へ行くかパンフレットを見て決めておこう

 効率よく… そうだな 3組ぐらいに分かれて 1階と2階 屋外グラウンドをそれぞれ調査 …という事で」
「はーいっ」
「またカードで決めるんですか?」

「…いや DMBでは一度カードを引いたらスグにはデッキに戻せない」それ自体もQデュエルになっているから
「普通にジャンケンでイイだろう」此処は
はーいっ

p.47 
ふーっ

《…ズァークの復活に備えてか ハートランドでも消えてしまった人間や それを想い 心に傷を負った 人間達が居たのだろうな…》
《勝手にDAを連れさらうなんて許せねぇ! CG映像だからって甘く見てんじゃねーぞ!》
《僕達 成長期だよねぇ 遊矢》

「…みんな 考える事 バラバラ過ぎ 俺一人だと 考える事 多過ぎって事か」うーん

 …居た筈の人が 訳も分からず 居なくなってしまった不安
 連れ去られたり 大事なものを 取り上げられた時の気持ち
 要らないと手放されてしまった カード達の悲しみ…

p.48 
くっ「俺には全部 よく分かる…」
《…分かるのはイイけど 何 今の》
《どうして悪人イメージに沢渡が居るんだ》
「リアルでマジ被害受けた」カード取られて 代わりもらった
《ちょっと待てヘタレ!》マジ記憶かよ

「…大丈夫 沢渡とは もう上手くやってるし」
そうか?
「もらったカードも後で返そうかって言ったらイイって言われたから 考えようによってはコッチが得した」実際 気風がイイな アイツ

《…… オベリスク・フォースは そんな不安を抱えて 人々に同じ苦しみを強いていた》自覚は無かっただろうが経過として
《だがオシリス・アームズは 其処から抜け出し プレイヤー達を守ろうとしている …それだけは認めてもイイと思う》
「そうだな! よーっし 俺もデジタル・ランサーズ頑張るぞ!」
《俺も!》
《…… 無理に話まとめてないかな君達》まぁイイけど

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p.4
 …誤字の筈だけど、何か気になったのでチェック★

p.6
 ……、サブタイにする程の量 書イてないけど、後で初出を探シそうな項目なので選ンでおく。

p.9
 注意せねばならぬ、かも知れないけど長いかなぁ。

p.13
 デュエルフィールドを見れるモード、DAを中心にブラウザの様子を見れるモードなどが在る。
 (画面内でも、(R)SVで画面部分の上に立体表示する事も可)
 設定的には前者でのモンスター表示も可能な筈だけど★ 表示/非表示を選べる設定に変更、かなぁ。

 グリップはハンドルの方がイイかも?

p.14
 (原稿に在る)海馬Coによる立体映像技術の独占、というのは間違い★

p.26
 『爆走天女』かも知れないけど、そのカードがどのくらい在るか不明なんでヒトマズ。

 DAN:デュエリストアバターネームの略。
 設定自体は遊B1の頃から在ったけど、具体的には出してなかったと思う。
 (遊B2でも余り使って記憶が無いんだけれど、ドウしよう★)

p.28〜
 …後での情報と多少違った部分が在るような無いような★
 取り敢えず、半分は彼らの仮説だという事をメモッとく。

p.32
 ドラゴン使い、で済ませそうなんだけどソレじゃ分からないかなぁ、と。

 なお、レイジはエクシーズ次元への進〈侵〉攻そのものを認めた訳ではない。

p.33
 …素直に 覇王龍ズァークで、でもイイかもだけど。

p.37
 …後で出てくる筈だけど、デュエルアカデミアはDMBのテストプレイ期間からDMBをやっている。
 (やらされてるとも。…要するにテストプレイヤーだった)
 ので其の時期の事も知っている。

p.46
 …実際には『リセット』をすれば戻せる。→引いたばかりのカードをデッキに
 ただし、手札・フィールド其の他を全部デッキに戻すので、こういう時には返って手間。



 …公式や後で出て来る設定と、合わなくなるようだったら修正★






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